「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る

「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る

「RDO」連載第7回「衝撃!無法者ども、荒野の物語を大満喫!モラルのぶっ飛んだ、ド派手なストーリーを楽しめ!」

 「レッド・デッド・オンライン」(RDO)に待望のアップデートが入った。このアップデートは、弊誌ではレポートとしてまずお見せする予定だ。この連載では次回から大きく扱わせてもらうので、楽しみにして欲しい。

 さて、「RDO」について、まだ紹介してないことがある。それは「ストーリー」だ。ロックスター・ゲームスのゲームはストーリーが魅力だ。特に「レッド・デッド・リデンプション2」は素晴らしいストーリーで、オレはかなり入れ込んで遊びまくったし、記事(【年末記念企画】ネタバレ大注意! 「レッド・デッド・リデンプション」真の主人公はダッチだ!、俺に「ダッチ」の全てを語らせろ!)も書かせてもらった。

 「RDO」のストーリーはそういうキャラクターの細かい機微を描く長大なものではないが、変なキャラクターが登場し、ロックスター・ゲームスのストーリーらしくモラルのぶっ飛んだ、そして派手なストーリーが楽しめる。初心者でも誰でも体験できるので、まずこのストーリーミッションを体験して欲しいんだ。

 「RDR2」をプレイした人は、とにかくオンラインのストーリーだけでも体験して欲しい。間抜けな保安官から、強面の男サムソン、謎の女ジェシカと彼女の部下ホーレイなど様々なキャラクターが登場する。

【著者近影:「RDO」、オレの蹴りは熊殺し!】
オレ: オレたちの間で最近流行ってるのが、素手での熊退治だ。熊はタイミング次第ではターゲットが固定になる場合があるので、こうなると、ターゲットの仲間以外は見向きもしなくなるんだ。そこで今回は蹴りのみで熊を殺した貴重映像をお届けするぜ。実際のところ、素手での熊との戦いは何度か経験済みで、そのたびに熊を蹴りで倒しているので、そろそろ「熊殺し」の称号でもほしいところだな
【著者近影:「RDO」、ショットガン大大大好き!】
Rian: RianはFPSが下手だけど好きだ。「RDO」はオートエイム、全体的に火器の性能が高くないのでちょっと大味なのだが、だからこそRianでもそこそこ戦える。特にショットガンにこだわりがあって、狙撃狙いの隠れている奴をショットガンでズタズタズタにするのがたまらない。実際には遠距離で撃たれまくりだが、今回は攻撃がうまくいったシーンだけ集めてみた。みんなもやってみよう!

 今のところストーリーはまだ序章で、今後追加される予定だが、現時点で8個、多彩なミッションが用意され、しかもミッション内に選択肢もあって何度も楽しめる。実際のところ、現時点でストーリーミッションはまだ完結していないが、今の段階でも十分面白い。

 今回はストーリーと展開の面白さを語るためにネタバレでいく。自分でプレイしたいという人は、プレイしてから見てくれ。「RDO」だけでなく、「RDR2」をやったことのない人にも、ストーリーと展開の面白さを知ってもらいたい。そして今回紹介してないミッション、今後追加されるストーリーをプレイするために、「RDO」の世界に飛び込んで欲しい! それでは、オレのお気に入りのエピソードを紹介していくぜ!

【「レッド・デッド・オンライン」、今週のダイナマイト】
オレは暇さえあれば通りすがりの馬車相手にダイナマイトを投げて遊んでいるんだ。ところが馬車の中には、ダイナマイトが爆破しても何のその、無傷で逃げ出すヤツもいるんだから驚きだ

4人で挑戦、展開は多数決で決定!? オンラインならではのストーリーミッション

 ストーリーミッションは4人以内のメンバーで挑む「RDO」だけのオリジナルストーリーだ。チュートリアルに登場した富豪の未亡人、ジェシカ・ルクレールからの依頼で、亡き夫の仇を討つために、ブラックウォーターの大物を追い詰めていくというエピソードが柱となり、ジェシカ以外のNPCからの依頼も引き受けながら、ストーリーを進めていく事になる。

 特徴は何といっても豊富なカットシーンだ。依頼を受けるシーンと依頼完了後だけでなく、ミッションによっては途中でカットシーンが挿入される場合もあり、物語をより深く楽しめる作りになっている。また、当初の依頼と話が変わってしまうなど、二転三転と話が展開していくのも面白い。通常の放浪モードと違い、参加したプレーヤー以外、他のプレーヤーは出てこない。

