【特別企画】
愛する女のため、“レイ 白き水鳥”が舞う! 「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」プレイレポ!
義星の宿命を持つ男、レイの最期の勇姿が「北斗リバイブ」に登場
2019年11月29日 12:00
人気漫画「北斗の拳」の物語を追体験できるAndroid/iOS用ゲームアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE(以下『北斗リバイブ』)」が、セガゲームスより絶賛配信中だ。
物語の再現度もさることながら、本作は北斗ゲーム史上最大のプレイアブルキャラクターの多さも売りとなっている。ケンシロウやトキなどのメインキャラクターをはじめ、ジュウザやフドウなどの人気キャラクターが続々追加されている。そして今回ついに、筆者をはじめ、北斗ファンが待ちわびたであろう白髪になってからのレイ「レイ 白き水鳥」が参戦した。
「北斗の拳」で筆者がもっとも思い入れのあるキャラクター・レイの原作での生き様、そして「北斗リバイブ」でのレイ 白き水鳥についての魅力を存分に語りたいと思う。
最期の時まで命を燃やして戦った、愛深き男・レイ
今回語るレイは、北斗神拳と対となる南斗六聖拳の1つである南斗水鳥拳の伝承者。人体を内部から破壊する北斗神拳と違い、鋭い手刀による真空波で外部から切り刻む華麗な拳の使い手である。拳王編の序盤から中盤にかけてケンシロウと共に旅をしていた。
人の為に生き、命をかける宿命を持つ義星のレイは、暴力が支配する世界に成り果てようとも平和を望んで生きていた。しかし、そんなレイを狂わせる、ある出来事が起こった。レイが村を留守にしていたところに何者かが現われ、両親を殺害。結婚を目前に控えていた妹のアイリも連れ去られてしまう。
村に戻ったレイに、息絶える前に両親は「胸に七つの傷を持つ男」という言葉を残した。七つの傷の男を見つけ出すまで、どれだけの犠牲を払おうとも生き抜くことを決意するレイ。ときには野盗に加わり、そしてそれらを裏切ることも厭わない、非情かつ残忍な復讐の鬼へと変わってしまった。
復讐に燃えるレイの運命を大きく変える出会いが訪れた。レイが取り入った野盗集団・牙一族はある村を狙う。そこでレイは、村の戦士であるマミヤと、用心棒として雇われていたケンシロウと出会う。
村を襲った牙一族によってマミヤの弟は殺されてしまう。村のリーダーとして気丈に振舞うマミヤだったが、唯一の家族を失った悲しみは大きく、人目の付かない場所で1人で泣き崩れていた。その姿を見たレイは牙一族を裏切る。本来の真っ直ぐな生き様が垣間見えるシーンだ。
牙一族と敵対するレイだったが、行方不明になっていたレイの妹・アイリは牙一族の手に握られていた。妹を人質に取られ、牙一族の首領・牙親父にケンシロウを殺せと命じられる……。
逆らうことができないレイは、ケンシロウと拳を交える。激闘を演じ、油断したところでアイリを救出。そして、牙一族を滅ぼしたレイは、ケンシロウに借りを返す為、行動を共にする。ケンシロウたちとの旅で、レイは次第に昔の人間性をとりもどしていく。
世界を恐怖で支配するケンシロウの兄・ラオウとの戦いで、秘孔「新血愁」を突かれてしまうレイ。この秘孔により、レイの命はあとわずか3日となってしまう。死を覚悟したレイは、最期の自分の死に場所を探していた。北斗の戦いに巻き込まれ死の宣告を受けながらも、ケンシロウに感謝の気持ちを返せる男らしさにレイの強さと気高さが伝わってくる……。
死期が迫るレイ。それと同じくして、死が近い者が見えるといわれる死兆星がマミヤの頭上に輝いていた。マミヤの運命を握っているのは、南斗紅鶴拳伝承者のユダ。愛するマミヤのため、レイはユダを倒すことを決意する。
死が眼前に迫るレイに、ケンシロウの兄・トキは1つの提案をする。秘孔「心霊台」を突くことで少しだけ寿命を延ばすことができるという。しかし、その代償として全身を襲う激痛は数倍になり、最悪、発狂死してしまうという恐ろしい秘孔だった。レイの答えは決まっていた。
マミヤのために、苦難の道を進む生き様。どこまでも愛深き漢である。
