インタビュー

きっかけはヴィーナスを多くの人に知ってもらうため。「VVプリズム」プロデューサーインタビュー

「時間停止ウォッチ」なるアイテムも!? 名物P・作田氏に気になる話を伺った

【Venus Vacation PRISM -DEAD OR ALIVE Xtreme-】

2025年3月6日 発売予定

価格:7,480円

 9月に開催された東京ゲームショウ2024にてコーエーテクモゲームスは、「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」シリーズの新作恋愛シミュレーション「Venus Vacation PRISM - DEAD OR ALIVE Xtremev -(以下、VVプリズム)」を発表した。

 プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用イマーシブ恋愛アドベンチャーと銘打たれた本作は、2025年3月6日に発売を予定している。グラフィックスやゲーム性などは「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(以下、DOAXVV)」から全て一新され、新たなゲーム体験を楽しめる作品になっているようだ。

 本稿では「DOAXVV」と「VVプリズム」でプロデューサーを務める作田泰紀氏に本作の気になるゲーム内容や、開発に至った経緯などを詳しく伺ってきた。本作を注目しているファンは最後までチェックしてもらいたい。

「VVプリズム」プロデューサー作田泰紀氏

7年間の運営で「DOAXVV」の女の子を知る機会の敷居が高くなっているという問題

――まず初めに「VVプリズム」を制作に至った経緯と、いつ頃から開発を進めていたのかをうかがえますか

作田氏:「DOAXVV」がまもなく7周年を迎えるんですけども、サービス開始の時点では「みさき」と「DEAD OR ALIVE Xtreme 3(以下、DOAX3)」に登場している女の子が合わせて10人だったんですよ。一方、直近では新ヴィーナスの「メグ」が先日追加されて計31人となりました。

 7年間の運営の中で21人も女の子が増えているという状況で、「レイファン」と「ティナ」以外の追加された女の子は、基本的に「DOAXVV」をプレイしない限りは会えないんですよね。コラボ先でとかは一部ありますが。

 それにより女の子たちを知る機会というのがなかなか敷居が高くなってしまっているなと感じていました。7年間運営しているタイトルとなると、今から始めることに対して腰が重い方もいらっしゃると思うんですよ。実際はそういうゲームではないですが、未プレイの方はそう思われているかもという思いがあり、そういった方に知ってもらえる機会を作りたいと思っていました。

 「DOAX3」まではコンシューマープラットフォームで展開しており、その際に遊んでいただいていた方の中には、「DOAXVV」のような「ガチャのゲームはちょっと……」という方や、「スペックの高いPCを持っていないから家庭用ゲーム機で出してほしい」という声もありました。そういった皆様が遊ぶ機会を用意できてなかったので、何かしらの形で皆様が遊べる環境のものを提供したいなと。

――なるほど。そういった経緯があったんですね

今年の8月に追加された31人目のヴィーナス「メグ」。7年間でヴィーナスはかなりの数になっている

作田氏:もう1つお伝えすると、「DOAXVV」は7年前から運営しているタイトルということで「DOAX3」をベースとしたグラフィックスエンジンを用いています。かなり昔から動いているもので10年くらい前のエンジンなんですよ。

 7年たった今でも「DOAXVV」は女の子の可愛さを描くことに対してチューンナップをしていて、そこだけに特化して作り上げていますので“可愛さなら他には負けない”という自負はあるんですけど、とはいえ描ける表現には結構限界があるなとも思っています。ですので、もう一段階上のグラフィックスを描写できるエンジンでお届けしたいですし、そういった女の子を見たいという声もいただいていました。それらの声をすべて揃えていくと、コンシューマーの買い切り型で提供するのが良いんじゃないかと決断に至りました。

――「DOAXVV」を運営している中でコンシューマーを視野に入れていたんですね

作田氏:コンシューマーで出したいという気持ちが強かったわけではないですが、「DOAXVV」をプレイしていない方に何かお届けしたいなというのがありました。じゃあどうすればいいかなと考えている中で、ここ1年くらいの間で見えてきた形です。「DOAXVV」ですと6年目の運営期間中に“こうすれば喜んでもらえるかも”と思ったので、開発が始まったのはここ最近ですね。

