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【ランキング発表!】年末年始に遊びたいPCゲームアンケート、第3位は「信長の野望 大志」

長年の名作はやはり強かった

発売中(11月30日発売)

価格:
【パッケージ版】
9,800円(税別)
【ダウンロード版】
9,800円(税別)

 今年11月に弊誌にて実施したアンケート企画「オレが年末年始に遊びたいPCゲームはこれだ! 大アンケート!!」。エントリーした11本の中から読者の方に選んでもらって決定した順位ごとに紹介するコーナーの第3回をお届けしよう。

 今回、ベスト5に選ばれたゲームについては、実際にプレイして各タイトルの魅力を紹介しながらお伝えしていくことにしている。使用するマシンは、ゲーミングPCのブランド「レベル∞」シリーズを展開しているユニットコムにご協力いただき、最新の第8世代CoreプロセッサーであるCore i7-8700KとGeForce GTX 10xシリーズを使用してのテストプレイである。

【オレが年末年始に遊びたいPCゲームはこれだ!】

□第4位:「Star Wars バトルフロントII」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1098589.html

□第5位:「Forza motorsport 7」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1098399.html

不朽の名作「信長の野望」シリーズがランクイン

 第3位は「信長の野望 大志」だ。「信長の野望」シリーズは、第1作の発売が1983年と、もはやレジェンドと化している連作タイトル。ゲームが好きな人であれば、どこかのタイミングで触ったことがあるのではないだろうか? 新作のたびに新しい機能が追加され、また従来の機能をブラッシュアップする形で登場。歴史シミュレーションゲームとしてのジャンルを開拓してきたタイトルでもある。以前コーエーテクモゲームスの方に聞いたことがあるのだが、社内の歴史関係資料はその辺の図書館よりも豊富なのだそうだ。

 シリーズ15作目となる「信長の野望 大志」のコンセプトは「最高の戦国体験」。「最高の戦略性」、「最高の駆け引き」、「最高のボリューム」、「最高の歴史ドラマ」の“4つの最高”を用意しているという。

 今回初めて導入されるのは「志システム」。これは武将によって異なり、その考え方や行動規範そのものを示すものとなっており、“志”の違いによって、コマンドや勢力運営の方針、得意な戦術が変化するようになっている。なお“志”は大名だけでなく家臣にも存在し、戦のやり方や内政の行ない方に影響を与えている。

 選べるシナリオは、1545年3月の「河越夜戦」から1582年1月の「夢幻の如く」までの8種類。「厳島の戦い」、「川中島の合戦」など、戦国時代のエポックメイキングな項目が用意されており、それぞれのシナリオによって勢力地図が変わるようになっている。シナリオにカーソルを当てると、その時期に各地で起こった出来事についても表示されるので、どのような時代背景なのかがわかりやすくなっている。なお、勝利条件は天下の半分以上の拠点を制圧し、「惣無事令」を布くこと。これを目指して国を広げていくことになる。

 さてどの年代からプレイするかというのが問題だが、筆者の場合は常に1番若い年代からプレイするようにしている。長く楽しめるからね。それに弱小勢力である織田家を大きくしていくというのも楽しい。そう。たいていの場合は織田家を選んでスタートしている。河越夜戦のシナリオでは、スタート時には信長はまだ元服前。お父さんの織田信秀の時代である。織田信秀の志は「天下統一」だ。

 「信長の野望 大志」ではチュートリアルが充実しているので、何をしていったらよいのかわかりやすいのもよい。ゲームは、基本的には「内政」、「外交」、「軍事」の各項目を中心に戦略を立てて進めていくことになる。

 本作における内政だが、「商業」と「農業」、「取引」の3つのコマンドにわかれている。商業コマンドは自国内や友好勢力にある商圏に進出することで金銭収入を得るのが目的。商圏は毎月発展するので、金銭収入はどんどんと増えていくが、それを加速させるために投資をして生産性を上げることも可能だ。なお商圏には他家も進出してくるので、そこでのあがりは分配して得ることになるのだが、自勢力内の特殊商圏については独占することも可能だ。なおコマンドを指示できるのは月に1つだ。

