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VR対応した「Microsoft Flight Simulator」で安全に初日の出フライトを楽しむ

VR酔いなし! VRの空の旅は想像の遙かナナメ上をいくリアリティだった

 新型コロナに見舞われた2020年。みるみるうちに世界中に感染が広がっていく様はまるで細菌パンデミック映画のような恐怖でしかありませんでしたよね。そんな疫病であっても太陽系をはじめ星の運行にはなんら問題を与えることはなく、地球が太陽の周りを一周すれば人類的には”1年が経過した”ということになりますね。

 そんなコロナ禍の2020年の年末、筆者は不要不急な外出は控えながらどう過ごして年を越すかというところを考えていたのですが、昨年8月に発売された「Microsoft Flight Simulator」であれば海外旅行へ行く雰囲気も味わえるのではないかと考えていました。

 そんなとき編集部から「『Microsoft Flight Simulator』がVRに対応するので、最新のVRヘッドセット『HP Reverb G2』で初日の出フライトを楽しんでみませんか?」という提案をいただきまして即、手を上げさせていただきました。

 12月23日に「ワールドアップデートII:アメリカ」と共にVR対応も行なわれ、年末には「HP Reverb G2」も到着しました。 これは前モデル「HP Reverb」からパワーアップを果たしているとのことですが筆者にとってはこれがファーストVR機器ということになります。さっそく開封&セットアップしてVR視点で飛び立ち、初日の出フライトを存分に楽しんでみることにしましょう。

VR対応した「Microsoft Flight Simulator」で初日の出を見るぞ!

「HP Reverb G2」のパッケージ内容を確認

 今回Microsoftから評価用にお借りした「HP Reverb G2」は、日本では1月28日より発売予定のVRヘッドセットです。ValveとMicrosoftの共同開発で、販売はHP。VRフォーマットは、Windows Mixed Realityに加え、Steam VRにも対応。ゲームプラットフォームとしてはまだまだ選択肢が限られてしまうWindows Mixed Realityですが、Steam VRにも対応していることで、「Half-Life: Alyx」をはじめとしたVRタイトルを楽しむことができます。

 さっそく箱を開けてみましょう。箱を開けるとヘッドセット本体、コントローラー左右、ケーブル類などが顔を出します。ヘッドセットは手に持っただけでその軽さに長時間頭に装着していても辛くはなさそうな感覚でした。コントローラー左右も持ちやすく、テスト用の電池(片方につき、単三電池2本)も付属していますので購入してすぐにセットアップできそうです。

【HP Reverb G2:ヘッドセット本体】

 ケーブルも単純な構造で、ヘッドセット側にコネクタ1つ、PC側へDisplayPort、USB Type-C端子が出ており、途中にコントローラーと電源を兼ねたユニットがあります。この届いた製品の電源ケーブルは3ピンタイプでしたので対応するコンセントを用意するか別途2ピンへの変換プラグを用意するほうがいいでしょう。

【HP Reverb G2:ケーブル構成】
左からヘッドセットへの端子、中央がDisplayPort、右がUSB Type-Cの端子となります

 ヘッドセットはマジックテープによる調整があるのみで何かを組み立てるようなことはありません。アイカップ部分は簡単に取り外すこともできますから経年劣化や汚れた場合には交換もできるでしょう。スピーカー部は耳に密着するタイプではなくて耳の位置に合わせて長さを変えられるタイプです。ケーブルは左目の上にあるコネクタに接続します。あまりカッチリ感がないのでここがしっかり接続できているかをよく確認しましょう。

「HP Reverb G2」のセットアップはとても簡単。差すだけでWindows Mixed Reality機器として認識

 続いてセットアップです。ケーブル類を事前に接続を済ませておき、起動しているWindows10 PCのDisplayPortとUSB Type-Cに接続すると自動的に”Windows MixedReality機器”として認識されます。セットアップは自動で行なわれますが、認識しないようでしたらヘッドセット側の接続を筆頭に各部の接続を再確認してください。認識されるとセットアップが始まります。

