レビュー
アケコン「ファイティングスティックα」&「ファイティングコマンダーOCTA」レビュー
格ゲーマー注目! 「スト6」でも試してみた、PS5対応の最新HORIデバイス
2022年6月23日 00:00
- 【ファイティングスティックα for PlayStation®5, PlayStation®4, PC】
- 【ファイティングコマンダー OCTA for PlayStation®5, PlayStation®4, PC】
- ジャンル:コントローラー
- 発売元:HORI
- 開発元:HORI
- プラットフォーム:プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC
- 発売日:6月23日
- 価格:
- ファイティングスティックα 19,980円(税込)
- ファイティングコマンダーOCTA 6,480円(税込)
2022年1月に海外先行でHORI製の最新アーケードスティック「ファイティングスティックα for PlayStation®5, PlayStation®4, PC」と、格闘ゲームパッド「ファイティングコマンダー OCTA for PlayStation®5, PlayStation®4, PC」が発表された。「なぜ海外だけ!?」と羨ましさに狂いそうになったが、ほどなくして日本での発売もアナウンスされ、格ゲーファンとしては安堵した。
両製品は、プレイステーション 5対応となっているのが大きな特徴だ。過去に発売されたプレイステーション 4向けのコントローラーには、PS5自体で使用できても“PS5用ソフトでは動かない”というものも中にはあるので、そういった心配がない安心のアイテムとなっている。
また、PS4用「ファイティングスティック」と「ファイティングコマンダー」が発売されてからかなりの年月が経っていることもあり、どちらも大きな進化を遂げている。本稿では、格ゲーマー注目の最新アイテム2点を実際に使用して、機能面や使い勝手をお伝えする。購入を視野に入れている人はぜひ参考にしてもらいたい。
自分色に染められる高いカスタマイズ性「ファイティングスティックα」
形状は正方形よりに。従来よりも天板が広く安定性が向上
まずはアーケードスティックの「ファイティングスティックα」から見ていこう。本製品は6月23日発売で価格は19,980円(税込)。様々な新機能を搭載していながら、同社の「リアルアーケードPro(RAP)」とほぼ同価格帯なのは良心的といえる。
筆者はこれまで、アーケードスティックは「RAP」シリーズを愛用しており、現在は静音性の高い「サイレントHAYABUSA」を使用している。手持ちの「RAP」と外観を見比べてみると、「ファイティングスティックα」の方が僅かながら横幅が狭くなり、その分奥行きが増した形状となっている。
縦に天板が広くなったことでレバーやボタンに添える手をしっかりと置くことができ、「RAP」よりも安定性は格段にあがっている。机置きはもちろん、膝上に置いて遊んでいてもアケコンの位置がズレることは全くといっていいほどなかった。
レバー&ボタンはHAYABUSA! 素早いボタン入力が可能
レバーやボタンは、これまでのHORI製アケコンでも使用されている自社製の「HAYABUSAレバー&HAYABUSAボタン」が使われている。
HAYABUSAレバーの具合は硬過ぎず柔らか過ぎずといった感触で、手応えのある入力感が味わえるのが特徴。HORIが独自で開発したレバーとなっているのでゲームセンターでプレイしている人だと感覚の違いに少々違和感を覚えるかもしれない。しかし、初めてアケコンに触れる人やコンシューマ勢ならば、クセがないレバーなのでしっくりとくるハズだ。
ボタンはオーソドックスな8ボタン式で、配置は「鉄拳」や「ガンダムVS」の筐体で見られるノアール配置となっている。
HAYABUSAボタンは他社のボタンよりも厚みが薄く、ボタンを押した際のストロークが短い作りになっているので素早いボタン入力が可能となっている特徴もある。
