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ゲーミングノートPC「GALLERIA RL7C-R35-5N」レビュー
13万円で買えるエントリー機ながら高性能CPU搭載。「SF6」や「FFXIV: 黄金のレガシー」も快適にプレイできる!
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- GALLERIA
2024年6月28日 00:00
サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」の新製品「GALLERIA RL7C-R35-5N」は、GALLERIAブランドのゲーミングノートPCの中ではエントリーモデルとして位置づけられ、15.6インチ液晶とGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載したゲーミングノートPCだ。
GALLERIA RL7C-R35-5Nは、13万円を切るゲーミングノートPCとしては手頃な価格ながら、リフレッシュレート165Hz対応液晶や第13世代Core i7を搭載したコストパフォーマンスの高い製品だ。人気の最新ゲームがどこまで快適にプレイできるか、早速検証していきたい。
Intelの「Core i7-13620H」とNVIDIAの「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」を搭載
GALLERIA RL7C-R35-5N(以下、RL7C-R35-5N)は、冒頭でも紹介したようにGALLERIAのゲーミングノートPCの中では、エントリーモデルとなる製品である。エントリーモデルでは価格を重視するために、CPUとしてIntelのCore i5やAMDのRyzen 5を搭載する製品が多い中、本製品はCPUとしてより上位の「Core i7-13620H」を搭載していることは大きなアピールポイントだ。Core i7-13620Hは、第13世代Coreプロセッサーシリーズの製品であり、第12世代Coreプロセッサーで初めて採用された性能重視と電力効率重視の2種類のコアを搭載するハイブリッドアーキテクチャをさらにブラッシュアップさせた、高性能CPUである。
Core i7-13620Hには全部で10個のコアが搭載されているが、このうち6個が1つのコアで最大2つのスレッドを同時に実行できるPコア(高性能コア)、残りの4個がEコア(高効率コア)であり、合計6×2+4の最大16スレッドの同時実行が可能だ。Pコアの動作周波数は、最大4.9GHzまで向上するため、高いパフォーマンスを誇る。
GPUにはNVIDIAの「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」を搭載している。GeForce RTX 3050 Laptop GPUは1世代前のGPUであるが、フルHD解像度なら最新ゲームも十分プレイできる性能を持つ。メインメモリは16GBで、ゲーム動画リアルタイム配信などをせずに、ゲームだけをプレイするなら十分だ。ストレージはPCIe Gen4対応のNVMe 500GB SSDであり、容量的にはもう一声欲しいところだが、性能は十分だ。
【GALLERIA RL7C-R35-5N】
CPU:Intel Core i7-13620H(10コア/16スレッド、最大4.9GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3050 6GB Laptop GPU+Intel UHDグラフィックス
メインメモリ:16GB DDR5-4800MHz SO-DIMM(8GB×2)
ストレージ:500GB Gen4 NVMe SSD / HDDなし
液晶ディスプレイ:1,920×1,080ドット(フルHD)、15.6型165Hz 非光沢液晶
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
電源:180W ACアダプター(19.5V)
本体サイズ:360×244×24mm(幅×奥行×高さ)
本体重量:約2.1㎏(バッテリー含む)
価格:12万9,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/MC14627.html
スリムで軽いボディが魅力
RL7C-R35-5Nの外観デザインは、現行のGALLERIAブランドのゲーミングノートPCのスタンダードモデルを踏襲したものだ。カラーは明るめのグレーで、高級感があり美しい。本体のサイズは360×244×24mmとスリムで、重量も約2.1kgで、単体GPU搭載のゲーミングノートPCとしては軽い。付属のACアダプターは180Wで、重量も実測で585g(ケーブル込み)とこちらも比較的軽い。常に携帯するにはやや重いと感じる方もいるかもしれないが、友達の家に持っていってLANパーティを楽しむといった用途にも適している。
15.6型165Hz対応フルHD液晶を搭載
