【特別企画】

“S”で快適なバトロワライフを! 3万円台の「Xbox Series S」でととのう最新ゲーム環境

「フォートナイト」は120FPSを記録! 全ゲーマーに“ちょうどいい”ゲーム機

【Xbox Series S】

2020年11月10日 発売

価格:37,978円

 Xbox Oneやプレイステーション 4など、いわゆる“第8世代家庭用ゲーム機”が発売されてから既に9年。当時から使い続けているゲーマーの方は、そろそろディスクの読み込み不良や発熱異常などの“本体のガタ”や、性能不足による“処理落ち”が目立ってくる時期に直面しているだろう。かといって、食料品など様々なものが値上げされていたり、推し活などでお財布事情が厳しいのもゲーマーの常。少しでも安く抑えつつ、快適にゲームを楽しみたいというゲーマーや学生の方はたくさん居るはずだ。

 そこでオススメなのが、Microsoftの最新据え置き型ゲーム機「Xbox Series S」だ。2020年代の最新ゲーム機というと、多くの方がプレイステーション 5やXbox Series Xを連想し、「どうせ6万円くらいするんでしょ? ちょっと高いよね……」と思ってしまうだろう。だがXbox Series Sはあえて機能を絞りながらも、最新ゲームを快適にプレイ可能。さらに、なんと3万円台から購入できるという驚きのコストパフォーマンスを誇る。

 もちろん、Xbox Oneなどの前世代機から大幅なスペック向上を果たしているため、本体のスペックが重要になってくるバトルロイヤルゲーム(バトロワ)も快適。「Apex Legends」は60FPSでプレイできるほか、「フォートナイト」ではなんと最高120FPSでプレイ可能となっている。そこで本稿では、あえて機能を絞ることで“低価格化”を果たし、ゲーマーに快適な環境をもたらしてくれるXbox Series Sの魅力を、話題のバトロワゲームと共に紹介したい。

同時発売の「Xbox Series X」とは何が違う? トレンドを取り入れた“ちょうどいい”ゲーム機「Xbox Series S」

 まずは今回紹介する「Xbox Series S(以下、Series S)」のスペックを見ていく。CPUはAMD社のZen 2アーキテクチャを採用したカスタムCPU、ゲームにおいて重要になってくるGPUには、こちらもAMD社のRDNA 2アーキテクチャを採用したカスタムGPUを採用しており、4テラフロップスを発揮する。参考までに前世代機・Xbox OneのGPUは1.3テラフロップス、ライバル機のPS4は1.84テラフロップスとなっており、Series Sはそれぞれ約3倍、約2.2倍の性能向上を果たしている。一方、同時発売となったXbox Series Xは12テラフロップス、ライバル機のPS5は10.2テラフロップスと、Series Sは約1/3ほどの性能となっているが、これは“ターゲット”が異なるためだ。

 PS5やXbox Series Xは4K解像度(3,840×2,160)と、フルHDの4倍の解像度をターゲットにしている。そのため、CPUやGPU、メモリを強化する必要があり、本体が大型化したり、価格が高くなってしまうのだ。一方のSeries Sは、WQHD解像度(2,560×1,440)という4KとフルHDの間の解像度をターゲットにしているため、その分スペックを落として本体を小型化したり、価格を抑えることができる。家に4Kディスプレイが無いという方や、そこまでの高解像度に興味がないという方は、打ってつけのゲーム機だ。

Xbox OneのライバルであったPS4のGPUは1.84テラフロップス。Series SのGPUは4テラフロップスを発揮するため、約2.2倍の性能を誇る
一方、同時発売の上位機「Xbox Series X」は12テラフロップスとなっていて、Series Sは1/3の性能に留まっている

 メモリ(RAM)はGDDR6・10GB、ストレージはカスタムNVMe SSD・512GBを搭載。ストレージは前世代機まで主流だったハードディスクドライブ(HDD)に代わりソリッドステートドライブ(SSD)を採用しており、読み込み性能・書き込み性能共に、桁違いの性能向上を果たしている。

 一方、容量については50GBを超えるゲームが増えつつある中では、512GBというのは少し心許ない気もするが、Series X|S専用の拡張カード(1TBまたは2TB)が用意されており、足りなくなった場合の拡張性も確保されている。なお、ディスクドライブは搭載しておらず“オールデジタル仕様”となっていて、ゲームはダウンロード版またはストリーミングのみとなっている。ここまでが「Xbox Series S」の主なスペックだ。

