「GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載」レビュー

GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載

これはモンスターだ! インテル「Core i9-13900KF」とNVIDIA「GeForce RTX 4090」を搭載したハイエンドゲーミングPC

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • サードウェーブ
開発元:
  • サードウェーブ
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
579,980円(税込)

 サードウェーブのゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)シリーズ」は10万円台のエントリーモデルから60万円を超えるフラッグシップモデルまで、ラインナップが非常に充実していることも魅力だ。今回は、GALLERIAシリーズのデスクトップPCの中から、インテルが2022年10月に発売

 した「Core i9-13900KF」とNVIDIAが2022年10月に発売した「GeForce RTX 4090」をいち早く搭載した超ハイエンドマシン「GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載」を紹介する。

 Core i9-13900KFも、第13世代Coreシリーズのフラッグシップモデルとして注目だが、やはりNVIDIAの新世代GPUであるGeForce RTX 4090の性能が気になるところだ。そこで、負荷の高いゲームが4Kで快適にプレイできるか、また、RTX 4090ならではの新機能である「DLSS 3」やレイトレーシングによる画質の違いなども検証してみた。

インテルの最新CPU「Core i9-13900KF」とNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 4090」を搭載

 「GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載」(以下ZA9C-R49)は、CPUとして「Core i9-13900KF」を、GPUとして「GeForce RTX 4090」を搭載したフラッグシップモデルであり、現時点では最高レベルのCPUとGPUを採用していることが魅力だ。まずは、基本スペックを見ていこう。

【GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載】
Core i9-13900KFとGeForce RTX 4090を搭載したフラッグシップモデル「GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載」

【GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載】
CPU:インテル Core i9-13900KF(24コア/32スレッド、3.00GHz~5.80GHz)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4090(24GB)
チップセット:インテル Z790
メインメモリ:16GB DDR5-4800MHz DIMM
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
光学ドライブ:なし
OS:Windows 11 Home
本体サイズ:220×440×480mm(幅×奥行き×高さ)
本体重量:約14㎏
価格:579,980円(税込)
製品ページ:https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&tc=30&ft=&mc=12010&sn=0

 ZA9C-R49のスペックでまず注目したいのが、CPUとGPUだ。CPUは、インテルの最新CPUである第13世代CoreシリーズのデスクトップPC向け製品の中で、通常ラインナップとしては最上位となる「Core i9-13900KF」である。第13世代Coreは、第12世代CoreをベースにしたCPUだが、製造プロセスの進化によるクロック周波数の向上、キャッシュメモリの増量、Eコア最大数の増加といった改良により、第12世代Coreと比べて、シングルスレッドで15%、マルチスレッドで41%性能が向上しているという。実際のアプリケーションにおいても、ゲームでは最大24%、クリエイターツールでは最大34%の性能向上が見られると、インテルは説明している。もともと第11世代Coreから第12世代Coreへの移行の際、これまでコアは1種類だけだったものを性能重視のPコアと省電力重視のEコアの2種類のコアを搭載するといった大きな設計変更が行われ、性能が大きく向上したのだが、第13世代Coreではさらに性能がジャンプアップしているのだ。Core i9-13900KFは、Pコアを8コア、Eコアを16コア搭載した24コアCPUで、同時に最大32スレッドを実行可能だ。基本動作クロックは3.00GHzだが、ターボブーストにより最大5.80GHzまでクロックが向上するので、パフォーマンスは非常に高い。

 GPUとしては、NVIDIAのGeForce RTX 4090が採用されている。GeForce RTX 4090は、開発コードネームAda Lovelaceと呼ばれる最新GPUで、レイトレーシング対応製品として第3世代目となる製品だ。RTX 40シリーズの中でもハイエンドに位置する製品で、CUDAコアの数は16,384個もあり、理論演算性能は82.3TFLOPSに達する。この数値は前世代のGeForce RTX 3090の約2.3倍となる。また、GPU負荷を下げ、フレームレートを上げるための新技術として従来の「DLSS」をさらに進化させた「DLSS 3」をサポートする。レイトレーシング対応ゲームを4Kで快適に遊びたいというコアゲーマーにぴったりのGPUだ。その代わり、消費電力も増えており、ビデオカードの消費電力は450W、電源ユニットは850W以上が必要とこちらも弩級だ。補助電源として、PCIe 8ピンケーブル×3または450W以上のPCIe Gen 5ケーブルの接続が必要だ。