RL7C-R35-5Nは、ディスプレイとして15.6型フルHD液晶を搭載している。サイズや解像度は、ゲーミングノートPCとしては一般的で、サイズと解像度のバランスはよい。リフレッシュレートは165Hz対応であり、FPSやTPSからMMORPGや対戦格闘ゲームまで幅広いゲームに対応できる。また、液晶の表面は非光沢仕様なので、外光の映り込みが抑えられており、長時間利用しても目への負担が小さい。
液晶上部には、HD画質のWebカメラが搭載されており、ビデオ会議などに利用できる。液晶周囲の額縁部分も狭く、見た目もすっきりしている。
RGB LED搭載キーボードと大型タッチパッドを採用
キーボードはテンキー付きの全102キーで、配列は標準的だ。ただし、右下の「ろ」キーや「め」キーなどのキーピッチはやや狭くなっている。キーボードバックライトとして、RGB LEDを搭載しており、キーボード全体の発光色を制御できる。また、キーボードバックライトの明るさや音オフの設定は、ファンクションキーからでも行なえる。
ポインティングデバイスとしてはタッチパッドを採用。タッチパッドとクリックボタンが一体化したタイプで、パッドサイズが大きく、操作性も良好だ。キーボード右上には、電源ボタンとモード切替ボタンがある。モード切替ボタンを押すことで、「オフィス」「スタンダード」「ターボ」の各動作モードの切り替えが可能だ。
インターフェイスも充実、2つの映像出力端子とSDカードスロットも搭載
RL7C-R35-5Nは、インターフェイスも充実している。右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2とSDカードスロットが、左側面にはUSB 2.0 Type-Aとヘッドセット端子とマイク入力が、後面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C、Mini DisplayPort、HDMI出力、有線LANが用意されている。映像出力端子を2系統の映像出力端子を備えており、本体液晶とあわせて最大3画面出力を実現できるため、動画編集などにも便利だ。
無線LANモジュールとしては、インテルWi-Fi 6E AX211NGWを搭載し、6GHz帯を含む最新のWi-Fi 6Eに対応。MIMO 2×2仕様で最大2.4Gbpsでの通信が可能だ。また、Bluetooth 5.3もサポートしている。
シーケンシャルリードは3,500MB/s超と高速
ゲーミングノートPCとしての足まわりの基本性能を検証するために、「CrystalDiskMark 8.0.5」を使ってストレージ性能を計測した。結果は、シーケンシャルリード(Q8T1)が3,535.55MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が1,656.38MB/sとなった。ロットによって搭載SSDのメーカーなどが異なる可能性があるため、あくまで参考にしていただきたいが、シーケンシャルリードが3,500MB/sを超えていれば、データサイズが大きい、最近のオープンワールドタイトルなどでも素早く起動やシーンのロードが行なえるだろう。
「ストリートファイター6 ベンチマーク」でパフォーマンスをチェック
RL7C-R35-5Nは、13万円を切る価格の安さが魅力のエントリーモデルであり、人気ゲームがどこまで快適にプレイできるか気になるところだ。
そこでまずは2023年6月2日に発売されたカプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」を使って、そのパフォーマンスを検証してみた。「ストリートファイター6」は、対戦型格闘ゲームの元祖「ストリートファイターシリーズ」の最新作で、前作の「ストリートファイターV」から実に7年振りの新ナンバリングタイトルとなる。「ストリートファイター6」は、複雑なコマンド入力が不要な簡略化された操作方法であるモダン操作が追加されたことで、これまで対戦格闘ゲームをあまりプレイしたことがなかった新たなプレイヤーを呼び込むことに成功している。
「ストリートファイター6」を遊べるプラットフォームは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)であり、PC版の推奨動作環境は、CPUがIntel Core i7-8700またはAMD Ryzen 5 3600、GPUがGeForce RTX 2070またはRadeon RX 5700XTとされている。格闘ゲームという性質上、メインの通信対戦やローカル対戦のフレームレートは、最大60fpsに固定されているが、快適にプレイするためにはそれなりのスペックのゲーミングPCが要求される。
「ストリートファイター6」が快適に動作するか検証できる「ストリートファイター6 ベンチマーク」を実行してみた。「ストリートファイター6 ベンチマーク」では、「FIGHTING GROUND」、「BATTLE HUB」、「WORLD TOUR」の3つのシーンでの平均フレームレートから、100点満点でスコアを算出する。1,920×1,080ドットでクオリティ設定を最高の「HIGHEST」で計測したところ、3つのシーンのスコアはすべて100点で、トータルスコアも100点満点となった。スコアが91~100点なら快適にプレイできるとされており、最高得点である100点を記録したRL7C-R35-5Nなら、もちろん実際のゲームも快適にプレイできるはずだ。
