「レッド・デッド・オンライン」ダイナマイト連載 無法者ども、荒野を奔る
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「RDO」連載第5回「変身!無法者ども、荒野を彩るファッションチェック」
2019年2月8日 12:00
ヒュー! 今日は「レッドデッドオンライン」(RDO)ではどんな服を着ているんだい? 今回のテーマは“服装”だ。オンラインゲームでは服装は大きな楽しみだ。その中で、「RDO」は一味違う。服の生地や、くたびれ具合など、表現がとにかく細かくて、びっくりさせられる。
着ている連中も面白い。パリッとしたスーツや、高そうな服を着ている奴、常に半裸のズタボロな奴、お嬢様風の奴、色を統一している奴、センスの良い奴悪い奴……そんな中で、「RDO」が他のゲーム以上に面白いのは、「変な奴」が多いことだ。禿頭にボサボサひげとか、三白眼なのに小さな女の子のようなお下げとか、「それはないだろう」と突っ込んでしまいそうな奴がわんさかいる。他のゲームの様な美男美女、こぎれいな方向だけじゃなく、あえて粗末な服や、無法者の悪者(しかも三下風)に力を入れて着飾る奴がいるのが面白いところだ。
ぶっちゃけてしまうと、俺はオンラインゲームのアバターの衣装は「コスプレ」が良いと思っている。他の人のように色々なパーツを付け替え自分なりのキャラクター像を追求するんじゃなくて、アニメなどのキャラクターの格好をさせるのが好きだ。正直に言えば、「ルパン三世」の衣装に近い雰囲気にできたから、それで満足していた。他の服はいらないかな、くらいに思っていたんだ。しかし「もっと色んな服があるんだから、色んな服を着てみよう」というRianの提案で、色々な服を着てみて、そして色んなコスプレをしてみたぜ!
今回は俺以上に服装にこだわりを持ってて、しょっちゅう着替えてるRianにも語ってもらった。生地の違いで出てくる雰囲気の違いや、パーツを変えることでの面白さ、あえてコートや帽子をかぶらないファッションの面白さなど、「RDO」での色んな服装の面白さや“幅”を語っていくぜ。
やたら豊富! 西部開拓時代のファッション事情
「RDO」では帽子、シャツ、ベスト、コート、ズボン、靴のほか、アクセサリーは顔周りを覆うバンダナ、首周りを飾るネクタイやスカーフなどのネックウェア、サスペンダーなどさまざまなアイテムが用意されている。また、コートの中には丈が短めのジャケットもあるので、今風のスーツっぽい恰好も決められる。
「RDO」の世界をうろつく色んなプレーヤーを観察していても、その服装の個性は様々だ。男性用の西部開拓時代の服の特徴として、1番際立つのはやはりベストだな。色鮮やかなデザインの物から黒などおとなしめの物まで豊富な種類が用意されており、使い方もシャツの上にベストだけで決めるパターンもあれば、さらにコートを着込むことで、色合わせのセンスが出せるなど、そのバリエーションはかなり豊富に組み合わせられて、個性を出しやすい。
本作の服はサンドニの服屋などちゃんとした服屋も用意されているが、基本的には街の雑貨屋でも購入は可能だ。雑貨屋での購入の場合、カタログを使って買う事になる。購入後は雑貨屋を隅々まで歩き回ると、雑貨屋の一角には必ずワードローブが用意されており、そこで手持ちの服をチェックする事もできる。
服を買う時はカラーリングだけでなく状態をしっかり見てから買うのをおススメしたい。というのも「RDO」の服は同じ物であっても色や素材によって、状態が異なるからだ。ワードローブで購入時にカラバリをチェックすると、同じ価格で同じものを購入するのに、素材や色によってはやたら状態がよかったり、傷が目立ってまるで中古品みたいな状態のものもあったりするんだ。
例えば「ポーラーハット」を見ると、全8色のカラバリのうち最初の4色はなんだか部分的に剥げてしまったような見た目になってしまっているのに対して、後半の5色は新品同様のきれいな状態だったりする。中にはこういう心配をしなくても全てのカラバリがきれいな物もあればどのカラバリもなんだかボロい状態の物もあったりする。他の服との組み合わせも考慮した方がいいので、購入対象のアイテムだけでなく、全身を表示してコーディネートもきちんとするのがいいぜ。
「RDO」にはランク制限があって、初心者はあまり服が選べない。しかしこのバリエーションで幅が出せるんだ。ほつれたりすり切れていたりする服を着ることで、貧乏な村人風な姿をして、西部劇の脇役のようなファッションを追求できる。一方綺麗な生地を組み合わせ、都会から出てきたような洒落者風の衣装を着ることもできる。
「西武時代のファッションなんてわからない」という人は、とりあえずセットになっている「コスチューム」がオススメだ。都会風、無法者風、ギャンブラー風や賞金稼ぎ風の衣装が用意されていて、これさえ着ればお手軽に西部劇に出てくるような格好になれる。これらの服をベースにパーツを変えて自分なりのファッションを追求すれば良い。コスチュームは、店では売ってないシャツやベストなども手に入るのでお得感もあるぞ。
あと、俺は普段は自分の髪型に合わせて、キャラクターもスキンヘッドにしていた。今回、コスプレに合わせて髭を生やしたり、髪を伸ばしてみたら別人のように変化したのがすごく印象的だった。床屋では髪型の他、髭の種類も豊富に用意されているので、服やキャラの個性に合わせてこういうところもカスタマイズしてみると、より愛着がわくからおススメだ。
俺のこだわりはやっぱりコスプレ! テーマ別の服装にもチャレンジ!
