【特別企画】

Stay at home! 発売35周年、今こそ「スターソルジャー」で“100万点” を達成しよう!

予選ガイド 目標スコアは33万点。ストイックに稼ぐなら「自爆パターン」を使う手もあり

 予選の2分間ルールは、ほぼ1面だけのスコアで決着がつく。時間が非常に短いこともあり、ゼグやデライラなどのボーナス得点を1回でも取り損ねると大きなロスになってしまう。

 1面のゼグの位置は、以下の動画を参考にして覚えていただきたい。ゼグを狙うときは出現地点に重なるか、またはシーザーが最強装備になる前であれば、ショットが2発ずつ当たるラインに合わせて撃つと出しやすくなる。

【「スターソルジャー」1面のゼグの取り方】

 ノーミスですべてのボーナスを獲得、すなわちゼグをすべて破壊し、なおかつラザロを合体前に倒し、デライラの同時破壊にも成功すると、1面クリア時のスコアは32万点を超えるハズ。最終的に33万点前後まで稼ぐことができれば、実際のキャラバンでも晴れて「予選通過」だ(※筆者が出場したキャラバンでは、予選通過のボーダーラインが32万5,000点前後だった記憶による)。

【予選ルールのポイント】
トルードをたくさん倒せるようになると、スコアはさらにアップする
1面のスターブレインを倒した時点で、33万点前後のスコアがあれば成功だ
デライラのボーナス獲得後、わざとミスをしてスターブレイン戦を回避し、敵の編隊を倒してさらに稼ぐ方法もある

 より得点を稼ぐためには、攻撃をしてこない地上物もなるべくたくさん破壊する必要がある。特に、1面の中盤に出現するドクロマーク型の地上物「トルード」は、1体破壊すると400点が加算されるので狙い目だ。ただしトルードは耐久力がとても高いので、稼ぐためには相応の連射スピードが必要だ。腕の筋肉痛とも戦いながら何体倒せるか、ぜひチャレンジしていただきたい。

 実は、デライラの8万点ボーナスを獲得後、わざとミスをしてスコアを稼ぐ方法もある。1面の途中からリスタートして敵編隊を倒したほうが、スターブレインを倒したときに加算される5,000点よりも多く稼げるからだ。正攻法だと34万点台が限界と思われるが、自爆で稼ぐ裏技を使えば35万点超えのスコアを叩きだすことも可能だ。子供にスコアが追い付かれそうになったら、この裏技を切り札を使用してあっと驚かせてみてはいかがだろうか?

決勝戦ガイド:目標は92万点超え。ミスをせず長丁場を乗り切れるか「キャラバン戦士」の真価が問われる!

 決勝戦の5分間ルールでは、ノーミスで進んだ場合は3面の終盤、ちょうどデライラが出現する辺りまでの間で、どれだけのボーナス得点を獲得できるかが勝負となる。

 勝敗を大きく分けるポイントは1面のラザロと、1~3面のゼグおよびデライラのボーナス獲得に加え、前述した2面のミロン、3面のマットウクジラの両隠れキャラを出現させることができるかどうかだ。ミロンとマットウクジラは、わずかな時間のうちにスコアを調整して撃ち込む必要があるので出すのは難しいが、こちらも成功すれば子供への自慢のネタになることだろう。なお、2面以降のゼグの位置は以下の動画でチェックしていただきたい。

【「スターソルジャー」2面のゼグの取り方】

【「スターソルジャー」3面のゼグの取り方】

 もうひとつのポイントは、3面に出現する赤いボディの強敵、スラント対策だ。スラントは、ただ直進するだけで弾も撃ってこないが、スピードがびっくりするほど速く、しかも軌道が微妙にナナメ方向に傾いているので非常に避けにくい。厄介な相手だが、破壊すると1機につき400点の高得点がもらえるので、ほんの少しの操作ミスが命取りになるスリルを味わいつつ、ぜひ真っ向勝負を挑んで楽しんでいただきたい。

 5分間ノーミスで、なおかつミロンとマットウクジラを含む、すべてのボーナスの獲得に成功した場合は、だいたい92~96万点のスコアになるハズ。これだけ稼げれば、元気ハツラツで伸び盛りの子供たちでも、そう簡単には太刀打ちできないだろう。

【強敵、スラントには要注意!】
目にもとまらぬスピードで飛んでくる、スラント襲来のシーンは一見の価値あり
フルパワーアップ以外の状態であれば、写真の位置が安全地帯となるので覚えておくといい

