先行レビュー

「遊戯王 TAG FORCE GX」先行レビュー! “タッグフォースらしさ”を残しながら圧巻のグラフィックで青春のデュエルが蘇る!【TGS2026】

【遊戯王 TAG FORCE GX】
2027年2月16日 発売予定
価格:4,950円

 コナミデジタルエンタテインメントは、Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PC用カードゲーム「遊戯王 TAG FORCE GX」を2027年2月16日に発売する。本作は2008年に発売された「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」のリメイク作品となり、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」のキャラクターと共にデュエルを楽しめるタイトルだ。

 タッグフォースシリーズはキャラクター達とチームを組んで共にデュエルするゲームオリジナルの特殊ルール「タッグデュエル」や、アニメキャラクター達と交流を深めて繰り広げられるオリジナルストーリーやイベントなど、本シリーズでしか味わえない「遊戯王」の魅力が数多く存在しているタイトルなので今もなお根強いファンが多い。

 シリーズとしては2015年に発売された「遊戯王ARC-V TAG FORCE SPECIAL」以来の作品となるため、まさかの復活に多くのファンが驚愕した事だろう。

【【公式】遊戯王 TAG FORCE GX ゲーム紹介トレーラー】

 現在開催中のTGS2026のコナミブースでは試遊台が設置され、懐かしのキャラクター達とのデュエルを実際に遊ぶことが可能となっている。今回の記事ではそんな本作を一足早くプレイしたので、進化したポイント等を交えて紹介しよう。本記事の最後には本作ディレクターの松村氏へのインタビューも載せている。ファン必見の内容となっているのでぜひチェックしてほしい。

「遊戯王 TAG FORCE GX」とは?

 本作「遊戯王 TAG FORCE GX」は「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の物語終盤を舞台に、オリジナルストーリーや様々な形式でのデュエルを楽しめる作品だ。

 メインとなるストーリーモードはタッグデュエルを通してパートナーのオリジナルストーリーを楽しみながら、リメイク元となる「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」時代のカードプールをベースとした「遊戯王」を味わう事ができる。

 リメイク元となった「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」は各キャラクターのストーリーの完成度が非常に高く、しっかりキャラクターを掘り下げられたのでアニメファンからも高い評価を得ているタイトルだ。

 タッグパートナーそれぞれに個別のエンディングが用意されており、その中にはプレイヤーの分身である主人公と特別な絆で結ばれるストーリーも存在する等キャラクターゲームとしても非常に完成度が高い。

 今作では「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」に収録されていたストーリーは全て実際にプレイ可能で、前作となる「遊戯王デュエルモンスターズGX タッグフォース」と「遊戯王デュエルモンスターズGX タッグフォース2」のストーリーもギャラリーモードで閲覧が可能。「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」ファンにも堪らない内容と言えるだろう。

【タッグパートナーとのストーリー】
【独自の環境で行われるタッグデュエル】

 またリメイクに際して多くの新要素も用意されている。グラフィックの美麗化や各種ゲームUIには大きな進化が見受けられ、デュエルフィールドではキャラクターやモンスター達の3Dモデルが凄まじく動き回るので大迫力のデュエルを楽しめるだろう。

 さらに当時は存在しなかった一部カードの新規収録や、新ミニゲームが追加されるなど単純に遊びの幅が広がっている要素も数多く存在している。

 特に新規収録カードに関しては「原作の発売当時はまだカード化されていなかったが2026年だとカード化されている」というカードが数多く存在する。一部のカードは現代レベルの破格な性能となってOCG化しているパターンもあるので、この新カードの有無はゲーム体験に大きく変化を与えてくれる劇的なスパイスといえる。

 昔ながらの遊戯王の中に現代カードが少し混ざるという独自のレギュレーションのデュエルを楽しめるのだ。

【進化したグラフィック】

TGS2026にて実際にプレイ!懐かしのキャラクター達との再会に感動……!