「RDO」のストーリーミッションでは、オフラインと同じようにカットシーンがふんだんに使われている。オンラインのキャラクターは勝手にしゃべらないので、NPCからは無口なヤツとして扱われるのもロックスターらしい配慮だよな
一部のストーリーミッションでは、分岐ポイントがあり、参加プレーヤーの多数決で選択肢が決定する。身内同士なら、ある程度示し合わせる事もできるが、見ず知らずのプレーヤーたちと遊ぶと、どっちの選択肢になるのかが全く読めないからとてもスリリングだ
ストーリーミッションでは、チーム全体でライフ2という制限がある。そのため、闇雲に突撃すると、チームのライフを消耗してしまう。もちろん瀕死の状態から蘇生させてもらえれば、ライフは減らないので、重傷の仲間を見かけたら、積極的に蘇生していこうぜ

 各ストーリーミッションとも最初の1回目はフィールド上のアイコンまで直接移動して、依頼を受ける事で参加できる。リプレイも用意されているので、1度クリアしたミッションについては、メニュー上から何度でもトライできるのが面白いところだな。経験値や報酬稼ぎに何度もプレイしている人も多いんだ。一方でストーリーミッションは1度クリアするとしばらくクールタイムが必要になる。他の放浪モードの遊びと交えつつ、プレイするのがいいだろうな。

 ストーリーミッションの面白いところは、“分岐”ポイントが用意されているものがあるところ。選択肢によってその後のストーリー展開が変わってくるほか、名誉レベルが増えたり減ったりと変化する。決定は4人のプレーヤーの「多数決」だ。自分が望んだ選択にならない場合もあるのが面白いよな。意見が分かれた時はストーリーミッションを開始したプレーヤーが選択した方が採用される。

 オレとしては、分岐ポイントを含むストーリーミッションは特におすすめしたい。何しろ選択肢によって、その後の展開が全く変わってくるので、色んなバリエーションが楽しめるから飽きずに何度もプレイできるんだ。選択肢を全部チェックするためにも選択肢が出たストーリーは2回以上遊ぶのがおススメだ。そんなわけで、選択肢と展開が面白いミッションをピックアップしていくぜ!

民警団を組んでいる場合、仲間を招待する事で一緒にストーリーミッションに参加できる。もちろん人数が足らない場合や、1人しかいない場合は他の仲間を補充できるから安心して遊びまくるといいぜ
ストーリーミッションのプレイ中はクローズドセッションになるので、他のプレーヤーは参加する事も邪魔する事もできない。敵はNPCのみだから安心して戦えるんだ
フィールド上にNPCの名前の黄色いアイコンが表示されており、最初はこのアイコンから参加する事になる。2回目以降はメニュー操作だけで開始できるので簡単にリプレイが楽しめるぜ

恋人達を助けるか? 犯人からの賄賂を受け取るか? 展開と選択が楽しいストーリー

 色々書いてきたけど、実際にどんなストーリーがあるのか、動画や画像も交えつつ、4本ほどストーリーミッションの一部を紹介させてくれ。

 「愛と名誉」はジジイの金持ちからの依頼で、悪党達に連れ去られた若い嫁を救出してほしいって内容だ。でも実際に行ってみたら、なんか様子がおかしいんだ。キザな優男が出てきて「見逃してくれ」とか言いだすし、嫁は夫の元には帰らないとか言ってるし……話が大分違うじゃねーか。金持ちから若い美女を救い出すというまあ、良くあると言えば良くある話だ。

 しかしここで“選べる”というのが「RDO」の面白いところ。2人の恋の逃避行に力を貸してやることもできるし、そんなめんどくさい話には取り合わず男をズドンとブチ倒し、ギャーギャーわめく女をふん縛って金持ちに返してやることもできる……とにかくオレはこの優男がイライラするんだよな。そのため、オレのプレイでは圧倒的に優男をぶっ殺す方ばかりが選んじまう。オレが真っ先に殺す方を選ぶとみんな賛同してくれる場合が多い。みんなこういう野郎がキライなんだな。

 ふん縛ったまんまの嫁を夫の元に連れ帰ると、ジジイはとろけんばかりの表情で帰ってきた嫁を褒め称える。嫁は「あんたなんて嫌い!」と大声でわめく。ジジイは「愛してる」とか言うものの、嫁の手を縛り上げてるロープをほどかないイカレっぷりだ。なんというか、とてもロックスターらしいシナリオだと思う。お幸せに!

