インタビュー

「3D ファンタジーゾーンIIダブル」インタビュー

次の1本は「真のフィナーレ!」

次の1本は「真のフィナーレ!」

奥成氏:ということで、「3D ファンタジーゾーン オパオパブラザーズ」とは別の方向性で3DSに「ファンタジーゾーン」再びということで、2作目は2本の新たなゲームをダブルで収録しました。どちらもたっぷりとお楽しみください。リメイク版「ファンタジーゾーンII」の単なる移植で終わっておりません。

堀井氏:ストーリーモード「オパオパの涙」とエンドレスモード「リンク・ループ・ランド」の2つ、それとオパオパとウパウパという2人の主人公、そしてストーリーモードのブライトサイドとダークサイドの2つの展開と、「ダブル」にはいろいろたくさんの意味がありますね。

――今回「オパオパの涙」と「リンク・ループ・ランド」の2つで、「ファンタジーゾーン」らしいものと別ベクトルの新たなものが入ったことで、同じゲームをベースとしながらも、幅広いシューティングファンに遊んでもらえるものになったな、と思いました。遊びやすさも含めて。国内向けの携帯ゲーム用タイトルで「Geometry Wars」的などんどん敵が出てきて進行していくタイプのゲームもあまりなかった気がしますし。

堀井氏:プログラム上で難易度を調整……敵の配置や量を調整できるので、短期間で作りやすいというのはありますね。1ステージを別に作っていくやり方だと、限られた期間ではなかなか難しいので。「100面作りましょう」って言われても無理ですね。そういう意味で必然ではあったと思います。

――なるほどなあ……。開発期間は半年ぐらいですか?

堀井氏:初動から含めると半年ぐらいですけれども、人がワーッと入ってからということでいえば、「オパオパブラザーズ」が終わる前ぐらいからですかね。密度が濃いですね。いつ寝てるの? みたいな感じで。

奥成氏:システム16リメイク版のスタッフが再集結して、「オパオパブラザーズ」から継続して作り続けてきた、という感じですね。

堀井氏:「リンク・ループ・ランド」だけは先行して制作していましたが。

――今回、「グラントノフ」の要素が2つって感じになったわけですね。

堀井氏:そもそも「オパオパの涙」のシステム16リメイク版自体が「グラントノフ」的なものですしね。

奥成氏:「リンク・ループ・ランド」は新しいゲームなので、「グラントノフ」以上のものともいえます。

――なるほど。

奥成氏:実は現時点で、第2期の中でも最も好評価をいただいているタイトルが「ファンタジーゾーン」なんです。それに応える形の「アンコール」にもなりました。

堀井氏:これが山ほど売れたらきっと「III」が作れるので……。

奥成氏:そういう夢も見たいですね。

――山盛り大事ですね(笑)! さて、終わりに、気になる今後の展開なのですが、最初に伺ったお話ですと、第2期は3本の大作への挑戦と、アンコールの「ファンタジーゾーンII」ということでしたが、この4本で終了なんですか?

奥成氏:はい、長きにわたって続いた「セガ3D復刻プロジェクト」は本作をもって一旦終了……と言ってしまいそうなところなのですが、実は、最後にもう1本控えているんですよ。これが本当のラストとなります。ライブでも、アンコールの曲を演奏し終えた後、演者のテンションが高いと、最後にもう1曲締めくくりの曲を演奏してくれることがあるじゃないですか。次回作がまさにアレです。真のフィナーレです。

堀井氏:ごくり。

奥成氏:実は今持ってきています。開発途中のものですが、かなりできてきているので、とりあえず遊んでみますか?

――いいんですか? 是非プレイさせていただきます。……ああっ、これは!?

(次回タイトルのインタビューに続く)

(佐伯憲司)