【特別企画】
いま“連射ホールド機能”が熱い! Switch用「ゲーミングコントローラー HG」の連射機能を試す
「ポケモンSV」や「モンスターハンターライズ」などでも効果あり
2022年12月20日 11:00
- 【CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ】
- 9月1日 発売(ホワイト)
- 10月7日 発売(ブラック)
- 11月22日 発売(緋色、菫色)
- 価格:
- 7,370円(ホワイト、ブラック)
- 8,470円(緋色、菫色)
Nintendo Switchの本体を買うと、追加でゲームコントローラーを買いたいと思う場面に遭遇する。最初から本体に付属しているJoy-Conでももちろん遊ぶことができるが、特にじっくりと腰を据えてゲームをする場合、両手でしっかりと持てる「Nintendo Switch Proコントローラー」などはかなり頼もしい。Joy-Conの持つ手軽さと合わせて、Switchの起動時間が長ければ長いほど、追加コントローラーは重要なアイテムとなるだろう。
このような場合、純正のコントローラーを買うのも1つの良手だが、サードパーティー製のコントローラーを試してみるのも面白い。というのもサードパーティ製コントローラーは、純正コントローラーにはないユニークな独自機能を搭載している製品が多いからだ。
その代表的な機能のひとつが「連射機能」ではないかと思う。連射機能付きのコントローラーは以前からあるが、今回紹介するサイバーガジェットがNintendo Switch用に発売している「CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ」はボタンを離していても連射をしてくれる「連射ホールド機能」(※)という特徴的な追加機能も有している。本稿ではこの連射機能に着目して実際に試してみたので、その使い勝手や使い心地について紹介したい。
※Windows PCにて、製品をファームウェアアップデートすることで「連射ホールド機能」が利用できるようになる。
CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ(SWITCH用) |
---|
対応:Nintendo Switch(無線/有線)、PC(有線のみ) |
サイズ:153×103×60mm |
重さ:約173g |
容量:未記載(連続動作時間 約8時間) |
充電時間:約3時間 |
背面ボタン:あり(2つ) |
連射機能:あり |
マクロ機能:なし |
カラー:ホワイト、ブラック、緋色、菫色 |
充電/有線接続方法:USB Type-C端子 |
参考価格:7,370円 |
7色のRGB LEDが美しい!軽量ボディーのNintendo Switch/PC用コントローラー
「CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ」はNintendo Switch、Nintendo Switch Lite、Nintendo Switch(有機ELモデル)など、全てのNintendo Switchに対応する無線ゲーミングコントローラー。本体カラーはオーソドックスなホワイト、ブラックの他、緋色と菫色の4色展開だ。Nintendo Switch以外にも、付属のUSB Type-Cケーブルを使った有線接続により、PCでも利用が可能なほか、同社が展開するレトロゲーム互換機「レトロフリーク」にも対応する。
Nintendo Switchシリーズでの利用時は内蔵のジャイロ・加速度センサーも利用できるほか、TVモード利用時は有線接続での利用も可能となっている。付属品はコントローラー本体とUSB Type-Cケーブル、取扱説明書のほか、サポートカード。最新の取扱説明書は同社Webサイトからもダウンロードが可能だ。
コントローラー本体にはカラフルな7色のRGB LEDが内蔵されており、スティック部の根本やボタン、本体側面がカラフルに点灯したり、変化するため、ゲーミング気分が味わえるのも特徴。LEDの輝度を変更したり、LEDをオフにしたい場合は、+ボタンを押しながら十字キーの上を押すだけで簡単に切り替えられるので、気分次第で簡単にLEDをコントロールできる。他にも同じように+ボタンを押しながら十字キーの操作により、発光を固定したり、色を変更したりといった操作が可能だ。
純正の「Nintendo Switch Proコントローラー」と比較して、最も印象的なのは軽さだ。「Nintendo Switch Proコントローラー」の重量246gに対して、本製品の重量は約173gとかなり軽めの作りだ。実際に手に持って比べるとその差がはっきり分かるくらい軽くて扱いやすい。1人で遊ぶ場合は、長時間じっくりプレイする事が多いため、コントローラーが軽ければその分、疲労が溜まりにくい。ユーザーの1人プレイ時のシチュエーションを意識した作りとなっており、個人的にはかなり好印象だ。
