【特別企画】

“ソウルライク”の急先鋒「Lies of P」の蠱惑的世界観に迫る!

「ゴシックホラー」と「ピノキオ」が融合。イケメン主人公「P」と絶望世界の愉快な共演者を紹介

【Lies of P】

9月19日 発売予定

価格:
8,360円(スタンダードエディション)
9,680円(デラックスエディション)
14,300円(コレクターズエディション)

 NEOWIZは、独特の世界観と”ソウルライク”が融合したアクションRPG「Lies of P」の発売を9月19日に予定している。

 本作には2つの側面がある。ひとつは、自ら”ソウルライク”と銘打っている事から分かる通り、超絶難易度のダンジョンやボスに何度も死にながら挑戦し続けて攻略する、俗に言う”死にゲー”であること。

 もうひとつが、主人公である「P」の装備やアクション、ステータスを自由自在にビルドして自由度の高い攻略を楽しめる玄人向けなアクションゲームであるということだ。高難易度のボスを、自分の考えた戦略と培ったプレイスキルで突破した時の爽快感は凄まじく、正にソウルライクと呼べるに相応しいゲーム内容となっている。

 そしてもうひとつ、本作において注目したいのが独自の世界観とストーリー部分だ。上に述べた通り、本作はまずソウルライクとしての質が高い。その上で、「Lies of P」の”ゴシックホラー”と”ダークファンタジー”要素が加わった、血の気が冷めるタイプの恐怖感が大きな魅力のひとつだ。

 童話「ピノッキオの冒険」をベースとしながら、ベル・エポック時代をモデルとした街並みや雰囲気とも混ざり合う事で、独特の美しさすらも生み出しているのだ。登場するキャラクター達は、童話の中に出て来る「ジミニー」や「ゼペット爺さん」など、聞いたことのある名前ばかり。しかし、本作の世界は暗雲とミステリーが渦まいていて、どこかダーティーでクールな印象を感じる事が多い。こうした世界と陰鬱なストーリー展開が、本作ならではの独自性となってプレーヤーをゲームの中へ惹き込んでくるのだ。

 ビジュアルからしても、こんなにカッコいい「P」を筆者は他に見た事がない。この雰囲気からして間違っても鼻が伸びて爆笑できるような世界観では無い事がお分かりいただけるだろう。

 今回は、そんなあまりに独自の路線を突っ走る、本作のダークな世界観やストーリー、キャラクター性などにフォーカスを当てて注目ポイントを紹介したいと思う。

【Lies of P - 発売日発表トレーラー】

「人形の暴走」によって死と絶望に満ちたクラットの街を舞台に美しくもダークな世界が描かれる……

 まず始めに本作の独特な世界観について紹介したい。

 本作の舞台となる「クラット」の街は、フランスのパリを中心に文化が栄えたベル・エポック時代の街並みがモデル。19世紀末の華やかな美しさと技術的に発展途上な雰囲気の無骨なパンク感がアクセントとなっているのが特徴だ。

 そんな時代的背景がある中で、今作の世界では「エルゴ」と呼ばれる特殊な力を秘めた物体が発見されたことが大きなポイントになっている。その力によって自動で動く高度なマシーン「人形」が生み出され、人々の生活や産業が飛躍的に進化した、というのが「Lies of P」の世界だ。

 街並みや人々の生活・恰好等はどこか古めかしさを感じるのに、「人形」というマシーン技術に関しては現代の我々の時代よりも圧倒的に進んでいる。それは未来的であり、古めかしさとのアンバランスさが非常に印象的だ。実際のベル・エポック時代をさらに数倍華やかにしたような世界となっているのだが、本作の物語は街が絶望一色に染まるところから幕を開ける。

建築物や街並みなどは「ベル・エポック時代」らしい美しさを持っているが、ゲームのバックボーンと合わさって暗い印象のロケーションが多い。それでいてもモダンで神秘的な雰囲気を感じ取れる場所も多く、本作らしい世界観に惹き込まれる場面が数多く存在するのだ

