【特別企画】
ソニックの原点に触れる! 「ソニックオリジンズ」ファーストインプレッション
ゲームオーバー、タイムオーバーなしで遊びやすい新モード搭載。もちろんクラシックなモードも
2022年6月21日 22:00
- 【ソニックオリジンズ】
- 6月23日 発売予定
- 価格:
- 通常版 4,389円(税込)
- デジタルデラックス版 4,939円(税込)
2Dアクションから、3Dアクション、スピンオフのレースゲームなど多数のシリーズ作品が登場した「ソニック」シリーズ。そんな「ソニック」シリーズの原点とも言える作品が収録されているプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Games Store)用2Dハイスピードアクションゲーム「ソニックオリジンズ」が6月23日に発売される。
本作は「セガと言えばこのキャラクター!」とも言えるほどの有名キャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が登場するアクションゲーム。「ソニック」シリーズの原点となる「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「ソニックCD」、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」(「ソニック&ナックルズ」も1本にして収録)をリマスターして収録した作品だ。
オリジナル版はメガドライブで発売されたのだが、それが現行機で遊べ、デジタルリマスターによる美しいグラフィックスで楽しめる。しかも新モードが追加され、原作をプレイしたプレーヤーも、これから初めてプレイするというプレーヤーも楽しめるという作品に仕上がっていた。
本稿では、本作を先行プレイしたファーストインプレッションをお届けする。
「ソニック」シリーズの原点を最新の環境でプレイできる!
まずはアクションゲームとしての「ソニック」シリーズの概要を簡単に紹介したい。原点となったのは1991年にメガドライブで発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」だ。
主人公は音速より早く移動できる青いハリネズミ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(以下、ソニック)。そして敵キャラクターは丸々とした体が特徴的な「Dr.エッグマン」。以降の各シリーズに登場し続けファンからも愛されるキャラクターだ。続編では子ギツネ「テイルス」や、「ナックルズ」といった後ほどのシリーズ作品にも度々登場するお馴染みの仲間キャラクターも登場する。
本作の特徴はなんといっても、ソニックの個性を活かした高速アクションにある。ベースは横スクロールのアクションゲーム、今風の表現をするとプラットフォーム・ゲームなのだが、スピーディな展開がウリだ。
通常時はそれほどスピード感はないのだが、ステージのところどころにあるバネのギミックで弾かれたり、下り坂を丸まって移動したりすると、超高速でソニックが移動する、この演出が本作の特徴だ。
そしてもうひとつの大きな特徴が、ゲームオーバーになりにくいシステムだ。このジャンルのアクションゲームでは敵に接触するとその場でダウンしてしまうタイトルが多いが、本作は敵に当たっても基本的にその場ですぐダウンとはならない。
というのも、マップの様々なところに「リング」が配置されているのだが、リングを1コ以上持った状態でミスをしてもリングが周りに飛び散るだけで、ダウンすることはない。その場で飛び散ったリングを回収すればまた猶予が生まれるので、比較的ミスしにくくなっているのだ。
とは言っても足場のないところに落下した場合は救済措置はないし、所持リングがゼロの時は敵やトラップに当たるとミスしてしまう。
逆にリングを50コ以上所持した状態でステージをクリアするとスペシャルステージに行けるという仕組みがあったり、初心者を救済するという目的と上級者向けのチャレンジ的な目的を兼ねたシステムになっている。このシステムは今見ても感心する部分だ。
ただ初心者救済システムを考慮に入れても本作のアクションゲームとしての難易度は少し高めだ。絶妙に接触しやすいところに配置されている敵キャラクター、突如地面から生えてくるトゲなど、様々な困難がソニックを待ち受けている。
筆者も今回プレイしていて、思わず「そう来たか……」といった独り言を何回も言ってしまうほどで、リングによる救済措置がなかったら心が折れていたことだろう。改めてこのシステムのありがたみを感じた。
もちろん続編の作品には新しいシステムが盛り込まれている。
「ソニックCD」では「過去」と「未来」を行き来するシステムが搭載されている。過去はエッグマンによる侵略が行なわれる前、逆に未来はエッグマンに占拠されている時代だ。
それぞれの時代でステージのビジュアルが異なるのは当然のこと、別の時代になると足場やジャンプ台がなくなっていたり、壁がなくなって別のルートからステージ奥に進めたりする。また敵を転送する機械が配置されており、これを破壊することで展開が変わるという仕組みもある。
続く「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」ではこの先のシリーズでも度々登場する「テイルス」が初登場する。テイルスでゲームを進めることも可能で、テイルスには固有の能力として空中を飛ぶ能力があり、ソニックとは少し違ったゲームプレイが楽しめた。
そして「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ」では後々の作品にも登場する「ナックルズ」が登場し、ナックルズを操作することもできた。ナックルズは滑空ができるので、こちらもまた少し違ったゲームプレイになる。
単なるデジタルリマスターではない! 「ソニックオリジンズ」に搭載されたオリジナルモード
「ソニックオリジンズ」は、ドット表現はそのままに、大画面でのプレイに対応するよう解像度や画面サイズを調整したリマスター作品。解像度は、PS5/Xbox Series X|S/Steam/Epicが4K、PS4 Pro/Xbox Oneは1440p、PS4/Nintendo Switchは1080pとなっている。しかし、それだけに留まらず、いくつかオリジナルのモードも追加されている。
1つが「アニバーサリーモード」だ。画面が16:9に調整されているのも注目のポイントだが、なんといってもタイムオーバーとゲームオーバーがなくなっている点だ。タイムオーバーがないのでじっくりとステージを探索することもできるし、何度ミスしてもゲームオーバーになることがない。これはアクションゲームとしてはかなり優しい要素だ。
先程も述べたとおり本作の難易度は比較的高い。正直ゲームオーバーがあると筆者も心が折れていたと感じるのだが、このモードではそういったことを気にする必要なくのびのびプレイできた。
今回がこれらの作品にふれるのが初めてというプレーヤーは基本的にこのモードをプレイするのがいいだろう。
そしてもう1つユニークなのが「ミッション」だ。いくつか用意された特殊なミッションをクリアすると「コイン」が獲得できるというもので、比較的簡単なミッションから難易度が高いミッションまで様々なものが用意されている。ゲーム本編で苦戦した筆者のプレーヤースキルでも低難易度のミッションはある程度クリアできたのでぜひ挑戦してみてほしい。
ここで入手したコインは「ミュージアム」というモードのコンテンツのアンロックに使用する。ミュージアムでは楽曲や開発当時の資料が見れるなど、シリーズファンには非常に楽しめるコンテンツが多数収録されている。コインはアニバーサリーモードなどでも手に入るので、これらのアンロックをモチベーションにゲームを進めていくのも楽しい。
もちろんオリジナル版のゲームプレイを楽しみたいというゲーマーに向けて原作に忠実な「クラシックモード」もあるし、ボスを連戦で楽しめる「ボスラッシュ」、すべての作品を通しでプレイしていく「ストーリーモード」などもあり、様々な遊び方が用意されている。
新作「ソニックフロンティア」の発売も控えており、この機会に改めてソニックシリーズの原点に触れてみるのはいかがだろうか。
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