 メインメモリは16GBで、ストレージはPCIe 4.0対応NVMe 1TB SSDを搭載しており、フラッグシップモデルとして十分なスペックである。

【内部パーツなど】
左サイドパネルを外したところ
「GeForce RTX 4090」搭載ビデオカードを採用
ビデオカードの出力はHDMI×1とDisplayPort×3という仕様だ
OSからは32コアCPUのように見えており、最大32スレッドの同時実行が可能

 「CrystalDiskMark 8.0.4」を使ってストレージ性能を計測したところ、SSDのシーケンシャルリード(Q8T1)は5,009.02MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が4,046.04MB/sという非常に高い値が出た。本製品は、NVMe SSDの中でも特に高速なPCIe 4.0対応SSDが採用されているため、ストレージ性能が高く、ゲームの起動やマップの読み込みなども短時間で済み、とても快適だ。

【「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果】
「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果

静音性の高い水冷システムを搭載。電源ユニットは80PLUS PLATIUM認証の1000W静音電源を採用

 GALLERIAシリーズのデスクトップPCは、デザイン性と使い勝手に優れたオリジナルタワーケースを採用している。このケースは2020年夏に設計が一新されたものだが、すっかりGALLERIAの顔として定着している。

 ケースのサイズは220×440×480mm(幅×奥行き×高さ)で、カラーはブラックとガンメタリックを基調としている。フロントパネル周囲には、RGB LEDが配置されており、電源を入れると美しく発光する。

【フロントパネル周囲にLEDを搭載】
GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載のフロントパネル
電源を入れるとフロントパネルの周囲に配置されたRGB LEDが光る

 フロントパネルの上部が斜め45度にカットされており、その部分にフロントI/Oポートや電源スイッチが配置されていることも特徴だ。フロントI/Oポートとしては、USB 3.2 Gen1 Type-A×4とサウンド入出力端子が用意されている。背面のI/Oポートも充実しており、USB 3.2 Gen2×2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A、USB 3.2 Gen1×2、USB 2.0×4、サウンド入出力端子、2.5G LANポートが用意されている。

 左側のサイドパネルは一部が透明になっており、内部が見えるようになっている。ZA9C-R49には、特に発光するパーツは使われていないが、発光パーツでドレスアップすることも可能だ。

 Core i9-13900KFは、高性能な分、消費電力と発熱も大きく、ベースパワーが125W、最大ターボパワーは253Wとされている。これだけの発熱を処理するためには、高性能CPUクーラーが必要になるが、ZA9C-R49では、CPUを冷却するために水冷システムが採用されている。水冷は空冷に比べて冷却能力が高いため、発熱が大きなCPUでも安定した動作を実現できる。ラジエーターには、120mmファンが2基装着されており、高い静音性と冷却能力を両立させている。

 さらに、リアに140mm静音ファンが1つ、フロントに140mm静音ファンが2つ搭載されており、エアフローは十分に確保されている。ファンは静音仕様で、通常時のファンの騒音は非常に小さい。負荷の高い最新ゲームを長時間プレイしても、ファンの騒音もあまり大きくならず、快適であった。

 前述したように、GeForce RTX 4090は消費電力が大きく、電源ユニットは850W以上のものが必要とされている。ZA9C-R49では、80PLUS PLATIUM認証の1000W静音電源を採用しており、余裕がある。メモリやHDDなどを増設する場合でも問題はない。本体底面には、電源ユニットファンへのホコリの吸い込みを防ぐフィルタが装着されている。フィルタは引き出せるようになっているので、掃除などのメンテナンスも楽だ。光学ドライブは標準では非搭載だが、5インチオープンベイが用意されているため、BDドライブなどをBTOで追加搭載することも可能だ。

【本体外観など】
フロントパネルの上面が斜めにカットされており、USBポートなどへのアクセスがしやすい
GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載の右サイドパネル
GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載の左サイドパネル。中を覗ける透明な窓がある
GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載のトップパネル。ハニカム形状の穴が空いた樹脂パネルとメッシュパネルから構成されている
GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載のリアパネル
リアパネル部分のI/Oポート
底面には電源ユニットファンへのホコリの吸い込みを防ぐフィルタが装着されている

