【特別企画】

曲の印象がガラリ変わるサウンドチェンジが楽しい! 新作音ゲー「MUSIC DIVER」稼働前先行体験会レポート

【MUSIC DIVER】

12月1日 稼働予定

価格:1プレイ100円

 タイトーからリリースされる新作アーケードゲーム「MUSIC DIVER」は、楽曲のリズムに合わせてスティックを使い画面やエッジデバイスを叩く、シンプルな操作で遊べる音楽ゲームタイトルだ。5月に一部ゲームセンターでロケーションテスト(ロケテ)が行なわれ、その結果を反映させての製品版が、12月1日より全国のラウンドワンで稼働開始となることが決定した。

 基本的なシステムは、画面中央から手前に向かって広がってくるノーツを、リズムに合わせてスクリーンまたはエッジデバイスを叩くというもの。詳しくは前回の記事に譲るとして、メインとなるシステム部分に関しては製品版バージョンでも大きな変化はない。強いて上げるとすれば、インパクトノーツがすべて黄色で表示されていたものが、一部分黄色に変更された程度だ。

 今回は、稼働開始前に公開された楽曲リストとプレイ音がカスタマイズできる「サウンドチェンジ」、さらには新規に追加された対戦モード「Battle Dive(バトルダイブ)」と、導入が予告されていた「クリエイトダイブ」に焦点を当てて紹介していこう。

【「MUSIC DIVER」遊び方movie】
画面中央から円形状に広がるノーツを、ピンクであれば画面、青ならエッジデバイスを、それぞれスティックで叩く。非常にシンプルなルール。誰でもすぐに遊べるのだ
ロケテストバージョンから変わったのは、インパクトノーツが黄色から一部黄色に変更された程度で、システム部分は同じ
1人プレイ時は「メインダイブ」と「スキルジャッジ」、「クリエイトダイブ」が選択できる。ただし、後述するように「クリエイトダイブ」は稼働開始日にはプレイ不可能だ
前回も紹介した「スキルジャッジ」は、特定の3曲を続けてプレイするモードとなっている。以前は6までだったCLASSは、新たに7〜10+MASTERが追加された。それぞれ与えられた条件を満たしてクリアしなければならず、ミスが続き途中でゲージが無くなってしまった場合、次の曲へは進めずにゲームオーバーとなる

 今回の先行体験会に合わせて、稼働開始時に導入される楽曲が公開となった。稼働日以降に選択できる曲数は全部で50曲となるが、ここで公開できるのはそのうちの40曲となっている。ここに、そのリストを掲載しておこう。一刻も早くプレイしたい楽曲があるかどうかをチェックしたいプレーヤーも多いと思うので、ここでチェックして欲しい。

曲名アーティスト名
HopeTobu
Starry Sky(2021 Remaster)CAPSULE
Watch Mebanvox
CallingHoneyComeBear
GirlfriendPure 100% & KOTONOHOUSE
Love YaPure 100%
MirrorHoneyComeBear
PRESS START!KOTONOHOUSE
Signal (feat.such)rejection
Snailchan AdvantureSnail's House
Wave (feat. 藍月なくる)Mameyudoufu
インドア系ならトラックメイカーyunomi & nicamoq
only my railgunfripSide
君の知らない物語supercell
シュガーソングとビターステップUNISON SQUARE GARDEN
新時代(ウタfrom ONE PIECE FILM RED)Ado
春泥棒ヨルシカ
なにやってもうまくいかないmeiyo
夜に駆けるYOASOBI
Bad Apple!! feat. nomicoMasayoshi Minoshima
FREEDOM DiVE↓xi
KINGKanaria
Tell Your Worldlivetune
ukigumoヒゲドライバー
ヴァンパイアDeco*27
ヴィランてにをは
神っぽいなピノキオピー
グッバイ宣言Chinozo
最終鬼畜妹フランドール・Sビートまりお
シャルルバルーン
千本桜黒うさP
ダンスロボットダンスナユタン星人
チルノのパーフェクトさんすう教室ARM (IOSYS)
ナイト・オブ・ナイツビートまりお
Cardiac Star DiverCOSIO
Cyber CypherKOTONOHOUSE
MUSIC DIVE!!レイラ(cv.加隈亜衣) with MASAKI(ZUNTATA)
Qualia Crystalxi
shrinkShohei Tsuchiya(ZUNTATA)
薔薔薔薇薔薇薔薔薇ヒゲドライバー join.天満ニア

 ラインアップを見ると、東方などの人気どころにくわえてタイトーらしくZUNTATAオリジナル曲など、幅広く網羅していることがわかる。これであれば、他社の音楽ゲームをプレイしている人でも気軽に遊んでみようという気持ちになれるだろう。なお、稼働日には、この40曲+11月25日の「タイトー音ゲー部#7」で発表される10曲の、合計50曲から選択可能になる。その後も、定期的なアップデートで追加されていくとのことだ。

 本格稼働に際しては新たに、楽曲ごとにサウンドセット(いわゆるプレイ音)を選べる「サウンドチェンジ」が可能になった。各曲にはノーツとして、メロディ音とリズム音が割り当てられているのだが、このモードではそれらを自由に変更することができる。

 例えば、元はノーツを叩くとストリングスの音が出るものを、バイオリンやオルガンに変更したり、ドラムの音が出るノーツをタンバリンに変えるといったことができてしまう。上手にアレンジするのであれば、ある程度のセンスは要求されるかもしれないが、楽曲とはまったく異なる雰囲気の音でプレイするのも、それはそれで楽しいかもしれない。

 設定方法は簡単で、楽曲と難易度を選んでからリズムまたはメロディの部分をタップすると、サウンドセットを選択する画面になる。ここで、変えたいサウンドセットをタップして“SET”を叩けば終了だ。これで、プレイ中は選んだサウンドセットの音でのプレイとなる。