十字キーや各種ボタンには小型マイクロスイッチを採用しており、小気味よいクリック感が味わえる。「Nintendo Switch Proコントローラー」とは異なる気持ちよさとなっているのも魅力の1つだ。ちなみにPC接続時はデフォルトでは標準的なXinput接続だが、DirectInputモードなどへの切り替えもHOMEボタンの長押しで切り替えが可能という芸の細かさもありがたい。
また、本体天面のL/RボタンやZL/ZRトリガーは「Nintendo Switch Proコントローラー」よりも少し大きめに作られており、扱いやすい配置。他にも本体底面部に独自の拡張ボタンとしてBL/BRボタンを備えており、他のボタンの機能をコントローラー上の操作のみで簡単に設定可能だ(マクロ機能はない)。
そして本稿のテーマの連射機能は、この本製品独自の「COMMAND」ボタンを使用する。本体前面には、左右に+、-ボタンがあるほか、中央部にHOMEボタン、その左にキャプチャーボタンを備えており、「COMMAND」ボタンはその右側にある。
やり方は、COMMANDボタンを押しながら連射したいボタンを押す、というもの。1回押せば連射(ボタンを押している間は連射)、2回押せば連射ホールド(ボタンを離していても連射し続ける)、3回目で機能オフ。背面のBL/BRボタンを含めて、全てのボタンに対して設定可能だ。なお連射の速度は最大秒間20回。また、任意のボタンを連射ホールド設定にしてある場合、ボタンを押すことで連射ホールド機能のオン/オフが切り替えられる仕組みになっている。
連射ホールド機能でフィールドのアイテム回収が捗りまくり!
では早速、実際のゲーム上での動作についてみてみよう。先ずは11月18日に発売したばかりのシリーズ最新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(筆者は「バイオレット」をチョイス)でのプレイを試してみた。
本作はシリーズ初のオープンワールドということで、フィールド上を自由に移動して歩き回れるのが魅力だ。そして、そんなフィールドを歩き回っていると、各所にアイテムや素材が落ちている。これらを回収してまわるのも本作の醍醐味の1つなのだが、ここで困ったことが1つ。こうしたフィールド上に落ちているアイテムや素材はその上を通過するだけではゲットすることができず、逐一Aボタンを押さなければならないのだ。
このような時にとても便利に活用できるのが、「CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ」に備える連射機能だ。「COMMAND」ボタンを押しながらAボタンを2回押して「連射ホールド」モードにすれば、ボタンを押さなくても、フィールド上で歩き回っている際にアイテムの上を通過するだけで簡単にアイテムがゲットできるようになる。フィールド探索がとても捗るという寸法だ。
切り替え操作がシンプルに行なえるため、2~3回やっていれば簡単に覚えてしまえるのも本製品の連射設定のありがたいポイントだ。ちなみにもう1度「COMMAND+A」を行なうことで連射はオフになる。
一方でAボタンは戦闘時のコマンド選択などでも使用するため、連射ホールドにしていると、不意にポケモンとの戦闘が発生した場合に自動でコマンドを連打してしまうという困った事象が発生する場合がある。このような場合の対策として、個人的にはもう1つの方法を推したい。それは本体底面のZRボタンをAボタンとして割り当て、さらにこちらのZRボタンを連射モードのAボタンとして使う方法だ。
ZRボタンの割り当ては手順が若干増えるが、仕組みは非常にシンプルだ。先ず「COMMAND」ボタンを押しながら+ボタンを押す。これによりBL/BRボタンの割り当てモードとなる。割り当てモードに入るとコントローラーのスティック部分がゆっくりと点滅するため、見た目にも分かりやすい。
この状態で、先ずは割り当てる側のボタンを押す。今回の場合はBRボタンだ。続けてBRボタンに割り当てたいボタンを押す。ここではAボタンを押す。そして最後に再度「COMMAND」ボタンを押しながら+ボタンを押す事で割り当てが完了だ。
そして、AボタンになったBRボタンに連射ホールドではなく、通常の連射モードを有効にして、その状態でBRボタンを押したままでフィールドを探索するのだ。これにより、普段のフィールド移動時や、会話のスキップをしたい場合、戦闘をスムーズに終えたい場合などはBRボタンを押す事でAボタンの連射が発動するので、より効率的にゲームが展開できるようになる。重要な会話や戦闘時にはBRボタンではなく、Aボタンを使う事で、じっくり会話の内容を確認したり、戦闘時のコマンドも慎重に進められるようになる。
このようにプレイスタイルに応じて自由にその場で設定が簡単に変更できるのも、本製品の魅力の1つと言える。
連射攻撃で敵を撃退!ボタン交換機能でより自分好みにカスタマイズ!
