【特別企画】

「遊戯王」の世界大会「Yu-Gi-Oh! WCS2026」大盛況でフィナーレ!OCG・MD部門決勝レポート&「デュエルリンクスの部」優勝者インタビュー

【Yu-Gi-Oh! WORLD CHAMPIONSHIP 2026】
開催期間:8月28日~30日
会場:東京ガーデンシアター

 8月28日から3日間にかけて開催された「遊戯王」のナンバーワンプレーヤーを決める祭典「Yu-Gi-Oh! WORLD CHAMPIONSHIP 2026」。「デュエルリンクス(RUSH DUEL)」、「デュエルリンクス(SPEED DUEL)」、「マスターデュエル」、「OCG・TCG」の4部門で行われた本大会は、全世界で予選トーナメントを勝ち抜いた強豪プレーヤー達による頂上決戦が繰り広げられた。

 今回レポートする大会3日目(8月30日)は4部門の決勝戦を有観客で実施。各部門における2026年”世界一”の称号をかけたデュエルを実際に観戦できた。

 今年の開催国が日本という事もあり、多くの決闘者(デュエリスト)達が戦いの舞台・有明ガーデンに集いイベントは大盛況の中フィナーレを迎えた。知略の限りを尽くしたデュエルシーンの数々、選手それぞれが持つドラマや魂のぶつかり合い、正に「遊戯王」の面白さを凝縮したような祭典だったと言えるだろう。

 今回の記事ではそんな決勝戦より「OCG部門」と「マスターデュエル(以下:MD)部門」の激闘を振り返りつつ、「デュエルリンクス(RUSH DUEL)」にて優勝を果たした日本人選手「たく」選手へのインタビューを紹介しよう。

 なお本イベントのアーカイブが現在YouTubeにて公開中なので、気になる人はぜひ合わせてチェックして欲しい。

【【OCG・TCG/デュエルリンクス/マスターデュエル】Yu-Gi-Oh! WORLD CHAMPIONSHIP 2026 / DAY3】
【【OCG・TCGの部】Yu-Gi-Oh! WORLD CHAMPIONSHIP 2026 / DAY3】

「たすく」選手率いる「Glory Future」との激闘の果て、MD部門は韓国代表「Called By Army」が栄光を掴む!

 MD部門の決勝戦では日本代表チーム「Glory Future」と韓国代表チーム「Called By Army」の激闘が繰り広げられた。

 MD部門は本大会の中で唯一の3人チーム戦での戦いとなり、各選手が2デッキを用意して試合ごとにデッキの選定を行なう事が可能だ。

 またチーム内で同一カードは合計してリミットレギュレーションに定められた枚数しか使用できないが、「シェアカード」と呼ばれるチーム全員が上限枚数まで使用できるカードを5種類選択できるなどチーム戦ならではの独自の面白さが特徴となっている。

 試合は3人同時にデュエルし、対戦相手を入れ替える形で最大1人あたり3回、計9回のデュエルが行なわれる。先に5勝を決めたチームが勝利するというルールとなっており、試合中にチームメイト同士での相談・激励が可能となり非常に熱いシーンが多いのも醍醐味だ。

詳細なルールは本イベントの配信でも紹介されている

 今大会の決勝戦まで進んだ両チームについて紹介する。まずは日本代表チームの「Glory Future」は、日本の遊戯王選手で最も名を馳せていると言っても過言ではないプレーヤー「たすく」選手をリーダーとしたチームだ。

 彼の実績は詳細に取り上げると“きりがない”ので一部省略するが、MD内で開催される既定シーズンで世界一勝率の高いデュエリストを決めるイベント「デュエリストカップ」で幾度となく1位に輝き、OCGイベント「YCSJ NAGOYA 2025」においても優勝するなど、日本が誇る最強遊戯王プレーヤーの1人として輝かしい実績を持つ。

