【特別企画】
「FF」要素が“バトロワ”以上の広がりを生む! 「FFVII THE FIRST SOLDIER」CBTレポート
要素盛りだくさんで嬉しいくらいにセオリー未知数
2021年6月2日 18:47
- 6月1日~6月8日 CBT開催
- 2021年 配信予定
- 基本プレイ無料(アイテム課金制)
スクウェア・エニックスは6月1日、Android/iOS用バトルロイヤルゲーム「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー。以下FF7FS)」のクローズドβテストを開始した。期間は6月8日まで。
「FF7FS」は、「ファイナルファンタジーVII」の世界観の中で展開するバトルロイヤルゲーム。プレーヤーは「ファーストソルジャー」として戦いに参加して、生き残りを目指していく。2021年配信予定で、基本プレイ無料(アイテム課金制)。
今回開始されたCBTは、実際に本作の手触りなどがわかる最初の機会となっている。弊誌でもCBTに参加できたので、その内容をさっそくご紹介していきたい。
「FF」要素が盛りだくさんの“きっちりしたバトロワ”
まず、本作はどのような内容なのか。一言で表わすなら、「きっちりとしたバトロワ」といったところだろうか。
おおまかな流れは、すでにジャンルとして確立されたバトルロイヤルゲームを汲んでいる。マップの好きな位置に降り立ち、そこからアイテムなどを集めて自身を強化。他プレーヤーと遭遇すればお互いに倒し合い、最終的な生き残りを目指す。最大の参加人数は75人。ソロプレイ、3人1組でのチームプレイが可能だ。
ただ、他のバトルロイヤルゲームと異なるのは、「FF」要素がこれでもかと詰まっているところだ。
マップは、「FINAL FANTASY VII REMAKE」でも登場したミッドガルの街並みが本作仕様にアレンジされている。コルネオの屋敷や教会、地下下水道、七番街スラムなど、アイコニックな場所が全体に配置されている。特に「FFVII REMAKE」プレーヤーなら見たことのある風景ばかりなので、親しみをもってプレイできるだろう。
戦闘方法もユニークだ。大きく分けて、戦闘は銃撃、近接攻撃、魔法の3種類がある。銃撃は、マップに落ちている銃アイテムを獲得してプレイできるようになる。マシンガン、狙撃銃、ショットガンなど複数の種類があり、レアリティも設定されている。バトロワゲームに馴染みがあるなら、すんなり理解できるようなシステムだ。
また近接攻撃は、どのプレーヤーでも最初から使用できる。スタイル(後述)によって手持ちの武器が異なるが、それぞれ「FF」らしいアクションで敵を攻撃できる。
そして魔法は、これもマップに落ちているマテリアを拾って使用できる。放物線を描いて火の玉が飛んでいく「ファイア」や、タレット的に氷の粒が飛ぶ「ブリザド」といった攻撃系だけでなく、体力回復の「ケアル」、高くジャンプできる「エアロ」など、マテリアによって効果が変わる。
さらに、戦う敵は他プレーヤーだけではない。マップにはモンスターも配置されていて、戦闘が可能。モンスターを倒すとアイテムを得られるほか、経験値も手に入ってプレーヤー自身をレベルアップできる。
バトロワというと敵と遭遇しない時間はひたすらアイテムを集めたり、敵が来るのをじっと待っていたりするが、「FF7FS」の場合は攻略手段やできることが多い。どんな戦略で戦っていくのか。どんな育成をしていけばより有利になれるのか。CBT開始直後の第一印象ではセオリーがまったく読めないほど、プレイの幅が広い。この点こそが「FF7FS」最大の特徴となっている。
何をどう選択するか。戦略の組み立てが幅広い
「FF7FS」を生き残る上で大切となっているのが、他プレーヤーの出す「音」だ。足音や銃撃音、バイクに乗る音などが聞こえてくることで、プレーヤーは他プレーヤーが近くにいることを認識できる。要はバトロワの基本的なところだが、本作でも画面のUIにもどの方向からどんな音がするかを視覚化してくれる。
その上で、「どの攻撃手段をメインとするか」は大きな悩みとなる。ある程度離れているなら銃撃が有利なのだが、近づいて一気に攻撃できる近接攻撃も捨てがたい。ただし、近接攻撃をすると銃の装備が一旦外れるので、拾い直そうとすると操作に手間が加わって反撃に弱かったりする。
魔法は銃撃と組合わせて使ってもいいし、敵への牽制や追い込む手段としても役立つが、発動には「魔法アイコンを押す→押したまま攻撃方向や攻撃範囲の狙いを付ける→指を離して発動」と銃撃よりも手間がかかる。加えてその間は移動以外の行動ができなくなり、敵の的になりやすい。すべての攻撃手段に一長一短があるので、自分のなかでどんなセオリーを作っていくかもやり応えのあるところだろう。
悩ましいといえば、モンスターとの戦闘もそうだ。本作ではレベルアップが魅力のひとつになっていて、レベルが上がると体力などの基礎能力が上昇する。その点では、遭遇したモンスターはどんどん狩る方がいいだろう。ただし銃撃はかなり大きな音を発するので、モンスターと戦っているところを見つかって他プレーヤーに襲撃されることも十分に考えられる(こちらが襲撃に回ることもあるだろう)。音を出さない近接攻撃もあるが、安全圏から一気に仕留めるなら銃や魔法が向いている。モンスターと戦うかどうか、これもプレーヤーによって判断が分かれるところだ。
プレーヤーごとに千差万別の戦略が取れるバトロワに?
戦略の幅をさらに広げているのが、「スタイル」の存在だ。CBT時点では近接攻撃が強化された「ウォリアー」、魔法を得意とする「ソーサラー」、回復や防御に優れた「モンク」、索敵や遠距離に強い「レンジャー」の4種類があり、プレイ時にはどのスタイルかを選ぶことになる。
基本的な能力はどのプレーヤーも同じなので、そもそも立ち回りに慣れていないとスタイルの違いも活かせないまま終わってしまうが、プレイスキルが習熟してくればスタイルの違いがそのまま戦略の違いとなって表われてくる。
ほかの「FF」要素として、「リミットブレイク」は見当たらなかったが、召喚獣は存在する。ゲーム中にマップに降下する「補給物資」の中に召喚獣のマテリアが含まれていることがあり、入手すれば召喚できるようになる。召喚獣のために補給物資を取りに行くかどうか。これも駆け引きだ。
つまるところ、オーソドックスなバトロワだと思っていたら、要素盛り盛りで戦略のセオリーが未知数となっているのが本作だ。裏を返せば、プレーヤーによって得意な戦術が千差万別になるような可能性を感じるのが「FF7FS」と言える。
ゲームモードは3人1組の「TEAM」、1人で戦う「SOLO」がメインであるほか、メニュー画面からこの2モードのランクマッチが導入されることがわかる。また、CBT時点では開放されていないが、「CHOCOBO FARM」なる気になるコンテンツもある。バトロワだがバトロワ以上の広がりを感じる「FF7FS」、今後の情報発表に期待したい。
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