【特別企画】
PC版「DEATH STRANDING」をプレイするなら21:9でなくちゃ!
LGのウルトラワイドモニターで別次元の「デススト」体験を
2020年7月22日 18:00
- 発売中
- 価格:
- 8,690円(税込、パッケージ版)
- 7,590円(税込、ダウンロード版)
7月14日に発売されたPC版「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」。PS4版から8カ月の時を経て、いよいよPCでもプレイできるようになった。PS4版とPC版、何が違うかというと、1番大きいのは解像度だ。PS4版では16:9の画面サイズだけだったのが、PC版では16:9のほかに、21:9という、横に幅広い解像度に対応した。21:9はそう、いわゆる“シネスコサイズ”で、映画で使われる画面比率だ。
「DEATH STRANDING」を生み出した小島秀夫監督は映画好きとして知られており、PS4版発売記念イベントが終了したあとに行なわれたインタビューでも、「映画とゲームは途中までプロセスが一緒なんです。世界観を作ったり、モデルを作ったり、それこそパフォーマンスキャプチャーなど同じテクノロジーも使いますし、そうなってくると同じクリエイターやキャストもストーリーの中に入ってきますし、そうなると垣根はなくなり、広い大地というか繋がりになると思います」と語っている。まさにシネマとゲームが融合した理想のサイズが21:9の画面比なのだ。
そこで本稿では、「DEATH STRANDING」を21:9の画面比でプレイするとどのような体験が得られるのか、LGエレクトロニクス・ジャパンより4月に発売された最新のウルトラワイドの液晶ディスプレイ「LG UltraGear 34GN850-B」(以下、34GN850-B)を使ってご紹介していきたい。
PC版「DEATH STRANDING」。「ウルトラワイドモニター対応」はこれまで見切れていた左右の視界を大きく広げています。ゲーム中、カットシーンにも対応。レターボックスで上下を黒帯にするのではなく、画面外を今回用に創り足して、左右に広げています。こちらはゲーム中の例。https://t.co/sJelYLmXS9pic.twitter.com/DDKJNj580P
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo)March 3, 2020
失われた都市間のつながりを再び築く旅
ウルトラワイドの話の前に、まずは改めて「DEATH STRANDING」のゲーム性についてご紹介すると、本作の主人公はサム・ポーター・ブリッジズ。「ブリッジズ」という荷物の搬送を請け負う組織に属しており、世界を分断と孤立に陥れた「デス・ストランディング(DS)」が起きたあとのアメリカにある都市と都市を結び、点として存在する各拠点をもう一度つなぐための旅に出る。名前に“ポーター”とあるように、拠点での配送依頼を受けて、ほかの拠点に荷物を運ぶというのがゲームの主な目的となる。
その際の運び方はいろいろだ。自分で荷物を背負って運ぶのはもちろんだが、脚力をアシストしてくれるデバイスのほか、三輪バイクやトラックといった乗り物を使っての輸送も可能だ。こうしたデバイスは電気エネルギーで動くようになっており、拠点で休養した際にチャージするほか、発電機などを製作して使うこともできる。
また「DEATH STRANDING」の世界では「カイラル通信」という、死後の世界を利用した通信技術が使われている。このネットワークに参加させることで各拠点をつないでいくのだが、ただ通信するだけでなく、カイラルネットワークの範囲内であれば大容量の物質を転送することができ、先ほど挙げた発電機のほか、川にかける橋や休養するための「セーフハウス」を作ったり、壊れてしまった「国道」を復旧することもできるのだ。
こうした設備を整えつつストーリーを進めていくのだが、もちろん「敵」は存在する。まずその筆頭となるのが「BT」だ。BTはまさにあの世の世界に住むもので、一定のエリア内に存在して、それに出会ったサムをあの世に連れて行こうとする。サムはこれに対して、自分の血液を使ったグレネードや弾丸などで対抗して敵を倒さなければいけない。
BTは、サムと一緒に旅をする「BB」という、サムが持ち歩けるカプセルの中にいる兵器により探知できる。BBは子宮の中にいる赤ん坊のように、カプセルとは“さい帯”でつながっており、半分この世に、半分あの世にいる存在だ。
このほかポーターから荷物を奪う「ミュール」と戦うことも。そしてBBの記憶と思われるシーンに登場する謎の人物や、アメリカ大統領のアメリ、ブリッジズの長官であるダイハードマン、BBをメンテナンスしてくれるデッドマンなど、多くの人物が入り乱れてストーリーは進行していく。
ウルトラワイドでは16:9とはまったく異なる体験が味わえる!