ストロークが短いながらもボタンを押した感覚はしっかりあり、押した際の「タタン」と響く音も非常に小気味良い。格ゲープレーヤーならわかると思うが、このボタンの打鍵音の気持ち良さもアケコンの重要な要素である。
物によってL3・R3ボタンなどのサブの機能が備わっていないアケコンもあるが、「ファイティングスティックα」ではL3・R3ボタンはもちろん、タッチパッドやシェアボタン、ボタンのロック機能まで備わった至れり尽くせりな仕様だ。
HORIのアケコンは、最新型が出る度にPSボタンやオプションボタンなどのサブボタンの位置や仕様が大きく変わっている。察するにサブボタン周りは毎度試行錯誤を重ねている部分なのだと思う。
対戦中の誤操作を防ぐ為、PSボタンやオプションボタンは簡単に触れない位置にあることが望ましい。とは言うものの、対戦以外の場面ではすぐに押せる位置にある方が使い勝手がいい。とんでもなくワガママな話だが、ユーザーとしては“誤操作をしにくく、押しやすい配置”を望んでおり、これが開発で頭を悩ますところなのだろう。
そんな問題も「ファイティングスティックα」では見事に解消され、ついに完成形へ到達したと筆者的には感じた。サブボタンがズラリと並ぶサブパネルは天板の中央上部に配置。オプションボタンは離れた右上についている。
本来、天板に配置されているのが一番誤操作が起こりやすいのだが、本製品では本体の縦の幅をうまく活かし、普通のプレイでは絶対に手が当たらない位置に離して配置されている。誤操作が起きない位置でありながら、押したいときにはすぐに押せる——間違いなく過去最高のベストポジションといえるだろう。
メンテナンスやカスタマイズが楽々! 本体内部に簡単アクセス
今回のアケコンでもっとも革命的だったのは、本体の内部に簡単にアクセスできる部分だ。
ボタンやレバーが故障した場合でも、自分で新しい物に交換して直すことができるのもアケコンの魅力。だが、基本的にメーカーは推奨しておらず、ネジ止めをしてある底蓋を開けてしまうとメーカー保証外となってしまい、万が一壊してしまっても自己責任というのが一般的である。
しかし本製品の外側部分には特にネジ止めもなく、ロック部分をスライドさせて外すだけで簡単に中が覗きこめる。もちろん開けたらメーカー保証が切れるなんてこともなく、ボタンの端子抜けや接触不良などの不具合が起きても楽々メンテナンスができるのは非常に嬉しいポイントだ。
さらに、天面のデザインを自分好みにカスタマイズもできる。ボタンやレバーボールを外してフレームを開き、最初から入っているデザインシートと自分で用意したものを入れ替えるだけで世界に1つだけのアケコンの完成だ。
天面デザインシートは、公式サイトの商品ページでテンプレートをダウンロードできる。パソコンで編集すればオリジナルの天面デザインデータを簡単に作れる。
これまでは、メーカー保証を捨てなければメンテナンスやカスタマイズができなかったアケコン。本製品では、こんなにも簡単にメンテナンスできるようになったのは最大級の進化といえる。今後の新しいアケコンにも引き続き実装してもらいたい仕様である。
「ストV」で実践! 同時押しのしやすさが対戦を快適に
ここからは「ファイティングスティックα」で実際にゲームをプレイしていく。タイトルは「ストリートファイターV」(以下、ストV)。このゲームを遊ぶ上でアケコンが圧倒的に有利な点は“ボタンの同時押しのしやすさ”である。
「ストV」は「投げ」、「Vスキル」、「Vトリガー」、「Vシフト」、「Vリバーサル」、「EX技」など、とにかくボタン同時押しの行動が多く、それも対戦において全てが重要なアクションとなっている。なかでも投げは「投げ抜け」も兼ねている操作なので、一瞬の遅れが命取りになる。
「ファイティングスティックα」でプレイしてみると、ボタン同時押しのアクションがミスすることなく出せたのはもちろん、HAYABUSAボタンの性能もあって素早く出せるのも素晴らしい。パッドではよくある、EX技を出すハズが同時押しが甘くて普通の必殺技に化けるということも一切なかった。
HAYABUSAレバーは一部ではマイナスの意見もあり、レバーの斜め入力が入りにくいとの声も上がっていたりする。今回はその点も意識して触ってみた。斜め入力がキモとなる必殺技「昇龍拳」をひたすらに試してみたが、何度やっても気持ちよく出てくれて斜めの入りにくさは特に感じさせない。
