インタビュー
【TGS2022】「バイオヴィレッジ」DLC「シャドウズ オブ ローズ」プレイレポート&インタビュー
新シナリオでイーサンとローズマリーの親子の愛を再び描く
2022年9月18日 00:00
- 【バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション】
- 10月28日発売予定
- 価格:
- ダウンロード版 5,990円(税込)
- パッケージ版 6,589円(税込)
- 【ウィンターズ エクスパンション】
- 10月28日発売予定
- 価格:2,000円(税込)
東京ゲームショウ2022のカプコンブースにて、「バイオハザード ヴィレッジ」の追加コンテンツのひとつ「シャドウズ オブ ローズ」をプレイできた。本稿ではこちらのプレイレポートと、開発者インタビューをお送りしたい。
「バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション」は2021年に発売された「バイオハザード ヴィレッジ」に追加コンテンツ「ウィンターズ エクスパンション」をセットにしたもの。10月28日発売予定で、「ウィンターズ エクスパンション」単体も同時発売される。
追加コンテンツには、「バイオハザード ヴィレッジ」を三人称視点でプレイできる「サードパーソンモード」や、エクストラゲーム「ザ・マーセナリーズ アディショナルオーダーズ」、新シナリオ「シャドウズ オブ ローズ」の3つの新要素が収録されている。
今回プレイできた「シャドウズ オブ ローズ」は、「バイオハザード ヴィレッジ」主人公イーサンの娘ローズマリーが主人公となる物語を描く新シナリオとなっている。
既視感と違和感が押し寄せる城の中
「シャドウズ オブ ローズ」は「バイオハザード ヴィレッジ」の事件から16年後の世界が描かれている。成長したローズマリーは、自身が持つ特殊な力に悩まされていた。その力を封じるために菌根の記憶の世界である“意識の世界”に飛び込み、たどり着いたのは菌根が吸収した“あの村”の記憶の集合体だった、というところから物語は始まる。
今回の試遊では、序盤のローズマリーがあるものを探して城の中探索するチャプター1をプレイできた。今回体験した城の中は“意識の世界”の城ということで、綺羅びやかと言うよりも不気味さが目立つ。暗くいたるところに黒いコールタールのような菌核が床や壁に張り付いていてローズマリーの行く手を阻む。
この菌核はローズマリーの行く手を阻むだけでなく、本作の敵にあたるフェイスイーターを生み出し、誤ってローズマリーが菌核に踏み入れてしまうと足を取られそのまま飲み込まれてしまうというとても厄介な代物だ。
城の中は菌核によって道を阻まれているため、回り道をしたり避けて通るためのギミックを利用しながら探索していく。行く手を阻まれ、いつ出てくるかわからない敵(後述)にドキドキしながら行けそうなところを探す感覚はスリルがあって楽しい。また、菌核のコアを見つければ、ローズマリーの特殊な力を使ってコアを取り除き、周囲の菌核を一掃して進むこともできる。その場その場で適切な方法を見つけて進んでいくので、うまく行った時の達成感は大きい。
「バイオハザード ヴィレッジ」で見慣れたはずの城の中のはずだが、菌核に埋め尽くされた城は全く違う場所のようにも感じる。菌根の中にある村の記憶が、どうしてこのような状態で再生されているのかも非常に気になるところだ。
“意識の世界”ならでは敵と戦う新しい恐怖体験
本作では敵はゾンビではなくフェイスイーターと呼ばれるクリーチャーだ。フェイスイーターは人の形こそしているが頭部に目や鼻がなく口だけという不気味な出で立ちのクリーチャーとなっている。動き方が不規則で、上半身が上下左右にゆらゆらと揺れ動く非常に奇妙な動きで、銃で攻撃しようとしても照準を定めにくい。銃でその姿を一生懸命追っている間に徐々に間合いを詰められてしまう。動き方や出で立ちが、ゾンビとは違う形容し難い異質な怖さを感じる存在だ。
フェイスイーターに近づかれるとゾンビのように噛みつかれるのではなく、顔を吸われるような攻撃を受ける。一瞬攻撃なのか呪いの類なのかわからず、思わず戸惑ってしまう。この世のものではないとわかっていても言葉を失う。
ただ、フェイスイーターはあまり足が速くはないのでうまく距離を取りながら倒すか、捕まらないように走り抜けて逃げてしまうという手段を取れる。ただし、後ろに下がりながら銃を撃っていると菌核に足を取られてしまうこともあるので、周りの状況をよく見ながら行動することがおすすめだ。
文字だけでサポートしてくれる心強い謎のキャラクター
本作には文字だけでローズマリーを導くキャラクター「マイケル」が存在する。簡単な英単語でのみ指示を出してくる「マイケル」の存在は、現実とかけ離れた世界の中で戦うための心強い味方だ。
今回体験したストーリーでもしっかりとナビゲートしてくれたので、スムーズに進むことができた。
「シャドウズ オブ ローズ」は、「バイオハザード」でありながら本作では今までとは違う新しい恐怖を感じられた。また、ローズマリーの力を使いながら進む感覚や“意識の世界”という空間は、通常の「バイオハザード」のリアルな世界とはまた違ったファンタジーの雰囲気もある。新しい「バイオハザード」体験の形としても興味深いものだった。
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