――改めて、本作のゲームの内容を伺えますでしょうか

作田氏:今回のジャンルとしましては「イマーシブ恋愛アドベンチャー」という形でお届けしようと思っています。ゲーム中には女の子が6人いまして、メインストーリーを進めていくと少しずつ登場していきます。各女の子とコミュニケーションをするだけではなくて、複数の女の子が登場するエピソードもあったりして、その中で選択肢が登場するんですね。選択肢のどちらを選ぶかによって次の展開や女の子との関係性などが変化し、最終的に女の子たちとの恋愛が成就するかどうか? など、そういった部分を楽しむゲーム性になっています。

 本作は「DEAD OR ALIVE Xtreme(以下、DOAX)」シリーズではなく、「Venus Vacation」シリーズという形にしています。「DOAX」シリーズのイメージって、島があって、バカンスとしてスポットを回りながら女の子たちに水着をプレゼントして――みたいなものをイメージされると思うんですけど“本作は全く違います”。今作は大きなお話がある中で個々に繋がっているエピソードを1つ1つ読み進めていって、その中で撮影ができる場面があったり、ちょっとしたミニゲームがあったりだとか、そういった体験ができるゲームになります。

バレーボールなどの要素は無く、女の子とのエピソードを読み進めていくのがメインとなる
お馴染みの撮影機能は健在

――大きくゲーム性が違うんですね。女の子に水着をあげて着てもらうという要素は無いんですか?

作田氏:「DOAX」シリーズではないのでプレゼントという要素がありません。基本的にはストーリーをベースに女の子たちとの恋愛を楽しんでもらいたいので、“このエピソードではこんなコーデ”というような、エピソードに紐づくコーデの女の子が登場します。ゲームを進めていってコーデを徐々に解放していくと、クリアしたエピソードにおいて別のコーデに着せ替えられるというような体験になるとイメージしてもらえればと。プレゼントという概念は無いので、水着を受け取ってもらえないということもないですし、今作においてはガチャで引く必要もないですのでご安心ください(笑)。

過去のコンシューマー版では、着てもらいたい水着を渡しても受け取り拒否をされることもあり、これにはすべてのプレーヤーが身悶えた。画面はPS4版「DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Scarlet」
PC版では、ガチャでお目当ての水着が当たらないこともあり、こちらでもすべてのプレーヤーが身悶えた。画面は「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」

――エピソードを読み進めて恋愛体験が楽しめるとのことですが、「DOAXVV」のトゥルーカラーエピソードとはどのような点が大きく違うのでしょうか?

作田氏:今回は各エピソードが基本的には主観視点、つまりオーナーの目線でストーリーが展開されます。加えてトゥルーカラーでも同じくフルボイスで女の子と会話することができます。一方、先ほども軽くご紹介した選択肢が会話の途中に出てきます。トゥルーカラーエピソードはトゥルーカラーコーデに紐づいたストーリーを見ることに重点を置いたエピソードですので選択肢などは一切無かったですが、今回はエピソードの中で選択肢を選びながら交流を深めていくというプレーヤーの介入要素があります。

――確かに、エピソードにプレーヤーが介入できるのはこれまでにないですね

作田氏:あともう1つありまして、エピソード中は主観視点なんですけどスティックを操作するとカメラを動かすことができます。女の子と会話しているけど目線は海の方を見てたり、場合によっては女の子の脚を見てたりとか、そういうような自由なところを見たりすることもできます。実在感を感じやすい、没入できるゲームになっています。

これまでの「DOAXVV」には無かった、選択肢で物語の展開が変化していく
エピソード中にも関わらず、視点を移動して自由なところを眺めることができるとのこと

――最初は「VV」チックなゲームかと思いましたが、かなり違ったゲーム性になってるんですね

作田氏:コラボさせていただいている「よむ先生」にプレイしていただく機会があって触っていただいたときに、「思った以上に正統なギャルゲーでびっくりしました」という感想もいただきました。2Dベースの恋愛アドベンチャーゲームを楽しむのとゲーム体験は変らず、でも3Dだからこそできる演出や体験をお届けしたいなと思っています。

――今作は「DOAXVV」との世界観は同じなのですか?

