【特別企画】
新要素・BPで攻防に大きな変化が!? 話題沸騰中の「GBVSR」プレスイベントレポート&ディレクターインタビュー
2023年8月7日 17:00
- 【Granblue Fantasy Versus: Rising】
- 11月30日 発売予定
- 価格:6,600円~
Cygamesは、長い歴史と多くのファンを持つ「グランブルーファンタジー」を題材とした対戦格闘ゲーム「Granblue Fantasy Versus: Rising(以下「GBVSR」)」の発売を11月30日に予定している。
本作は前作にあたる「Granblue Fantasy Versus(以下「GBVS」)」のゲーム性を継承しつつ、新たな要素「BP(ブレイブリーポイント)」を活用した「レイジングストライク」や「ブレイブカウンター」による今までに無い駆け引き、多数の人気キャラクターの追加プレイアブル化、オンラインロビーの強化に加え、格ゲーとは別に遊べるパーティーゲームの追加など、単純なアップデートでは無く新作として発売するに相応しい多くの追加要素が魅力となっている。
今回はそんな本作のβテスト同等のオフラインバージョンをプレイしつつ、本作のクリエイティブディレクターを務める福原氏にインタビューできるプレスイベントに参加した。改めて本作を触った所感とインタビューから判明した福原氏の考えについて触れていきたいと思う。
「GBVSR」を語る上でまず欠かせないのが前作「GBVS」から継承されるゲーム性とコンセプトだ。原作「グランブルーファンタジー」の魅力的なキャラクター達を起用しつつ、スマホRPGの中では表現できなかったカッコいいアクションを2D対戦格闘ゲームとして実現。加えて、数ある格ゲーと比べて初心者でも楽しくプレイできる事に注力された操作方法やアクション性を取り入れている点が大きな特徴となっている。その上で格闘ゲームとしての読み合い要素や、キャラクター毎の特徴を再現したバトルスタイル等もしっかり押さえ、原作ファンと格闘ゲームファンの双方から楽しまれているタイトルと言えるのだ。
そして今作「GBVSR」ではそんな前作の特徴を引き継ぎつつ、ゲーム体験を進化させる新要素が数多く追加されている。その最たるモノが「ブレイブリーポイント(以下、BP)」を活用したアクションの数々だ。今作のバトルでは開始時から「BP」と呼ばれるポイントを3つ保有している状態でスタートとなり、この「BP」を消費する事で発動できる強力なアクションが用意されている。
相手のガードをクラッシュさせるか、さらなるコンボに繋ぐ事が可能な「レイジングストライク」と「レイジングチェイン」、ガード中またはガードクラッシュ状態から相手を無理やり吹っ飛ばして仕切り直しを狙える「ブレイブカウンター」が主な「BP」を使用するアクションとなり、どちらも今作の攻防を支える重要なシステムだ。「BP」は消費したら回復しない等の独特な仕様とも相まって、今作ならではの駆け引きが新たに生まれる大きな要因となっている。
さらにド派手な新要素として忘れちゃいけないのが「アルティメットアビリティ」の存在だ。各キャラクター毎に持つアビリティ(必殺技)を強化して放てるシステムとなり、演出が派手になるだけでなく威力の向上や相手をスロー状態にする共通効果、さらには技によっては無敵時間の追加や有利フレームを取れるようになるなど、バトルの立ち回りに強い影響を与える新要素となっている。
前述した「レイジングストライク」や「レイジングチェイン」の追加と合わせて考えると相手へプレッシャーを掛ける選択肢が大幅に増え、今作は全体的にアクティブに攻撃を狙うプレーヤーがしっかり有利状況を作れるようなシステムを構築している印象だ。
他にも新たな攻撃の始動として使えそうな「ダッシュ攻撃」の追加や、ボタン連打による簡易コンボのフィニッシュを下段かオーバーヘッド(中段)に派生させる事ができるようになる、細かな部分でもアクションが追加されている。ここまで取り上げた追加アクションだけでもプレイの変化を楽しめそうだが、そこに加えて逆に「オーバーヘッドアタック」や「タクティカルムーヴ」など前作から姿を消したアクションも幾つか存在しており、ただのアップデートではなく新タイトルとして一新されゲーム性の変化はかなり凄まじい印象だ。既存プレーヤーは新しい気持ちで楽しめつつ、新規プレーヤーは前作のプレイ経験が必須にならず、逆に遊びやすいと言えるのは良いポイントだと考えられる。
アクション以外の進化も凄まじく、「オンラインロビー」では前作よりも遥かに拡大したエリアの中で他のプレーヤーと対戦や交流ができ、さらには格闘ゲームとは全く関係ない数々のパーティーゲームをプレイできる「ぐらぶるレジェンドバトルっ!」なるコンテンツも追加されている。
こちらもかなり本格的なゲームでありながら、プレーヤーに何かしらの報酬が出る形になっているため、ただの息抜きとして遊ぶのも良いし逆にパーティゲームを極めてトップを目指すのも面白いだろう。今作からプラットフォームを超えたクロスプレイが可能になった事も後押しし、前作に比べてゲーム全体でプレーヤー間のコミュニケーションをさらに深められる土台をしっかり作り上げている印象だ。
さらに新作の気になる新キャラクターだが、現状だけでも4名追加されることが決まっており「ストーリーモード」では前作のストーリーに“加えて”新たな章が追加される。新キャラクターを含めた多くのキャラクター達の新たな活躍を楽しむことができるだろう。
格闘ゲームとしてのプレイ体験の変化と進化、ゲームの土台となるオンラインプレイ環境の再構築、ストーリーやキャラクター追加による世界観の掘り下げ等々、見事に「グラブル」ファンと格ゲーファンの両方の層をしっかり満足させる気概を感じるような、新タイトルとして打ち出すに相応しいコンテンツ量だなと筆者は感じている。
次のページでは新たに追加される「BP」についてや、βテストでのフィードバックを受けた考えなどをクリエイティブディレクター福原氏に伺ったインタビューの模様を紹介する。