 続いては「Xbox Series S」の外観や初期設定を簡単に紹介したい。パッケージは、Series S本体の上半分とコントローラーがデザインされたシンプルなもの。開けてみると、内部のパルプモールドには「XBOX」と書かれていたり、本体には「JUMP IN」と書かれた帯がまかれているなど、ゲーマーの心をくすぐるカッコイイパッケージだ。

 Series S本体についても、真っ白なボディでマットな質感が高級感を醸し出しているほか、コントローラーも白に統一されているところがGOOD。ぱっと見だと、黒い円形の部分にディスクが入りそうだが、こちらは廃熱孔となっている。

Xbox Series Sのパッケージ。本体とコントローラーが描かれたシンプルなデザインでカッコイイ
いよいよご開帳。「JUMP IN」の帯に巻かれるXbox Series Sが登場する。また、パルプモールドに「XBOX」と書かれているなど、凝ったデザインもGOOD
内容物の様子。Series S本体とコントローラー、HDMIケーブル、電源ケーブルと非常にシンプル
上級機「Xbox Series X」と比較。Series Sのコンパクトなサイズが際立つ

 内容物は非常にシンプルで、本体とコントローラーに加えて、HDMIケーブルと電源ケーブルのみ。コントローラーは単3電池2本で駆動するため、充電用のUSB-Cケーブルなどは同梱されない。本体に電源ケーブルをつなぎ、テレビとHDMIケーブルでつなげば、”JUMP IN”する準備は完了だ。

 本体を起動すると、初期設定をスマートフォンの「Xbox」アプリを用いて行なうところが、現代のゲーム機らしさを感じさせる。もちろん、アプリを用いずに初期設定を行なうことも可能だが、コントローラーでのキーボード入力に悪戦苦闘する方も多いと思うので、アプリを用いた設定をオススメする。

 アプリの指示通りに行なうとスマホとSeries Sがペアリングされ、言語やMicrosoftアカウント、Wi-Fi、使う場所の設定などが表示されていく。難しさを感じることは一切なく、スムーズに設定が行なわれるので、非常に楽だ。設定が完了すると、本体の更新が実施されるため、しばらく放置しておこう。

Series S起動後の最初の画面。スマートフォンの「Xbox」アプリを使って、初期設定をするよう促される
スマートフォンの「Xbox」アプリでの設定画面。テレビに表示されているコードを入力すると、Xbox本体とペアリングされる
一通り設定が終わると、本体の更新が実施される

 なお、設定の際に「Xbox Game Pass」に加入するか問われる。「Xbox Game Pass」は月額制となっていて、加入すると新作ゲームや話題のゲームなど、対象の数百タイトルがプレイし放題となるサブスクリプションサービスだ。対象タイトルにはレースゲーム「Forza Horizon 5」やFPS「バトルフィールド 2042」、サンドボックスゲームの「Minecraft」ほか、最新ゲームでは「Minecraft Legends」が発売日当日より対象タイトルとなった。

 さらに、最上位となる月額1,100円の「Xbox Game Pass Ultimate」では、クラウドゲーミングも利用可能。Xbox本体にインストールせずに対象タイトルをプレイ可能なほか、スマートフォンからでも利用可能となっていて外出先でもプレイできる。特にSeries Sは本体容量が512GBと少々心許ないため、RPGなど遅延による影響が少ないタイトルはインストールせずにクラウドで済ますこともできる。Xboxユーザーであれば、加入を検討しておきたいサービスだ。

 もちろん、加入しなくても「Microsoftストア」にてソフトを購入することでゲームをプレイできる。事情があって毎月の支払いが厳しいという方も、安心してSeries Sをお使いいただきたい。さて、いよいよ更新が終われば、Xboxライフのスタート。次の項では、無料タイトルも多くラインナップされている「Microsoftストア」から“今プレイしておきたいバトロワゲーム”を紹介・検証していきたい。

Xboxロゴと共に壮大な起動音が流れる
起動したらいよいよXboxライフのスタートだ!

Xbox Series Sで快適なバトロワ生活! Microsoftストアで手に入る無料のバトロワゲームを紹介

 初期設定が終われば、あとはゲームをプレイするだけ。先ほども述べたように、前世代機から大幅なパワーアップを遂げたXbox Series Sでは、現在リリースされているゲームのほとんどを快適にプレイできるほか、一部タイトルでは前世代機を上回るゲーム体験を可能にしている。

 そのSeries Sのパフォーマンスを、100%活かすことができるジャンルの1つがバトルロイヤルゲームだ。広大なマップで大勢のプレーヤーと1vs1を繰り広げるバトロワゲームは、相当なマシンスペックを求められるゲームジャンルの1つで、Xbox OneやPS4では快適なゲームプレイが可能とはあまりいえなかった。