 マザーボードには、拡張スロットとして、PCIe 5.0 x16スロットが1基, PCIe 4.0 x16スロットが3基、PCIe 3.0 x1スロットが1基の合計5スロットが用意されている。GeForce RTX 4090搭載ビデオカードがPCIe 5.0 x16スロットに装着されており、3スロット分のスペースを占有しているため、利用できるPCIeスロットは2基だ。また、巨大なGeForce RTX 4090搭載ビデオカードを支えるための機構「リジッドカードサポート」が採用されており、マザーボードに負荷がかからないようになっている。

 6Gbps対応のSATAポートが4基とM.2スロットが3基、マザーボード上に用意されている。M.2スロットのうち2基がPCIe 4.0 x4対応、残り1基がPCIe 4.0 x4/SATA両対応となっている。

【水冷システムと冷却ファンなど】
CPU冷却にAsetekの水冷システムが採用されている。ラジエーターはケースの上面に配置されている
リアに140mm静音ファンが、ラジエーターに120mmファンが2つ用意されている
フロントに2基の140mm静音ファンが搭載されている
ビデオカードを支えるための「リジッドカードサポート」が採用されている

最新タイトル「CoD Modern Warfare II」で4K/144fpsを出せるか? DLSSの威力は?

 それでは、GALLERIAシリーズの中でもフラッグシップモデルとなるZA9C-R49のパフォーマンスを検証していきたい。まずは、負荷が重い最新タイトルである「CoD Modern Warfare II」(以下CoD MWII)をプレイしてみた。

 「CoD MWII」は、人気FPS「Call of Duty」シリーズの最新タイトルで、「Call of Duty: Modern Warfare」の続編となる。ハリウッド映画のような重厚なストーリーが展開するシングルプレイの「キャンペーン」、6vs6の「マルチプレイヤー」、最大32vs32で遊べる「グラウンドウォー」など、数多くのゲームモードが用意されており、PCへの負荷も高いタイトルだ。特に、4Kで快適に遊ぶにはかなり高い性能が要求される。

 「CoD MWII」には、ベンチマークモードが用意されているため、それを利用してフレームレートを計測した。まず、グラフィックの設定で、クオリティプリセットを上から2番目の「ウルトラ」に設定し、フルHD解像度DLSS無効で計測したところ、平均フレームレートは239fps、最低フレームレートは165fpsとなった。重めのタイトルでも、これだけのフレームレートが出るのは、さすがフラッグシップモデルだ。さらに「CoD MWII」は、RTXシリーズの新技術「DLSS」にも対応しているので、DLSSを有効にして計測したところ、平均フレームレートは276fps、最低フレームレートは198fpsまで向上した。DLSSは、AIを活用した超解像技術であり、出力解像度より低い解像度でレンダリングし、出力解像度にアップスケールする技術だ。DLSSを有効にすることで、平均フレームレートは37fps向上しており効果はかなり大きいが、フルHD解像度ならDLSSを有効にしなくても、十分なフレームレートが出ている。

【「CoD Modern Warfare II」フルHD/ウルトラ設定ベンチマーク】
「CoD Modern Warfare II」のグラフィックの品質設定。クオリティプリセットを「ウルトラ」に設定した
「ウルトラ」に設定した状態の品質設定の続き
「ウルトラ」に設定した状態の品質設定の続き
「ウルトラ」に設定した状態の品質設定の続き
ベンチマークモードを利用して、パフォーマンスを計測した
クオリティ「ウルトラ」でフルHD/DLSS無効の結果は、平均239fps、最低165fpsであった
DLSSを有効にして計測を行う
クオリティ「ウルトラ」でフルHD/DLSS有効の結果は、平均276fps、最低198fpsであった。レンダリング解像度は、1152×624ドットである

 次に、クオリティプリセットを最高の「極限」に設定し、同様にDLSS無効とDLSS有効でベンチマークを計測した。極限/フルHD/DLSS無効時の平均フレームレートは232fps、最低フレームレートは162fps、極限/フルHD/DLSS有効時の平均フレームレートは273fps、最低フレームレートは193fpsとなり、クオリティプリセット「ウルトラ」と同じような結果となった。

【「CoD Modern Warfare II」フルHD/極限設定ベンチマーク】
クオリティプリセットを最高の「極限」に設定した
「極限」に設定した状態の品質設定の続き
「極限」に設定した状態の品質設定の続き
「極限」に設定した状態の品質設定の続き
クオリティ「極限」でフルHD/DLSS無効の結果は、平均232fps、最低162fpsであった
クオリティ「極限」でフルHD/DLSS有効の結果は、平均273fps、最低193fpsであった

