【特別企画】

マクロ機能や背面ボタンが「ゼルダの伝説 ティアキン」に効く! アンサー製Switch用コントローラー3製品で試してみた

軽量なプロコン? 背面4ボタンやNFCも使える「Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース」

 まずは「Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース」についてチェックしていきたい。同梱物はUSBケーブルとシンプルなマニュアルのみというシンプルな構成だ。

Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース
パッケージ
【商品概要】
Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース
対応:Nintendo Switch
サイズ:155×110×60mm
重さ:約210g
容量:未記載(連続動作時間 約8時間)
充電時間:約3時間
背面ボタン:あり(4つ)
連射機能:あり
マクロ機能:なし
ジャイロ・加速度センサー:あり
NFC機能:あり
カラー:ブラック
充電/有線接続方法:USB Type-C端子
参考価格:4,818円

 手に握った際のグリップ感は純正品のProコントローラーを含む、他社のコントローラーと比べてもあまり遜色がなく、握りやすさも相まってゲームプレイが非常に安定する。細い足場を渡るなどの繊細な作業が必要な際にはかなり助けてもらえた。

 加えて公称約246gの純正Proコントローラーと比べると、公称約210gと軽量な製品に仕上がっているため、長時間プレイしたままでも、疲れにくく感じられた。また、本体ボタンにはLEDが内蔵されており、通電時にはボタンがそれぞれの色に合わせて点灯する。こうした光り物が好きな人には要チェックなポイントだ。また、NFC機能も搭載しており、無線利用時ならアミーボ読み出しなどの機能が利用できる。

一本橋のような不安定な足場を慎重に移動するような場合も安定して操作できた
USB接続時は有線接続、ケーブルを抜くと無線接続で動作するハイブリッド仕様
A/B/X/Yボタンは接続時などに内部のLEDが点灯して光る
NFCを内蔵しており、アミーボ機能も利用可能だ。amiiboの位置は純正のProコントローラーなどと同様、本体中央上部のポイントだ

背面ボタンが「ウルトラハンド」に効く!

 そして背面ボタンだ。本製品の背面には独自のM1/M2/M3/M4ボタンがあり、これら4ボタンに他の操作ボタンの割り当てが行なえる。設定はM1~M4のいずれかの割り当てを設定したいボタンと本体の中央に備える「+(プラス)」ボタンを長押しすると、本体に備えるプレイヤーランプが点滅するので、この状態で設定したいボタンを押す。解除も同じ手順を繰り返すのみなので、1度覚えると簡単に設定が可能だ。

 「ティアキン」で背面ボタンが役立つのは、例えば「ウルトラハンド」使用時だ。「ウルトラハンド」で丸太などの設置物を掴んで移動する際に、回転操作を行なう切り替えが「R」ボタンなのだが、Joy-Conなどを使っているとついつい隣の「ZR」と間違えて弓を引いてしまう。

 弓を引き出すと「ウルトラハンド」操作全体がキャンセルされるのでかなりのストレスだったのだが、こうした回転に関わる操作を背面のM1やM2ボタンに割り当てることで、スムーズに回転操作の切り替えが可能になった。

本体背面には自由に割り当て可能なM1/M2/M3/M4ボタンを備える

 なお、アナログスティックの操作は割り当てできないが、十字ボタンの操作は上下左右が登録可能なので、他のM2/M3/M4などを使って「ウルトラハンド」操作時に必要な各種操作を“全て背面に任せる”とすれば、意識の切り替えも楽でかなり重宝する。

 また背面に上下ボタンを登録しておけば、「ウルトラハンド」でモノを前後に移動(上下ボタン)する際に左スティックから指を離さなくて済む。「ウルトラハンド」周りの操作が便利になるだけでも、「ティアキン」の快適度はかなり増す感じだった。

「ティアキン」でも実際に背面ボタンに「ウルトラハンド」で使用する「R」ボタンを割り当ててみた。背面ボタン=「ウルトラハンド」用、という意識が生まれるので、通常より回転させやすくなった気がする

簡単に試せる連射機能を搭載

 他にも「Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース」には各ボタンに連射/連射ホールド(オート連射)の機能が設定できる。また、1度連射機能を有効にした場合、連射速度もコントロールが可能となる。連射機能は全てのボタンに設定も可能だし、どれか1つだけ設定することも可能だ。

 連射機能の設定は、設定したいボタンを押しながら「T(TURBO)」ボタンを押すだけ。この操作を繰り返すことで、連射モード、連射ホールド(オート連射)、設定解除を繰り返すので、設定変更もスムーズだ。1度連射を設定したボタンの連射速度の変更は「T(TURBO)」ボタンを押したまま、R(右)アナログスティックの上下を入力する。これにより、低速、中速、高速の3段階に切り替えが行なえる。

 「ティアキン」で連射が必要な場面はあまりないが、例えばフィールド内に落ちているアイテム拾いの際に、Aボタンを連射モードにすることで、押したままスムーズに拾い物が行なえる。また、連射ホールド(オート連射)を活用すれば、ボタンを押さなくても勝手にアイテムを回収したり、会話などあらゆるアクションを勝手に行なうようになるので、物語よりもスピーディーにゲームを進めたい場合に設定しておきたい機能だ。

連射は「T(TURBO)」ボタン(中央上)で設定できる

 もちろんやりすぎると、不要な「木の枝」をやたら拾いまくってしまったり、会話の選択肢が選べなくなるなどの弊害もあるため、ご利用は計画的に、だ。

 ちなみにYボタンを連射にしてひたすら剣を振りまくるバーサーカーリンクを試してみたが、移動操作が効かなくなってしまい、その場で素振りしまくる練習熱心なリンクになってしまった。また、弓矢を連射して弓矢乱射攻撃を試そうとしたが、こちらは何度か発射したところで弓が壊れてしまった。あぁ、貴重なゴーレムの弓が……。

 比較的スムーズな操作で連射がON/OFFできるので、連射が有効そうなポイントで気楽に試せるという点でも、かなり使い勝手のよい機能と言えるだろう。

 純正Proコントローラーとの比較で言うと、特に正面中央のホームボタン周りのレイアウトが「T(TURBO)」ボタンの追加もあって特徴的になっている。個人的には、ホームボタンが中央にあるのはわかりやすくて比較的好印象を持った。

純正のNintendo Switch Proコントローラーと比較してみたところ、「Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース」の方が若干前向きに傾斜しているほか、全体的な高さやグリップの形状、厚みなどに違いがあった

連射機能、背面ボタン、軽さと取り回しの良いコントローラー

 欲を言えば、背面のボタンには異なる2種類のボタンの同時押しが割り当てられれば、さらに利便性は高まると思った。本製品ではM1~4ボタンがそれぞれ単一のボタンしか割り当てられないのだが、ここは今後の新機能追加に期待したいところだ。

 ということで、「Switch用 ワイヤレスコントローラ フォース」は背面ボタンが特に嬉しい。コントローラーの接続が切れるか電源がオフになると機能がリセットされてしまうところは注意だが、連射機能や背面ボタンを活用したい人にとっては待ちに待った製品と言える。

 個人的にはこれに加えて、ボタンが光るギミックと公称約210gの軽量な本体についても魅力の1つとして挙げておきたい。連射機能と背面ボタン、軽さと光り物が好きな人は是非チェックしてみてほしい。

本体重量は実測204gとかなり軽量