作田氏:そうですね。「DOAXVV」のサービスインから続いている流れを追体験するようなところは意識しています。例えば、「DOAXVV」ではサービスインのタイミングでゲームを始めたときに、オーナーがみさきと出会ってバカンスを始めるという流れになりますが、サービスイン直後に始まったイベントにて、みさきが一番最初に話す女の子が「ほのか」なんですよ。みさきとほのかは同学年ということもあってすぐに仲良くなって協力しながらフェスをクリアしていくといったイベントエピソードでした。そういうこともあり、今作でもみさきと最初に仲良くなるために「ほのか」が登場する流れとなっています。

 次に「DOAXVV」の1年目に、新ヴィーナスとして発表された時に、オーナーの皆さんが“ざわっ”としたセクシーなお姉さんの「たまき」が登場します。そして気になる女の子ができ始めたところに、オーナーのことが大好きな「フィオナ」が登場することで、オーナーは“どの女の子と仲良くなろうか……”というのを悩んでもらったりしてもらいたいです。

 全く違う流れにならないようにポイントは押さえつつ、今まで「DOAXVV」で描いていないようなシーンを補完するようなイメージでストーリーを作っています。

――なるほどIFストーリーという感じではないんですね

作田氏:IFではないですね。でも途中から、こんな話「DOAXVV」では出てきてないけど、そうだったのかみたいな話も出てきたりします。それはIFなのかIFじゃないのかは皆様にお任せします(笑)。

今作では「DOAXVV」のエピソードを追体験できるとのことで、新規のプレーヤーでも置いてけぼりを食らうことが無い設計。画面は「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」

――本作のゲームのボリューム感などはいかがですか?

作田氏:今も絶賛開発中でして、お伝えするのがなかなか難しいですが、今回は恋愛アドベンチャーゲームとしてお届けしたいと思っています。もちろん「DOAXVV」を遊んでいる皆さんにも楽しんでもらいたいんですけど、普段恋愛アドベンチャーゲームを楽しまれている方がプレイして、「VVプリズム」のプレイ後に「『DOAXVV』もやってみよう!」と思っていただきたいなと。

 ですので、他の恋愛アドベンチャーゲームと比べてボリュームが少ないという見え方にはしないように、全てのエピソードが3Dの主観視点で制作しているため、どうしてもたくさん作ることが難しいですが、できる限りたくさん遊べる形で作ろうと思っています。1人の女の子だけをクリアするのではなくて、いろいろな女の子をクリアするような周回プレイをする価値のある作品にできればと思っています。

――それは期待ができそうですね

作田氏:あと、エピソード中に女の子を撮影することができます。「DOAXVV」をプレイされている方だと誤解されそうですが、「DOAXVV」でも途中でポーズを構えて撮影モードに入るエピソードがありまして、そういった要素ももちろんありますが、それだけでなく会話中や選択肢を選ぶ際に「カメラを構える」という項目を選ぶことで、女の子を撮影することができます。

 これに加えて、ゲームを一度クリアすると「時間停止ウォッチ(※1)」というものが解放されるんですけど、それを手に入れるとエピソード中に時間を止めて会話している最中であっても女の子を撮影できるんです。エピソード中は女の子が結構動くのですが、動きの途中で撮りたい姿勢になったときに時間停止ウォッチを使っていただくと、「ここで止めてこのアングルで撮って――」といったこともできます。そういうことを基本的に全てのエピソードで楽しめるので長い間お楽しみいただけるんじゃないかと。

※1:「Digital Deluxe Edition」の特典として早期解放が可能

【時間停止ウォッチ】

新パッケージ、追加エピソードなど、早くも先の展望も!?

――今作で登場する女の子は6人ですが、どういった人選で決められたのか、6人に絞った理由など伺えますか?

作田氏:私もできる限りたくさん作りたいとは思っていたんですけど、色々と考えた結果6人に絞らせていただきました。ゲームのボリューム感など全体を見ると、女の子を増やせば増やすほど、単純に1人1人の登場するシーンが減っていって密度が薄くなってしまうというところは大きかったです。

 その他にも「みさきとななみがいる。今回どっちと遊ぶ?」というのを選ぶシーンが出てきます。その際に女の子が複数いると選択肢に出てくる回数が明らかに減ってしまいます。選択肢も複雑になり過ぎて作る方も遊ぶ方も大変みたいな。そういった理由もあって6人が限界かなぁとなり、6人に決めた感じです。

【本作に登場する6人のヴィーナス】
みさき
ほのか
たまき
フィオナ
ななみ
エリーゼ

作田氏:登場する6人を選ばせていただいたのは、みさき、たまき、フィオナを登場させて「DOAXVV」初期の思い出をなぞれるような人選にしつつも、ストーリーを楽しんでもらうために出会うタイミングが違かったり、関わり方が違う女の子が必要でした。4年目に登場した女の子なんですけどオーナーの指導役である「エリーゼ」がいることでストーリー的に面白くなりそうだと思い登場させることになりました。プレーヤーの皆さんに攻略し甲斐がありそうだと感じてプレイしてもらいたいです。