 原因は、突如発生した「人形たちの暴動」。突然凶暴化し、殺戮マシーンと化した人形たちは、人間を次々と惨殺していく。その力に抗う暇もなく、クラットは一瞬にして恐怖と血が支配する街へと変化してしまうのだ。

 さらに追い打ちをかけるように、感染すると身体が石のように硬化していき最終的には死に至らしめる「石化病」という病までもが流行。絶体絶命な状況に、精神がイカれた一部の人間が狂人となって悪事を働き、生き残った人々も所属する武力組織や宗教組織ごと、徐々に精神が蝕まれていく……。といった具合に、人形の暴走を皮切りに人間の悪意をも含めた絶望の連鎖が、面白いくらいに積みあがっている。一言にするなら、まさに地獄。人の心などは、基本的にはないと思っていた方が良い。

 ある種プレーヤーにも優しくない”ソウルライク”ゲームらしいダーティーでホラー調な世界観になっているため、同ジャンルのゲームを好むプレーヤー層には非常に刺さる世界観と言えるのではないだろう。

ゲーム序盤で流れるオープニングではクラットの街の繁栄と惨殺までの経緯が描かれる。イラストのタッチと合わさって完全にホラーである……

特別な人形「P」を中心とした魅力的なキャラクター達!

 そしてこの絶望的な世界観と「ピノッキオの冒険」の要素が組み合わさった独自のダークな世界観こそが「Lies of P」の大きな魅力の1つだ。

 プレーヤーが操作する主人公「P」は、「人形たちの暴動」が発生している中でも自我を保った暴走していない人形となっており、「嘘をつけない」とされる人形の中で唯一”嘘をつける”といった大きな特徴を持っている。量産された有象無象の人形達とは違い、人形を最初に生み出した「ゼペット」からは息子と呼ばれるほど特別な扱いを受けているなど、モデルとなっている「ピノッキオの冒険」をベースに今作らしい設定が組み込まれたキャラクターとなっているのだ。

 ビジュアルが素晴らしくイケメンな事もさることながら、人間ではなく人形である点を活かした無骨でマシニックな左腕「リージョンアーツ」が男の子心を擽るデザインなのもグッドだ。武器と合わせて様々な種類の「リージョンアーツ」を繰り出す姿は超クールかつアクション映えするため、それだけでも本作をプレーする魅力の1つとなり得るだろう。

 なお「P」については、プレイしていても、そのキャラクター性はほとんどつかめない。「P」はプレーヤーが操作する分身という事もあってか、ストーリー上では基本的に喋ったり感情を表現する事がほぼない。どちらかと言えばプレーヤーの行動や考えに忠実に従うまさに”人形”のような存在だ。その分、プレーヤーが「P」に感情移入しやすくなっている。

 また、ゲーム中に選択肢が登場し、”嘘をつくかどうか”を判断する場面がある。プレーヤーの選択によって「P」の内面や物語に変化があるので、その点でもプレーヤー自身の分身らしさが増していく。

 一方で、行動を共にする「ジミニー」の皮肉にムッとしている描写や、サポートをしてくれる「ソフィア」から人形なのに成長していると言われたりなど、うっすらとだが他キャラクターとの会話から「P」のキャラクター性が伺える場面も存在している。完全にフラットではないというこのバランス感も、プレイしていて心地良い部分だ。

本作の主人公「P」のご尊顔がコチラ! 装備画面でもイケメンすぎィ! 他の人形と違って人間らしさが存分に出ていながらも、無機質な表情、少し幼さが残っていながらも端正すぎる顔立ちとカッコ良すぎるアクションでプレーヤーを虜にしてくれるだろう。まさに本作が持つ「奇妙だが美しい」を代表するキャラクター造形となっている
ストーリーや操作中に会話や感情表現をするキャラクターではなく、プレーヤーの選択によって大きくキャラクターの見方が変化するタイプの主人公といえる。他キャラクターとの会話の中で「P」の内情や変化を一緒に楽しめるのも本作の楽しいポイント。嘘を吐きまくったらどのような変化が起こるのか気になるところだ……!

