先行体験
『ゼンゼロ』Ver.1.2を先行プレイ! 新登場のシーザー&バーニスや“ヴァンサバライク”なミニゲームも遊びごたえ十分
物語の舞台は郊外へ。「カリュドーンの子」に迫るメインシナリオ実装
2024年9月25日 00:00
- 【『ゼンレスゾーンゼロ』Ver.1.2】
- 9月25日 配信予定
HoYoverseは、PlayStation 5、PC、AndroidおよびiOSプラットフォーム用アクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ』(ゼンゼロ)にて、大型アップデートVer.1.2「ツール・ド・インフェルノ」を本日9月25日に配信する。
『ゼンレスゾーンゼロ』は、7月にサービスを開始したHoYoverseの完全新作タイトルだ。正体不明の球状空間「ホロウ」による超常的な災害が多発する、退廃的な終末世界を舞台に、ビデオ屋「Random Play」を経営する主人公兄妹を中心とした物語が描かれる。常に生と死が混ざり合うアングラな裏社会を、コミカルかつポップな空気で彩る異色の作品となっている。
今回は、リリースから2度目のアップデートVer.1.2「ツール・ド・インフェルノ」を一足早くプレイする機会に恵まれた。新エリア「ブレイズウッド」の解放に加えて、勢力「カリュドーンの子」メンバーとして「キング・シーザー」、「バーニス・ホワイト」という2人のプレイアブルキャラクターが実装される。ここからは先行してオープンしていた創作体験サーバーで触れることができた新コンテンツについて見ていきたい。なお、メインストーリーなどの紹介はないので、ネタバレを気にする人は安心してほしい。
新エリー都から外れた、初の郊外エリアが登場! キャラクター切り替えでシーザーを操作可能に
Ver.1.2からは、これまで未知数だった新エリー都の郊外エリアへと足を運べるようになる。どのような経緯で主人公プロキシ兄妹がここを訪れることになるのかは、実際にゲームをプレイして確認してもらいたい。一つ言えるのは、メインストーリー第4章の物語の舞台であることだろう。既に第3章をプレイ済みのユーザーならば、なんとなく察するものがあるだろうが、果たして……?
そんな郊外の新エリア「ブレイズウッド」は、上層区域と下層区域の2つに分かれているのが特徴的だ。上層区域にはダイナーがあり、訪れた人々の憩いの場になっている。また、上層区域および下層区域から、目の前に見える巨大なホロウが印象的。人々が生活を営む新エリー都とは異なり、ブレイズウッドは荒れ果てた荒野の小さな集落のようでもある。下層区域には、お店があったり「にゃんきち長官」や「箱の賢者」といった、お馴染みのキャラクターがいる。
新エリアの面積はそこまで広いわけではない。イメージ的には「バレエツインズ前」くらいと、考えて貰うのが良さそうだ。ただ、郊外エリアは新エリー都とは全く異なった趣きがある。生活のためのライフラインさえ不十分に思えるそうした空間には、荒野をバイクで疾走する走り屋たちが集っている。新エリー都を中心に犯罪を取り締まる治安局の手は、こうした場所まで届いてるようには見えない。
忘れてはならない新要素が、フィールド移動中のキャラクター切り替え機能だろう。Ver.1.2では、主人公兄妹のほか、新キャラクターである「シーザー」と「バーニス」を切り替えて街中を歩き回ることができる。この機能は予告番組でも紹介されていたが、今後実装されるVer.1.4において、全エージェントが対応予定。対象はプレイヤーが招待済みのエージェントのみだ。
今回の試遊はVer.1.2の前半に実装されると思われる内容だったため「バーニス」で街中を歩くことはできなかった。しかし、前回のVer.1.1では「ジェーン」を一時的に操作でき、エージェントとしては初めて、街中で自由に動かせるタイミングがあった。その際はジェーンの揺れる太ももが一躍話題になったが、今後街中でエージェントを自由に操作できるようになる頃には、やはりこうしたエージェントごとに用意された小ネタがユーザーの間で話題になりそうだ。
「六分街」にあるゲームセンターにもアップデートが入っている。これまで遊べていたミニゲームは、「スネーク・デュエル」、「ソウルハウンドIII」の2つだけ(マルチプレイモードは除く)だったが、本バージョンから「怪奇旅団」が追加される。
このミニゲームは、キャラクターを強化しながら仲間を集め、迫り来る大量の敵と戦うローグライトなサバイバルゲームだ。“ヴァンサバライク”や“サバイバー系”などと言えば、わかる人にはピンと来るだろう。
だが、本家のジャンルと比べても、大きく差別化されているようだ。まず、プレイアブルキャラクターの総数が多く、かなり多彩。また、遊ぶ難易度ごとにプレーヤーが耐え抜くウェーブ数も決まっている。最初のうちは、プレーヤーキャラクターと仲間が1人いるという点も異なる部分だ。ウェーブを耐え抜き、パワーアップしていく過程で新たに仲間を加えると、敵の群れに対して複数人で立ち回ることができた。
攻撃は自動だが、「吹き飛ばし」という独自のアクションも備わっている。これは目の前の敵に対して行なえる手動の近接攻撃なのだが、引き連れている仲間を吹き飛ばすと、その仲間がクルクルと吹き飛んで、正面の敵を一掃することが可能。後半では単純な攻撃手段として機能する一方、囲まれて身動きが取れない状態を打破することにも転用できる。難易度は5段階まで用意されているので、またハイスコアを目指してゲームセンターに籠る日々が続きそうである。
