【特別企画】
「SYNDUALITY: Echo of Ada」ファーストインプレッション
相棒のAIヒューマノイド「メイガス」と二人三脚で荒廃した地上を駆け回る
2023年9月20日 15:00
- 【SYNDUALITY: Echo of Ada】
- 発売日・価格:未定
バンダイナムコエンターテインメントは、2023年内に発売を予定しているプレイステーション5/Xbox series X|S/PC(Steam)用TPS(サードパーソン・シューティング)「SYNDUALITY: Echo of Ada」の試遊を「TGS2023」バンダイナムコエンターテインメントブースにて出展する。
「SYNDUALITY: Echo of Ada」は、バンダイナムコエンターテインメントが展開する大型メディアミックス作品として現在放映されているアニメ「SYNDUALITY Noir」の20年前の世界を楽しむことができるTPSタイトル。プロジェクトコンセプトは「交わることのできない、ヒトと人工知能の想い」となっており、お互いがお互いを想い合いながら、どうしても絡みあうことのできない歯がゆさ、切なさ、やるせなさが描かれている。
本作の舞台は、西暦2099年に青い猛毒の雨「ブルーシスト」が降り注いで世界の人口が92%喪失した世界。人類は地上を捨てて地下に都市国家「アメイジア」を建設し暮らしていたが、2222年、そのアメイジアが原因不明の事故で一夜にして崩壊してしまう。プレーヤーは地上にある「AO鉱石」をはじめとした様々な物資を集めて生計を立てている「ドリフター」として、大きな二足歩行メカ「クレイドルコフィン」に乗って地上を駆け巡る。
プレーヤーは相棒の「メイガス」と呼ばれるヒューマノイドとともに危険な地上で探索を行なっていく。本作のメインモードはフィールドをから資源を持ち帰ることを主な目的としたPvPvEコンテンツとなっており、同じマップ内にいる他のプレーヤーや「エンダーズ」と呼ばれるエネミーと戦っていくことになる。
「TGS2023」での試遊に先駆けて事前に本作を試遊することができたので、今回はその体験をもとに本作の魅力について紹介したい。
美しくも荒廃した地上を探索
今回の試遊で体験できたのは「グレイドルコフィン」に乗って「AO鉱石」を採掘して帰還するというミッション。マップ上にいくつかある「AO鉱石」を採掘し、帰還するためのエレベーターへと到達し無事に帰還するまでがこのミッションの目的となる。
体験したマップはデコボコでかなり高低差のある地形となっており、文明の跡が見られる荒廃した地上。美しさもありながら危険に満ち溢れており、本作ではエンダーズや他のプレーヤーからの攻撃以外に、高所からの落下ダメージなどもあり、探索するには十分に注意を払いながら道なき道を進んでいくことになる。また、時折グレイドルコフィンの機体を傷める「猛毒の雨」が降ってくるので、屋根のある場所で雨宿りをしたり、相棒メイガスの能力で防ぎながら進んでいくといったことも必要となる。
今回体験できた範囲だけでも、地上は地形や天候の影響によりかなり危険な場所だと感じた。見たことも体験したこともない状況で焦ってしまうが、冷静さを保ち今いる状況をしっかりと把握することが、探索を行なう上でとても重要となりそうだ。
「AO鉱石」を見つけるとクレイドルコフィンに装備されているドリルで鉱石を壊して回収して集めて行くのだが、発見するまでの道のりはかなり大変なため、「AO鉱石」を見つけた時は嬉しく達成感がある。「AO鉱石」はそれぞれ大きさが異なっており、なるべく大きなものを回収したいところだが、「AO鉱石」が大きければ大きいほどその周囲には危険が伴うようだ。
そのため、危険を承知で大きな「AO鉱石」を狙いに行くのか、とにかく安全第一で堅実に小さな「AO鉱石」をたくさん集めて回るのかなど、この辺りの判断も重要となってくる。戦闘が得意なプレーヤーは積極的に危険な場所へ身を投じていけるし、戦闘が苦手なプレーヤーでも危険を回避することでしっかりとミッションをこなすことができるので、それぞれが思い思いのプレイスタイルで楽しめるようになっているのも本作の魅力だと感じた。
マップ上にはエンダーズや他のプレーヤーとの戦闘、「AO鉱石」の捜索以外にもいろいろな要素がある。アイテムが入っているコンテナや相棒のメイガスに調査に行ってもらうスポットなどもあり、こういった場所ではプレーヤーの助けとなるアイテムを手に入れることができるようになっているので、見つけたら積極的に利用していきたい。
どこを見ても危険がいっぱいな地上。目的を達成し無事帰還するまでがミッション
今回、序盤はノーマルのクレイドルコフィンで探索をスタートした。出発位置はそれぞれ異なり、同じマップ内では8人のプレーヤーが一緒に探索している。他のプレーヤーと様々なコミュニケーションを取りながら「AO鉱石」を採掘し帰還を目指す。
このコミュニケーションというのが重要で、出会った他のプレーヤーと協力するもよし、他のプレーヤーと戦って相手のアイテムを奪うもよしとなっている。そのため、相手の出方を伺う、プレーヤー自ら出会ったプレーヤーにコンタクトを取り戦闘を回避する、問答無用で戦う、裏切るといった選択をすることができる。他のプレーヤーと出会ったときに自分自身がどういった判断をしていくのか、相手のプレーヤーが何を意図して動いているのかを見極めていくのはかなり緊張感を感じた。
