「HP Reverb G2」レビュー
HP Reverb G2
VRゲーミングが新世代へ。さらに進化したVRヘッドセットで仮想空間のさらに奥底へ飛び込む!
- ジャンル:
- VRヘッドセット
- 発売元:
- 日本HP
- 開発元:
- HP/Valve/Microsoft
- 価格:
- 59,800円(税別)
- 発売日:
- 2021年1月28日
2021年1月27日 00:00
今回レビューするのは明日1月28日に発売となる最新世代のVRヘッドセット「HP Reverb G2」です。先日「Microsoft Flight Simulator:初日の出フライト」でレポートしたときには「Microsoft Flight Simulator」に対応したWindows Mixed Reality機器としてのテストでしたが、想像していたよりさらに一段上をいく没入感とモニター環境では見ることのできない映像表現に驚かされました。
その時は「Microsoft Flight Simulator」のみでのテストとなりましたが、今回の主役は「HP Reverb G2」ということで、改めてPC 向けのVRゲームプラットフォームとしてもっともメジャーな「SteamVR」にて他のゲームを試してみたいと思います。筆者宅は激狭なうえに3画面モニターを備えたコクピットが鎮座(これが激狭の原因ですね)しておりますのでFPSのような動き回るゲームはできませんが、今回はレースゲームとフライトシミュレーションを試してみたいと思います。
性能が向上した「HP Reverb G2」の仕様を確認
「HP Reverb G2」は前モデル「HP Reverb」からパワーアップしています。片目ずつ2,160×2,160ピクセルのLCDを持ち、Valveと共同開発したレンズは前モデルから明るさとコントラストが向上、手動で瞳孔間距離を調整することができるようになりました。トラッキングには前モデル2カメラから4カメラにパワーアップしたことで飛躍的に性能が向上しています。両手用のコントローラーも手の可動範囲の再現度が65%から90%になってこちらも追従性が上がっています。
必要なDisplayPortは1.3以上で、「変換器を使った場合正常動作しない可能性がある」、としています。USBはType-CになっていてこちらはType-Aへの変換端子がセットされていますのでUSB3.0以上であればType-C端子はさほど重要ではないと思われます。VRヘッドセットの重さは約500gで、これはOculus Quest 2とほぼ同等になります。
「HP Reverb G2」のパッケージ内容を確認
先述したように「HP Reverb G2」は、ValveとMicrosoftの共同開発で、販売はHP。VRフォーマットは、Windows Mixed Realityに加え、SteamVRにも対応しています。ゲームプラットフォームとしてはまだまだ選択肢が限られてしまうWindows Mixed Realityですが、SteamVRにも対応していることで、Valveの「Half-Life: Alyx」をはじめ、Steamが保有する圧倒的なVR資産を活かした形でVRを楽しむことができます。
さっそく箱を開けてみましょう。箱を開けるとヘッドセット本体、コントローラー左右、ケーブル類などが顔を出します。約500グラムのヘッドセットは、サイズ感に対してその軽さに驚かされますし、重量を頭全体に分散させる設計になっており装着感も良好です。コントローラー左右も持ちやすく、テスト用の電池(片方につき、単三電池2本)も付属し、ヘッドセットとのペアリングも完了していますので購入してすぐにセットアップできます。
ケーブルも単純な構造で、ヘッドセット側にコネクタ1つ、PC側へDisplayPort、USB Type-C端子がそれぞれ出ており、ケーブルの途中にコントローラーと電源を兼ねたユニットがあります。このケーブルをヘッドセットとPCに繋ぐだけでセットアップは完了です。
VRヘッドセット本体はマジックテープによる調整があるのみで何かを組み立てるようなことはありません。アイカップ部分は簡単に取り外すこともできるようになっており、経年劣化や汚れた場合には手軽にメンテナンス出来ますし、交換も可能です。スピーカー部は耳に密着するタイプではなくて耳の位置に合わせて長さを変えられるタイプで、耳に密着しないため開放感があります。ケーブルは左目の上にあるコネクタに接続します。ここはあまりカッチリ感がないのでここがしっかり接続できているかをよく確認しましょう。
「HP Reverb G2」のセットアップはとても簡単。差すだけでWindows Mixed Reality機器として認識
ケーブル接続後は、PC側のセットアップに移ります。起動済みのWindows10 PCのDisplayPortとUSB Type-Cに接続すると自動的に”Windows Mixed Reality機器”として認識されます。この間何もすることはありませんが、認識しないようでしたらヘッドセット側の接続を筆頭に各部を再確認してください。ちなみに筆者はヘッドセット側の接続で躓きました。認識されるとWindows MRアプリケーションが自動起動し、セットアップが始まります。