「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る

「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る

「RDO」連載第8回「かかって来いや賞金稼ぎ! 無法者、アップデートに立ち向かう!」

 ついに2月26日、「レッド・デッド・オンライン」(RDO)の大型アップデートがやってきた! オレ達のように毎日インして遊んでるプレーヤーにとって、待望の、そして新規プレーヤーにとってはより世界が楽しめるようになるアップデートなんだ。

 今回のアップデートでは様々な要素が追加されたんだが、大きなポイントは「懸賞金」システムと、「今日の挑戦」だ。どちらもプレイスタイルに大きな変化をもたらす、これまでとは違うプレイ感覚が得られるシステムなんだ。今回はこの2つのシステムを柱に、変化した世界を語っていくぜ!

【著者近影:「レッド・デッド・オンライン」、オレの日常】
オレ今回はアップデートで追加になった「感情表現」について紹介するぜ。そもそも感情表現だって言ってんのにカタログで買えちゃうってのがユニークだよな。カタログから項目を選択すると、どんな仕草かを購入前に実際に試すことができるんだ。実際に買おうと思うとどの追加アクションもかなり高価だから事前のチェックは入念にした方がいいぜ。それにしても、しょうもない(褒め言葉)アクションばかりで、全部ほしくなっちまうから困ったもんだ

【著者近影:「レッド・デッド・オンライン」、Rianの日常】
Rian今回は釣りの風景を紹介したい。Rianは結構釣りが好きで、暇があると釣り糸を垂らしている。場所によって釣れる魚が違うのも面白いが、釣りをしている“風景”が好きだ。アップデート後は川をボートが行き交うようになったり世界がより活発になった、というのも気がついた点だ

 「懸賞金」システムはPKやNPCの殺人など悪いことをすると懸賞金が掛けられ、一定額以上の懸賞金がかかるとNPCの賞金稼ぎに襲われるシステムだ。このシステムは結構影響がでかく、まず面白半分で相手を撃つような迷惑プレーヤーが激減した。それでもケンカを売ってくる気合いの入った奴らはいるが、オンラインに入った瞬間いきなり襲われて、嫌な気持ちになったという人は、ぜひもう1度入ってきて欲しいぜ。そしてこのシステムはオレの“無法者生活”にも大きな影響があったんだ。

 もう1つが「今日の挑戦」。釣りや狩り、レースや対戦など、日ごとに変わる挑戦要素をクリアするとボーナスがもらえる様になった。「RDO」は仲間といると楽しいゲームだが、ソロだと世界が広すぎて何をしていいかわからなくなることもある。そんなときはこの「今日の挑戦」がオススメだ。世界の多彩さや、レースや対戦の駆け引きなど、改めて「RDO」の面白さを再認識できる要素だぜ。では、オレなりのアップデート紹介を始めよう!

【「レッド・デッド・オンライン」、今週のダイナマイト】
「RDR2」のチャプター3でダッチギャングたちの拠点となった廃墟の屋敷には、オンラインではなぜか大量の火薬類がそこかしこに保管されている。残念ながらここでダイナマイトの補充はできないが、銃弾を1発ぶちこんでやればド派手に爆発して面白いので、ストレス発散の際にはここにきて爆破しまくるのが面白いぜ

悪徳廃業!? 賞金稼ぎとのバトルが熱すぎる懸賞金システムアップデート

 今回のアップデートで最も衝撃だったのは、何といっても新たな懸賞金システムだ。仕組みはシンプルで、馬泥棒、殺人など悪さを目撃されて手配された場合に、新たに懸賞金がかるようになった。そして「RDR2」の時と同じように、懸賞金がかかると、放浪モード上でのんびり遊んでいると、突然賞金稼ぎがわいてくるようになったんだ。