【「RDO」、ベタな美男美女など地獄に落ちろ! 「愛と名誉」】
イケメンと美女の愛の逃避行というベタすぎる物語。そこで選択肢を出してくれるなら、そりゃ迷わずイケメンを殺して美女をイカれた金持ちに引き渡す選択肢を取るよな。1度だけイケメンの味方をしてみた事もあったが、道中、女の子に語り掛けるセリフがいちいちキザったらしくて、撃ち殺したくなったぜ。

 「世間の評判」は警察署長からの依頼で、護送中に逃げ出した犯罪者を捕まえてくるというもの。逃亡した犯罪者は追い詰められると、なんとこちらに取引を持ち掛けてくる。ここでこいつを逃がしてやるか、素直に法執行官に引き渡すかの選択肢がオレたちに迫られるってわけだ。しかも逃がしてやれば相応の報酬が用意される事になるが……はたしてどちらを選ぶか?こちらも実にロックスターらしい、悪党な選択肢と、超無能な保安官を笑えるオチが用意されている。このミッションは特に何回も体験してもらいたいところだ。

【「RDO」、詐欺師をだます悪なオレ達「世間の評判」】
今回紹介する動画は名誉レベルが最も下がる選択肢をチョイスしてるぜ。何しろ警察署長を1度裏切って詐欺師を釈放し、有り金を奪ってから詐欺師をぶっ殺しちまうんだからな。もちろん詐欺師の言うことも聞かない選択も、彼を見逃すこともできるが、1番悪の選択がちゃんとできるところがイイよな!

 そして、ここから紹介する2本のストーリーはいずれも強面のサムソンからの依頼となる。サムソンから依頼を受けるには名誉レベルを一定値より低くする必要がある点には注意が必要だ。リプレイの場合でも、名誉レベルが高いと選択できないようになっている。というのもサムソンの依頼はいずれも選択肢のない“悪一色”の内容だからなんだ。

 「灯油、タール、そして強欲」は内容もド派手でやる事も多く、楽しめるストーリーミッションだ。とにかくまず鉄道を強奪し、その鉄道を使って油田に殴り込みをかけるんだ。鉄道の強奪も色んな手段があるし、鉄道の車両には2基のマキシム機関銃が備え付けられているので、とにかくド派手なバトルが楽しめる。

【「RDO」、列車で機銃を撃ちまくり!「灯油、タール、そして強欲」】
列車を乗っ取る手段は、仲間が1人囮になって線路の上に転がって列車を緊急停止させるやり方と、普通に並走して飛び乗るやり方のどちらもアリだが、囮は他の仲間が注意しておかないと、列車の連中に罠と気が付かれると、囮がそのままひき逃げされちまうんだ。列車に乗ってからは、慣れない仲間がいる時は車両に備え付けのマキシム機関銃を使わせてやって、ずっと撃たせておくのがいいぜ。

 「復讐と報酬」もとにかくシンプルな内容で、サムソンに案内されてやってきた砦を襲撃し、ド派手な銃撃戦を繰り広げるストーリーミッションなんだ。かなり激しいバトルになるが、1度中に入ってしまえば、砦の中心部にはマキシム機関銃が設置されてるから、序盤さえ乗り切れば、あとからやってくる増援はこいつで蹴散らせば楽しいぜ。しかも最後の仕上げはダイナマイトで砦を壊滅させる爽快なラストだから、ストレス解消にはもってこいだ。

【「RDO」、砦をダイナマイトで大爆破!「復讐と報酬」】
とにかく終始ド派手なミッションだ。砦の銃撃戦はかなりハードだから、うっかりマキシム機関銃でやられちまわないように注意だな。砦さえ占拠できれば後は比較的楽に攻略できるはずだ。最後の決め手はダイナマイトでドン!ってのがまた最高だ。

 今回はとりあえず珠玉のストーリー4本を紹介してみた。他のストーリーミッションもあるし、今後のアップデートでさらに追加になる場合もあるので、ぜひトライしてみてほしい。