 他にも「ピノッキオの冒険」を元としたキャラクターは数多く登場しており、ピノキオの生みの親にして父親代わりの「ゼペット」は本作でも「P」を導く存在として重要なキャラクターでとなっている。

 今作の世界観にマッチしたダンディーでクールな見た目となっており非常に「イケオジ」といったビジュアルとなっていて、「エルゴ」を用いた人形開発の第一人者で、「P」だけでなく暴走する人形全てのの生みの親という今作らしい設定が追加されているのが大きな特徴。その責任から人形の暴走を止めたいと考えており、なぜ暴走が起こったのか原因を探るなど、本作の物語において重要なキーパーソンとなっているのだ。

 多くの人が思い浮かべる従来の優しくも少しおっちょこちょいな所謂「ゼペット爺さん」なイメージとはかなり異なる存在となっているが、「P」を息子と呼んで心配する父親な側面を見せたり、「P」の力に頼る事に負い目を感じているなど、独自の大人の魅力を感じ取れるキャラクターへと生まれ変わっている。

イケオジな風貌の「ゼペット」は本作の導き役の1人。親心からか「P」を心配している描写も多いが、同時にこの大惨事について責任を強く感じている印象だ。今作の世界観に合った設定が付随されてダンディーな大人の魅力を存分に発揮しつつ、物語にも関わってくる重要なキャラクターとなっている

 「ピノッキオの冒険」といえば忘れては行けないのがピノキオと行動を共にするコオロキ「ジミニー」だ。「ピノッキオの冒険」の原作小説だとかなり酷い扱いをされているが、今作ではどちらかというと「P」の同行者としての役割が与えられている。

 今作ではコオロギの姿ではなくナビゲーション用の小さい人形という存在となって登場しており、「P」の旅路に同行しながら喋らない主人公に代わって訪れるロケーションの解説や状況の説明などを行ってくれるのだ。

 「P」の導き役というよりは賑やかし役という印象が強く、優しくて楽し気な部分がありながらも、口調や物言いがどこか軽口風で皮肉めいているなど、ダークな世界観に合わせたようなニヒルな一面も覗かせてくるのが特徴的だ。

 今までにない「ジミニー」像なので最初は戸惑うかもしれないが、基本凄惨な事ばかり起こる世界の中で、時たまブラックジョークも交えながら会話してくれる存在はありがたいと感じる場面も多く、ある種プレーヤーと一緒に過ごす時間が一番長いキャラでもある。プレイが進むほど、愛着が湧いてくる存在となっている。

ちょっとうるさいと感じる位賑やかな「ジミニー」は、既存のキャラクター像を覆すような挑戦的な存在と言える。ナビゲーションとしての役割もしっかりこなしながら、時に愉快に、時に真面目に解説をしながら共に歩んでくれる相棒としてプレーヤーを支えてくれるだろう

 他にも独自の解釈によって本作ならではの姿になったキャラクターが存在する。ピノキオに不思議な力を与えた「ブルーフェアリー」が今作では「P」を導き成長を手伝う謎の女性「ソフィア」というキャラクターに変化していたり、原作では男性だった「アントニオ」は「アントニア」という不思議な雰囲気を放つ老婆のキャラクターに変更してプレーヤーの拠点となる「ホテル・クラット」の管理者としての役割を与えるなど、世界観に合わせた独自の解釈によって生まれ変わっているのが特徴的だ。

 さらに本作では「P」の協力者としてオリジナルのキャラクター達も複数登場する。「ゼペット」の弟子の「ユージェニー」は「ホテル・クラット」内で「P」が扱う武器を強化してくれたり、人形の量産によって莫大な富を得たベニーニ社の社長「ベニーニ」は強化アイテムの売買や特定アイテムの暗号解読等で力を貸してくれる。

 オリジナルキャラクターという事もあってキャラクター性もかなり自由になっており、会話の中で「ユージェニー」なら職人気質な一面や過酷なバックボーンが、「ベニーニ」なら社長らしからぬフランクさがありながらも人形に対する強い思い入れがあったりなど、今作の世界観を補填してくれるようなバックボーンや人間性を秘めているのだ。