「RDO」での俺のこだわりはやっぱりコスプレだ。今回も「ルパン三世」に登場するキャラクターとして、ガンマンの「次元大介」、そしてルパンを常に追いかける「銭形警部」にも挑戦してみた。どちらもかなりのお気に入りなので、今後はルパンだけじゃなくてこれらの格好もしていこうと考えたんだ。
次元大介の際には折角なので髭を生やしてみた。そして次元と言えば特徴的なのは目が見えないほど深々とかぶった帽子だが、これも見た目的にはばっちりのカユガの帽子をかぶってみた。でもこの帽子だと革のテカリがちょっと目立ちすぎて違和感があるので、もうちょい調整が必要だな。ネクタイは白、あとはシャツ、ジャケット、ズボンをすべて黒で染めればばっちりだ。服装だけで早撃ちできそうな気分になれるな。
銭形警部は全体的に茶系の色合いで統一するとそれっぽくなる。ポイントとしては、コートは長めのショットガンコートで、茶色の帽子でこれを着込むと一気に後姿が銭形警部っぽくなる。思わず犯罪者たちを追いかけたくなるぜ。
とまぁ、こんな感じで俺は日々、昔のアニメや特撮キャラのコスプレを楽しんでいるんだが、他の服をあまり試していなかった。そこでRianにテーマを用意してもらって、それに合わせた服というのにも挑戦してみたぜ。
テーマ1「ボロボロの浮浪者っぽい服」
見た目のみすぼらしさを出すのに最適なのは男性キャラはやっぱりこの時代の下着とも言える、ユニオンスーツだな。ユニオンスーツはどのカラーを選んでも微妙にシミのような物が出ていて薄汚い感じなんだ。
これに傷の目立つ伝統的なベストと、着古された感じの傷が浮かぶ茶色のダスターコートを羽織る事で、落ちぶれた感じが演出できる。あとは汚れた感じの着古したロールアップのズボンと、つぎはぎのような模様が浮かぶ古びたハンチング帽をかぶれば俺の中の落ちぶれた浮浪者の完成だ。
ちなみにユニオンスーツ以外は傷のないきれいな状態の物も用意されているので、カラーバリエーションと共にこれらを入れ替えればシャキッとした人にも代えられるのが面白い。
テーマ2「俺の思い描くガンマンの服」
俺の記憶の中のガンマンはやっぱり怪傑ズバットなんだな。これもコスプレになっちまうが勘弁してくれ。主人公、早川健の服装は全身が黒革のコスチュームで固めているところと手には白いギターを持っているんだが、まぁギターはどうにもならないな。
黒革の帽子、革ジャケット、黒革のベスト、黒のローバーブーツで決めつつ、シャツは赤、首周りには白のバンダナで決めようとしてみたら、なんとバンダナは複数の種類が用意されているのに、なぜか白が用意されていなかったんだ。おいおい。なんでここだけカラバリが少ないんだ……仕方ないので幅広のテックのスカーフで代用する事にした。
ただ本作の黒革はあまり黒が強くない。そのため、普通の革のズボンや普通の革ジャケットだとイマイチ決まらなかったので、黒を強調するために思い切って、黒の革ダスターを買ってみたんだ! なお、このアイテムの解除ランクは96のため、ランクが足らなかった俺は思い切って30ゴールドを奮発しちまった。あとは黒革の裾広チャップスを合わせる事で、全身黒革ずくめの感じが出せた。
テーマ3「すごく金持ちっぽい服」
「RDO」では燕尾服が用意されていたので、金持ちと言えばこれで決まりだ。赤の燕尾服に黒のベストや服、そして赤の蝶ネクタイを合わせて金持ちっぽさを出してみた。また、黒の燕尾服に紫などカラフルなベストを合わせて個性を出すのも面白いな。
ズボンはきれいめの物を用意。赤の燕尾服の時は白のズボンを履いてアクセントにしたりするのも上品な感じが演出できる。帽子は傷のないドリフターハットを使ってみた。
このように自分たちで色んなテーマを考えて、服をチェックしたり、コーディネートしてみるのも面白いぜ。
DTTSメンバーのおしゃれチェック、個々のこだわりポイント
今回色々な服装を試すにあたって、いつもやってるルパン風コスプレも何度かアレンジをしてみた。同じ赤ジャケットでも複数の種類を変えてみたんだ。最初はあまり考えずに選んだ、赤のミリタリージャケットだったんだが、これを赤のショットガンコートに変える事でかなり雰囲気が変わった。
