トピック
【ランキング発表!】年末年始に遊びたいPCゲームアンケート、第5位は「Forza motorsport 7」
4K HDRにも対応した超美麗なカーレースゲーム
2017年12月22日 12:00
弊誌にて11月に実施したアンケート企画「オレが年末年始に遊びたいPCゲームはこれだ! 大アンケート!!」。エントリーした11本の中から読者の方に選んでもらって決定した順位ごとに、今日から5日間連続でベスト5のゲームについて紹介していきたい。
ベスト5に選ばれたゲームについては、実際にプレイして、各タイトルをご紹介しながらお伝えしていくことにしよう。使用するマシンだが、ゲーミングPCのブランド「レベル∞」シリーズを展開しているユニットコムにご協力いただき、最新の第8世代CoreプロセッサーとGeForce GTX 10xシリーズを使用してのテストプレイとした。最新のゲーミングPCでどこまで快適にできるのかも、合わせてご紹介していきたい。
第5位は、マシンやコースがリアルな「Forza」シリーズの最新作に
まず第5位にランクインしたのは、マイクロソフトの「Forza Motorsport 7」だ。ナンバリングを重ねるごとにパワーアップして登場する本作だが、今回は全部で約700種類のマシンが登場。収録されているコースも、実存するサーキットはもとより、オリジナルのものも合わせて約200種類となっている。中でも鈴鹿サーキットが復活したのは、日本のファンとしてはうれしいところだろう。こうしたコースはレーザースキャンによって作られており、路面の凹凸や縁石の形までがリアルに再現されている。
なおWindows 10で初めて登場した本作は、1つのソフトを使えばXbox OneでもWindows 10でもプレイできる「Xbox Play Anywhere(XPA)プログラム」に対応しているのも特徴だ。プレイデータも共通化できるので、どちらのプラットフォームを選んでプレイしてもまったく問題がない。
前作から何が大きく進化したかというと、やはりグラフィックスだ。4K・HDRに対応しており、120Hzでのリフレッシュレート表示にも対応している。4K画面では、車に当たる光の表現、夜のライトシーン、雨の時、雷が鳴っている様子、霧がかったコースの表現など細かな描写がなされており、とても美しい。路面に反射する光なども見ものだ。
本作をプレイするにあたっては、本気でやりこみたいならステアリングコントローラーは必須。しかし簡単にカーレースを楽しみたい、きれいな車でドライビングしたいというなら、ゲームコントローラーを用意すればよいだろう。アシスト機能も用意されているので、「イージー」の設定にしておけば、コーナリング時に自動的にアクセルがオフになってブレーキがかかり、ステアリングによるライン取りの調整だけを気にすればしっかり曲がれる。序盤であればこの方法でも1位を取ることができるので、達成感も得られる。
なお、クセがあるのが「MOD」で、これはレース中に稼いだ「クレジット(CR)」で購入することができ、クルマをパワーアップすることができるのだが、これを取り付けてしまうとアシスト機能が使えなかった。慣れるまでは購入しないほうがよいかもしれない。
さすがにキーボードでの操作は厳しいので、本作をプレイしたいなら、最低でもゲームコントローラーに投資してほしい。プレイステーション 4やXbox One(X)を持っている人なら、USB接続をすればDUALSHOCK4やXboxワイヤレスコントローラーが使えるので、活用してもよいだろう。なおこれらのコントローラーを持っていなくて、新たに購入する場合は、Xboxワイヤレスコントローラーがオススメだ。なお単体で販売されているXboxワイヤレスコントローラーには、接続用のmicro USBケーブルが付いていないので、合わせて用意するのをお忘れなく。
本作についてはより詳細なレビューが掲載されているので、そちらも合わせてお読みいただければと思う。
3DMarkで性能をチェック。4Kでもスムーズにプレイ可能!!