 また今回チームメイトとして共に戦う「フリーダム」選手と「ゆき。」選手も幾度となく「WCS」の舞台に立っているトッププレーヤーだ。「フリーダム」選手は昨年の「WCS2025」にて「たすく」選手と共に戦った長年のチームメイトであり、「ゆき。」選手は同大会において別チーム「Soul Form」のリーダーとして出場するなど、バックボーンも非常に熱い選手達となっている。全員が「WCS2025」のリベンジという大きな目標を掲げて集った、実力もドラマ性も高いドリームチームと言えるだろう。

【チーム「Glory Future」】
左から順に「ゆき。」選手「たすく」選手「フリーダム」選手だ

 対する韓国代表チーム「Called By Army」もまた熱いドラマを秘めたチームだ。

 彼らも一昨年に開催された「WCS2024」において準決勝敗退という苦い記憶を胸にリベンジに挑むチームとなっている。またチーム名「Called By Army」から推察する通り、チームメンバーの半数が来年兵役に就くため今年の大会に賭ける思いは非常に強い。

 本トーナメントにおいても準決勝では1セット目を1-2という不利な状況から、怒涛のチーム3連勝で決勝進出を決めたシーンは非常に印象的だった。高い実力もさることながら、最後まであきらめない“デュエリスト魂”を持つ強豪チームとなっている。

【チーム「Called By Army」】
左から順に「CER.subaduck」選手「CER.Sana」選手「A1.cutesnail」選手だ

 そんな両チームの激闘を印象的なデュエルシーンを中心に振り返っていこう。1セット目で注目したいのは両チームのデッキチョイスだ。

 Aテーブルの「たすく選手 VS CER.Sana」選手の試合では「CER.Sana」選手がこれまであまり使用してこなかった「磁石」デッキを選択。高い展開力と強固な妨害を特徴としたアーキタイプでありながら、本大会では初の登場となるデッキに多くのプレーヤーが驚愕しただろう。

 あくまで筆者の推察となるがこのチョイスは「たすく」選手の使用しているデッキタイプを対策しての選出ではないかと考えている。「磁石」デッキは展開方法によっては相手の魔法カードを完全に封殺できる「マジック・キャンセラー」を盤面に呼び出せるため、魔法カードを中心として戦う「閃刀姫」デッキに対して強く立ち回れる。

 加えて「CER.Sana」選手のデッキには「デモンスミス」ギミックも合わせて採用しており、こちらも展開値を伸ばせるだけでなく最終的な盤面に「DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー」を添える事で「たすく」選手のもう1つのデッキである「M∀LICE」の展開を強く抑制できるのだ。

【マジック・キャンセラー】
【実際の盤面】

 しかしここで「たすく」選手も「CER.Sana」選手の裏デッキを想定してか、あえて「M∀LICE」をチョイスしている点もレベルの高いアクションといえる。

 相手の動きに合わせて臨機応変な戦いが可能な「閃刀姫」に対して、独自の展開力の高さと“除外ギミック”による押し付け性能の高さが魅力の「M∀LICE」は墓地を利用する多くのデッキタイプに幅広く強く出る事が可能なのだ。

 デッキチョイスの相性だけで見ると結果的には墓地を多分に利用する「磁石」に対して「M∀LICE」の除外ギミックは非常に刺さりが良く、先攻後攻が逆だった場合は試合展開も未知数だったように筆者は感じている。

 実際の試合は先攻を取った「CER.Sana」選手の展開を「たすく」選手がマストタイミングで手札誘発カードを使用し被害を最小限に抑える事に成功している。徹底的に展開の要となるモンスター「ブロックドラゴン」へのアクセスを咎める誘発の使い方は多くのデュエリストが参考にできるプレイングだろう。

 しかし「CER.Sana」選手も展開値を意識的に向上させた構築が上手く機能し、妨害を受けながらも盤石なフィールドを形成する事に成功。加えて、返しのターンに「M∀LICE」の初動となるキーカードが引き込めず、1セット目Aテーブルは「CER.Sana」選手の勝利という結果となった。