 だが時代は移ろい、Series SではフルHD 60FPSは余裕、タイトルによっては120FPSまで出るようになった。このパフォーマンスを3万円台で発揮してくれるのだから、非常に驚きだ。そこでこの項では、Xbox Series Sで快適にプレイできる無料のバトロワゲームを紹介していきたい。

PUBG: BATTLEGROUNDS

 バトロワゲームの代名詞ともいえる「PUBG」。“パブジー”の愛称で親しまれている本作は、広大なマップに100人が同時に降り立ち、物資を漁りながらプレーヤーとバトルを繰り広げ、最後の1人になるまで戦うという、“これぞバトロワ”というゲームだ。

 Xboxでの歴史は長く、当初はPC版のみだった「PUBG」がベータとして初めてリリースしたコンソール版がXbox Oneだった。その後、1年ほどでPS4でもリリースされ、今ではクロスプラットフォームに対応している。さらに、当初は有料だった「PUBG」も2022年1月に基本プレイ無料化を果たし、プレイするための障壁もなくなった。今でも熱いバトロワゲームの1つだ。

フォートナイト(Fortnite)

 「PUBG」と共にバトロワゲームを築き上げた「Fortnite」。皆さんご存知かと思うが、「フォートナイト」ならではの特徴としてバトロワゲームに“建築”要素を組み合わせていることが挙げられる。バトル中に建築することで、相手からの攻撃を防いだり、相手の高所を取ってバトルを有利に進めたりと、バトル以外の要素が複雑に絡み合っているのが本作の特徴だ。

 「フォートナイト」はPS5やXbox Series Xの発売と同時に次世代向けアップデートが配信されており、Series Sではなんと120FPSモードに対応。120Hz駆動に対応したモニターに接続すると、より滑らかな描写でゲームをプレイできる。もちろん、常に120FPSをキープするわけではないが、前世代機では60FPSが上限となっていて、状況によっては60FPSを下回ることもあったため、大きな進化と言えるだろう。

Apex Legends

 今回紹介するバトロワゲームの中では、後発の部類となる2019年にリリースされた「Apex Legends」。当時苛烈となっていたバトロワゲーム競争の中でも異彩を放っていたタイトルで、マップ上には3人1組のチームが20部隊(=計60人)降り立ち、最後の1チームになるまでバトルを繰り広げる。特にプレーヤーは、固有のアビリティを持つ「レジェンド」と呼ばれるキャラクターを選択し、そのアビリティを駆使しながらバトルを繰り広げるのが本作の特徴だ。

 2019年にリリース後、様々な実況者やストリーマーがプレイ。コロナ禍による“ステイホーム”も合わさり、触発された視聴者が本作をプレイしたり、カジュアル大会が開催されるなど、現在でも多くの人気を誇るバトロワゲームだ。だが、2020年に実装された新マップ「オリンパス」では、PS4やXbox One版などでフレームレートが低下する現象が発生するなど、バトロワゲームの中でも重量級であることは確か。その点、Series Sでは快適にプレイできるようになったため、無理してPC版に移行しなくてもよくなった点は、学生ゲーマーにとって嬉しい点だ。

 Microsoftストアで手に入るオススメのバトロワゲームを紹介したところで、「本当のところ、Series Sでバトロワゲームをプレイしてみてどうなの?」と、気になっている方も多いだろう。そこで次項では、先ほど紹介したバトロワゲームより「フォートナイト」と「Apex Legends」を実際にプレイ。普段はPCゲーマーの筆者が、Series Sでバトロワゲームをプレイしたインプレッションを、タイトル毎に紹介していきたい。

60Hzと120Hzは大違い!Series Sでより“ヌルヌル”な環境でプレイできる「フォートナイト」

 まずはSeries Sで「フォートナイト」をプレイ。先ほどの紹介で述べたように、本作は2020年11月に次世代機向けアップデートが配信され、Series Sでは「120FPSモード」が実装されている。上位機のSeries Xでは4K解像度での120fps出力に対応しているのだが、対応するモニターが高価ということもあり、なかなか普及していないのが現状だ。だが、Series SはフルHD解像度の120fps出力となっているため、2万円台のゲーミングモニターでも120fpsによる“ヌルヌル”ゲームプレイを体験できる。

 まずは今回使用した環境を紹介。使用したゲーム機はもちろんXbox Series Sで、ディスプレイはDELLが販売する「Alienware AW3821DW」というウルトラワイドモニターを使用した。Series Sはウルトラワイド表示に対応していないが、「AW3821DW」のHDMIポートは16:9のWQHD解像度・120Hz入力に対応している。Series Sの性能をフルに発揮できるモニターだ。