 このように「P」の協力者はミステリアスで一癖あるような人物も多く、神秘さと不気味さが入り混じった本作の”味”を存分に引き出していると言えるだろう。

「ソフィア」や「アントニア」は原作から独自の解釈が付与されて生まれたキャラクターだが、本作の空気感とマッチするような役割がそれぞれ与えられている
「ユージェニー」はプレーヤーに近い普遍的な感性が、「ベニーニ」は自信家のオモシロオジサンとしての側面を多分に見せてくれるため、常時陰鬱で殺伐とした雰囲気の本作において拠点に戻った際の癒しとなる事が多かった
他にも特定のアイテムをレアな装備と交換してくれる人形の「アリドーロ」や、様々な効果を付与してくれる特殊なアイテム「キューブ」を提供してくれる人形「ジャンジョ」など、旅路の中で多くの協力者と出会う事ができる。それぞれ癖が強かったり見た目が個性的だったりで、相当怪しいキャラクター(だが安全)となっているのでプレイしていて飽きる事はないだろう

プレーヤーを襲う数々の恐怖……。「人形」「モンスター」「狂人」など絶望的な世界観とマッチした敵対者達にも注目

 本作の魅力を語る上で欠かせないのがこの殺伐とした世界に登場する敵対者達だ。「P」の味方陣営のキャラクター達が持つミステリアスな雰囲気とは違い、ガッツリプレーヤーを怖がらせるような不気味さ・気持ち悪さ・恐ろしさを秘めたエネミーが多数登場する。

 まず何と言っても街に蔓延る「人形」達だ。本作のメインとなる敵にして、シンボルと言っても過言ではない彼らは独自の不気味さを醸し出している。「人形」という事もあって動きの挙動が生物的ではなく、雄叫びや感情表現も無く無機質に淡々とプレーヤーを殺しに来る姿が独特の恐ろしさを生み出している。ボスとして登場する大型の人形にもなると、強さも相まってより一層恐ろしい存在に見えてくるのだ。

 その姿形もそれぞれ特徴的で、警官型なら暴動が起こる前は街の警備をしていたであろう事が伺えたり、道化師型なら人々を楽しませていたであろう事が想起されたりと、バックボーンを考えると物悲しさまでセットで付いてくる。

クラットの街を地獄に変えた直接的な原因かつ、本作を代表するような敵の「人形」は最も戦う機会の多い相手だ。暗闇から、生物的じゃないカクカクの挙動で近づいてくる姿はかなり恐ろしい……

 次に恐ろしいのは本作に登場する「モンスター」の存在だ。筆者は今回製品版に触れて驚いた部分なのだが、今作の敵は「人形」だけではないの。

 物語の中盤から登場する化け物「カーカス」は人間が変貌したような見た目と、さながらゾンビのような様相が特徴的である。個体によっては肉が肥大して人外レベルの見た目になっている者も存在する。

 人形達とは真逆の、あまりに生物的すぎる素早い挙動でプレーヤーを襲い、攻撃方法もごん太の腕を振り回して暴れ回る、自身の体液を飛ばす、とんでもない速度で走って迫ってくるなど、ゲームのジャンルが変わったのかと思うほど、別ベクトルの恐怖を演出してくる。それまで人形たちの無機質な不気味さに耐え、やっと慣れて来た所で唐突に真逆の化け物をぶつけられる分、その衝撃は非常に大きい。

 彼らが登場し始めるエリアは、華やかなクラットの街から少し離れた寂れた田舎村。ロケーションすらも真反対であり、「元は静かに暮らしていた人たちなのかな」とこちらもバックボーンを考えるとやりきれない気持ちが湧き出るような展開が待ち受けている。

 この化け物の正体と合わせて一体何が起こっているのかはぜひ自分でプレイして探求して欲しい所だが、しっかり統一された世界観の中で、様々なタイプの恐怖と絶望が用意されていたとだけ筆者は伝えておきたい。

人形とは全く種類が異なる恐ろしさ! 人によってはこっちの方が苦手というプレーヤーもいそうだ……

 そして何より恐ろしいのは、この地獄で血と暴力に狂っていく人間たちだ。怒りや悲しみによって狂人となる者も居れば、ハナっからこの地獄に適応して楽しんでいるようなタイプまで様々な人間が本作では登場する。