――いろいろなバランスを考えた人選なんですね

作田氏:本作を作るにあたって“彼女感”というところをすごく意識して制作しています。「DOAXVV」においても、そういったコンテンツをお届けしたところオーナーさんに喜んでいただけていると感じています。こういったことに気づくきっかけになったのは、やはり4年目に登場した「ななみ」という女の子が皆さんに喜んでいただけたことですね。

 今までの女の子もそれぞれが持つ魅力を感じられるようにお届けしていたんですけど、それだけでなく“俺のことが好きなのかも”みたいなことが感じられる彼女感が求められていたのかなと感じたので、トゥルーカラーも同様に恋愛の方向性にアップデートを行ないました。加えて、今作の恋愛アドベンチャーを制作するきっかけにもなりました。ですので、やはりななみは本作で新たなお客様にもお届けしたいと思いました。

――結構スムーズに決まった感じでしょうか?

作田氏:私の方で考えて決定しましたが、決めるまではどう選ぶのかについて本当に悩みました。社内で意見をもらったりもしましたが、「俺の大好きなマリー・ローズはいないのか」と言ったような本気の意見をいただいたりとか。本作を発表した際にも様々な意見をいただきましたが、我々としてはすべての女の子を出したい気持ちの中で6人を選ばせてもらいました。他の女の子が登場する機会は、本作の結果次第となりますが、もしも次回作を作ることができればお届けできたらいいなぁと。そのためにもまずは本作を皆様に楽しんでいただける作品としてお届けしたいと思います、推しが登場しない方にも本作をご購入いただけると嬉しいです。

――さっきのマリー・ローズの話もそうですけど、本家「DEAD OR ALIVE」からほのか1人というのはかなりの思い切りですね

作田氏:先ほどもお伝えしました通り、本作をお届けする目的の中に「DOAXVV」でしか会えない女の子たちを知る機会になればというのを考えていたので、「DOAXVV」だけ登場する女の子をある程度優先的に登場させたいと思っていました。もちろん「DEAD OR ALIVE」に登場する女の子たちもヴィーナスですし、一人も登場させないわけではないので、今回のほのかのようにお届けしたいという気持ちはあります。すべてのユーザーさまに喜んでいただける形にするのは難しいですが、そのためにも頑張っていきたいと思っています。

――すでに次を見据えているようですが、DLCで女の子やエピソードの追加などは考えてはいないのですか?

作田氏:基本的にDLCでの女の子の追加は予定していないません。何故かというと、「DOAXVV」のように1人の女の子と仲を深めるだけという形であれば女の子を追加していくこともできますが、今作では“この状況においてどの女の子と仲を深めていくか”というのを選んで、“そのシチュエーションがストーリーと絡んでくるのを楽しんでもらいたい”と思っています。後から女の子を追加しても、他の女の子との組み合わせなどを考慮するともう1回作り直さなければいけなくなるためちょっと難しいですよね。それであればまた次回作のような形で新しいストーリーを作っていくのがいいのかと思っています。

――確かにそれだとキャラクターだけ追加しても難しいかもしれませんね

作田氏:一応、エピソードの追加というのは“ありえなくはない”です。これに関しては実際に発売した後の反響などを含めて反映したいです。やれるかどうかは確約できないですけど、そこは慎重に判断かなと。

反響次第では、今回登場しなかったヴィーナスの姿を見られるかもしれない

――今回グラフックスが格段に上がりましたが、これは「DEAD OR ALIVE 6」相当なのか、それ以上なのかどうなのでしょうか?

作田氏:ゲーム性や見せたいポイントが違うため「DEAD OR ALIVE6」と明確に比べるのは難しいですが、今回使用しているグラフィックスエンジンは弊社で研究開発している「Katana Engine」をベースに作っていて、Katana Engine自体は毎年毎年技術力を高めていっています。2019年の3月に発売された「DEAD OR ALIVE 6」の頃から5年以上が経過しているのでさらに進化しています。

 これは弱音みたいに聞こえてしまうかもしれませんが、「DOAXVV」って女の子の可愛さに特化して作っているゲームなので、そこを新しいグラフィックスエンジンで超えていくのが大変で、今も絶賛苦労しています(笑)。できる限り皆さんに“これは良い”と思ってもらえるよう頑張っています。

――ここまでグラフィックスが進化すると、今運営している「DOAXVV」に見劣りが――みたいな懸念はなかったのでしょうか?