【HP Reverb G2:Windows MixedReality セットアップ】
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自分の環境に合わせて選択していき、最後の画面が出ればセットアップは完了です。Windows起動時にはこのポータル画面が標示されることになります

「Microsoft Flight Simulator」をVRで楽しむための設定

 VRヘッドセットのセットアップ完了後はゲーム側の設定です。まず、最新アップデートを適用した状態でゲームを起動し、「OPTIONS」から「CONTROLS」を開き、VR関連の設定を開きます、といってもVR専用のタブなどは新設されていないので、オススメなのは”SEARCH”に”vr”と入力すること。これでVR関連設定だけを開けます。

 一番重要なのは「VR - ACTIVATE/DEACTIVATE VR MODE」です。これがVRモードのON/OFF機能になっており、標準ではCTRL+TABキーが割り当てられています。ゲーム中はこのキーでVRモードをON/OFFできます。

 さらに”VR - CAMERA RESET”(VR視点リセット)には”SPACE”キーが割り当てられていると思いますが、キーボードユーザーはそのままでもいいですし、ゲームパッドユーザーはXbox OneコントローラーのRS押し込みにも視点リセットを割り当てておけばすぐリセットできて便利です。VRモードではRS押し込みは機能しませんのでこれでよしとしました。お使いの環境に合わせて適宜設定していただければと思います。

【Microsoft Flight Simulator:ボタン設定】
OPTIONS→GENERALで現在の設定が確認できます。飛び立つ前に一度確認しておきましょう

 準備ができたら”CTRL+TAB”キーでVRモードに切り替えてヘッドセットをかぶっていつもどおりに飛び立ちましょう! 滑走路のタキシングやリフトオフ時の窓の風景がいつも見ているあの光景です。あとは”G”(重力加速度)があればもう完璧なんですがぜいたくな悩みですね。

ついにVR視点で飛ぶ! まずは「ワールドアップデートII:アメリカ」を体験

 今回アップデートされた中には50にもおよぶ有名な場所のアップデートが含まれています。そのなかからいくつかに行ってみました。まずは「ナイアガラの滝」です。あまり高さがあるわけではありませんが、その幅に圧倒される滝ですね。アメリカとカナダの国境になっており、最大毎分168,000m3という水量を誇るこの滝は浸食が進むことでいずれなくなってしまう景色の一つです。そういった意味からも一度行ってみたいものですね。

【VR視点で見るアメリカ:ナイアガラの滝】
機外に頭を出すというVR視点ならではなことをしてみました。ナイアガラの滝では波や水しぶきは動いていなくて残念ではありますがその光景に圧倒されます

 次に「デビルスタワー」です。こちらはワイオミング州北東部に存在する岩山で、地下のマグマが冷えて固まり長年の侵食によって地表に現れました。標高は1,558mなんですが麓からは386m程度とのこと。映画「未知との遭遇」で宇宙船の降りる場所として描かれたのはあまりにも有名ではないでしょうか。

【VR視点で見るアメリカ:デビルスタワー】
VR視点では後ろを振り返ることもできます。客席が確認できますね。それにしても浸食でここだけ残るなんて地球って不思議ですよね

 「ラッシュモア山」は教科書他で一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。サウスダコタ州のキーストーンというところにあるんですね。標高は1,745メートル、白い花崗岩の露頭に、1927年から14年間かけて高さ60フィート(18m)にも及ぶ4人の大統領の巨大な胸像を彫ったんだそうです。どんなところにあるのか想像もできませんでしたがMicrosoft Flight Simulatorで確認するとよくこんなところに……と思うこと必至です。

【VR視点で見るアメリカ:ラッシュモア山】
VR視点でギリギリまで接近することができます。この忠実なモデリングを担当された方もプレッシャーがあったんじゃないでしょうか

 「オーロビルダム」です。筆者含めてアメリカのダムってあまり知られていないと思い選んでみましたがいかがでしょうか。カリフォルニア州にあるビュート郡、オーロビル市にあるダムだそうです。ダムとしては主に土を使って台形に形作られる”アースフィルダム”という種別で堤高770フィートはアメリカで一番高いダムです。