また、エンダーズたちもプレーヤーにどんどん襲い掛かってくる。メイガスにアナウンスされて悠長に構えていたらいつの間にか周りは敵だらけになってしまい、気が付いたらピンチという場面も少なくなかった。一度地上を探索し始めたらとにかく身の回りは危険がいっぱい。無事に帰還するまでは常に気が抜けないという印象を受けた。
エンダーズや他のプレーヤーと戦う際には事前に装備してきた武器、もしくはコンテナや調査で手に入れた武器を使って戦っていく。武器によって攻撃力や必要な銃弾の種類が異なり、ヘビーアサルトはダメージが大きい分少し連射速度に遅いなど、武器それぞれに特性があるので、自分のスタイルに合ったものを好んで使っていったり、戦況に応じて武器を切り替えたりといったことも可能。また、たとえ強い武器が手元になくても、エンダーズの攻撃や他のプレーヤーの射線を切りながら攻撃していくなど、戦略的な戦い方が出来るのも面白い。
ほかのプレーヤーやエンダーズたちとの戦闘は危険だが、戦闘に勝利した時のメリットが非常に大きいのも魅力。戦って勝った場合、相手のプレーヤーからは持っているアイテムをメイガスも含めて奪うことができ、エンダーズからはドロップするアイテムを収集することができる。しかし、逆に負ければその場で全てのアイテムをロストしてしまう。ロストしたアイテムはその場にコンテナに入った状態で置かれ、他のプレーヤーがそれを拾うことができる。
なお、戦闘中に敗北の危険を感じた場合、緊急脱出でマップから離脱することで敗北を避けられるのだが、その場合でもアイテムのロストは避けられない。ただし、緊急脱出した場合はメイガスだけ死守することが可能。明らかにピンチだと感じた場合にはやられてしまう前に緊急脱出を選択してしまうのも手だ。
緊急脱出などでプレーヤーがマップから出ると、他のプレーヤーが参加することになり、マップ内で探索できるプレーヤーは順繰り入れ替わっていく仕組みになっている。
成長していくAIヒューマノイド「メイガス」
PvPvEとはなっているが、他のプレーヤーと会うことを避けてPvPを極力回避することも可能となっている。そのために重要となってくるのが「メイガス」の存在だ。メイガスはプレーヤーの目となり耳となり、周囲の索敵をしてくれる。目的となる「AO鉱石」の場所や大きさの特定のほか、近くにいるエンダーズがどういった種類でどういった攻撃をしてくるのかなども教えてくれるとても有り難い存在だ。また、近くに他のプレーヤーが近い場合にも近づいてきている旨などを1つ1つ教えてくれるので、メイガスの案内にはしっかりと耳を貸すようにしておきたい。
メイガスは探索をすればするほど地形の特徴などもどんどん学習していくため、プレイしていくほどプレーヤーにとっての最適なアテンドを考えてくれるようになる。ゲームが進むにつれてメイガスはプレーヤーにとって居なくてはならない存在となっていくそうだ。その為、他のアイテムを全て失ってもメイガスだけは連れて帰ることが重要で、緊急脱出はそのために実装されているシステムだそうだ。
ちなみに緊急脱出に失敗するとメイガスは行方不明になるか、他のプレーヤーに拾われてしまう。行方不明になったメイガスはそのうち戻ってくることもあるそうだが、他のプレーヤーに拾われた場合、そのプレーヤーに引き取り料を払わないとメイガスが戻ってこない。メイガスがいないと探索でのサポートを一切受けることができないので、今までの探索でメイガスのサポートに慣れていると、メイガスの声がないと急に不安になってしまう。例えるなら、初めての土地で車のナビが急に反応しなくなる、といった状況のような感じだろうか。
またメイガスにはそれぞれ「メイガススキル」が設定でき、敵の射線を切るシールドのようなもの、雨を防ぎ機体を守るなどプレーヤーを助けるスキルをメイガスに持たせることができるようになっているので、メイガスは探索おいては居なくてはならない存在だと改めて感じた。
今回は1つのマップの中での探索のみ体験することができたが、かなりハードな探索となった。常に周りを警戒しながらなんとか目的の「AO鉱石」を集めてエレベーターで帰還しようと試みたが、1度も帰還することが叶わなかった。ただし、エンダーズ、他のプレーヤー、天候、地形など様々なところに気を配りながら探索していくのは緊張感もあり、頑張って生還したいと奮闘するのが非常に面白い。少しずつメイガスのサポートを受けながら、自分の中でベストな判断をして進んでいけるようになるので、こういったプレーヤーとして成長を感じられるのも楽しいポイントだ。
なお、正式版では崩壊した都市国家「アメイジア」の監視記録の回収任務を行なうストーリーも楽しむことができるようになっているとのことで、アニメなどを追っているファンの方はストーリーもぜひ楽しみにしていただきたい。
今回体験した探索は「TGS2023」の会場で体験することができるので、ぜひ興味が湧いた方はバンダイナムコエンターテインメントブースに足を運んでみてはいかがだろうか。
(C)SYNDUALITY Noir Committee
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.