 「フォートナイト」側の設定は非常に簡単で、設定から「120FPSモード」をオンにすることで完了となる。試しに「クリエイティブ」モードの待機画面に行ってみると、この時点で「画面がヌルヌルしてる」と気付く人もいるだろう。この待機画面は建物や植物、池などの構造物が多数あり、本作でも比較的処理が重くなる場所だが、120FPSを記録する場面が多々あり、動き回っても80~110FPSあたりフレームレートを稼ぎ出す。視点を高速で切り替えたりすると60~70FPS台に落ちるが、それでも60FPSを切ることはほぼない。これは実際のゲームプレイが楽しみになってくる結果だ。

オプションボタンで設定を選択
120FPSモードをオンにすることで設定完了だ
なお今回は検証のため、画面上部にフレームレートが表示される「FPSの表示」をオンにしている。スクリーンショットに写るフレームレートにも注目してほしい
筆者は「120FPSなんて大口を叩いてるだけでは?」と思っていたが、待機画面に入った瞬間いきなり120FPSと表示されて驚愕した
構造物が多数ある場所では80~110FPSあたりをうろつく
歩き回ったりすると、60~70FPS台になることもあるが60FPSを切ることはほぼない。前世代機からの大幅な進化と言えるだろう

 実際に「バトルロイヤル」のソロモードをプレイしてみると、バスに乗っている段階で120FPSを記録。その後、グライダーで降下して目的地に着地するまでほぼ100FPS台を記録していた。また、マップを散策しているときはほぼ120FPSをキープしており、文字通り“ヌルヌル”なゲームプレイを楽しめる。

 プレーヤーが入り乱れたり、高速で視点を動かす必要があるバトル中も非常に高いフレームレートを記録。100~120FPS台をキープしており、バトル中の操作も非常に快適だった。前世代機では上限が60FPSとなっていて、バトル中にフレームレートが低下して残像が見えてしまうなど、ゲームプレイに集中できない場合もあった。そういった出来事があり、筆者はPCに移行してバトロワゲームをプレイするようになったのだが、今では3万円台でフルHD・120FPSを発揮することに驚きを隠せなかった。

バスからマップを見下ろした状態でも120FPSを記録
グライダーでの降下中は構造物がどんどん読み込まれていくが、安定したフレームレートを記録
バトル中も100FPS台を記録。PCゲーマーともいい勝負を繰り広げられるだろう

 参考として、今回「クリエイティブ」モードの待機画面を散策している様子をディスプレイ越しに撮影。iPhoneのスローモーション撮影機能(1080p 120FPS)を使って、120FPSモードのオン・オフ時の様子を比較してみた。すると、スローに入る前は同じような映像に見えるが、スローに入るとオンとオフの差が現れるようになり、120FPSオンの時はスロー時でも滑らかに動いて見えるが、オフの時は少しカクカクしているような映像になっている。映像では少しの差に見えるが、これが実際のゲームになると大きな体験の違いとなってくるのだ。

 「フォートナイト」での“ヌルヌル”なゲームプレイを体感したところで、次に「Apex Legends」をプレイ。連携プレイがかなり重要になってくる「Apex」だが、あの“ボイチャツール”に対応していることでフレンドのコミュニケーションも簡単になっているのだ……。

【Xbox Series Sで「フォートナイト」をプレイ! 120FPSモードオンVer.】
【Xbox Series Sで「フォートナイト」をプレイ! 120FPSモードオフVer.】

「Discord」対応でフレンドと連係プレイが楽しめる! “60FPS張り付き”で今後のアップデートにも期待したい「Apex Legends」

 続いては、Series Sで「Apex Legends」をプレイ。「Apex」といえば常に3人1チームで行動するので、味方やフレンドとのコミュニケーションが重要になってくる。「Apex」にはゲーム内ボイスチャットが実装されているが、例えばデュオで「ランクリーグ」をプレイするとオンライン上から1人参加するため、知らない人に会話を聞かれてしまう可能性がある。そこで、PCゲーマーの間ではボイスチャットアプリ「Discord」を使って、フレンドとコミュニケーションを取る方法が主流だ。

 本稿をご覧の方は「Discordって、PCとスマホだけじゃない……?」と思っている方もいるだろう。だがそれは過去の話となっていて、2022年9月にXbox Series X|S、Xbox Oneが「Discord」でのボイスチャットに対応した。もちろん、ライバル機のPS5も今年2月より対応しているのだが、Xboxの方が少しだけ前に実装されている。設定方法は簡単で、XboxにてログインしているMicrosoftアカウントとプレーヤー自身のDiscordアカウントを連携させるだけ。PCまたはスマートフォンの「Discord」アプリの設定より「接続」タブを開き、Xboxロゴが表示されている部分から画面の指示に従うと、2つのアカウントが連携される。