【VR視点で見るアメリカ:オーロビルダム】
空からアメリカのダムめぐりというのも面白いかもしれませんね

 最期に筆者が一番見てみたかったところでもある「デビスモンサン空軍基地」です。ここはいわゆる”飛行機の墓場”と呼ばれる場所で退役した航空機が解体などされるために集中的に集められる場所です。アリゾナ州ツーソンに位置していて過去には爆撃機の訓練基地でもありました。整然と並べられた戦闘機や爆撃機など飛行機大好きマニアからすると多数の航空機の姿に喜べそうでも実情を知るとなんだか悲しそうでもあるそのたたずまいはここも一度は行ってみたい場所でもあります。

【VR視点で見るアメリカ:デビスモンサン空軍基地】

 最期に上記のVR動画をひとまとめにしてみました。動画はカクカクしているのですがこれはWindows MR側の録画機能のパフォーマンスの問題だと思われます。「HP Reverb G2」自体は片目あたり2,160x2,160 ピクセルの光学パネルを持っており、それを90Hzという高速なリフレッシュレートで過去にあったようにドットの網目が見えることもなくクリアに表示してくれます。おそらくではありますがこのハイスペックなデータを処理しきれていないものと推測しています。

 「HP Reverb G2」の頭部トラッキングの追従性脳もひときわ高く感じられました。この動画がカクカクなのもこのトラッキング性能の高さが必要以上に傾きを拾っているからではないでしょうか。ヘルメットにつけた手振れ無しのカメラ映像のようなのはこのせいかもしれません。実際は目で補正していることもあってヘッドセットを装着したプレイヤーからはまったく問題なくなめらかに対象を追うことができます。前述のパフォーマンス問題と同様、今後のブラッシュアップに期待したいと思います。

【「MSFS」VR動画(描画がカクカクしているため閲覧注意)】
カクカクしていますが雰囲気は実際にVRで空を飛んでいる感覚はつかんでいただけると思います

VRモードで初日の出フライトにチャレンジ!

 それではお待ちかねの初日の出フライトに移っていきます。

 まずは東京です。東京は6:50頃が初日の出が拝めるタイミングとなりますのでそれにあわせる形で10分ほど前からいつもの羽田空港を離陸、東京都心上空を周遊しながらその時が来るのを待ちました。実際に日の出を観察すると、あっという間に昇る太陽のその速度に圧倒されます。実際には地球の自転ですからその自転速度と言い換えることもできますね。

【日本(東京)】
10,000フィート程の高度からであれば東京全体を眼下に収めることができます

【日本(東京)の初日の出フライト】
日本(東京):東京都心からは千葉の房総半島が横たわって見えるので水平線からではありませんが美しすぎる光景が広がります

 やはり日本人としてはここは外せません。富士山の麓から山肌をなめるように山頂を飛び越えてみる初日の出はどういう光景になるでしょうか。上昇中、山腹には登山道がキラキラ輝いて見えます。山頂を飛び越えるのもMicrosoft Flight Simulatorのデフォルト機体であればエンジンパワーにも問題はありません。飛び越える際もまばゆい光りと共に初日の出が出迎えてくれました。

【日本(富士山)】
通常こういう飛び方はできないでしょうからシミュレーターならではの視点ですね

【日本(富士山)初日の出フライト】
3,776mの頂から見る初日の出はさぞや爽快でしょうね……一度は登ってみたい山ですね

 それでは「初日の出ワールドツアー」に旅立ちましょう。ざっくりとではありますが地球の自転方向が”東”としていますからその逆の”西”へ順繰りに太陽がめぐっていきます。ですので次は南半球のオーストラリア・シドニーに行ってみましょう。シドニーといえばオペラハウスではないでしょうか。よく見る写真や映像ではヨットの帆というか、貝殻みたいな建物が海に面して建っているイメージがありますよね。オペラハウスはシドニー港のベネロング・ポイントという名前の岬の突端に1973年に竣工され、オーストラリアを代表する建物として観光の名所にもなっています。世界遺産でもあります。