筆者がパワー系で、尋常ではない力が入っているからなのかもしれないという点も考慮して弱く入力してみたが、それでも難なくドラゴンダンス(連続昇龍拳)が決まる。真空波動拳コマンドやコンボなども試したがそちらも安定性抜群だ。
レバーやボタンなどの性能面は近年のHORI製アケコンから据え置きだが、形状やメンテナンス性の向上などあらゆる面で過去のものから進化している。新しいアケコンの買い替えや、これからアケコンデビューする人にはうってつけの製品である。
性能が格段に向上した、パッド派必須の逸品「ファイティングコマンダーOCTA」
続いて見ていくのは、格闘ゲーム用パッドの「ファイティングコマンダーOCTA」。こちらも6月23日発売で価格は6,480円(税込)。PS5の純正コントローラーであるDualSenseが7,678円(税込)であることから、PS5用のコントローラーとしては少し良心的な価格設定となっている。こちらのコントローラーは発表時から注目しており、予約が始まった瞬間に即押さえていた商品だったりする。
正直な話を言ってしまうと個人的には「ファイティングスティックα」以上に期待値の高いアイテムである。その理由はこちらの方が優れているとか、そういった話ではなく、筆者はアケコンと並行してパッドでもプレイすることが多く、「ファイティングコマンダー」シリーズを前々から愛用していたのだ。そして今回の新型は見た目からも大きく変わっており、早く触りたくて仕方がなかったのだ。
ほかにも注目している理由は、アケコンは様々なメーカーから毎年のように新型が発売されているが、格ゲー用のパッドとなると製造しているメーカーが少ないうえに、数年に1度くらいの周期でしか最新型がお目にかかれない。王道のアケコンと比べると細い需要なのか常に生産し続けている訳ではなく、気がついたら絶版になっているなんてこともままあるので、そういった部分でも目が離せないアイテムなのだ。
格闘ゲームに最適な6ボタン配置。キーロック機能も搭載
それでは「ファイティングコマンダーOCTA」の全体を見ていこう。パッド前面は、格闘ゲームに最適な6ボタン配置。中央にはタッチパネル、シェアボタン、オプションボタンも完備。パッド上部は右手側がL1、L2ボタン。左手側がL3、R3ボタンが備わっている。
このL1、L2ボタンが右手側にあるのがポイントで、パッドで格ゲーをプレイしている人ならわかると思うが、左手側の上ボタン2つは対戦中にはあまり使われることがない“死にボタン”だったりする。それを右手側に配置することで活用できるボタンが増え、ボタン同時押しのショートカット入力の設定などに有効的に割り振ることができる。
L3、R3は対戦中ではまず使うことのないボタンだが、タイトルによってはトレーニングモードなどで使用する場面もあるので備わっていると非常に助かる。全てのボタンを網羅した非の打ちどころのない仕様となっている。
パッドの裏面には、ハードウェア切り替えスイッチとキーロックスイッチが付いている。これまでのファイティングコマンダーではPS5用のタイトルには対応していなかったが、今回はPS4とPCに加えて、しっかりとPS5の切り替えスイッチがある。
前の型よりもeスポーツ向きの仕様となっており、キーロック機能を使えばPSボタンやタッチパネルなどを押しても一切反応しないようにすることができる。激しい操作でも誤動作をせず、対戦に集中できる作りは嬉しい限りだ。
パッドの下部には今回からヘッドセット用のジャックも新たに備わり、格ゲー勢特有の“仲間内でディスり合いながらの対戦”が存分に堪能できる。
斜め入力問題解消。方向キーは十字型から円形タイプへ
これまでの「ファイティングコマンダー」シリーズは、方向キーの斜め入力をしづらいという声が上がっていた。
長いこと「ファイティングコマンダー」シリーズを愛用している身として本当のところを言わせてもらうと、これまでの「ファイティングコマンダー」シリーズは“実際に斜めが入りにくい”。HAYABUSAレバーの場合はプレーヤーの入力精度次第で感想が変わってくるが、こちらはそういったレベルの話ではなかった。