「ストリートファイター6」のオンライン対戦も快適
次に、実際に「ストリートファイター6」をプレイしてみた。クオリティは最高の「HIGHEST」にした状態で、オンライン対戦をしばらくやってみたが、動きは滑らかで特にひっかかるようなことはなく快適にプレイが行なえた。20キャラ以上をマスターランクにしている息子にプレイさせてみたが、普段使っているゲーミングデスクトップPCでプレイしているのと同じようにプレイできたとのことだ。
ファイナルファンタジーXIVの最新拡張「黄金のレガシー」も快適動作
次に、人気のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の動作を検証してみた。スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」は、2013年8月に「新生エオルゼア」が発売され、その後も10年以上にわたってアップデートや拡張パッケージが提供されてきた日本を代表するMMORPGである。その「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージが2024年7月2日発売予定の「黄金のレガシー」であり、バージョンは7.0となる。
「黄金のレガシー」では、グラフィックスアップデートと呼ばれる、描画まわりの大幅な刷新が行なわれることになっており、グラフィックスのクオリティが大きく向上する。それに伴い、必須環境や推奨環境も前バージョンの「暁月のフィナーレ」から変更されている。推奨環境では、CPUがIntel Core i7-9700以上、GPUがGeForce RTX 2060以上またはRadeon RX 5600以上となり、6年以上前のゲーミングPCだと推奨環境を満たさないものも出てくるだろう。
スクウェア・エニックスは「黄金のレガシー」の発売に先駆けて、「黄金のレガシー」が快適に動作するかをチェックできる「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、黄金のレガシーベンチマーク)を公開している。そこで、「黄金のレガシーベンチマーク」を使って、RL7C-R35-5Nで近日登場する「黄金のレガシー」が快適に動作するか、検証してみた。
「黄金のレガシーベンチマーク」では、NVIDIAのAIを活用した超解像技術「DLSS」に対応しているので、グラフィックスアップスケールタイプを「NVIDIA DLSS」に設定した。まず、解像度は1,920×1,080ドットで、グラフィック設定プリセットを最高の「最高品質」に設定して、ベンチマークを実行したところ、スコア「10,794」で、「快適」という評価になった。「黄金のレガシーベンチマーク」では、スコア15000以上が「非常に快適」、スコア11000~14999が「とても快適」、スコア8000~10999が「快適」、スコア6000~7999が「やや快適」、スコア4000~5999が「普通」、スコア2000~3999が「設定変更を推奨」、スコア1000~1999が「設定変更が必要」、スコア1000未満が「動作困難」となる。
RL7C-R35-5Nの「最高品質」でのスコアは快適の中でも上限に近いスコアであり、グラフィックスがアップデートされる「黄金のレガシー」も「最高品質」で快適にプレイできるパフォーマンスを持っているといえるだろう。参考のために、グラフィック設定プリセットを1段階下げて「高品質(ノートPC)」にしたところ、スコアは「13,370」に向上し、評価も「とても快適」となった。
低価格で高性能を実現した高いコスパが魅力の製品
RL7C-R35-5Nは、Core i7-13620HとGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載したエントリーゲーミングノートPCである。GeForce RTX 3050は1世代前のエントリークラスのGPUであり、それほど性能的には期待できないと思っている人もいるかもしれないが、今回の検証からも分かるように、人気の対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」や今後発売される「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張「黄金のレガシー」も、最高品質で快適にプレイできるパフォーマンスを実現している。
CPUとして最新世代のCore i7を採用していることも、パフォーマンスの底上げに繋がっているのであろう。13万円を切る価格でこの性能なら、コストパフォーマンスはピカイチだ。液晶のリフレッシュレートも165Hzと高いため、FPSやTPSも十分楽しめる。Switchなどのコンシューマ機で遊んできたプレイヤーが、広くて深いPCゲームの世界に飛び出すためのファーストゲーミングPCとしてもおすすめしたい。
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※価格・構成については、2024年6月15日時点の情報です。最新情報についてはドスパラにてご確認ください。
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