 ここまでは割と納得の展開なんだが、「RDR2」のように予告もなくわいてくる、という感じではなく、特殊なイベント発生のような形になった。まず「賞金首のオレを守れ!」と民警団メンバーに告知が来て、BGMが緊張感のあるものに変わる。そして四方八方から賞金稼ぎがわいてくるんだ。周りに何もない草原で襲われたら最悪で、あっという間に倒されかねない。林に逃げ込んだり、家に隠れるなどして賞金稼ぎに備えるのが有効だ。仲間がいれば守ってもらえる。

 最初は結構ビビったな。何が起きたかわからなかったし、敵がどうくるかわからなかった。しかも結構激しいんだ。5人くらいが馬に乗ってやってきて、こちらに銃弾を浴びせてくる。しかも撃退しても第2波、第3波と次々とやってくるんだ。そして撃退するとマップが赤く染まり、その赤い地域から出なければさらに敵に襲われる。結構ドキドキさせられたイベントだったんだ。

 なお、成功してもメリットはあまりなく、失敗すると自身にかけられた懸賞金を全額、が自動的に所持金から引かれる。金の価値がシビアな「RDO」において、結構きつい。賞金稼ぎに倒されたときのデメリットがかなりデカいんだよな。なお、自分で懸賞金を支払ってチャラにすることも可能で、この場合は懸けられた懸賞金の半額を収めればリセットできるようになっている。

放浪モード上で何かしらの悪事を働いて、指名手配がつく時に一緒に懸賞金が加算される。泥棒などの軽い罪なら数セントの追加で済むが、やはり殺人が1番懸賞金のかかる額が大きい印象だったな。つまりPKしまくるとあっという間に懸賞金の額は膨らんでいき、10ドルを越えた辺りから賞金稼ぎが頻繁に現れるようになる
賞金稼ぎから逃げるには、一定時間、賞金稼ぎたちをしのいでから、賞金稼ぎから狙われる危険エリアを脱出する。1回や2回なら笑って遊んでいられたんだが、かなりの頻度でこれが発生すると、さすがに参っちまうな
郵便局やキャンプ内のポストを使うことで、懸賞金が清算できる。懸賞金がかかった状態で賞金稼ぎに殺されると全額を手持ちの金から払わないといけなくなるのに対して、清算する場合は懸賞金の半額で済むから、高くなってきたら早めの清算がいいだろうな。懸賞金は計画的にってヤツだな

 俺の場合は悪徳家業を続けていたんだが、今回のアップデートをきっかけにちょっと身の振り方を考え直すようになった。オレは“無法者プレイ”を意識してやっていて、道を歩くNPCを気まぐれで襲ったり、投げ縄で引っかけて長い距離を引きずったり、小銭稼ぎに相手を殺して懐を探ったりしてた。賞金がかかるのもステータスかな、とか思っていたが、この賞金稼ぎとの戦いは参った。民警団を組んでる場合に賞金稼ぎに襲われると、全員が俺を守るためのミッションがスタートしてしまって、他のことができなくなってしまうんだ。俺1人なら奴らとの戦いも楽しいし、最近はコツがわかってきたんだが、仲間の足を引っ張っちまうのはキツイ。

 本音を言えば俺は賞金を支払いたくない。賞金稼ぎだってウエルカムだし、無法者のステータスとして生きていきたい。しかし、仲間を巻き込んじまうのはちと申し訳ないからなぁ。どうしていくか、悩ましいところだぜ。

 ちなみに懸賞金のかかり方はかなり緩やかで、普通にNPCを殺すくらいだと微々たる額しか加算されないからその点は安心してほしい。PKが一番加算額が大きかった。なお、賞金稼ぎ出現イベントの頻度が上がるのは懸賞金が10ドル以上になったときなので、その辺まで蓄積したら早めに精算しちまう事をお勧めするぜ。上限までは上げられなかったが、コミュニティ情報では100ドルのようで、こうなるともうひっきりなしに賞金稼ぎが出まくるという。上限狙いはかなりハードな事になりそうだ。

 この賞金システムのおかげか、最近の「RDO」はPKが少なくなってるな。以前みたいにミッション中に絡んでくる人も少なくなったし、いきなり撃たれることもない。「リスクがある」というのは、この世界に大きな変化を与えたな。以前「RDO」をはじめて、PKに襲われてプレイしなくなった人たちは、ぜひ戻ってきてくれ!