では、何でわざわざ難のあるコントローラーを使っていたのかと言うと、斜め入力抜けの1点だけを除けば本当に文句なく使いやすいパッドなのだ。
では本製品ではどうなっているかというと、今回の新型でついに方向キーの仕様が新しくなり、これまでの十字型の方向キーではなく円形のタイプへと変わった。平面ではなく少し窪んでいるのもポイントで、方向キーに指がしっかりとフィットする構造になっている。
方向キーの入力のしやすさが向上したのは形状的な話だけではない。なんと新機能で方向キー入力感度を6段階で細かく調整することができるのだ。デフォルトは感度が1番高い状態となっており、この状態で斜めの誤入力などをしてしまう場合は感度を下げて自分好みの感触にカスタマイズできる。
感度の振れ幅を実際に試してみたが段階的に反応が大きく異なり、感度最低の状態ではしっかり入力したものしか反応せず、誤入力を完全に防ぐことができた。筆者を含む入力感度にうるさい格ゲーマーにとってこの機能は実にありがたい。
高耐久マイクロスイッチを搭載。ボタンの耐久性が向上
後出しになってしまうのだが、以前の「ファイティングコマンダー」シリーズにはもう1つ欠点があった。それは“ボタンの耐久性の低さ”である。使い始めは申し分ない感触なのだが、半年ほど経つ頃にはヘタってきて、押したボタンが戻り難くなるという格ゲーでは致命的な症状に至っていた。なので、これまでは“ガタが来ては買い替える”といった具合に、消耗品と割り切って使っていた。
そんなボタンの耐久性問題にもメスが入り、新しくなった「ファイティングコマンダーOCTA」では高耐久マイクロスイッチを搭載している。耐久回数はなんと800万回ということなので、以前の物よりも格段に寿命が延びている。1年に何度も買い替えていた身としては感謝しかない。
新型はボタンの押し心地もだいぶ変り、マイクロスイッチ式になったことでカチカチといったクリック感の強い感触で、強くボタンを押し込む必要がない作りになっている。軽い力でボタンが押せるので、入力速度のアップが見込める。
「GGST」でプレイ! 入力精度の向上で快適操作
PS5では以前の「ファイティングコマンダー」が使えなかったために、格闘ゲーム向きではない「DualSense」で頑張ってプレイしてきた、「GUILTY GEAR -STRIVE-」を今回のパッドで遊んでいきたいと思う。
「DualSense」で遊ぶくらいならアケコンでプレイしろよと思うかもしれないが、コンボゲーと呼ばれる「GUILTY GEAR」シリーズのような操作が忙しいゲームでアケコンを使うと、どうにも手がついていかないのだ。なので「ストリートファイター」シリーズのような差し合いゲーはアケコン、コンボゲーはパッドと使い分けていた。
まずは新しい形になった方向キーだが、斜めの入りやすさは過去に発売したものとは比べ物にならないほど軽い力で認識するようになっている。力んで入力せずとも波動、昇龍コマンドの必殺技や、少々複雑な覚醒必殺技コマンドまでしっかり安定してくれる。入力精度の向上に伴ない、コンボ精度も上がり操作していて非常に爽快だ。
L1・L2ボタンが右手側にあることで、今まで使っていなかったボタンまで使用できるのもかなり大きい。「GUILTY GEAR -STRIVE-」には「ダッシュ」、「ロマンキャンセル」、「サイクバースト」といった特殊なアクションがあり、これらのアクションのショートカットと攻撃を全てボタンに割り当てていくと、攻撃5種類+3アクションで計8ボタンが必要になるのだ。これまで左手側のL1・L2は完全なる死にボタンだったため全てのアクションをボタンに割り当てられず、ロマンキャンセルとサイクバーストは精度の低いなか、ボタン同時押しコマンドで行なっていた。
しかし「ファイティングコマンダーOCTA」では右手側にボタンが8個備わっているので、本作の重要なアクションが全てショートカットの1ボタンで出せるのはめちゃくちゃ遊びやすい。特にロマンキャンセルはコンボを繋ぐ際の要になるので、素早くミスなく出せるだけで対戦の勝率も大きく変わってくる。