 もう1つ個人的に注目したいのがBテーブル「フリーダム選手 VS A1.cutesnail選手」のデュエルだ。

 筆者が驚いたのは「フリーダム」選手のデッキチョイスで、こちらもここまであまり表に出ていなかった「エルフェンノーツ」を選択しているのだ。

 加えて展開ギミックに添えているのがAテーブルでも警戒された魔法カードの使用を禁止する「マジック・キャンセラー」で、「シューティング・ライザー・ドラゴン」と「水晶機巧-フェニキシオン」を用いた独自の展開ルートには多くのデュエリストが舌を巻いた事だろう。

 本人のSNSでの発言を引用すると「捲り札を多用するデッキに対して投げる想定でした」との事で、この戦略が「結晶魔術 光の涙」などの強力な魔法を駆使して展開&捲りを行う「A1.cutesnail」選手の「妖精伝姫+マギストス」デッキに強く刺さる形に。現環境の魔法カードのパワーを鑑みた構築、お互いのデッキチョイスを読んでの知略攻防に筆者は強く感動した。

 続く第2セットは「Glory Future」視点だと1-2という不利な状況で迎えた試合となる。加えてコイントスの女神は「Called By Army」に微笑み、全テーブル「Glory Future」が後攻という流れでデュエルは始まった。

 ここで筆者が特に注目したのが先行展開に対して細い勝ち筋を積み上げる「たすく」選手&「ゆき。」選手、並びに細かなプレイングで相手の逆転の目を油断なく排除する「CER.subaduck」選手&「A1.cutesnail」選手の熱い攻防だ。

 Cテーブル「ゆき。選手 VS A1.cutesnail選手」のデュエルでは「妖精伝姫+マギストス」の先行展開に対して果敢に「ドラゴンテイル」の相手ターン融合効果でアクションを起こす「ゆき。」選手の奮闘。

 対してその展開を利用して先行から「超融合」でカウンターしつつ、返しのターンには「ドラゴンテイル」罠カードのドロー効果すらもケアする「A1.cutesnail」選手の采配が光る、非常に見応えのあるデュエルが行われた。

 Aテーブルの「たすく選手 VS CER.subaduck」選手の試合も「絢嵐」による圧倒的先行展開に対し、後手捲りも得意とする「閃刀姫」の最後まで諦めない熱いデュエルシーンが見られる。

 「強欲で貪欲な壺」を「禁じられた聖冠」を交えて効果を通しながら、デッキ3枚の中で奮闘する姿に胸を熱くしたデュエリストも多いだろう。

追加のドローすら許さない徹底したプレイ
最後の最後まで全力を尽くす「たすく」選手

 しかしここでチーム戦ならではの熱いドラマが繰り広げられる。全員が後攻という逆境の中、再び「フリーダム」選手が見事勝利。もし負けていた場合、「Called By Army」が5デュエルを勝利し試合が終了していたため、「フリーダム」選手の勝ち星によって首の皮一枚でつながり、試合を3セット目まで持ち込ませることに成功したのだ。

 「フリーダム」選手は事前インタビューにて「予選トーナメントはほかのチームメイトに助けてもらったので次は自分が2人を助ける」と語っており、正に有言実行で、窮地に追いやられながらも“3連勝すれば優勝”という局面になる。

 向かえた最終セットは1試合でも「Called By Army」が勝利した瞬間に全てのゲームを中断し終了という形式の中で行われた。

 ここで最初に細い光を差し込ませたのが「ゆき。」選手だ。Cテーブルの「CER.Sana」選手とのデュエルでは先攻を取られながらも「CER.Sana」選手が先行で何もせずターンエンドし、手札誘発の重ね掛けで動きを止める展開に。

 「増殖するG」による強力な抑制の中、「烙印+ドラゴンテイル」デッキの「烙印」の特性を遺憾なく発揮して相手のリソースを増やさず自分のリソースはしっかり抱え込む事に成功し見事勝利を収めたのだ。

 しかしBテーブル「フリーダム選手 VS CER.subaduck選手」の攻防によって本トーナメントは決着する。

 この試合は「烙印+ドラゴンテイル」デッキを駆使する「CER.subaduck」選手の「烙印融合」による強力な先行展開に加え、「フリーダム選手」の手札誘発が「The Fallen & The Virtuous」によってかわされるという苦しい展開が待ち受ける。