【オーストラリア(シドニー)】
こうしてみるとオペラハウスが意外と小さく見えます

【オーストラリア(シドニー)の初日の出フライト】
実際に見てみるとオペラハウスは外洋に面しているわけではないことがわかりますね

 若干飛びまして、次はアラブ首長国連邦の一つである近代都市ドバイです。中東屈指の世界都市であり、金融センターでもあるドバイは近年の発展には目を見張るものがありますよね。ブルジュ・ハリファといった超高層ビル群を筆頭に巨大ショッピングモールや空飛ぶクルマやドローン輸送など技術革新を推し進める場所としても知られています。今回は「パーム・ジュメイラ」と呼ばれる巨大な人工島をバックに初日の出を待ってみました。大陸の西側にあるドバイですからおのずと地平線からとなりますね。

【アラブ首長国連邦(ドバイ)】
「パーム・ジュメイラ」がまさに圧巻の様相を呈しています

【アラブ首長国連邦(ドバイ)の初日の出フライト】
初めて見た時には人口でこれが作れるんだと驚いたものです

 ドバイからアラビア半島を飛び越えたらエジプトがあります。次はピラミッド群へ向かってみましょう。筆者的には何もない砂漠のど真ん中にどどんとピラミッド群とスフィンクスが鎮座しているイメージなのですが、この「Microsoft Flight Simulator」で確認するとそのイメージが崩れ落ちてしまいました。すぐそばまで町が迫っており、川のほとりには近代的な都市が広がっています。風情があるかどうかは別として観光しやすくなっているようですね。そんな都市部からピラミッドを目指すと地平線上にポコポコと四角錐のシルエットが見えてきます。80年代のレトロゲーマーでもある筆者はゼビウスを思い出さずにはいられませんでした。エジプトから東はほぼほぼ大陸なので地平線から太陽が昇ってきます。

【エジプト(ピラミッド群)】
教科書他で習ったこの地へは一度は行っておきたいところです

【エジプト(ピラミッド群)の初日の出フライト】
現地で初日の出を観られたらさぞかし神秘的だろうと思われます

 ヨーロッパにわたりましょう。パリのエッフェル塔と凱旋門をぐるっと周遊して待ちます。上空から見た凱旋門とそこから放射状に延びる道路が美しすぎます。美しく細かい建物が多いせいか地上付近を飛ぶと「Microsoft Flight Simulator」でのフレームレートが落ち気味になりますが飛べないほどではありません。街並みを見ると特徴的な建物が整然と立ち並んでいてそれぞれの国によってその様式が様々なんだと気づかされましたし、この「Microsoft Flight Simulator」でそれらをとてもリアルに再現されていることに驚きを隠せません。

【パリ(エッフェル塔・凱旋門)】
凱旋門から放射状にのびる道路が美しすぎます

【パリ(エッフェル塔・凱旋門)の初日の出フライト】
エッフェル塔と凱旋門の位置関係がばっちりわかります

 最後に初日の出ワールドツアー最後の国、アメリカへわたります。アメリカといえばやはり”自由の女神”でしょう。今回Microsoft Flight SimulatorのワールドアップデートIIでアメリカがアップデートされました。自由の女神周辺はもともと手付のデータでしたので今回のアップデート対象というわけではありませんのでもともときれいです。この周辺で撮影ポイントを探していましたがここはちょっと変化球で水上から初日の出とそれを浴びる自由の女神ということで固定視点で撮影してみました。Microsoft Flight Simulatorではこういうこともできます。その荘厳なたたずまいはそのままでも鑑賞に値すると思いますがいかがでしょうか。あわせて水面の処理もとても素晴らしいのでそちらもご覧いただければとおもいます。

【アメリカ(自由の女神)】
フライトシミュレーターですがあえて飛ばないという選択をしてみました

【アメリカ(自由の女神)の初日の出フライト】

 オーラスはもちろん常夏の島ハワイ!日本人としてはコロナ禍で行きたくても行けない場所になってしまった観光の島ですがMicrosoft Flight Simulatorであればいつでもどこでも行けますね。ダイヤモンドヘッドを望むビーチから初日の出を待ってみました。逆光に浮かび上がるダイヤモンドヘッドは美しいの一言です。現れ始めたら太陽へ向かって飛び立ってみると尾根を越えてその先に昇りきった太陽をを拝むことができます。なんという美しさでしょうか。もろもろ制限が解除されたら真っ先に行きたいところですね。

