【特別企画】
ラオウも恐れた鬼神“フドウ”が参戦!「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE」
原作では実現し得なかった、フドウとケンシロウの夢の共闘も本作なら実現可能!!
2019年11月1日 12:00
人気漫画「北斗の拳」を題材としたAndroid/iOS用ゲームアプリ「北斗の拳 LEGENDS ReVIVE(以下『北斗リバイブ』)」が、セガゲームスより絶賛配信中だ。配信されてからというもの、筆者も「北斗リバイブ」漬けの日々を送っている。
原作となる「北斗の拳」は、世紀末を舞台に主人公のケンシロウが、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳で暴虐の限りを尽くす悪党共を蹴散らしていく痛快さ、そして、愛のために戦う男たちの生き様が魅力の作品である。原作が持つ魅力の世界は「北斗リバイブ」でももちろん健在。漫画カットを使用したモーションコミックと美麗な3Dムービーで北斗の物語を余すことなく追体験できるのだ。
北斗ゲーム史上最大のプレイアブルキャラクター数も本作のセールスポイント。メインキャラクターのケンシロウやレイを筆頭に、ジードやフォックス、マッド軍曹などのマニアックな敵キャラクターまでしっかりと網羅されている。現状でもこれだけ細かなところまでカバーされていると、ゆくゆくは「コマク」や「ガルフ」などのマイナーどころのキャラクターが追加されるかも……と期待が持てる。
サービススタートからこれまで続々とイベント限定キャラクターが登場してきた。「北斗」ファンなら喉から手が出るほど欲しい「拳王」を皮切りに、先代北斗神拳伝承者の「リュウケン」、ラオウに仕える拳士「リュウガ」、南斗五車星の1人である「ジュウザ」など、どのチョイスもなかなかにニクいラインナップだ。存在感がありながらも原作では活躍する場面が少なかったキャラクターたちを、思う存分活躍させられるのも本作ならではの面白さだ。
そして、10月31日より新たなイベント限定の拳士が追加された。過去のイベントで登場した最高レアリティのURジュウザに続き、読者の記憶にその存在を刻んだ名キャラクター「フドウ」が参戦。拳王編の後半から登場し、短い活躍ながらも圧倒的なインパクトを放ったフドウの魅力を、原作とゲームの両面で語っていきたい。
命の重さを知り、愛のために戦った男「フドウ」
フドウの初登場時は、巨体に反して穏やかな性格で子供たちからも慕われる男として描かれていた。南斗最後の将を守る南斗五車星・山のフドウは、かつては「悪鬼のフドウ」と恐れられ、略奪と殺戮を繰り返す悪党という過去を持つ。「北斗の拳」の世界では弱者をいたぶる悪党などは珍しいものではないが、その強さは有象無象の悪党共とは格が違った。修行中の身であったラオウは、食料を奪いに来たフドウを前に臆してしまい、体を動かすことすらできなかった。作中でラオウに恐怖を植えつけた数少ない人物である。
悪行の日々を重ねていたフドウの運命を変える人物が現われた。それは、後に南斗最後の将となる幼き日のユリアである。フドウを恐れることなく、身を挺して子犬たちを守るユリアの姿に命の重さを知ったフドウは、拳と防具を封印して善の生き方へと改める。悪人から善人に改心するのは「北斗の拳」では珍しい展開であった。
フドウの名場面といえば、なんといってもラオウとの一騎打ちの戦いであろう。善人として、南斗五車星として生きるフドウの前にラオウ率いる拳王軍が迫る。ケンシロウに勝つためには、かつて恐怖したフドウを倒さねばならないと戦いを挑む。一方、拳を封印したフドウは、数々の命を奪ってきた力を使うことへ迷いが生じていた。しかし、子供たちの「平和のためにラオウを倒して欲しい」という願いに応え、再び鬼神へと戻り戦いに身を投じる。
もとは悪の心を持っていたフドウだが、最後は時代を変えるため、子供たちを守るために命をかけて戦った姿は、「北斗の拳」という作品の中でもっとも人間らしいキャラクターといえるだろう。
山の如く揺るがない、鉄壁の拳士!
「北斗リバイブ」のフドウは、最高レアリティのUR拳士。HPと防御力に特化した「体タイプ」となっているので、前列に編成しておけば盾役として大いに活躍できる。同じくURで体タイプの拳王と比較してみると、現状最強の防御力を誇る拳王とパラメータはほぼ同じ。拳王とフドウの2人を組ませれば、まさに鉄壁の守りといえよう。
ゲームオリジナルのフドウの必殺技「五車断山刃」は敵にダメージを与えつつ、体力の低い味方拳士にダメージを軽減させるシールドを付与させる。そして、こちらもゲームオリジナルとなる奥義「山の怒り」は、敵に岩石を投げ、そこにフドウの巨体が落下して岩もろともぶっ潰すというダイナミックな技だ。どちらも原作のイメージを残しつつも、ゲームオリジナルとして迫力のある演出が施されている。
攻撃対象は敵単技ではあるものの、ダメージ分の20%を味方回復、さらに敵に対して気絶効果などもあるので色々な面で役に立つ奥義となっている。プレーヤー同士の対戦、「練気闘座」などでも活躍する能力だ。
単体でも強いフドウだが、同じく南斗五車星のジュウザとパーティを組ませるととても相性が良い。フドウの必殺技でシールドを付与した拳士が五車星だった場合、シールドの効果が1.5倍に跳ね上がる。力タイプのジュウザはHPと防御力が低めなので、フドウの存在はとても大きい。現状、五車星はジュウザしかいないが他の五車星の参戦も個人的には期待したい。
原作ではラオウに敗れてしまい、ケンシロウとフドウが共に戦う場面は見られなかったが、本作なら北斗ファンが想像した夢の共闘が実現できるのも嬉しいところ。フドウがもし生きていたら、レイとトキのようにケンシロウの良き強敵(とも)になっただろう。
この記事を書く前に原作を読み返したが、フドウの壮絶な最期は何度見ても心揺さぶられるものがある。現在実施中のイベント限定のフドウだが、個人的にお気に入りのキャラクターなのでどうにか手に入れたいところである。サウザー、拳王、ジュウザ、フドウの4名しか現状URのキャラクターは存在していないので、そういった意味でも、かなり貴重な拳士といえるだろう。
フドウのイベントと別に、現在ハロウィンイベントも開催しており、このイベントではリンとバットの別バージョンの衣装が手に入るため躍起になってプレイしている。このようなバージョン違いの要素も追加されたので、今後是非、荒くれものだった頃の悪鬼の「フドウ」バージョンの登場なども期待したいところである。
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