 続いて、解像度を4Kに変更して、同様にテストを行った。ウルトラ/4K/DLSS無効時の平均フレームレートは128fps、最低フレームレートは71fpsであり、さすがにCore i9+RTX 4090でも4K解像度ではかなりフレームレートは下がる。実際にプレイした感覚でも、フルHDに比べるとたまに引っかかりを感じることがあった。そこでDLSSを有効にしたところ、平均フレームレートは184fps、最低フレームレートは129fpsまで向上した。平均フレームレートは56fpsも向上しており、4K/144Hz対応モニターの性能をフルに使い切れるようになった。さらに負荷がかかるクオリティプリセット「極限」では、DLSS無効時の平均フレームレートは120fps、最低フレームレートは70fpsだったのに対し、DLSS有効時の平均フレームレートは180fps、最低フレームレートは126fpsとなった。

【「CoD Modern Warfare II」4Kでのベンチマークとまとめ】
クオリティ「ウルトラ」で4K/DLSS無効の結果は、平均128fps、最低71fpsであった
クオリティ「ウルトラ」で4K/DLSS有効の結果は、平均184fps、最低129fpsであった。レンダリング解像度は2224×1248ドットである
クオリティ「極限」で4K/DLSS無効の結果は、平均126fps、最低70fpsであった
クオリティ「極限」で4K/DLSS有効の結果は、平均180fps、最低126fpsであった
フルHD解像度でのベンチ結果のまとめ
4K解像度でのベンチ結果のまとめ

 4K/極限/DLSS有効の設定で、実際にシングルプレイのキャンペーンや多人数プレイのグランドウォーをプレイしてみたが、グラフィックスは精細で美しく、砂漠の空気感の表現も見事だ。動きも非常に滑らかであり、遠くの敵のエイミングもやりやすかった。リアル志向のFPSなので鮮やかなシーンは少ないが、細部までリアルな表現にこだわっており、4Kでプレイする意義があるゲームだ。

 DLSSを有効にすることで、4Kで最高画質の「極限」設定でも平均フレームレート180fpsを実現しており、フレームレートを重視するFPSゲーマーでも満足できるだろう。

【「CoD Modern Warfare II」4K最高設定スクリーンショット】
32vs32で戦闘を行う「グランドウォー」では船に乗って島に上陸することもできる
クオリティ極限では、建物にかかっている木の葉の影の形などもかなり正確に描写される
スコープで敵を発見。狙撃に成功した
リスポーン後、上空から再度島へ侵入する様子
キャンペーンモードでのプレイ。スコープ周囲のレンズによる色収差や蜃気楼による空気の揺らぎなどもしっかり表現されている
暗視ゴーグル装着時のざらついた表現もリアルだ

「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」もPS5を凌駕する4K/120fpsで遊べる

 次に、アクションRPG「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」で、パフォーマンスを検証した。「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」は、2022年12月13日に発売されたばかりの最新タイトルであり、ファイナルファンタジーVIIの前日譚を描いたゲームだ。元々はPSP向けゲームだが、グラフィックがHDリマスター化され、3Dモデルも一新されている。美麗なグラフィックスと爽快感が魅力のタイトルだ。

 「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」は、PCだけでなく、PlayStation 5/4、Xbox Series X/S、Xbox One X/S、ニンテンドーSwitchで動作するクロスプラットフォーム対応だが、4K出力が可能なプラットフォームは、PCのほかPlayStation 5/4 Pro、Xbox Series X、Xbox One Xのみだ。さらに、コンソール機で4K/60fps出力が可能なのは、PlayStation 5とXbox Series Xの2製品のみとなる。それに対し、PCでは、スペックさえ十分ならコンソール機ではできない、4K/120fpsという高画質高フレームレートでのプレイが可能だ。「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」はシングルプレイのアクションRPGなので、60fpsでもプレイに支障が出るようなことはないが、動きが速いアクションRPGなのでより滑らかな映像で楽しみたいというプレイヤーも多いことだろう。PCは、現状で唯一「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」を4K/120fpsでプレイできるプラットフォームなのだ。もちろん、「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」を4K/120fps貼り付きでプレイするためには、どんなPCでもいいというわけではなく、かなりの性能が要求される。

 そこで、「FrameView」を利用して、4K/120fps、最高画質設定でのフレームレートを計測した。1分間の計測を5回行い、その平均を算出した。その結果、平均フレームレートは120fps、最低フレームレートに相当する「1% LOW FPS」は98fps、下から10%のフレームレートは117fpsとなった。ゲーム中は最大フレームレートが120fps制限になっているようだが、フレームレートの90%が117fps以上ということであり、ほぼ120fpsに貼り付いてプレイできているといってよいだろう。