 が、しかし! 実はもっとスコアを伸ばせる方法が実は存在する。とりわけ熱心だった元「キャラバン戦士」であればピンときたかもしれないが、ある方法で敵を倒し続けることで、通称「100万点パターン」が。

 その方法とは、空中の敵を出現直後に全滅、またはカプセルを取って素早く消すことで、時間内により多くの敵を出現させる、いわゆる「早回し」と呼ばれるテクニック。1面から徹底して「早回し」をしていくと、普通にプレイした場合は4面に出現する2回目のラザロが、3面の終盤で制限時間ギリギリに出現し、さらに8万点のボーナスが狙えるようになるのだ。

 「早回し」のコツは、以下の写真のように2面に出現する敵のルイドとソープラーを、パワーカプセルで瞬時に片付けること。ルイドにショットを1発当てるとソープラーに変形するが、ソープラーはショットで破壊できず、なおかつ画面内に長時間漂い続けるため、放っておくと大幅な時間ロスになるからだ。また、1面の3番目などに出現する、ジグザグに動きながら迫って来るソレル(青色で弾をときどき放つ敵)も素早く倒すか、またはショットを数発当てると上部に逃げ出す習性を利用して、できるだけ早く倒すか、画面外に逃がすことも重要なポイントとなる。

【「スターソルジャー」100万点は到達できる!】

 マスターするのはかなり難しいが、もし習得できたならば子供がパパ・ママのことをますます尊敬するようになる……かもしれない。ちなみに、このパターンは「キャラバン」の全国チャンピオンに輝いたプレーヤーが初めて披露したもので、後に「コロコロコミック」でも紹介された。今さらで恐縮だが、「100万点パターン」をいち早く編み出し、そして本番でも見事に成功させたチャンピオンの非凡なセンスとアイデアには、ただ敬服するばかりである。

【嗚呼懐かしの「100万点パターン」】
2面などに出現するルイド(青色の敵)は、1発撃つとソープラー(シャボン玉型のキャラ)に変形する
カプセルで瞬殺して「早回し」するのが最重要ポイント。必ず1個のカプセルで編隊(4機)を全滅させること
3面の終盤、タイムアップとほぼ同時のタイミングでデライラ、ラザロを連続で撃破できれば大成功!

「キャラバンルール」ならではの面白さを、ぜひ次世代に伝えてほしい!

 以上、懐かしのシューティングゲームを懐かしいルールで遊ぶ方法をご紹介してみたが、いかがだっただろうか? 筆者も久しぶりに本作を遊んだが、おのれの限界のスピードまでボタン連射したり、高速で動く敵の軌道を見切ったり、ボーナス得点を稼ぐ楽しさは、年をいくつ取っても変わらないものだと改めて気付かされた。

 本稿で、35年ぶりに本作の遊び方を復習したら、かつて「キャラバン」に参加した経験や、「コロコロコミック」の記事、または「ファミコンロッキー」などのゲーム漫画を夢中で読み漁った思い出などを子供に語りつつ、ひたすら連射して敵を破壊しまくる、クラシカルなシューティングならではの妙味を改めて楽しんでいただければと思う。

 あるいは「キャラバンルール」だけでなく、当時の「キャラバン戦士」たちのカリスマ的存在であった、2人の名人が本作で対戦した映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」と同じ5本勝負のルール(※)で遊んでみるのも一興だ。映画を見たことがある人であれば、名人の人気や映画館での盛況ぶり、または4面の最後に出現する「ファミコン史上最大の敵」ことビッグスターブレインの存在なども、子供に話せばきっと驚かれることだろう。

「ファミコン史上最大の敵」というキャッチコピーを引っ提げ、見る者の度肝を抜いたビッグスターブレイン。4面ごとに出現する

※5本勝負のルール:1、2本目は2分間、3、4本目は5分間プレイし、5本目は4面クリアまでの獲得スコアで勝敗を競った。また、ゼグ以外の隠れキャラを出したり、シーザーが1機でもやられた場合は即失格となる厳しいルールも採用されていた。

 本稿が、かつて皆さんが「キャラバン」に燃えたあの夏を思い出しつつ、親子で楽しむきっかけ作りの一助となれば、筆者としても無上の喜びであり、35年前につまらないミスを犯して優勝を逃した悔しい思い出も、すべては本稿を書くための運命だったと納得できるというものだ(苦笑)。健康に留意されつつ、指にタコができるまで存分に「スターソルジャー」をお楽しみいただきたい。