 今回TGS2026でプレイできる試遊版ではアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の主要キャラクター7人とタッグを組んでデュエルする事が可能だった。

 会場の周りでは画面に映ったキャラクター達と一緒に写真撮影ができるフォトスポットや、来場者特典の特別な「トークンカード」が配布されている。

 時間によってはオベリスクブルーの制服を着たコスプレイヤーやマスコットの「ハネクリボー」が来訪するなど非常に豪華な内容となっている。

【フォトスポット】

 今回最初にパートナーに選んだのは「万丈目準」だ。完全に筆者の趣味だが「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」でも大好きなキャラクターだったので主人公を差し置いてパートナーに選んだ。

【試遊ブース】

 まず最初に驚いたのはグラフィック面だろう。リメイク元の「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」ではマップの移動も2Dだったのが今作ではSDサイズの3Dグラフィックになり、探索のプレイフィールは大きく変化しているのだ。

 またデュエル中のキャラクターモデルも当時より格段に美化されている事に加え、今回はキャラクターが常に画面内でリアクションをしてくれるので“一緒にデュエルしてる感”をより強く感じる事ができた。

 他にもピンチの時に発動できる“ディスティニードロー”の際やフィニッシュを決める際には特別なカットインが入る等、デュエルを盛り上げる新要素が数多く見受けられたが、演出を強化しつつゲームテンポは損なわない絶妙なバランスで作られていたように感じた。

 特に万丈目は表情が豊かなキャラクターなので一緒にデュエルしていると楽しいシーンが多く、思わずニヤけてしまうほど大満足できる内容だった。

久々の万丈目がカッコ良すぎて驚いている筆者

 万丈目と戯れている間に今作の新要素である「釣り」も体験する事ができた。ゲームとしては非常にシンプルな内容で、タイミングよくボタンを入力する事で様々なアイテムを釣る事ができるミニゲームとなっている。

 釣れるアイテムは魚だけでなくデュエルで使用するカードやパートナーの好感度を上げられる「ドローパン」が混じっているなど、デュエルアカデミアなラインナップをゲットできるのは本作ならではだろう。

 他にもタッグパートナーと一緒にカードに関連した「クイズ」を遊べたり、本作から登場予定のダンジョン形式のコンテンツが用意されていたりなどデュエル以外の要素にも力が入っている印象を感じた。数多に用意されたミニゲームを駆使して、タッグパートナーの好感度をどのような手段で上げるのかはプレイヤー次第な点もタッグフォースの面白いポイントだろう。

【釣り】
中には変な物が釣れる時も……!
【クイズ】

 次に筆者がプレイしたのが「早乙女レイ(オシリスレッド)」だ。
ゲームではこの時代を象徴する最強テーマデッキの1つ「ライトロード」を使用し、オリジナル版では個別のストーリーで色々と衝撃を残した事でも有名なキャラクターだ。ビジュアルの進化でより可愛らしくなった姿に感動しつつも早速「ライトロード」の最強パワーを奮ってもらった。

 ゲームを進める中で気になるポイントを2つ見つけたので紹介したい。

 1つ目はパックの仕様で、今作でもタッグパートナーに選んだキャラクターに対応したパックが開封可能となっていた。

 その上で「早乙女レイ(オシリスレッド)」のパック内に当時OCG化されていなかったカード「恋する乙女」を確認できたのだ。能力はOCG準拠となっており、通常のパックからも出た事を踏まえると新規カードも物によっては意外と簡単に入手が可能なのかもしれない。

【カードパック開封】

 2つ目はゲームオリジナルキャラクターの存在だ。

 タッグフォースシリーズはアニメに登場した主要キャラクター以外にも、ゲームオリジナルで登場する魅力的なキャラクターが数多く存在し、そのキャラクター達ともタッグを組んでストーリーを遊ぶことができる。

 今回その中でも特に人気キャラクターの1人「藤原雪乃」とエンカウントできたので早速デュエルした。デュエル中の演出で一部新規ボイスの存在を確認でき、テキストもオリジナル版とは少し異なる表現がされているなど、オリジナル版との明らかな変化を感じられたのだ。

 後のインタビューで判明した部分だが、今回ゲームオリジナルキャラクターに関しては表現の強化として新規ボイスを初めとした新要素が加わっているとの事だ。

 ストーリー内容に関してはオリジナル版準拠のようだが、キャラクター達の新たな一面を見られるだけでも古参ファンからすると嬉しい要素と言えるだろう。

【何かと有名人な「藤原雪乃」さん】
現代風に言うと“メロい”言動が非常に多かった

 今回の試遊内容は以上となるが、少ない時間の中でも濃密に進化した“タッグフォースらしさ”を存分に味わう事ができた。懐かしさと新しさの両方を満喫できる素晴らしい作品となっていたので、気になる人はぜひコナミブースに足を運んでみてほしい。

自身も当時からデュエリスト!ディレクター松村氏が語るリメイクへの思い!