 人形を生み出した「ゼペット」に恨みを持つ者、自分の信念を通して武力を行使する者、信仰の果てに狂っていく者、ただ快楽的に悪事を行う者など……この限界的な世界で生きる様々な人間の意思が、本作の悲惨な世界観をより鮮明にしているのである。

 そして場合によっては有無を言わさず殺し合いに発展する事もある。状況次第では話し合いで事が済んだり、一時協力できる事もあったりと他の敵対者と違って人間である事がメリットに働く事もあるのが本作の面白い所。とは言え、基本的に出会う人物は全員どこかしら問題があったり怪しい素振りがあったりなど、一筋縄では行かない。”嘘をつく”という選択肢が時折登場する中でどのような道を選ぶかはプレーヤー次第となっている。

 筆者として注目なのは、道中で出会う多くの人間キャラクターが何かしらの被り物を身に着けている事だ。モデルとなった時代背景や不気味さを出す演出としての効果も勿論あるだろうが、顔を出さないという部分にどこか意味を感じずにはいられない。凄惨な世界で生きる人々の苦しみや心の闇を見ていくことも本作の世界観に浸る上で重要なポイントになってくるだろう。

様々な理由で殺し合いになってしまう人間キャラクターも数多く存在している。狂気的な世界で正常を保てる人間の方がむしろ変なのかもしれない……
中にはネームドキャラクターとして複数回に分けて登場するキャラクターも存在し、選択肢次第でその後の運命が代わる事も。「アカギツネ」と「クロネコ」のペアはこの地獄に適応した性格をしているが、どこか怪しい臭いがプンプンするペアだ……

地獄のような世界で「P」が歩む道とは…

 本作のメインストーリーでは暴走した人形達から街を取り戻すために様々な人物の救出や謎の解明などを行っていく事となる。」その中で、「P」が凄惨な世界で生きる人々の考えに触れていく事が物語の主軸となっている。

 人形の暴動はなぜ起こったのか、「エルゴ」とは一体なんなのか、”嘘をつく”事によって最終的に「P」にどのような変化があるのか……など、プレーヤーに提示された様々な謎を、怖くも不思議な神秘感もある世界観の中で解明していくのが本作の醍醐味と言って良い。そもそも、主人公である「P」がどのような存在なのかすらプレーヤーはほとんど分からない状態でスタートする。そのためプレーヤーは一貫して、この世界の謎を徐々に究明していくような形でゲームを進める事になる。

 サブクエストではこの過酷な世界で生きる人々の無情な物語が描かれることが多く、メインストーリーの陰鬱な展開と合わせて非常にダークな世界に浸ることができるだろう。

 これらに加えて武力集団の「ストーカーズ」「錬金術師」といった多くの存在がストーリーに複雑に絡み合っていき、壮大なスケールの物語が描かれていくのだ。「P」の戦いの果てにどのようなエンディングが待ち受けるのか、アクション性だけでなく、先の読めない展開が本作の魅力と言える。

サブクエストでも選択肢は登場し、嘘を吐くかどうかで内容が変化する。選択肢で嘘を吐くかどうかで「P」の状態にも変化を及ぼしているため、様々な人々と関わる事でより深く本作を楽しめるのだ!
世界の謎に「P」の謎、狂気に包まれた世界の行方、さらにその奥に潜む真の黒幕など、目まぐるしい展開で非常に濃いダークファンタジーを堪能できるだろう

 今回は本作の物語やキャラクターにフォーカスして魅力を紹介したが、総じて、刺さる人にはとことん刺さってしまうタイプの世界観だと筆者は感じている。ストーリー部分だけでも中々にボリューム満点な作品だったため、どっぷりと1つのゲームの中の世界に浸りたい人には強くオススメできる作品だ。

 ”ソウルライク”らしい鬼のような難易度の中で、美しい世界観とドラマに重点が置かれた容赦のないダークなストーリー、さらには癖の強い魅力的なキャラクター達を楽しめる他には無い作品となっている。気になる要素が1つでもあるプレーヤーは、本作を触ってみてはいかがだろうか。