 農業コマンドは3、6、9、12月に指示を出せるが、3月は「種蒔き」と「土作り」、6月は「草刈り」と「灌漑」、9月は「開墾」と「労役免除」、12月は「開墾」と「肥撒き」と、その月ごとに実行できる命令が異なる。これらのコマンドで指示を出しながら、農地、肥沃度、生産性、治水の各パラメーターを上げていく。農地を上げるのは開墾、肥沃度を上げるのは土作りと肥撒き、生産性を上げるのは種蒔きと草刈り、治水を上げるのは灌漑だ。労役免除を行なうと「民忠」があがり、生産性が上昇する。

 内政について行なうのはこの2点のほか、兵糧を金に換えたり、騎馬や鉄砲を購入する取引を行なえる。ただし気をつけなければならないのは、商業で毎月どこかの商圏について指示を出すこと、3カ月おきに拠点へ農業の指示を出すこと、これだけだ。項目が多いので難しく感じがちだが、意外とシンプルな構成になっている。

 続いては外交だ。攻め立てるだけが戦略ではないので、面従腹背とは言わないが、なだめすかしながら生き延びていくのも必要だろう。「親善」で相手の「心証」を上げつつ、通商協定を結んだり、同盟を結んだり、婚姻をすることで関係性を上げていくわけだ。ただしこれはすべての大名に通じるわけではなく、利害関係によって心証の上限が決まっている。そのあたりは歴史的な経緯が反映されているわけだが、そこも考慮して外交を行なう必要があるだろう。

 そして最後に軍事だ。ここでは兵を募る「寡兵」、戦端を開く「宣戦」、兵を進める「行軍」の3つのコマンドがある。寡兵では「農兵」と「足軽」の2種類を集めることができる。農兵は農民が兵士になるもので、集めるのに金銭はいらないが、集めすぎると兵糧収入が下がってしまう。足軽は流民から募集するが、兵数に応じた金銭が毎日必要になる。このあたりの割合をどうするか、領地経営にも関わってくるので、考えながら集めていったほうがよいだろう。

 兵の数がそろってきたらいよいよ宣戦だ。攻めていく大名のアイコンをクリックして選択し、戦端を開く。このあとは関係に応じて味方に助成してくれる場合もあるし、その逆に、敵対勢力において盟約があれば、そちら側に加勢することもある。

 いよいよ戦闘となれば、敵近くの拠点に「行軍」して、まずは兵を集める。そして敵の陣地に向けて「行軍」を開始して敵軍とまみえると、全国マップ画面が上から見る形になってググッと戦場に寄り、「決戦」画面に切り替わる。ここからは部隊の指揮を執って戦うわけだが、敵の総大将部隊を撤退させるか、戦況ゲージを青一色にすると勝利となる。進め方としては各個撃破よりも戦力集中で挟撃しつつ進んだほうがよい。なるべく多くの部隊で敵を取り囲んで「潰走」に持ち込もう。

 これがざっとした大まかな流れだが、このほかに重要なポイントとして「評定」と「方策」がある。評定は家臣が集まって今後の方向性を決めるもので、1、4、7、10月に行なわれる。ここでは家臣がいろいろな意見具申をしてくるので、商業、農業、軍事、論議の4点をどのように伸ばしていきたいかに応じて意見を採用していけばよい。評定が終わると方策に移るが、ここでは上記の4点についてツリー状の枝が伸びており、それぞれの持ちポイント数に応じて、効果を付けることができるようになっている。方策については家臣からの提案で項目が増えていく。

 ここまで追っていくと、ずいぶんとやらなければいけないことがあるなあという感じがするかもしれないが、「信長の野望」シリーズの特徴でもある「委任」が本作でももちろん用意されており、商業、農業、寡兵、大名の配属、取引、評定については委任することができる。このAIがかなり優秀で、敵が攻めてきそうなところについてはしっかりと兵を配置してくれるし、商圏の拡大や農業関連のコマンドについても十分に対応してくれるので、外交や軍事に集中することができて便利だ。商業と農業のコマンドについては任せてしまった方がよいかもしれない。

「信長の野望 大志」をプレイするのによいスペックは?

LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]

 さて、これまでと同様に、どのようなスペックであれば快適にプレイできるのかを見ていきたいが、ご存じの通り本シリーズの必要スペックはかなり低めだ。推奨環境としては、CPUはCore i5 3.0GHz以上、メモリは2GB以上、ビデオカードはDirectX 11互換という状況。今回のLEVEL∞のR-Classはかなりのオーバースペックとも言える。ただし本作は4K表示に対応しており、3,280×2,140ドットの環境で遊ぶことができる。このあたりではGeForce GTX 10xxの活躍どころもあるかもしれない。R-Classの主なスペックは以下の通りだ。

【LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]】
スペック
OSWindows 10 Home 64bit
CPUCore i7-8700K
ビデオカードGeForce GTX 1060
メインメモリ8GB DDR4-2666 DIMM (PC4-21300)
チップセットインテルZ730 Express
SSD240GB
HDD1TB
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ
電源500W(80PLUS SILVER)
価格146,980円(税別)~

 今回、ビデオカードはGeForce GTX 1060、メモリは16GBとミニマム構成にしてプレイすることにした。画質は「環境設定」の「CG画質」で設定できるが、ここを「画質優先」とすると、きれいなグラフィックスで表示してくれるようになる。特に本作ではグラフィックスに力が入っており、3D全国マップは「信長の野望・創造」に比べて100倍ほど繊細に描かれている。これを4K表示の大画面ディスプレイでプレイしているときの没入感はなんとも言えない。圧巻なのが決戦シーンで、画面内で動いている騎馬兵や足軽たちが生き生きと動いているように見える。

 さて、ではこの環境におけるベンチマークテストはどのような結果になるのだろうか。これまでと同様に3DMarkによるベンチマークテストデータを元に考えていきたい。

 グラフの「Graphics Score」に注目してほしい。第1回目(第5位「Forza motorsport 7」)のGeForce GTX 1080 Ti、第2回目(第4位「Star Wars バトルフロントII」)のGeForce GTX 1070 Tiと比べると、きれいに差が出ているのがわかる。このあたりが1060の実力である。テストの進行状況を見ていても、HD画質では特に問題を感じなかったが、4K画質でのベンチマークテストである「Fire Strike Ultra」では描画にもたつきがでており、若干のパワー不足は否めない。ただし4Kで遊ぶというわけでなければ、VRにも対応できる力はあるので、スペック的には十分だ。Pascalアーキテクチャのビデオカードとしては、コストパフォーマンスのよい選択肢とも言えるだろう。

【ノートパソコンでも遊べる!】

 記事内でもお伝えしているように、「信長の野望 大志」の必要スペックはかなり低めだ。このため、ノートPCでも充分動作する。ここでご紹介する「LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]」は、第7世代Core i7とGeForce GTX 1050 Tiを搭載したゲーミングノートPCで、15型フルHDディスプレイを搭載している。ビデオカードもGeForce GTX 1050 Tiを搭載しており、十分すぎる実力を持ち合わせている。

□LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]
https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=589563

LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]

 ただ、「LEVEL-R037-i7K-RNR [Windows 10 Home]」で体験版を実行したところ、標準では内蔵グラフィックが優先となってしまった。

 パフォーマンスを最大限発揮させるためには、NVIDIAコントロールパネル内の3D設定の管理より、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ」へと設定変更、フルHDフルスクリーン、画質優先設定へと設定変更することで快適に動作するようになる。