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EU、マイクロソフトのActivision Blizzard買収を条件付きで承認

5月16日 発表

 欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は5月16日、EU合併規則に基づき、MicrosoftによるActivision Blizzardの買収提案を条件付きで承認した。

 Microsoftは1月、ゲームメーカー大手のActivision Blizzardを687億ドルで買収すると発表しており、その動向について注目が高まっていた。

 欧州委員会は今回の買収計画について綿密な市場調査を実施し、Microsoftが競合ゲーム機や競合マルチゲームサブスクリプションサービスに損害を与えることはないと判断。一方で、Microsoftがクラウドゲームストリーミングサービスを介したゲーム配信における競争へ悪影響を与える可能性があると指摘した。

 これに対しMicrosoftは、委員会によって特定された競争上の懸念に対処するため、今後10年間でEEA内の消費者に対して、ライセンスを取得しているActivision BlizzardのPCおよびコンソール用ゲームすべてをクラウドストリーミングサービスを使用し、ストリーミングできるようにすると提案。欧州委員会は、この提示された内容を完全に準拠することを条件とし、今回の買収提案を承認した。

 今後の動向については委員会の監督の下、Microsoftが提示内容を完全に順守していくかが監視されるとのこと。

□EU公式サイトのお知らせページ