DTTSメンバーたちもこんな感じで服装のこだわりを持っているのかどうか、気になっていたので、今回改めて色々話を聞かせてもらったんだが、みんな大なり小なりのこだわりを持って服装をチョイスしていたのがわかった。
俺が個人的に気に入っているのは、普段は上半身裸のままどこにでもいく、野蛮人風味のファッションでプレイしているメンバーだ。雪山に行く時もそのままの格好で震えながら馬に乗る勇姿はもう大爆笑で、彼が正装として普通の服に着替えていた時は存在を認識できなかったほどだ。
「RDO」では、服装が普段のプレイの有利につながる側面もある。前述のように雪山などの寒い地域に行く時は暖かい恰好をした方が現地で寒さによるダメージを受けずに済むようになっているし、熱い地域ではその逆だ。そのため、寒い地域での不利をものともせずに同じ服装でプレイするこだわりはすばらしいな。
他にもゲームの有利不利という点でいうと、帽子を被らずに常にポマードで髪型をバッチリ決めてるメンバーもいる。ゲーム内でも常にポマードを拾い集め、時には雑貨屋で購入してストックを切らさない姿勢は感心する事しきりだ。また、馬に乗ったり、川に入ったりして髪型が乱れたらなるべくポマードで髪を整え直しているのも面白い。
俺もスキンヘッドを見せるために普段は帽子を被らないんだが、「RDO」では帽子をかぶる事でヘッドショットを1度だけ無効にできるアビリティ「必需品」なんていうのもあるため、高ランクのプレーヤーの多くはこのアビリティとともに常に帽子を被っているんだ。ところが俺たちは帽子をかぶらない事でこのアビリティを使えないという多大なハンデを背負う事になるんだが、これもこだわりの1つだよな。
ゲーム上の優位性という意味では、逆に戦闘シリーズやガンラッシュなどのバトルを有利に進めるためのファッションなんてのも紹介しておくぜ。ガンラッシュを得意とするメンバーの服装は全身を緑色で固めて、森でのバトルで背景にまぎれやすくしたカメレオンスタイルなんだ。実際にRianに着てもらって、森での見え方をチェックしてみたが、確かにちょっと引きで見るとどこにいるのかわからなくなる。ガンラッシュの場合、マップ上にアイコンが表示されず、ゲーム上の見た目でしか他のプレーヤーたちを判断できないため、こういうファッションはかなり有効なんだ。これは次に戦闘シリーズやガンラッシュに挑む時は是非試してみたいぜ。
オーバーオールにオレンジのシャツという定番ファッションを1つ決めて、いついかなる時も同じ格好を貫くスタイルのメンバーもいるぜ。彼は常日頃、金がないと言っており、節約の意味もあるとの事だが、特徴的なファッションを1つ決めて、それを使い続けるのもこだわりのポイントと言えるな。
普段はオーソドックスな黒の紳士風スタイルを決めていて、あとは場面毎に冬用装備など臨機応変に変える高ランクのメンバーもいるな。ランクが上がるごとに解除された服をチェックしていて、自分なりのベストの服装を模索しているようで頭が下がるぜ。
Rianなど、女性キャラクターでプレイしているメンバーたちは日々、スカートやブラウスなど細かいところにこだわりまくっている。女性キャラクターは男性キャラクターとは服装の種類がかなり異なるみたいで、実際にクルーメンバー以外の女性キャラクターも個性的なファッションを見かける事が多いし、街のお嬢さん風の衣装もあれば、最前線で戦うカウガールの衣装もあったりと、色んな服をとっかえひっかえ着替えているのを見ていると、手間も金もかかって大変そうだが、面白そうでもあるな。
以上、一通り、「RDO」における俺なりのファッションチェックを決めてみた。ところで「RDO」には1つだけ大きな不満がある。それは、メキシカンハットはあるのにポンチョがないことだ! メキシカンハットを用意したら、そのセットでポンチョは必須だろ! これを用意しないなんてとんでもない! ということでロックスターは1日も早くポンチョを用意してくれ。頼む!