【アメリカ(ハワイ)】
あぁ、あこがれのハワイもすばらしい再現度で眼前に現れます

【アメリカ(ハワイ)の初日の出フライト】
アメリカ(ハワイ):制限解除されたらまっさきに行きたい所ナンバー1ではないでしょうか

「HP Reverb G2」を使って「Microsoft Flight Simulator」を遊んでみて

 VR機器もここまできたんだ……というのが初プレイ時の感想でした。VRは解像度の低さからドットが網目状になるのがこれまでの感覚でしたが「HP Reverb G2」ではそれもまったく皆無です。合わせて頭部トラッキングの高速であり正確なところもすごいな、と感激しっぱなしでした。外部にセンサーを置く必要もないということはセッティングをより簡素化してくれますね。ハードウェアの高度化と反比例するようにセットアップが簡素化していたのもだいぶ印象が良かったです。少ない接続ですぐにOSが認識してくれるのはそれだけでゲームプレイと没入感を阻害することもありませんよね。

 さっと頭に装着して、VRモードに切り替えればバーチャルかリアルかの境界線がだいぶ薄まります。機内からその内装を見るだけでもだいぶ驚きました。ピラーカバーなどの樹脂の質感、コクピットの素材感も実機を見ているような感覚になります。後ろを見れば客席があったり、ダッシュボードとフロントガラスの間に頭をねじ込んであり得ない角度で外を確認することもできます。何か問題が無いかと体を動かして確認するという感覚はクルマも同じですよね。これはVRでなければできない感覚ですし、もうこれは”ニア現実”とも呼べる感覚でした。

 ここで、VR酔いに関して書いておこうと思います。通常の3D酔いも感じない筆者の感覚ですが「HP Reverb G2」は頭のトラッキングが高速なこともあって頭を動かした量と角度が実際の画面の動きの量と角度と全く一緒なのです。それもあってまったく酔わなかったこともお伝えしておきたいと思います。機体は90度傾いて(地平線・水平線が90度)いても視界の確認のために色んな角度から外をみてみましたがVR酔いはまったく問題ありませんでした。どちらかというと、ヘッドセットの締め付けによる圧迫のほうがストレスになるかもしれません。適度な休憩をしながら楽しむ方がよいと思います。

【VR対応Microsoft Flight Simulator】
アップデートによってさらに魅力的になった「Microsoft Flight Simulator」。VR対応は素晴らしい体験の一言です

 こうして「Microsoft Flight Simulator」で飛ぶと現地の様子が見て取れて勉強になる、と言いましょうか。思い描いていた情景がまるで想像でしかなかったんだと再認識させてくれます。もちろん現地へ行った自分の目で見るものにかなうはずはありませんが、こうやって確認ができるほどのデータがサーバーにあるというわけです。さすが2PB(ペタバイト)のデータ量はダテじゃないわけですね。脱帽です。

 今はコロナ禍で国内移動が関の山……というか県を超えるのも難しいかもしれない状態ではありますので、行きたいと思っていた場所をくまなく探索するのはいかがでしょうか。「Microsoft Flight Simulator」であればそれが叶いますね。シミュレーターではありますが初日の出ツアーということで世界中のさまざまな都市他を飛んでみて、冒頭にも書かせていただいたようにコロナがいようがいまいが地球は回り続けているのだと認識させられました。世界には平等に年明けはやってくるんですもんね。コロナなんかに負けてられません!

 正直に言いますと、筆者はVRに懐疑的でした。あのめんどくさいセットアップや煩雑な視点リセットなど技術はすばらしいとはわかるもののストレスなく”遊ぶ”とか”エンターテインメント”の領域にまではいっていないと思ったからです。ですが「HP Reverb G2」はその思いをちょっと変えてくれそうです。特に「Microsoft Flight Simulator」が対応してくれたことは導入への大きな後押しになってくれそうです。しばらくVRモードで飛び続けたいと思います。