「ファイティングコマンダーOCTA」でプレイした感想としては、使っているコントローラーが変わっただけで1年近く遊んでいた「GUILTY GEAR -STRIVE-」がまるで別世界のような快適さで楽しめた。これはもう前のコントローラーには戻れなさそうだ。
格ゲーマー期待の新作「スト6」でも実践! ボタン同時押し「ドライブシステム」もスマートに
「ファイティングコマンダーOCTA」の性能が想像以上に高く、最新のゲームでも試したくなった筆者は先日行なわれた「ストリートファイター6」(以下、スト6)の試遊会でお願いして本製品を使わせてもらった。
「スト6」には従来の「クラシックタイプ」に加えて、パッド向きの操作系である「モダンタイプ」が実装されている。モダンタイプではパッドの弱点である同時押しコマンドと必殺技コマンドを排除しており、「ファイティングコマンダーOCTA」ではもちろん、そうでないコントローラーでも快適にキャラを動かすことができた。
そして従来の操作系であるクラシックタイプは格闘ゲーム向けではないパッドで遊ぶのはなかなかに厳しいが、「ファイティングコマンダーOCTA」ならば必殺技コマンドはもちろん、今作からの新システムであるボタン同時押し操作の「ドライブシステム」もスマートに扱うことができた。PS5版「スト6」をパッドでプレイする予定の人にはオススメである。
アプリと連動で、プレーヤー好みのカスタムが可能に
今回紹介しているコントローラーには驚きのハイテク機能も備わっており、PCに接続して専用アプリ「HORI Device Manager」と連動させれば、コントローラーの各種機能を自分好みに設定することができる。
ボタン配置の設定などを細かく変更することが可能で、変更したプロファイル設定は4つまで保存することができる。「ストリートファイター」、「GUILTY GEAR」、「鉄拳」のように、タイトルごとに最適なボタン配置を記憶しておいて、ゲームに合わせてサクッと切り替えることができる。
カスタムしたプロファイル情報はもちろんコントローラー自体に保存できるので、友人の家に持って行った際や、オフラインの大会でも最適な状態ですぐにプレイできるのは非常に便利である。
便利なボタン設定周りの機能は「ファイティングコマンダーOCTA」と「ファイティングスティックα」とで一長一短な部分もあり、「ファイティングコマンダーOCTA」はアプリを使わずともコントローラー単体でボタン配置の変更が可能だが、設定したプロファイルの変更はアプリ内でしか切り替えることができない。
「ファイティングスティックα」はその真逆で、ボタン変更はアプリでしかできないが、保存した最大4つのプロファイルはアケコン単体で切り替えることが可能。互いに不完全な部分はあるが、PCに繋げば全て解決なので不都合な感じはしなかった。
さらに、「ファイティングコマンダーOCTA」はボタンの設定だけではなく方向キーの入力感度の調整も可能。前述でも触れた通り、入力感度自体はコントローラー単体でも設定できるのだが、アプリでは8方向それぞれポイントごとに感度の調整が可能。上下左右の感度は中間の3、斜めの感度は強い6にするなど、より細かく設定できるのだ。好みに合わせて納得のカスタマイズができる、まさに夢のデバイスと言える。
今回のレビューでは「ファイティングスティックα」と「ファイティングコマンダーOCTA」の2つのデバイスを触れたが、長い歴史を持つHORIの技術力を集約したかのような非の打ちどころのない仕上がりであった。
先日、「GUILTY GEAR -STRIVE-」シーズン2の制作発表があり、2023年には格ゲーマー待望の「ストリートファイター6」のリリースも予定されているので、この先格闘ゲームシーンはさらに熱く盛り上がっていくのが予想される。本レビューで「ファイティングスティックα」と「ファイティングコマンダーOCTA」が気になった人はぜひチェックして、勢いを増していく格ゲーの波に乗ってもらいたい。
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