 なおサウンドセットは、ゲーム内コインを貯めてショップで交換するなどで増やすことが可能だ。一度交換したサウンドセットは、全モードで共通して使うことができる。

 「サウンドチェンジ」は従来の音楽ゲームでは見られなかったユニークなシステムなのは間違いない。同一楽曲でも、サウンドセットを変えれば違った感じに聞こえるので、常に新鮮な気持ちでプレイできるというのが面白いところ。アレンジ次第では、とんでもなく笑えたりする音を出しての演奏なども楽しめそうだ。

楽曲と難易度を選択後、この画面で“メロディ”と“リズム”のそれぞれがOFFと表示されているので、その部分を叩こう
例えばここでメロディを選択すると、現在選べるサウンドセットが表示されるので、その中から好きな音をチョイス。鍵のマークが重なっているサウンドセットは、ロックされていることを表す。解除するには、ショップでの交換が必要だ
サウンドセットを決めれば、先ほどとは違いメロディとリズムの部分に選択した音が割り当てられて表示される。この状態でDIVEを叩けば、選んだ音でのプレイが可能だ

 続いては、新たに導入された対戦モード「Battle Dive」を見ていこう。このモードは、店内に置かれた筐体同士でプレイする、スコアアタック形式の対戦となっている。ネットワーク越しではなく、気心知れた友人と一緒に楽しむというプレイスタイルだ。

 コイン投入後、プレイ人数選択時に2人プレイを選び、互いに楽曲を選択する。すると、コンピュータがどちらかの曲をランダムで取り上げ、それがプレイ曲となるのだ。

どちらの楽曲が選ばれるかは完全にランダムだそうで、点数や難易度でひいきされることはないそうだ。なお、1P側2P側で難易度が違っていても問題ない。

 プレイ中は、フィールドの周りにアドバンテージバーと呼ばれる青と赤の円形バーが表示され、現在どちらが優勢かが押し合いで表示される仕組みになっている。これを平らにしたバーが画面上部にも映し出されているので、プレイ中の人はフィールドを、観客は上画面を見れば、どちらが優勢かが一目でわかるのだ。ただし、詳細なスコアは最後まで表示されないので、バーの見た目がギリギリの時は結果が出るまでドキドキもの。1曲づつ結果が発表され、2曲(2ラウンド)獲った方が勝者となる。なお、2曲目で勝敗が決定しても1人プレイと同様に3曲分プレイできるのでそこはご安心を。

 初お目見えとなった対戦モードは、互いが純粋にスコアを競うというシステムを採用しているので、仲間内で楽しくプレイできる。今回は店内対戦のみでネットワーク越しでのスコアバトルは行なえないが、サポートして欲しいという人は意見を出してみるのもいいかもしれない。

プレイ中は、フィールドの周囲・エッジデバイスの淵にアドバンテージバーという形で、スコアの高さによって青と赤のゲージが押し合いをする。楽曲の難易度が低ければ1つのノーツの点数が高いため、ハンデを付けたい場合は難易度で調整するといい
演奏が終了すると詳細なスコアが表示され、高かった方が勝利に。プレイ中、コンボが繋がったから相手に邪魔が入るなどの仕様は無いので、純粋にプレーヤーの腕前だけが問われる仕組みだ

 ロケテスト時から名前が先行して発表されていた「クリエイトダイブ」モードだが、今回はさらに詳しい内容が明らかとなった。モードの内容自体は、収録されている楽曲に対して各プレーヤーが自由に譜面を創り、そうして完成した譜面(アナザーノーツ)を他の人も遊ぶことができるというもの。

 操作方法としては、まずは1人プレイモードから「クリエイトダイブ」を選び、編集したい楽曲を選択すると譜面が表示される。ここでレコーディングをタップしてから曲をプレイすることで、叩いた場所(画面なのか、エッジなのか)とタイミングが譜面に反映されるというシステムになっている。叩くタイミングがズレれば、その分譜面も楽曲のテンポとズレてしまうが、調整ボタンを選択することでズレを直してくれる。

 こうして作成された譜面は、最初に作った本人がプレイしてクリアできなければ、他の人が遊べる状態にはならない。イタズラ心を起こして難しい譜面を作ったとしても、自分でクリアできなければ誰にも遊んでもらえないのだ(笑)。

 なお「クリエイトダイブ」モードに関しては、12月1日の本稼働時には「現在こちらのモードは利用できません」と表示され、選択できないようになっている。後日のアップデートによってプレイ可能になる予定なので、それまでしばらく待っていてほしい。

 ちなみに、現時点でも絶賛調整中で、今回紹介した内容も変更の可能性があるらしいとのことだ。

「クリエイトダイブ」を選ぶと、このような感じで譜面が表示される。ここから編集作業を行なっていく。楽曲中で使用されている「サウンドセット」も変更可能だが、バリエーションを増やすには「サウンドチェンジ」と同じくコインを貯めてショップで交換する必要がある
コインを投入して「クリエイトダイブ」を選択した場合、持ち時間が420秒与えられる。すべての作業をこの時間内に終わらせなければならないのだが、通常プレイの場合は平均1曲2分と考えると3曲6分なので、楽曲選びで迷ったり「サウンドチェンジ」を行なったりすることを考慮に入れると、プレイ時間はほぼ同じだ。ただし、データを保存するには120秒以上の残り時間が必要となる点には注意。

 12月1日の稼働開始日まであと半月ほどあるが、収録リストを眺めつつ、どの楽曲をプレイするかに思いを馳せてみるのもいいかもしれない。公式HPなどで地元ゲームセンターで遊べるようになるタイミングを確認してからプレイしに出かけてほしい。