シーザー&バーニスを早速バトルで使ってみた
早速バトルでシーザーとバーニスを使ってみた。シーザーはVer.1.2の前半で招待できる「物理」属性のエージェントで、「防護」特性の役割を持つ。ゲームの世界観的にはかなり珍しく、剣と盾を使った比較的オーソドックスな武器による攻撃アクションが持ち味だ。
特殊スキルは、敵の攻撃タイミングに合わせて発動すると「ジャストガード」になり、ダメージを無効化しつつ反撃可能。ジャストガードやパリィ支援、通常攻撃長押しによる攻撃を発動すると、周囲の敵に対し被ダメージが増えるデバフを与える。また、強化特殊スキル、連携スキル、終結スキルの発動後は、チームを強化するバフ「堅固な壁」を獲得する。この効果は一定時間チーム全体で共有するシールドが付与されて、敵の攻撃を受けても仰け反らない中断耐性、そして攻撃力の上昇といった効果を持つ。
つまり、シーザーは盾を使ったスキルの防御で攻撃を無効化しながら、チームの攻撃力・中断耐性強化・シールドを獲得しつつ、周囲の敵への被ダメージアップまで行なえるエージェントと言える。立ち回り方としては、バフ効果とデバフ効果を上手く維持しながら、チーム内のアタッカーが最大限火力を出せるよう立ち回るのがポイントになりそうだ。耐久力がやや控え目な「猫又」や、熱狂状態を維持しなければならない「ジェーン」などとの相性も良い。攻撃の特性上、被弾率高めの「カリン」なんかは、シールド効果のおかけで恩恵を受けやすくはあるだろう。
続くバーニスはVer.1.2後半にピックアップされるキャラクター。「炎」属性のバーニスは、「異常」特性の役割を持ち、敵の状態異常を誘発させやすいエージェントとなっている。武器は両手に持つ火炎放射器と、かなり異色だ。
特殊スキルを使用すると前方に小さな爆発を起こして炎属性のダメージを与える。エネルギーが溜まっている強化特殊スキルの場合には、ボタン長押しで前方に伸びる火炎放射を続けられる。この状態中、スティック入力を行なうと、「朱鳶(しゅえん)」のように身を翻しながら攻撃を回避しつつ、放出中の位置調整が可能だ。
そして、バーニスはエネルギーを消費するほど、自身に「着火点」が溜まっていき次第に「スペシャルフューエル」状態へと移行する。この状態では通常攻撃長押し、強化特殊スキル、連携スキル、終結スキルを当てた敵に「バーンド」と呼ばれる効果が付与される。「バーンド」が付与された敵を他のメンバーが攻撃すると、バーニスの攻撃力を基準にした炎属性ダメージを与えつつ、炎属性の状態異常を累積。他の属性の仲間に切り替えて攻撃し、即座に炎属性の状態異常「熱傷」を誘発させられるわけだ。
バーニスは単体でも十分「熱傷」状態を与えられるが、やはり「バーンド」を付与した敵に対して、瞬間的に「熱傷」を狙える点が強力だろう。独自の自己強化状態を持つのは「ジェーン」に似ているが、仲間と連携することで、より「混沌」状態が狙いやすい。「シーザー」との相性はもちろんだが、「ジェーン」もパーティに入れると、混沌をさらに狙いやすくなるはずだ。
Ver.1.2ではバトル系のコンテンツに新しく「調査員講座」というものが登場する。特定のルール条件下の中で敵と戦う、やるべきことがシンプルなコンテンツだ。ノード状のボードを進めていくことで、インターノットレベルが上がる経験値や、ポリクロームなどが獲得できる。ボードを進めていくほど、難易度も相応に難しくなっていくので、バトルの腕を磨きながら報酬を集めていこう。
また、新たに登場するシーザーやバーニスだけではなく、これまでゲーム中にプレイアブルキャラクターとして実装されていたものの、交友関係を結ぶことができなかったルーシー、パイパーらと信頼関係を築けるようになっている。バトルでは活躍してくれていたが、どんな人物なのかが断片的だった2人の意外な一面を見られることだろう。
これからも遊びやすく改善され続け、更なる新コンテンツの登場にも期待が高まる『ゼンレスゾーンゼロ』
第2回目の大型アップデートとなる『ゼンレスゾーンゼロ』だが、Ver.1.1の予告番組では、プレーヤーからのフィードバックに対して積極的に向き合う姿勢を見せていた。そして実際に、エージェントを街中で操作できるようになることや、TVアレイにおけるゲームテンポの改善、スタミナをストックしてくれる予備バッテリー機能、TVアレイ探索パートにおいて、自動的に全報酬を回収してくれる代行機能など、新コンテンツ以外にも多くの改善が本バージョンでは図られている。
また、本試遊では触れることができなかったが、順次開催される期間限定のイベントについても充実しているようだ。こうした鮮度の高いコンテンツ提供と、積極的なゲーム内容の改善は、運営型タイトルの大きな強み。定期的なスパンでまとまったボリューム感のコンテンツを実装し続けるHoYoverseのスピード感には、本当に驚くほかない。
今回は、待望のメインストーリー新章が実装されるということで、ようやく本格的に登場する「カリュドーンの子」らの活躍が描かれていく。いちプレーヤーとしても、じっくり物語を楽しみたいところだ。『ゼンレスゾーンゼロ』は今後のアップデートによって、さらに触れやすく、そして遊びの幅も増えていくはず。過去のクローズドβテストで触れることができた、"マルチプレイ機能"も個人的に期待している要素の一つである。HoYoverseがおくる新時代のアクションRPGはまだ歩み始めたばかり――。
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