 出し得る限りの全力で「キラーチューン」デッキによる後攻展開を行う「フリーダム」選手だが、「相手の場にモンスターを残さずシンクロ召喚させない」という「CER.subaduck」選手の一貫したプレイングにより試合は決着した。

 Aテーブルで行われていた「たすく選手 VS A1.cutesnail選手」の試合は「閃刀姫」を使用する「たすく」選手の先行展開を強力な手札誘発カード「ドロール&ロックバード」で抑制する展開でのスタート。引き込んだ魔法・罠を駆使して「A1.cutesnail」選手の駆使する「妖精伝姫+マギストス」の展開を止めに掛かるが、圧巻の手数で展開を許してしまう。

 最終的にはフィールドを一掃し手札1枚の状況まで追い詰められ、バトル前に盤石なフィールドを形成している状況だったが、Bテーブルの試合が決着したことを受け、Aテーブルの試合は途中で終了。非常に苦しい展開での幕引きとなった。

 今回MD部門を優勝した「Called By Army」は高いデッキ構築力と環境を読んだデッキ選出をできていたように筆者は感じている。プレイングも勿論正確であり、数々の逆転劇を繰り広げて来た彼らの実力を疑う者はいないだろう。改めて「優勝おめでとう」という言葉を送りたい!

 また惜しくも優勝を逃してしまった「Glory Future」も非常に素晴らしい数々のデュエルを繰り広げてくれた選手達だ。今回はリベンジを為す事が叶わなかったが、ぜひ次の「WCS」にも果敢に挑戦し、多くの日本人デュエリスト達の希望となってほしいと筆者は強く思ってしまう。

 「Glory Future」とは「栄光の未来」を指す言葉だ。今大会は栄光を掴む事はできなかったとしても、彼らの未来に栄光が続いている事を切に願っている。

OCG部門は「Mario Angelo De Micco」選手! 「キラーチューン」の正確無比なプレイが優勝へ導く

 OCG部門の決勝戦は「キラーチューン」デッキを駆使する「Mario Angelo De Micco」選手と、「光と闇の儀式+烙印」デッキを使用する「Josh Kelly」選手の激闘が繰り広げられた。

 おだやかで冷静沈着な佇まいの「Mario」選手と、エネルギッシュで爽やかな印象「Josh Kelly」選手という2人だが、チョイスしたデッキタイプやプレイスタイルにも特徴的な違いを見せてくれた。

 「Mario」選手が使用する「キラーチューン」デッキはシンクロ召喚を駆使して相手に対して強力な妨害を行えるテーマだが、その1番の特徴として「展開の中で相手の手札とデッキトップを確認できる」という性質を秘めている。相手の行動を全て把握した上で的確な妨害ができ、本大会でも非常に強力なアーキタイプの1つとして注目されていたデッキなのだ。

 “全てを理解している上で相手の行動を予測する”という高度なプレイを求められるが、このデッキの性質は冷静沈着に 精密なプレイを得意としている「Mario」選手と合致していると言えるだろう。

 対する「Josh」選手の使用する「光と闇の儀式+烙印」デッキは日本ではあまり見受けられなかったタイプの混合デッキだ。

 「光と闇の儀式」と「烙印」という2つの強力なテーマを最適なバランスかつお互いが相互作用し合う形でデッキを構築する必要があり、2つのテーマが邪魔にならないように展開をする必要があるためシビアなプレイングが要求されるデッキであることが分かる。

 ここまで勝ち上がっている事からもその実力が本物である事は疑いようが無いが、ある種強いカードを合致させた“わんぱくなデッキ”という捉え方もでき、エネルギッシュな「Josh Kelly」選手が乗りこなすに相応しいデッキだと筆者は感じている。

 そんな印象的な2選手が激突する決勝戦の第1セットは「光と闇の儀式+烙印」デッキを駆使する「Josh」選手の先攻でゲームがスタートする。

 様々なドローカードで手札を整えようとする「Josh」選手の展開に対して、大幅に手札交換を行える「エルフの聖賢者」に「エフェクト・ヴェーラー」で妨害する「Mario」選手のプレイがクリティカルに刺さる展開となる。