このように壮大なストーリーが展開される「DEATH STRANDING」だが、何と言っても目を引くのは、描かれたオープンワールドの美しさだ。サムが歩くのは平らな大地だけではない。なだらかな丘陵、そしてその先にそびえ立つ山々。緑が美しい場所だけでなく、岩だらけの場所、そして雪山など、映し出される映像は隅から隅までが美しい。
これを楽しむためにはやはり高解像度のディスプレイでプレイしたくなるが、冒頭に述べたとおり、PC版の「DEATH STRANDING」は21:9のシネスコサイズに対応するほか、4Kの解像度でもプレイできる。きれいな絵面が欲しいならば4Kの16:9画面でもいいような気もするが、小島監督も推奨しているので、どうせなら21:9の画面比でプレイしたくなる。しかし横が長くなることのメリットはどこにあるのか。
まずは下に挙げたシーンを比較してみてほしい。16:9と21:9での画像比較だ。よくあるような、縦のサイズを圧縮して表示するのではなく、横幅が広がった形で映される。しかしただ横幅が広がるだけでなく、それによって世界が大きく見え、異なるゲーム体験となっているのがおわかりいただけるだろうか。人の視野は、視線の中心となる「中心視」が1~2度、その周りに見える「有効視野」が4~20度、それに加えて周りを感じることができる「周辺視野」が100度ずつあるため、両目で見ている状態なら200度がその視野範囲となる。21:9の画面であれば、その視野いっぱいに世界が広がるので、プレイした際の感覚も、16:9の画面よりも大きな画像感でプレイできるわけだ。
ウルトラワイドの「34GN850-B」は「デススト」プレイの最適解!
今回はいわゆる普通のモニター、16:9の比率を持つディスプレイとウルトラワイドの「34GN850-B」の両方でプレイしてみたのだが、どちらを選ぶかと言えば絶対的に「34GN850-B」を推す。「34GN850-B」の湾曲したスクリーンは自分を取り囲むように映像を表示できるので、その没入感は半端ではない。加えて映像出力は3,440×1,440ピクセルと細かいため、PS4版よりもさらにきれいな画像でのプレイが可能だ。最近の映画は21:9の画面比で、120fpsで撮影されたものもあるのだが、映画と見紛う「DEATH STRANDING」の世界を味わい尽くすためには、「34GN850-B」は最適解とも言える液晶ディスプレイだ。
こうしたレビューでは、いい点と悪い点を挙げて批評するのが当たり前なのかもしれないが、「34GN850-B」を使ってのプレイでは、悪いと思える点など全くなかった。強いて言えばサイズが大きいので、設置場所を選ぶことくらいだろうか。ただし普通のデスクであれば、いろいろなものを片付ければ「34GN850-B」を置くスペースは生み出せるだろう。あとは実売12~13万円という価格がややネックか。しかしハイエンドディスプレイ2台分の価値はあるというものだ。
「34GN850-B」のスタンドを含めた本体サイズは819(W)×464~574(H)×312(D)mmで質量は7.6kg。画面は最大で3,440×1,440ピクセルの解像度に対応。リフレッシュレートも144Hzという高い周波数となっており、PS4が対応する60Hzよりも高クロックなため、なめらかな映像でのゲームプレイが可能だ。なおHDMI出力を利用した場合は解像度3,440×1,440ピクセル、リフレッシュレートは85Hzまでとなる。
また、「34GN850-B」は、NVIDIA G-SYNC CompatibleとAMD FreeSync Premiumテクノロジーに対応しているため、画面のちらつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を防いでくれる。応答速度も1ms(GtoG)と速いので、これらの相乗効果でなめらかな画面でのプレイが可能だ。
採用されている液晶パネルはIPSのため発色もよいし、視野角が178度と広い。パネルは湾曲しており、横に広がるワイド画面にもかかわらず、端から端までの視認性がよくなっている。なお3440×1440ピクセルの解像度と144Hzのリフレッシュレートでプレイするためには、DisplayPortに接続する必要があるので注意しよう。
このほかのハード面だが、本体背面にはUSB3.0 Type-B×1とType-A端子×2が用意されており、Type-B端子とPCを接続すれば、ハブとして使うこともできる。DisplayPort端子は1つ、HDMI端子は2つ用意されており、ヘッドホン端子もあるため、こちらにヘッドホンを接続してゲームの音を聞いてもよいだろう。
ゲーミングPCを持っているならぜひともウルトラワイドで
ここまで紹介してきたとおり、ウルトラワイドの画面を持つ「34GN850-B」での「DEATH STRANDING」プレイは、通常の画面サイズでのプレイに比べて大きなメリットを感じることができる。今回のテストに使ったPCはCPUがCore i7-9750H、GPUにGeForce RTX 2060、メモリ16GBというスペックを持つゲーミングノートPCだったのだが、このクラスであれば3,440×1,440ピクセルの画面表示でハイリフレッシュレートのゲームプレイが可能だ。このスペックでなくても、Core i5&GeForce GTX 1650以上のゲーミングPCであれば十分だろう。
ちなみにディスプレイが16:9のものでも21:9の画面比は選べる。その際は上下に黒い帯が入ることになるが、それでもゲームの印象は変わる。これに慣れるとやはり21:9の画面比を持つディスプレイが欲しくなってくるというもの。今年は10万円の特別ボーナスも出たことだし、60Hzの液晶ディスプレイを使っていて買い換えを検討しているのなら、ぜひとも「34GN850-B」を選んでほしい。「DEATH STRANDING」だけでなく、ほかの21:9の縦横比に対応するゲームにおける体験も、よりリッチなものになるはずだ。
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