【「レッド・デッド・オンライン」賞金稼ぎとの激しいバトル】
賞金額が10ドルを越えると、途端に賞金稼ぎの発生率が上がるんだ。賞金稼ぎの出現はイベントのような感じで一定時間、湧いてくる賞金稼ぎを倒し続けて、「エリアから逃げろ」のメッセージとともに、マップの広範が赤く染まるので、その赤いエリアから脱出することでクリアとなる。俺1人が苦労するなら喜んで挑戦するんだが、民警団に参加している時は、民警団全員が巻き込まれてのバトルとなる。この間は、「見知らぬ人」ミッションも受けられず、ファストトラベルも使用できないなど、かなり不便な事になっちまうのが悩ましい

あの動物はどこ? 中々歯ごたえがある「今日の挑戦」

 そして今回のアップデートで待望の「今日の挑戦」が加わった。ログインして、メニューから「今日の挑戦」を開くと、そこに7つの挑戦内容が用意されるので、それをこなしていく事で経験値や金が稼げる、お馴染みのディリーミッション的なシステムだ。

 これが加わった事で、俺たちのプレイスタイルもかなり変化した。今までだとまず民警団に参加して、「見知らぬ人」などのミッションを開始して、とプレイしていたが、まずは「今日の挑戦」をチェックするところから始まり、その内容によってその日の遊び方が変化するようになったんだ。

何日分かの「今日の挑戦」を紹介するぜ。結構狩りが入っている頻度が高いことがわかるだろう。レースや戦闘モードなどに関する挑戦では、単に参加すればいい物もあれば、トップを取らないといけないものもある。クリアが難しそうな挑戦はスルーするのも1つの手だぜ

 この挑戦だが、俺にとって「特定の動物を狩る」というのがかなり難しい。俺が最初に遭遇した難関は「シマスカンク」だ。仲間にどこで目撃したかの情報をもらって、その現場に行ってみるが、そこには動物なんか何もいない。ところがプラプラ移動していると、小動物がスーッと足元を駆け回るので慌てて追うと、そこにいたのはウサギだ。お前じゃねーよ! と狩りつつツッコミを入れたりしながら、あちこち彷徨い歩いた。

 もうこのままシマスカンクとは2度と会えないんじゃないかと呟いてみたら、目の前をゆっくりと歩く動物の影が……シマスカンクいるじゃん! なんと時間帯によって同じ地域でも出る場合と出ない場合があったりするというロックスターらしい作り込みの深さが原因だったんだな。ということで2匹狩ってミッションをクリアできたのはかなりの感動だった。今まで、小動物を狩ってここまで感動した事はなかったよ。

【「レッド・デッド・オンライン」スカンク探索、発見、捕獲!】
今回は小動物の「シマスカンク」狩りの様子を紹介するぜ。とはいえ、狩りといえば、ひたすら地味に森の中を歩き回り、イーグルアイを使いまくって動物の痕跡を探し、それを追っていくだけだ。ターゲットと異なる獲物の場合はそのまま狩っておく場合もあればあえて見逃して、次に繋げる事もあるぜ。今回はゲーム内時間で3日くらいで発見できてよかったが、獲物によってはリアルでかなり時間がかかる場合もあるから無理は禁物だ

 一方で誰でもできるような超簡単なミッションも多い。例えばタバコを5本吸う、肉を5回食べる、肉を5回売るなど、正直ミッション内容を見なくても日常的にプレイしてたら自然と行なうようなアクションでミッションをクリアしてしまうような物も用意されている。