心霊台を乗り越えたレイは、苦痛により白髪となってしまった。最後の相手となるユダとの戦い、この激闘にはレイの強さ、美しさ、そして気高さと愛の深さ、その全てが詰まった北斗随一の名エピソードである。「北斗リバイブ」では、まだユダの物語は解放されていないが、勝負の結末はゲームで確かめてもらいたい。
技に磨きがかかった、レイ 白き水鳥
SRだったノーマルバージョンのレイよりもレアリティが上がり、「レイ 白き水鳥」はURの拳士となっている。タイプはバランス型の「技タイプ」。現状、技タイプのUR拳士はサウザーのみだが、入手するのも困難だったため、「レイ 白き水鳥」はかなり貴重な拳士といえるだろう。
体力、防御力は「力タイプ」よりも高く、攻撃力も「体タイプ」よりも高いという、弱点のない性能となっている。攻めと守りのどちらでも活躍できるので、パーティに体タイプが少なければ前列に置いて盾要員に、前列を体タイプで固めているならば後列に配置してアタッカーとして戦わせるのが良いだろう。
「レイ 白き水鳥」の必殺技は、水平に手を交差して手刀を切りつける「南斗撃星嚇舞」。敵にダメージを与えつつ、自身と体力がもっとも少ない味方拳士の両方を10%回復させる。さらにこの必殺技でとどめを刺せば追加で闘気が200上昇するという性能。積極的に敵を倒していけば、奥義をガンガン使えるキャラクターだ。
必殺技と同じく、奥義もユダとの激闘で見せた「飛翔白麗」。天高く舞い、両肩に強力な手刀を叩き込んだあの奥義だ。飛翔白麗もただ大ダメージを与えるだけではなく様々な効果がついている。自身の攻撃力と防御力を2ターン強化させ、敵を出血状態にする。さらに味方をランダムで1人、秘孔縛以外のデバフを解除する。義星の宿命を持つレイだけあって、必殺技も奥義も仲間を助ける効果が備わっている。
究極の原作再現をコンセプトにしているだけあり、「レイ 白き水鳥」にもこだわりのポイントがあった。ケンシロウなら敵が爆発、通常のレイなら敵がスライスになるなど、一部の拳士は奥義でとどめを刺すと様々な特殊演出が入る。この特殊演出が、もちろん「レイ 白き水鳥」にも実装されていた。正直にいえば通常のレイと同じ演出を使いまわしても全く問題はないのだが、「レイ 白き水鳥」固有のものになっていたのだ。ここでは新血愁の影響でこめかみから流血するという、ファンなら印象深い名シーンを再現している。妥協をしない開発のこだわりの強さが感じられた。
原作ではありえない、自分の好きなパーティを組んでゲームを楽しめるのも「北斗リバイブ」ならではの魅力。楽しい反面、新キャラクターが追加されるたびに誰を組ませるかという嬉しい悩みにいつもぶち当たる。
「レイ 白き水鳥」を中心に組ませるならば、実はレイに心奪われていたユダや、心霊台で命を延命したトキ、そして原作では一切絡みがなかった親友のシュウなどがファンとしては熱いパーティだろう。さらに、通常のレイと「レイ 白き水鳥」は同じパーティに入れることもできるので、レイのファンとしてはパーティに2人入れるかどうかも悩ましいところだ。
「北斗リバイブ」のサービス開始当初のレビューから、白髪バージョンのレイが来てほしいと語っていた筆者としては今回ついに夢がかなった。しかも通常のレイよりもレアリティや性能も格段に向上し、一軍間違いなしの強キャラクターなのも嬉しい限りだ。この勢いで無想転生を持ったケンシロウや、拳王ではなく兜などを外したラオウ、剛拳のトキなどのバージョン違いの拳士を続々追加してもらいたい。
「北斗」ファンであればあるほど、キャラクターの追加でパーティ編成の幅が増えていくのがとても面白い。まだ気が早いが、ゆくゆくは追加されるであろうカイオウを、ラオウやケンシロウたちと組ませて北斗の拳士パーティを結成したり、赤鯱、バルガ、ザクなどのキャラクターとラオウを組ませて拳王パーティを作るなど、考えれば考えるほど夢が広がっていく。過去に「北斗の拳」を読んできた人には是非プレイしてもらいたいアプリだ。
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