【特別企画】
機動性に富んだ新スタイル「ニンジャ」登場! 「FFVII THE FIRST SOLDIER」先行体験レポート
コントローラー対応など新要素も追加
2021年10月1日 20:00
- 【FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER】
- 2021年 配信予定
- 基本プレイ無料(アイテム課金制)
スクウェア・エニックスより、2021年配信予定のAndroid/iOS用バトルロイヤルゲーム「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」。今年の6月にクローズドβテスト(CBT)が開催されて以来、新たな情報がなくヤキモキしていた人も多いだろう。実は、CBT終了からこの3カ月間で開発陣が取り組んで来たのは、ユーザーからのフィードバックを反映したアップデートだ。
今回、「東京ゲームショウ2021 オンライン」の開催に合わせて、新要素や新たに公開された新スタイル(ジョブ)の先行体験会が開催された。本稿では、その体験会で判明した情報を中心に、プレイレポートをお伝えしていく。
機動力を活かしたトリッキーなプレイが楽しめる新スタイル「ニンジャ」が追加
まず、「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」を知らない人のために、少しだけゲーム内容を紹介しておこう。
本作は、「ファイナルファンタジーVII」(以下、FFVII)本編の約20年前を舞台にしたタイトル。約30年前に軍事力を強化しようと考えた新羅カンパニーが、ソルジャーと呼ばれる強化兵士部隊を組織しようとしていたところから10年ほど経った時点が描かれている。
ゲームとしては3人称視点のバトロワ系ゲームなのだが、フィールド上にはプレーヤーだけでなく、モンスターが闊歩しているなど、RPGである「FF」らしい要素がいくつも盛り込まれている。加えて、銃による攻撃のほかにも、剣で斬り合う近接攻撃や、マテリアを使用した魔法、召喚魔法といった、「FFVII」らしさを感じる要素も盛り込まれているというのが特徴だ。
6月のCBTでは、ウォリアーとソーサラー、モンク、レンジャーの4つのスタイルがプレイ可能だった。その中に、新たに加わることになったのがニンジャである。
ウォリアーは近距離攻撃、ソーサラーは遠距離による魔法攻撃というように、本作ではスタイルごとに異なる性格付けがされている。ニンジャの場合は、機動性に富んでいるというのが特徴だ。
まず、ニンジャが持つ他のスタイルにない特徴のひとつが、2段ジャンプ(軽業)ができるようになっているところだ。これにより、マテリアなどを使わなくても、高台への移動が楽に行なえる。また、敵からHPダメージを受けたときに、移動速度が一定時間上昇するスキルも持っている。
攻撃面では、近接攻撃を2回した後に手裏剣を投げるというアクションを持っている。この手裏剣は範囲攻撃になっており、周りにいる複数の敵にダメージを与えられる。しかし、足を止めた攻撃になっているので、狙われやすいという弱点もある。
ニンジャは、その名の通り忍の者だ。そこで用意さている特殊能力のアビリティが「かくれる」である。このアビリティを発動すると、姿が透明になり他プレーヤーから身を隠すことができる。ただし、まったく見えなくなるというわけではなく、ぼんやりと火の玉のようなものが見えているといった感じだ。1対1では「かくれる」だけでは敵を翻弄するのは難しいが、乱戦状態になっているときは視認するのがかなり難しいだろう。
また、「かくれる」を使用するとモンスターのヘイトを切ることもできる。この特性を活用し、他プレーヤーが戦っているところに強いモンスターを誘い出して、自らは「かくれる」で逃げるといった、漁夫の利的な戦術にも使える。
「かくれる」自体は、クールダウンが終わるとゲーム中に何度でも発動することができる。また、レベルを上げることで、「かくれる」の効果時間が延びていく。ただし、「かくれる」発動中は攻撃することができず、任意のタイミングで効果を切ることもできない。どのタイミングで「かくれる」を使うかということも、戦術的に重要となりそうだ。
フィードバックを反映! CBTからのアップデート
6月に行なわれたCBTで、ユーザーから届いた声を反映させたアップデートも多数追加されている。その中のひとつが、コントローラーの対応だ。正確にはコンシューマーゲーム機で遊びたいという意見だったそうだが、コントローラーに対応することである程度その声に応えた形になっている。
実は今回の先行体験は、iPhoneの映像をディスプレイに出力して、それをコントローラーで操作するという形で行なわれた。気になるのはその操作感だと思うが、プレイ中はコンシューマーゲームを遊んでいるのと遜色なく、入力遅延などもまったく感じられなかった。ボタン配置も一般的なゲームに合わせられており、コントローラーでの操作に慣れてしまうとスマートフォンだけでプレイするのは辛く感じるかもしれない。
なお、コントローラー自体は、一般的なゲーム機で使われているものが利用できるとのこと。具体的な情報はリリース後に公式サイトなどで確認してほしい。
バトル面では、ウォリアーから近接攻撃を食らってしまうと、なかなか逃げることができないという意見があったため、ドッジロールが追加された。ドッジロールはしゃがみボタンを2回連続で押すと発動できるアクション。相手の近接攻撃をドッジロールですり抜けて、カウンターで攻撃をするといった戦術が可能になる。
また、モンスターを倒すと、特定のスキンと交換できるデータチップが入手できるようになった。同じくスキンと交換できる要素「シークレットボックス」とあわせて、ゲームで勝つだけではない楽しみ方ができるようになっている。
さらに、今回の先行体験では見つけることができなかったが、「FINAL FANTASY VII REMAKE」に登場した「コルネオの宝物庫」もフィールドに追加された。こちらは鍵を手に入れて宝物庫が開けられるといったものだが、どんなお宝が手に入るのか気になるところだ。
ほかにも、日本のユーザーからは、チュートリアルをしっかりプレイさせてほしいという要望があった。そこで、基本的な操作方法を学ぶ基礎チュートリアルと、本作のゲームルールを学ぶ要素チュートリアルが盛り込まれている。
ゲームを始めて最初に体験するのが、基礎チュートリアルだ。こちらでは、キャラクターの動かし方から銃の撃ち方、マテリアの使用など基礎的な操作方法を学んでいく。その後、要素チュートリアルがスタートする。
本作は一般的なバトロワ系ゲームとは異なり、街の外にはモンスターがうろついていたり、それを倒すことでレベルアップするといった+αの要素が多く盛り込まれている。そうした基本ルールを学んでいくために、あえて基礎とは異なる要素チュートリアルが用意されているというわけである。
また海外のユーザーから要望を受けて追加されたのがトレーニングモードだ。トレーニングモードでは、ゲーム内に登場する武器やマテリアルなどの効果、能力などをチェックできる。
さらに、バトロワ経験者や海外のユーザーからは、特定の銃が強すぎるという意見があったため、抜本的な調整が行なわれている。たとえば、弾数が多くて威力も高いが狙いがブレやすいなど、武器のいい面だけでなく、全体的にバランスが取られている。
バトロワ好きはもちろんのこと、「ファイナルファンタジーVII」のファンも楽しめるように、様々な要素が盛り込まれたのが、この「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」だ。今後も新たな要素が追加されていくだけではなく、大会なども開催される予定だという。正確なリリース日はまだ明らかになっていないが、今後の続報にも注目したい。
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