今回パソコン工房よりお借りしたPCは、「LEVEL∞」シリーズのデスクトップPCの中で拡張性の高いミドルタワーATXフォームを採用した「R-Class」モデル。6コア/12スレッドに対応した第8世代インテル Core i7を搭載し、ビデオカードは標準で、GeForce GTX 980に迫る性能を持つGeForce GTX 1060を採用するなど惜しみなくハイエンドパーツが組み込まれたモデルとなっている。スペックは下記のとおり。
スペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7-8700K |
ビデオカード | GeForce GTX 1060 |
メインメモリ | 8GB DDR4-2666 DIMM (PC4-21300) |
チップセット | インテルZ730 Express |
SSD | 240GB |
HDD | 1TB |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W(80PLUS SILVER) |
価格 | 146,980円(税別)~ |
R-ClassはBTOに対応しているため、ビデオカードや搭載メモリを変更することができるのがいい点。そこで今回紹介する5タイトルについては、その動作の重さを考えて、基本的スペックは上記で固定しながら、ビデオカードと搭載メモリ容量を変更して試してみることにした。
なお本作の推奨システム要件は、CPUがCore i5-4460 3.2GHz、ビデオカードがNVIDIA GeForce GTX 670 or NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti or AMD Radeon RX 560(いずれもビデオメモリは4GB以上)、メモリは8GB以上という、やはりハイエンドな性能を要求されるようだ。ここでは4K表示対応ということも考えて、ビデオカードはGeForce GTX 1080 Tiを選択。メインメモリは8GBから16GBに変更した。
グラフィックスの設定だが、オプション画面の「ビデオ」から設定が可能。ここは限りなく重くするため「ウルトラ」を選択。解像度も4K画質の3,840×2,160ドットにする。「ダイナミック オプティマイゼーション」の項目については「カスタム」として、解像度スケールや異方性フィルタリングといった個別の設定をとにかく最高に上げてみた。
そしてこの重い設定で実際に4Kでプレイした感想だが、GeForce GTX 1080 Tiによるクルマやコース環境の再現度は申し分なく、すべてスムーズにプレイすることが可能だった。CPUパワーとビデオカードの実力が素直に出た結果だと思う。
ここでベンチマークテストを取って、今回設定したマシンの実力を測ってみたいと思う。性能を測る指標として、今回は定番である「3DMark」で測定できる中から、ゲーミングPC向けの「Time Spy」、「Fire Strike Ultra」、「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike」、「Sky Diver」の5つのテストを行なった。
解像度は、4K画質でのテストとなる「Fire Strike Ultra」を3,840×2,180ドットで測定したほかは、HD画質の1,920×1,080ドットで行なっている。テスト結果はCore i7-7700K、GeForce GTX 1080(8GB GDDR5X)、メモリ16GB搭載マシンの値と比較した(Fire Strike Ultraのみ単体表示)。
結果を見るとそれぞれ興味深いことがわかる。DirectX 12環境でのベンチマークテストである「Time Spy」では、CPUとグラフィックスの性能がアップしていることがストレートに出ている。ゲーミングPCの指標となる「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike」でもこの傾向は同様だが、物理シミュレーションと3Dグラフィックスを合わせてテストした「Combined score」ではあまり差が開いていないのに、「Physics score」と「Graphics Score」の違いが大きい。これもそれぞれのパーツの進化を表していると考えてよいだろう。
テストプレイやベンチマークテストの画面を見ていて思ったのだが、やはり何と言っても「いいものはいい」ということ。BTO構成でGeForce GTX 1080 Tiを選んでしまうと、あっという間に20万を越えるわけだが、今後は4K、HDR対応というのがデフォルトになってくると思われるし、VRコンテンツを楽しむためにも、できるだけハイスペックなマシンを手に入れておきたいところだ。安い買い物でないからこそ、後悔しないパーツ選びをしたいもの。Maxwell世代のGPUを使っているなら、そろそろ替え時なのかもしれない。