作田氏:もちろん最初にすごく考えたところの1つではあります。「DOAXVV」はサービス開始から8年目に入りますが、これからも長く続けていきたいと思っています。今作を発表したことで「DOAXVV」がもう終わっちゃうんじゃないかと心配される方がいらっしゃるかもしれませんがそんなことはなく、むしろ「DOAXVV」をもっとみなさんに知っていただける機会としています。

 「DOAXVV」と今作の明確な違いとして、「DOAXVV」というのはいわゆる水着を着せ替えて、好きなポーズを好きなアングルで撮影するのを楽しむだとか、霧吹きとかうちわなどの撮影アイテムがあったりだとか、着くずれなどもあったりだとか、そういった部分を楽しんでもらうゲームなんです。一方、今作はエピソードベースになっているため、エピソードの中で“こういったシチュエーションで撮影できたら楽しそう”、“女の子をこんなアングルで撮影できたら可愛い”のように撮影することを楽しんでもらうというように、ゲームの体験が違うかなと思っています。

 「DOAXVV」の好きなポーズで撮影できるというのは強みではあるんですけど、そういったシチュエーションを作る難易度はちょっと高いんですよね。フォトコンテストの写真を撮影するとても上手な方はシチュエーションを作って撮影してるんですけど。ですので今作では様々なシチュエーションを用意しています。例えばみさきとデートしている風の写真もすぐ撮れますし、そういった部分では遊びやすくなってると思います。なので見劣るかというよりは上手く棲み分けられているかなと。

――少し映像を見させていただきまして、想像以上にキャラクターが動いていることに驚きましたが、これは一部の特別なシーンだけという感じでしょうか?

作田氏:ご質問の意図として「DOAXVV」のムービーシーンをイメージされているかと思うんですが、そうではなく本作ではできる限り全部のシーンで動くようにはしています。もちろんその中でも微妙に動きを抑えめな部分もありますが、ただ向き合っているだけでなく横にいる感じとかも演出していたりするので、没入感を感じられるんじゃないかと。

バストアップの対面での会話ではなく、エピソード中は女の子がしっかりと動く。「DOAXVV」には無かった本作ならではのポイントである

――今作の注目してもらいたいポイントを伺えますか

作田氏:今作はやはりシチュエーションにこだわって撮影できる場所をいっぱい用意していますので、いろいろな想像をして楽しんでもらいたいです。あと大きな点では先ほどもお伝えしましたように「よむ先生」とのコラボがあります。「DOAXVV」でもすごく楽しんでいただけたタイアップ水着がありましたが、今作でも専用のデザインのものを新たに作っていただいて、「Digital Deluxe Edition」にご用意しています。

 「よむ先生」がデザインする衣装はどんなものがいいかを打ち合わせをしている中で、やっぱり期待されているのは“オフィスウェア系”なんじゃないかという話になりまして、新たなオフィスウェアをデザインしてもらっています。

 もう1個は、「DOAXVV」のときに先生にお声がけした理由の1つとして、イラストとしての女の子の可愛さというのもありますが、それだけでなくて先生が描かれるイラストにシチュエーションをすごく感じて、このシチュエーションでこんな表情を見せたら可愛いなと思えるイラストを描かれている方だと私は思っておりました。

 そのため、今作のはシチュエーションにこだわって撮影したいというコンセプトにすごく合っていると思っています。そういった部分を楽しめるような機能の拡張や専用ストーリーを用意させてもらっています。

――最後に、今作を期待しているファンに一言いただけますでしょうか

作田氏:今作に関しては、「DOAXVV」でこれまで愛していただいたヴィーナスの女の子たちを“より愛してもらえる機会”として立ち上げさせていただき、今も絶賛開発中です。

 こういった挑戦ができているのも「DOAXVV」を支え続けていただいたオーナーさまのおかげです。サービスインの頃にプレイしていたけど最近はやってないという人や、久々にプレイしたら知らない女の子がいっぱいでよくわからんというような方も、今作を遊んでもらえれば「こういう感じの子なんだ」という初登場した瞬間に近い体験を楽しめるようになっています。

 それと、「DOAXVV」や「DEAD OR ALIVE」シリーズに全く触れたことがない方でも、恋愛アドベンチャーゲームが好きな方にとって楽しんでもらえるよう、多彩な属性の女の子が揃っていますので、プレイすれば誰かしら気になる子がいるんじゃないかと思いますので是非プレイしていただければと思います。

 引き続き続報をお届けしますので、注目していただけたらと思います。よろしくお願いします。

――ありがとうございます。「VVプリズム」の完成を楽しみにしています。