 最後に本作のディレクター松村氏にインタビューを行うことができたので紹介しよう。松村氏自身も当時「遊戯王」や「タッグフォース」を遊んでいたプレイヤーとの事で、今回のリメイクにかける思いは非常に強い。

ディレクターの松村氏

――今作「遊戯王 TAG FORCE GX」を制作するに至った経緯や理由はなんでしょうか?

松村氏:まず私自身が「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX(以下、遊戯王GX)」やタッグフォースシリーズに触れて育ってきた世代です。思い入れが強くあるタイトルでして、その上でタッグフォースシリーズが今も根強い人気のある作品だと私共もしっかり認識していましたので、今回「遊戯王GX」が20周年という節目に「遊戯王GXのタッグフォースを出そう」という事になりました。その中でナンバリング1、2、3を全て網羅した形でのリリースも検討したのですがボリュームがかなり大きくなってしまう問題もあったので、「遊戯王GX」としては集大成となる「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」をベースとした作品を作ろうと決まりました。

――オリジナル版から新規収録カードが約200種類存在しますが、こちらの導入理由と選定基準はなんでしょうか?

松村氏:導入理由として最も大きいのは当時「アニメでは登場していたけどOCG化はしていなかったカード」を入れたかったからですね。例えば明日香の使用する「サイバー・エンジェル」やジムが使用する「化石(フォッシル)」等がその類です。アニメのキャラクターと一緒にデュエルするゲームなのに、そのキャラクターのカードを十分に使えないというのが当時ありました。ですので、新たな200枚のカードは基本的にはそういった需要を満たせるようなカードを収録した形になります。

――当時「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース3」にはゲームオリジナルカードとして収録されていた物もありましたが、今作では全てOCG準拠に変更されるのでしょうか?

松村氏:そうですね。現在OCGとして発売されて今回収録される内容のカードに関してはそちらに置き換える形になっています。中には現在もまだOCG化されていないカードもあると思いますが、そのカード達に関しては“そのままオリジナルカードとして”収録しています。例を上げると「アルカナフォース」に関連する罠カードなどがありますね。

――キャラクターグラフィックやムービーの3Dモーションなどかなり力が入っているように感じましたが、こだわりのポイントなどはありますか?

松村氏:演出面はかなりこだわった部分になります。例えばフィールド魔法を発動した際に背景がカードに合わせて変化する演出は当時の「フィールド魔法はお互いに1枚しか発動できない」というルールに合わせて作ったりもしてますので。あとはモンスターの召喚演出にも非常に力を入れています。今回の試遊版ではあまり見られなかったかもしれませんが、チーム全体として特に魅力的に作りたいと思った部分なので注目して欲しいですね。

――個人的にお気に入りの召喚演出のモンスターはいますか?

松村氏:もちろん全てのモンスターもこだわりを持って作っているのですが、個人的には「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」と「ユベル」ですね!

【レインボードラゴン】

――キャラクター表現の進化が凄まじいですがこだわりのポイントはありますか?

松村氏:当時登場していたキャラクター全てのフル3Dでモーションを作り直したのですが、「遊戯王」のキャラクターは独特な髪型をされている方も多いのでそこは少し大変な部分でしたね(笑)。ただそこはファンの皆さんが見たい部分だと思ったので、しっかり頑張って作りました。

――60FPSでキャラクターが動いていたため驚きました。こちらもこだわりでしょうか?

松村氏:そうですね。やはり自分の好きなキャラクターやモンスターがなめらかに動くのもこのゲームの魅力かなと思いまして、できる限り頑張った形にはなりますね(笑)

ヌルヌル動き、表情の変化もかなり多彩だ。デュエルシーンに合わせた会話などもあるので必見

――キャラクター毎のエンディングスチルも1枚絵から動くようになっていたりと進化を感じ感動しました!

松村氏:ありがとうございます! エンディングの個別スチルに関しては過去の物をベースに今回の3Dで動かすという形にしていますので、詳細は発売をお待ちいただければと思います。

【EDスチル】

――タッグフォースシリーズの続投を待ち望んでいるファンが大勢いると思いますが、今後の展望などがあればお伺いしたいです。

松村氏:具体的な今後の予定は現状はお話できませんし、正直なところ今はまだ分からないという部分が大きいです。ただタッグフォースシリーズの根強い人気があり、「遊戯王GX」が20周年というきっかけがあって作らせていただけたと思っています。

 なのでまずはこの「遊戯王GX」を皆さんにお届けする事を重視して今回作りましたので、そちらをお楽しみいただければと思っています。その上で引き続き皆さんのニーズを見ながら今後の「遊戯王」の展開を検討していきたいと思っています。

――ありがとうございました!