 手札交換効果だけを止める「灰流うらら」ではなく「エフェクト・ヴェーラー」だった事で儀式召喚を行う効果も使用できず最小限の盤面でターンを返す事になり、「キラーチューン」デッキの展開を通した「Mario」選手が1セット目の勝利者となった。

 テーマの混合デッキは手札事故の確率が純テーマデッキより高くなる一方で、手札交換カードによって手札事故の確率を軽減している「Josh」選手のデッキ構築が垣間見え、その上で混合デッキの性質の弱点をついた「Mario」選手の采配が勝利をもたらしたと言って良いだろう。

 続く第2セット目は一転して混合デッキならではの利点を最大限発揮した試合展開となる。

 サイドチェンジ後に再び先攻を取った「Josh」選手はモンスター効果を止める「無限泡影」を2回受けながらも「烙印」によるリソース&妨害に加え、最近では採用が珍しい「教導の騎士フルルドリス」による妨害を構える事でデュエルを継続する。

 相手のターンには「二つの心」1枚から追加で「光と闇の儀式」による妨害を構えるといった、複数のプランをデッキに投入する強みを発揮。最終的にできうる限りの展開カードで「キラーチューン」を着地させ続けるが、モンスターを1体も残さないプレイによりシンクロ召喚を阻害され「Josh」選手の勝利となった。

 最終戦となる第3セットでは「キラーチューン」デッキが持つ展開力の恐ろしさを思い出す事となった。

 「キラーチューン」の先行展開に対して「灰流うらら」をプレイするも自前の手数により貫通し、続く展開で「キラーチューン・ロタリー」の効果が発動し手札が公開されて残る妨害札である「調和ノ天救竜」に気づかれてしまう。

 相手の手札が判明してからの「Mario」選手の精密なプレイは凄まじく、「調和ノ天救竜」を起動しないように盤面でモンスター効果を使用しない状態で対策となる「鎖縛竜ザレン」の着地を成功させる。

 「キラーチューン・キュー」の効果も絡めてデッキトップも固定させ、相手の次のターンの手札を完璧に掌握できている状態でゲームをスタートさせた。

 「Josh」選手も公開されている手札の中で必死に活路を見出すべく「黒衣竜アルビオン」などでカードを引き込もうとするも、未確定カードを増やす事を一切遮断する「Mario」選手の徹底したプレイに退路を塞がれていく展開となる。 最終的には見えていたカードを的確に妨害し、「Josh」選手視点では見えていなかった万能無効カード「伍世壊浄心」と「屋敷わらし」によって完全に手数をもぎ取り見事に勝利した。

 現代遊戯王において“情報リソース”という部分が如何に重要かを体現し、それを最大限活かす精密無比な「Mario」選手のプレイングは優勝に相応しいと言えるだろう!

「デュエルリンクスの部(RUSH DUEL)」優勝「たく」選手へインタビュー!

 最後に今大会で唯一日本人選手として優勝を果たした「たく」選手へのインタビューを載せたいと思う。

 「たく」選手が優勝した部門は「デュエルリンクスの部(RUSH DUEL)」となり、「ラッシュデュエル」ならではのスピード感と「デュエルリンクス」が持つド派手なスキルによるエキサイティングな攻防が組み合わさった独自の面白さと戦略性が楽しめる部門となっている。

 OCGならびにMDのみを遊んでいるプレーヤーからすると初めて見る強力なカード・スキルが入り乱れ、ド派手ながらハイレベルな知略の攻防に改めて本作をプレイしたくなったという人も多いのではないだろうか。

 そんな「デュエルリンクスの部(RUSH DUEL)」で見事な戦いを繰り広げた「たく」選手が本作の魅力なども一緒に語ってくれたのでぜひチェックしてほしい!

【優勝した「たく」選手】

――あらためて優勝おめでとうございます! 今の率直なお気持ちを聞かせてください

たく選手:もう本当に嬉しいですし何より楽しかったです! 最後の試合なんかもうドキドキで、心臓の音が聞こえてくるくらいだったのですが、その緊張も貴重な経験になり楽しかったです!