続いて、6月30日にリリースされ、今なお人気の「モンスターハンターライズ」でも試してみた。和風テイストのモンスターハンターで、世界中の幅広い層から支持を得ているシリーズ最新作だ。
「モンスターハンター」というと、武器によって挙動が異なり、あまり連射で攻撃するイメージがないため、連射などの機能は不要かと思っていたが、今回筆者がチョイスした武器、ライトボウガンは1発のダメージは軽いがある程度の連射が効くので、ZRトリガーを連射モードにして試してみたところ、これが大正解!気持ちよく敵にボウガンの連打が決まって、かなり快適にプレイできた。
ただ、リロード操作のXボタンを忘れてしまう事が多く、リロードで苦戦することがあったので、今回はボタン交換機能を使って、XボタンとRボタンを交換してみることにした。方法はこれまでと同じようなシンプルな操作で、先ずは「COMMAND」ボタンを押しながら-ボタンを押す。すると入れ替えモードになるので、後は入れ替えたいボタンをそれぞれ押すだけだ。今回の場合、先にXボタン、次いでRボタンを押して、最後に再度「COMMAND」ボタンと-ボタンを押せば完了だ。リロードのボタンをRボタンに割り当てて試してみたところ、こちらもかなり自分好みのスムーズな挙動に切り替えができるようになった。
一方で当たり前だが、ボタンの入れ替えでは、全てのボタン操作が入れ替わってしまうため、前述のようなリロードのみといった特定機能のみの入れ替えはできない点には注意が必要だ。例えばXボタンはリロード以外にもジャンプ攻撃や翔蟲を使った上方へのワイヤーアクション「疾翔け」などでも使用するため、迂闊に入れ替えるとかえって使いにくくなってしまう場合もある。
ただ、個人的にはRボタンをXボタンを入れ替えたことで、それまで上手く使えていなかった翔蟲を使うジャンプ系のアクションが、むしろスッとプレイできるようになった。この辺りは好みの差などもあると思うが、ボタンの入れ替えには十分な注意が必要と言えるだろう。
余談だが、本製品にはジャイロ・加速度センサーが内蔵されていて、「モンスターハンターライズ」でその挙動を試してみる事にした。設定のオプションにあるジャイロ機能はデフォルトではオフになっているが、有効にすることで、本製品でもスムーズなジャイロ操作による視点切り替えが行なえた。「Nintendo Switch Proコントローラー」でも試したが、遜色のない動きに感じられたので、この辺りの作りは問題なさそうだ。
「モンスターハンターライズ」のように操作で使用するボタンや組み合わせが多いタイトルは、ボタン配置が自身の好みとどうしてもズレてしまうことがある。タイトル側の設定でカスタマイズできる物も多いが、そうでない場合は本製品のようなボタン交換機能や拡張ボタンがあると、かゆいところに手が届くような感覚がある。幅広いタイトルに柔軟に対応できるところがありがたい。
PCでも使える汎用性の高さが魅力!
サイバーガジェットの「CYBER・ゲーミングコントローラー HG 無線タイプ」を使って一通りの連射機能やカスタム機能の数々を満喫してきた。
1点だけ気になったのは「COMMAND」ボタンの位置だ。本製品のキーレイアウトは純正の「Nintendo Switch Proコントローラー」と比べてもほぼ変わらないのだが、「COMMAND」ボタンのみが「Proコン」の「HOME」ボタンの位置となっているため、「Proコン」に慣れている場合は間違えて押しやすい。単体で「COMMAND」ボタンを押すだけなら何も起こらないため実害はほぼないのだが、その点だけは注意だ。
個人的には本製品の連射機能には無限の可能性を感じた。特に最近ではシューティングゲームよりも「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のようなRPGの会話場面などでむしろAボタン連打が面倒だと感じる場面が多いため、このような場合に非常に役に立つ。本製品の場合、PCでの利用も可能なため、筆者のように普段はPCゲームを多くプレイする層にとっても、幅広く使えてその点もありがたいポイントと言える。
本製品は純正コントローラーにはない、連射機能や拡張ボタンを備えるかなり使いやすいコントローラーだ。十字キーやボタン類のクリック感も心地よく、さらに有線接続でPCなどでも使えるなど汎用性も高い。Nintendo SwitchにPCにと、1人用タイトルをガッツリ遊ぶ人なら1台手元に置いておきたいコントローラーとなっている。