Discordの設定から「接続」タブを選択し……
Xboxの箇所から連携させていく。画像では既に連携済みの表示となっている

 ボイスチャットに必要なものは、3.5mmヘッドフォンジャックによる有線接続、またはXbox Wireless接続に対応したヘッドセットのみ。今回はロジクールのゲーミングヘッドセット「G PRO X」を、コントローラーの3.5mmジャックに接続し使用した。また、「Discord」でのボイスチャットの参加方法は2種類。サイドメニューの「パーティーとチャット」からボイスチャンネルに参加する方法と、スマートフォンの「Discord」アプリで参加しているボイスチャットをXboxに“転送”する方法がある。どちらも非常に簡単なので、いつでも気軽にフレンドと「Apex」をプレイできるだろう。

 「Apex Legends」も2022年3月に次世代機向けアップデートが配信。前世代機での「Apex」は上限60FPSで可変となっていて、あまり快適なゲームプレイができなかったが、このアップデートによってSeries Sでは60FPS固定でゲームをプレイできる。さらに時期は発表されていないが、今後のアップデートで120FPSへの対応も予定されているなど、PC版に匹敵するようなゲームプレイも期待できるだろう。

コントローラーの「Xbox」ボタンを押し、サイドメニューから「パーティーとチャット」を選択
入りたいボイスチャンネルを選択することで、フレンドとボイチャが可能となる
オプションを押すと、ミュートやノイズ抑制などの設定が表示される
2022年3月のアップデートで、「Apex」は60FPSでのゲームプレイに対応
今後のアップデートでは、120FPSでのゲームプレイも予定されている

 実際にプレイしてみると、「フォートナイト」の120FPSゲームプレイには敵わないが、比較的重量級のバトロワゲームである「Apex」を60FPS固定でプレイできるのは非常にありがたい。また何よりもDiscordのボイスチャットで、フレンドとやりとりをできるというのが便利。今回協力してくれたフレンドはPC版をプレイしているが、危機的な場面で救援を要請できるなど、PCとコンソールでもシームレスにコミュニケーションを取れる快適さを思い知らされた。

 これまでコンソール機でDiscordを使う場合、ボイスチャットミキサーなどを使用して、スマートフォンの「Discord」の音声とゲーム機の音声をミックスしたり、そのぶん配線が煩雑だったりと高いハードルを強いられてきた。だが、Xbox単体でDiscordを使用できるようになったことで、快適にボイスチャットできるようになったのは、プレーヤーにとってとてもいい知らせだ。企業やプラットフォームの垣根を越えて、「Discord」でボイスチャットができるというのは、時代が変わったと言っても過言ではない。

今回は、シーズン16より実装されたゲームモード「ミックステープ」より「ガンゲーム」をプレイ
同時に2人と相対してしまった場面。左下の筆者のHPを見てもらうと、非常に危機的な状況というのがわかる。この直前で筆者はフレンドに増援を要請した
1人はなんとか筆者がキル。するとフレンドが滑り込んできて、もう1人を颯爽とキルしてくれた。筆者は瀕死だったが、なんとか生き残れたのだった
そしてこの試合ではチャンピオンを獲得。あの時筆者がキルされていたら結果は変わっていたかも……

全ゲーマーに“ちょうどいい”Xbox Series S。現Xbox One・PS4ユーザーは注目の1台!

 ここまでXbox Series Sの魅力と、Series Sでプレイしたいバトロワゲームを紹介してきた。上位機のXbox Series Xがある中で、“低スペック機”という印象も持たれるXbox Series Sだが、WQHD解像度であったり120Hz出力だったりと、トレンドを取り入れつつ低価格化することで、バトロワゲーマーのみならず、PCやSeries Xはちょっと手が出ないという学生など、様々なゲーマーにちょうどいいゲーム機となっていることがわかっていただけたはずだ。

 前世代機からの性能向上を果たしたXbox Series Sは、スペックが重要になってくるバトロワゲームでより一層輝く。現在、Xbox OneやPS4を使用しているユーザーは、次のゲーム機へ移行する際に検討したい1台となっているほか、PCゲーマーの筆者でもサブ機として1台欲しいゲーム機に仕上がっている。皆さんもXbox Series Sで快適なゲームライフを楽しんでもらいたい。

Xbox Series Sで快適なバトロワゲームライフを!