俺にも語らせろ! 色々な服を着るRianのこだわり
Rianは好みとして、年期を感じさせる、くたびれた感じの服が好きだ。初期に買える「ダスターコート」は今でもお気に入りのコートで、シャツやベストもすり切れて色あせた服をチョイスする。ジーンズも色が落ちたものを着てデカイブーツに拍車、こちらもすり切れたつば広の帽子をかぶり、「タフなガンマン」風の衣装が気に入っている。胸元にだけ赤い派手なバンダナやネッカチーフでアクセントを入れて、ちょっとだけ洒落者をアピールする。
Rianはとにかく服を変えて組み合わせるのが好きだ。高い服やカッコイイ服だけじゃなくて、「流れ者風」、「町人風」などテーマを決め、それに合わせる服を着ていく。お気に入りはメキシコ人風のボレロハッに地味なブラウス、色あせたスカートをまとった粗末な格好だ。この時はガンベルトもロープにホルスターをくくりつけただけの「ロープホルスター」を使う。
もちろん、Rianは女性キャラクターなので、かわいらしい格好も追求したくなる。しかし目つきが鋭く、顔に傷のある黒人女性のRianはドスの利いた衣装が似合う。女性キャラクターの“かわいらしさ”を追求し対象は現状選択肢は多くない。スカートは2種類しかなく、かわいらしい感じの帽子は「ボート乗りの麦わら帽子」くらいしかないので、帽子をかぶらないということも多い。コートを着ると見た目的にも重くなるので、シャツとスカート、という組み合わせも多い。フリルのついたシャツは他と合わせるのが難しい。
女性キャラクターでも男性キャラクターばりにいかつい格好ができるところも楽しいところだ。ガンマン風のコートが好きなのだが、高ランクのコートは生地も良く仕立てもしっかりしているので、他のパーツも高級風にすることで、ピンカートン探偵団のような威圧感のある姿にできる。防寒用のコートを起点に、足は全部を覆うモカシンをつけたり、モッコモコにさせるのも楽しい。色々なシチュエーションに合わせた服装を作っていく作業を、とことんまでこだわれるのが「RDO」の面白さだと思っている。
もちろん時々はネタにも走る。奇抜で派手なパーツを集めて「殺し屋風」にしてみたり、ちょっと固くて地味な姿を追求すれば「教師風」、「カフェの店員風」などにもできる。青や黄色と言った派手な色合いのパーツを揃える事もしてみたのだが……やっぱりネタに走りすぎてしまうと感情移入がしずらい。
「RDO」では3パターンの衣装を持ち歩けるが、1つは寒さに対応した服を持っているのが便利なため、実質2種類である。持ち歩く服は馬に乗っていれば瞬時に着替えられるので、Rianは「女性らしい服」、「小汚い服」、「パリッとした服」など全く雰囲気の違う服装を選び、ミッションの合間に細かく変えている。
持ち歩く衣装は3日とあけずに変えるし、ランクアップすることで入手できるパーツが増えるので、組み合わせもアップグレードしている。それほど高い服を揃えてはいないが、1種類のパーツでも色合いや生地で雰囲気が大きく異なるため、複数買うこともあり、常に家計は火の車である。しかし、このパーツをとっかえひっかえして、衣装のイメージを突き詰めていくのがたまらなく楽しいのだ。