【「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」ベンチマーク】
「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」のタイトル画面
「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」のグラフィックス設定。4K/120fpsで最高画質に設定した
「FrameView」を使ってフレームレートを計測。左上にフレームレートなどの値が表示されている

 筆者はPSP版の「クライシスコア」をプレイした経験はないのだが、HDリマスター化された「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」のプレイ感覚はとても快適であった。難易度ノーマルなら敵に苦戦することはほとんどなく、向かってくる敵を次々と斬り倒していける。無双系ゲームのような感覚だ。スロットを揃えることでリミット技などが発動するシステムもなかなかユニークで、アクションシーンからムービーシーンにシームレスに繋がっていき、またそこからアクションシーンに切り替わる流れも見事で、自分がザックスとして物語の中で動いているような感覚になる。もちろん、高性能ゲーミングPCでしか実現できない4K/120fpsでプレイできるので、解像度が高いだけでなく、動きも滑らかで快適だ。さすがは、Core i9+RTX 4090搭載のフラッグシップモデルだ。

【「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」4K最高設定スクリーンショット】
剣戟アクションが美しい。左上のスロットが揃うとリミット技などが発動する
小ボス的な大型メカもさまざまなものが登場
魔法を使うこともできる。これは氷系のブリザドを使ったところ
回復魔法のケアルを使っているところ
剣戟の軌跡や火花のエフェクトが派手だ
120fps出る環境だと、こういう動きも滑らかで快適だ
アクションシーンとムービーシーンがシームレスに繋がっているのも魅力だ。キャラクターの3Dモデルも一新されている

RTX 40シリーズの新技術「DLSS 3」の威力を「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」で検証

 続いて、GeForce RTX 40シリーズで新たに利用可能になった新技術DLSS 3の威力を探っていきたい。DLSS 3は、その名の通り、AIを利用した超解像技術「DLSS」の進化形であり、現時点ではGeForce RTX 40シリーズでしか利用できない。DLSSは、レンダリング解像度を下げているのに対し、DLSS 3はフレームとフレームの間に、AIによる補間フレームを追加する技術だ。DLSS 3によって、負荷の重いゲームでも画質設定を下げずに高いフレームレートを担保することができるのだ。ただし、DLSS 3を利用するには、ゲーム側でDLSS 3に対応する必要がある。DLSSについては対応ゲームが200種類を超えたが、DLSS 3対応ゲームはRTX 40シリーズがリリースされてから間もないこともあり、まだそれほど数は多くはない。それでも「Microsoft Flight Simulator」や「HITMAN 3」など35種類以上のタイトルがDLSS 3に対応予定だということがNVIDIAから公開されている。その中には、ゲームだけでなく、「Unity」や「Unreal Engine 4 & 5」といったゲームエンジンも掲載されているので、今後はDLSS 3対応タイトルが増えてくると思われる。

 ここでは、DLSS 3対応タイトルとしてアクションゲーム「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」を用いて、DLSS 3の効果を検証してみた。「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」はレイトレーシングにも対応しており、レイトレーシングを有効にするとかなり負荷が高くなるため、DLSS 3の効果を見るには適している。また、従来のDLSSだけを有効にすることも可能なため、DLSS無効、DLSS有効、DLSS 3有効(DLSS+フレーム生成あり)の3パターンでフレームレートを計測した。

 計測には「FrameView」を利用し、1分間の計測を5回行い、その平均を採用した。まず、フルHDで画質設定を最高にし、レイトレーシングも最高設定にしたところ、DLSS無効では平均フレームレートは114fps、最低(1% LOW FPS)フレームレートは70fpsという結果になった。やはりCore i9+RTX 4090という現時点で最強クラスのPCでも、レイトレーシングを最高設定にするとかなり重いことがわかる。そこで、従来のDLSSを有効にしたところ(品質は「バランス」)、平均フレームレートは117fps、最低フレームレートは73fpsとなった。どちらも3fpsずつ向上はしているものの、体感できるほどの差はない。さらに、DLSSフレーム生成を有効にすると(DLSS 3有効に相当)、平均フレームレートは229fps、最低フレームレートは122fpsと、平均フレームレートはDLSS無効時の2倍に達した。驚くべき効果である。最低フレームレートも52fps向上しており、DLSS 3の威力がよく分かる。