 「今日の挑戦」ではミッションを1つクリアするごとに経験値とカネが手に入る。さらに7つ全部クリアすれば全クリア用のボーナスも用意されている。これを目指すのも勿論アリなんだが、実のところ楽なミッションだけをクリアして、それぞれの経験値とカネを稼ぐだけでも十分においしい。

 実際のところ、中にはクリアが難しいミッションも多く用意されている。例えば民警団同士の抗争を3回行う、といったミッションでは2つの民警団同士の抗争を3回もやる必要がある。民警団自体はセッション全体の募集をかければ、結構集められるが、抗争までやれるかどうかは相手の民警団次第の面もある。つまり、無理せず楽なミッションだけプレイして稼ぐだけでもいいので、毎日とりあえず顔を出すのが1番のおススメだ。

【「レッド・デッド・オンライン」民警団抗争】
挑戦の中には、民警団関連の物も多い。民警団抗争は名前の通りで、民警団同士で壮絶な殺し合いをやるというもので、これを3回繰り返せって言うんだから、かなりハードだぜ。なお、1人だけの民警団を結成して挑戦しても、それは個人の殺し合いとして扱われてしまうので、民警団抗争にならないから注意が必要だ

 このほかにもレースの参加や、放浪モードミッションの参加、釣りなど色々な挑戦が提示される。俺自身が全然やってないコンテンツもあって、新鮮な感じだ。今回初挑戦だったのが放浪モードミッションの「殺してでも奪い取れ」。金の袋をどれだけ長く持っているかを競うミッションだ。放浪モードミッションの特徴はとにかくルールそっちのけでひたすら人を撃っている奴が多いこと。こいつらなんでルールに沿って遊ばないんだ?

 こういうトリガーハッピーな奴らは実は利用しがいもある。オレは物陰に潜み、ナイフで袋を持っている奴を倒し、袋を持ったまま逃げに徹したんだよ。このモードは袋を持った時間が勝利ポイントとなる。ただひたすら撃ち合う奴らはオレの追っ手も防いでくれてありがたい。何と初挑戦でポイントトップのMVPになれたんだ! 「今日の挑戦」のおかげで、新しい楽しさに目覚めた気がするぜ!

 このように「今日の挑戦」は、改めて「RDO」の奥深さが実感できる要素だ。プレーヤー間の対立をあおる項目もあり、賞金システムは導入されたものの「プレーヤー同士で戦え!」というメッセージはそのままなのが、ロックスターらしいところだな。

久々にレースにも参加してみたぜ。オープンレースはフィールド内に設置された複数の狼煙を順不同で全部回るユニークなレースだ。他の相手の邪魔をしたり、拾った銃で攻撃したりもできるから普通のレースより楽しく遊べたぜ
民警団内のメンバー同士で戦う「内部抗争」が挑戦メニューに含まれる場合もある。こういうバトル物の挑戦ならいつでも望むところだぜ
1つでも挑戦に成功すれば、それぞれ経験値や金が入るようになっているので、まずは簡単な挑戦からこなしていくのがおすすめだな

遠慮はいらねぇ、もっとどんどんアップデートをやってくれ!

 以上、今回のアップデートの中で特にお気に入りの2つの要素を紹介してみたぜ。他にも感情表現や衣装の追加、武器の追加など細かい要素はいくつか追加されているほか、今後も新たな戦闘モードのステージやレースなどが追加になる可能性もあるので期待したいところだ。

 そして個人的にはもっと積極的に色んな要素をガンガン追加してほしいとも思ってるんだ。何しろ「RDO」はまだベータ版だ。つまりゲームが破綻するレベルの無茶な要素を追加しても今ならまだ許される段階だ。何しろベータ版なんだから。俺たちは積極的にロックスターの追加する無茶に応えていきたいんだ。だからロックスターよ、失敗を恐れずにガンガン無茶なアップデートを追加していってくれ。俺たちはいつでもその挑戦に応じるぜ!