――決勝戦で一番印象的なシーンや良かったプレイングなどはありますか?

たく選手:全体的に良かったと思ったのは自分のやりたいプレイができたという点です。特に最終試合は相手に選択を迫っていく罠デッキとしての良さを引き出しながら戦えました。

 あとは「HERO」とのデュエルの際に、相手の「E・HERO バースト・ウィングマン」を2回召喚されたシーンがあり、1回目は「シャイニー・シェイディー」を撃たずにじっくり構えて、2体目の着地に合わせて発動したのはプレイングの光る場面だと思っています!

 他にも実は決勝戦特有の緊張感から2試合目で「ヴォイドヴェルグ・フォビドゥン・レクイエム」の守備を見落とすミスをしたのですが、そこからしっかり持ち直せたのは自分の良かったところですね。

――本日決勝で使用した5デッキの選出理由や自分ならではの特徴があればお聞きしたいです。

たく選手:まずなんと言っても他の出場者が誰も使っていなかったであろう「蒼救」ですね。「デュエルリンクス」に実装された当初からずっと使ってまして、認知度が低いデッキを使えば相手が戦い方を知らない可能性もあるのが強みの1つです。

 デッキの特徴として罠が6枚と「リンクス」のラッシュデュエルとして多めの枚数採用をするタイプのデッキですが、自分が勝てる状況まで耐えて盤面を押し付けていくという戦い方が今回の5デッキの中では強い部分になります。

――という事は今回の5デッキの中でも一番思い入れがあるのは「蒼救」でしょうか?

たく選手:お気に入りも「蒼救」です(笑)。なので最終戦にこのデッキを持って行く事も自分の中では決めてました。メチャメチャ「蒼救」で優勝したかったので今すごく嬉しいです!

――決勝戦で使うデッキの順番にはどんな考えがありましたか?

たく選手:最後は「蒼救」と決めていて、最初は対戦相手の「pocowacotaco」選手に合わせ「ブラック・マジシャン」デッキだったので、そこに合わせる形で有利なデッキとなる「ロイヤルデモンズ」をチョイスしました。

 そしたらキャラクターが「遊我」の「HERO」デッキでとてもビックリしましたね(笑)。他の試合に関しては最初の予想が外れてしまったので深くは考えず、キャラクターと目が合ってやる気のあるデッキから選択していきました!

――「デュエルリンクス(RUSH DUEL)」の魅力とは何でしょうか?

たく選手:なんと言ってもカードのホログラム加工や演出などがメチャメチャカッコいい事ですね。特に今回強力なデッキの1つでもあった「幻壊竜バクハムート」とかは本当にカッコいいと思ってます!

 ああいうのはアプリならではですし、ソリッドビジョンシステムのような表現は魅力の1つだと思います。加えて「リンクス」はキャラクターを選択してデュエルをするのですが、本作を遊んでからキャラクターを好きになるみたいなパターンが多いのも魅力です。僕もアニメ作品は見たり見なかったりなのですが、遊戯王を知らなくてもやってればキャラクターを好きになって楽しめるのも魅力だと思います。

――最後に「ラッシュデュエル」で一番好きなカードは何でしょうか?

たく選手:かなり難しいですがそうですね……。ただ僕的にはラッシュデュエルが実装された当初から「キャッチーボーディスト」という通常モンスターですね(笑)。イラストがメチャメチャ可愛くて、実際の試合では使わないのですがお気に入り登録してます!

――ありがとうございました!

 今年の「WCS2026」も非常に盛り上がり、凄まじいドラマの連続で心を熱くするデュエルが盛りだくさんの内容だった。今回栄光を掴みとった者も、惜しくも敗退した者も等しく全員素晴らしいデュエリストだったと言えるだろう。

 大会の最後には来年のWCSの開催地がシンガポールに決定し、ここからまた新たな戦いが幕を開ける。見果てぬ先まで続く戦いのロードの先にどんな熱きデュエルが待ち受けているのか。今から非常に楽しみである。