 より負荷が高い4K解像度でも、同様にベンチマークを行った。DLSS無効時は、平均フレームレートは87fps、最低フレームレートは56fpsとなり、実際にプレイしていてもやや滑らかさに欠ける印象であった。そこでDLSSを有効にしたところ、平均フレームレート116fps、最低フレームレートが71fpsとなり、フルHDのときよりも効果が大きかった。さらに、DLSS 3を有効にすると、平均フレームレートは169fps、最低フレームレートは111fpsまで向上した。DLSS無効時と比べると、プレイした感覚もより快適であった。

【「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」ベンチマーク】
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」では、ディスプレイ設定のアップスケールでDLSS関連の設定が可能。まずはアップスケールをすべてオフに設定する
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のグラフィック設定で、全ての項目を最高にする
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のディスプレイ設定で、アップスケールメソッドを「DLSS」にする。これでDLSSが有効になる。アップスケール品質も選べるが、「バランス」に設定した
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のディスプレイ設定で、DLSSフレーム生成をオンにすると、DLSS 3が有効になる。この項目はGeForce RTX 40シリーズでしか有効にできない
フルHD解像度でのベンチ結果のまとめ
4K解像度でのベンチ結果のまとめ

 DLSS 3を有効にすることで、レイトレーシング有効時の「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のフレームレートは約2倍に向上しており、DLSS 3の効果は非常に大きいといえる。

 スパイダーマンのゲームはこれまでにもいくつか登場しているが、「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」は、その集大成ともいえるゲームであり、スパイダーウェブを使ってビルとビルの間を高速に駆け抜けるスピード感がたまらない。最初は思うように動けないが、慣れてくるとさまざまなトリックを決めながら空中を舞うことができ、重力から解放された気分で、とても楽しい。トリックを決めると、ヴェノムパワーと経験値が貯まる。スイングの視点移動が早すぎて、酔いそうになることもあったほどだ。4K/DLSS3/レイトレーシング最高設定での画質はとても美しい。特にビルの窓や壁に周りのビルの景色が映っているのは非常にリアルであり、フラッグシップゲーミングPCならではの贅沢な体験だ。

【「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」4K最高設定スクリーンショット】
レイトレーシングを有効にした状態。車への周囲の景色の映り込みなどがしっかり表現されている
レイトレーシング無効時の画面。下の窓から中の様子が透けて見えるが、後ろにあるビルなどの明かりは映り込んでいない
レイトレーシング有効時の画面。下の窓に、後ろにあるビルの明かりが窓に映り込んでいる
レイトレーシング無効時の画面。スパイダーマンが貼り付いている窓に注目。後ろのビルの明かりは映り込んでいない
レイトレーシング有効時の画面。後ろにあるビルの明かりが窓に映り込んでいる
夜の街をスパイダーウェブを使って駆け抜けていく
レイトレーシングにより、光と影がリアルに美しく表現されている
もちろん壁や窓に貼り付いて移動することもできる
囚人たちとの戦いもウェブを活用すれば無双できる
暴れるライノの肩に乗って、ライノを誘導する
ヴェノムパワーを駆使してライノと戦う
ヴェノムパワーがヒットすると、ライノに電撃が走る
レイトレーシングによるビルの壁面への周囲の景色の映り込みが美しい
ムービーシーンとの繋ぎもスムーズで、物語に没頭できる

DLSS 3の効果は絶大!4Kでレイトレーシング対応ゲームを快適にプレイしたい人におすすめ

 今回、レビューしたGALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載は、インテルの最新CPU「Core i9-13900KF」とNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 4090」を搭載したフラッグシップモデルだが、そのパフォーマンスは期待通りであった。4K/レイトレーシング有効といった、従来のゲーミングPCではパフォーマンスが足りず、満足にプレイできなかった環境でも、十分快適にプレイできる。さらに、RTX 40シリーズでしか利用できない「DLSS 3」の効果も非常に大きいことがわかった。今後、DLSS 3対応ソフトが増えてくれば、本製品のアドバンテージはさらに大きくなる。

 価格はさすがに高いが、それだけのパフォーマンスと将来性を備えた製品であり、長く現役で使い続けることができるだろう。4K/144Hz対応モニターを持っていて、レイトレーシング対応ゲームを快適にプレイしたいのなら、本製品がおすすめだ。

【GALLERIA ZA9C-R49 第13世代Core搭載】