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2022年3月25日 00:00
北欧神話×ヴァイキングRPG「Valheim」もマルチサーバーに対応
最後に、「Valheim」のマルチサーバーを構築する方法について解説する。「Valheim」は2021年に発売された、オープンワールドタイプのサバイバルゲームであり、北欧神話×ヴァイキングという重厚な世界観がベースとなっている。「マインクラフト」のようにクラフト要素も備えており、木を切ったり、石を採掘したりして、装備を調えていく。森に分け入ったり、ダンジョンを探索したり、未開の地を開拓していく冒険心を刺激するゲームだ。一人でプレイしても楽しいゲームだが、最大10人までのマルチプレイに対応しており、仲間と一緒に冒険することで、その楽しさは何倍にも膨れ上がる。
「マインクラフト」のように、動物を狩りに行く人、木や石などの資材を集める人など、それぞれが分担することで、冒険をより効率的に進めることができるのだ。まさに、未開のジャングルを切り拓いていく探検隊の気分だ。マルチサーバーがあれば、なかなか時間が合わない友達とも、お互いが自分の分担作業を行い、着実にスキルレベルを上げていき、一緒にプレイできる貴重な時間を有効に活用できる。
「マインクラフト」よりも、アクション性が高く、「モンスターハンター」的な要素も備えたゲームであり、武器もいろいろあるので、自分のスタイルに合った武器を選べることも魅力だ。友達と一緒にパーティプレイで挑めば、強敵とも互角に戦えるようになるので、シングルプレイで難しさに挫折したという人は、是非マルチサーバーを立てて、友達とボイスチャットしながらやってみてほしい。
「Valheim」のマルチサーバーの構築も、「ARK: Survival Evolvde」と同様に、Linuxコマンドの入力や設定ファイルの編集が必要である。
まず、これまでと同様にインスタンスを作成する。パッケージは「Ubuntu 20.04 LTSにし、アプリケーションセットアップはなし、スペックは「4コア/4GB/80GB」(日額59円/月額1,650円)にした。こちらはメーカーが推奨しているスペックとなる。
コンソール画面を開いたら、rootでログインし、
sudo dpkg --add-architecture i386; sudo apt update; sudo apt install curl wget file tar bzip2 gzip unzip bsdmainutils python util-linux ca-certificates binutils bc jq tmux netcat lib32gcc1 lib32stdc++6 libsdl2-2.0-0:i386 steamcmd
と入力し、必要なコマンドやライブラリ、SteamCMDをまとめてインストールする。少し時間がかかるが、しばらく放置しておくと、
Do you want to continue?[Y/n]
という文章が表示されるので、「Y」キーを押して先に進める。Steamのライセンスアグリーメントが表示されるので、「Tab」キーを押して、「OK」を選択し、Enterキーを押して進める。次に
sudo apt remove --purge nodejs npm
と入力する。続いて、
sudo apt clean sudo apt autoclean
sudo apt install -f
sudo apt autoremove
と順番にコマンドを入力する。続いて、サーバー監視ツールのGameDigを導入するために
curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_12.x | sudo -E bash -
と入力する。しばらく待って画面が止まったら
sudo apt update && sudo apt install -y nodejs
と入力する。次に、
adduser vhserver
と入力してアカウントとディレクトリを作成する。パスワードを求められるので、入力する。その後、アカウントの詳細情報が訊かれるが、すべて無視してEnterキーを押していけばよい。最後に「Y」キーを押す。
次に
su - vhserver
と入力して作成したアカウントに切り換える。続いて、
wget -O linuxgsm.sh https://linuxgsm.sh && chmod +x linuxgsm.sh && bash linuxgsm.sh vhserver
と入力して、LinuxGSM(Valheimサーバー)をダウンロードする。ダウンロードが終わったら、
./vhserver install
と入力して、LinuxGSMをインストールする。途中で何度か止まるが、そのたびに「Y」キーを押して進めればよい。これでサーバーのインストールは完了だ。
続いて、次のコマンドを入力して設定ファイルを開く。
nano /home/vhserver/lgsm/config-lgsm/vhserver/vhserver.cfg
最後の行の下に
servername="Valheim KAGOYA Server"
serverpassword="KAGOYATEST"
gameworld="Dedicated"
public="1"
を追加する。serverpasswordは、マルチプレイでサーバーに接続する際に必要になるパスワードであり、任意のパスワードにすればよい。これで設定は完了だ。最後に
./vhserver start
と入力すれば、「Valheim」のマルチサーバーが起動する。
マルチサーバーなら「Valheim」を120%楽しめる
実際に、マルチサーバーを立てて「Valheim」を家族とプレイしてみた。今回マルチサーバーを立てたゲームの中で一番新しいタイトルということもあり、グラフィックスも美しく、マップも広い。サバイバルゲームとしての難易度は高めで、シングルプレイでは結構死にまくっていたのだが、2人でプレイするとかなり楽になった。4コア4GBというスペックを選んだが、こちらも特にパフォーマンスに不満を感じるようなことはなかった。
キャラクターのスキルを上げることで強くなるというRPG要素も強いタイトルなので、ボス的な位置付けの強敵を倒せるようになるにはかなり時間がかかるため、いつも同じ仲間と一緒に冒険できる自前マルチサーバーのメリットは大きい。「Valheim」を仲間と一緒に遊び尽くしたいのなら、マルチサーバーを立てることを検討してみてはいかがだろうか。
「KAGOYA CLOUD VPS」でマルチサーバーを立ててオンラインゲームをもっと楽しもう!
VPSを利用した自前のマルチサーバーの構築は、多少のスキルは必要なものの、一度立ててしまえば、ハードウェア的なメンテナンスは不要であり、夜中に騒音が気になることもない。「マインクラフト」のような採取やクラフトが重要な要素を占めるオープンワールドタイプのゲームを友達とゆっくり自分のペースでプレイできることが、自前マルチサーバーの醍醐味だ。
今回、カゴヤ・ジャパンの「KAGOYA CLOUD VPS」を初めて利用したが、インスタンスの速度や安定性はもちろん、コントロールパネルも使いやすく、非常に満足度が高かった。利用料金も、国内VPSサービスとして最安値クラスであり、コストパフォーマンスはとても優秀だ。例えば、2コア2GBのVPSなら、日額24円、月額660円でマルチサーバーを維持できる。マクドナルド一食分で、1ヶ月間友達と快適に遊べる環境が手に入ることになる。
初めてのマルチサーバー構築には、自信を持って「KAGOYA CLOUD VPS」をおすすめする。今後も、マルチプレイに対応したオープンワールドタイプのゲームが続々と登場することが期待される。マルチサーバーに興味があったが、難しそうとか、お金がかかりそうということで、二の足を踏んでいた方には是非挑戦していただきたい。