先行体験
「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」は新鮮さと懐かしさが共存! 「シャドウ」で幻想的な城跡を駆け抜けるTGS試遊版インプレッション
「ソニック」も「シャドウ」も魅力的な高速アクションが楽しい!
2024年9月11日 17:00
- 【ソニック × シャドウ ジェネレーションズ】
- 10月25日 発売予定
- 価格:6,589円〜
懐かしさと新鮮さが融合し、「シャドウ」と「ソニック」の特徴ある2人が駆け抜ける高速アクションが楽しめる。それがセガから10月25日に発売予定のプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用ハイスピードアクションアドベンチャーゲーム「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」だ。
本作は、完全新作「シャドウ ジェネレーションズ」と、2011年に発売された「ソニック ジェネレーションズ」のリマスター版の2つのゲームが楽しめるタイトル。
「シャドウ ジェネレーションズ」はユーザー人気の高い「シャドウ」が主人公となる完全新作となっており、一方の「ソニック ジェネレーションズ」は2Dアクションの「クラシックソニック」と、3Dアクションを中心とした「モダンソニック」の両方が活躍する作品ということで、過去作をプレイしたファンはもちろん、「ソニック」をプレイしたことがないユーザーも楽しめる作品になっている。
今回は、「東京ゲームショウ2024」に出展される試遊版を先行プレイできた。先日お届けしたインプレッション記事ではプレイできなかった「キングダムバレー」というステージと、「ケミカルプラント」というステージに加えて、ボスであるメタルオーバーロードとのバトルをプレイできたので、その内容をお届けしたい。
懐かしのステージが新たな解釈で復活! シャドウで「キングダムバレー」を駆け抜ける!
「シャドウ ジェネレーションズ」は、最奥のゴールに向かってハイスピードで駆け抜けていくアクションゲームだ。そのステージは、過去作で登場したステージを取り入れつつ、そこに新たな要素を加えることで、新規プレーヤーが楽しめるのはもちろん、過去作のファンには懐かしさと新鮮さを感じられるデザインとなっている。
その代表例が今回プレイできた「キングダムバレー」だ。このステージは、過去作に登場した同名のステージが再解釈されている。
「キングダムバレー」は、険しい自然と古代の城跡が融合した特徴的なステージだ。シャドウは、「風の道」と呼ばれるレールを駆け抜け、時には鷲に捕まって空中を移動するなど、多彩なアクションが楽しめる。
筆者がプレイしていて記憶に残ったのは、風の道を抜けたシャドウがステンドグラスに飛び込んでそれを割るシーンだ。この演出は、ハイスピードな3Dアクションの爽快感はもちろん、ビジュアル面でもプレーヤーにインパクトを与える。
また、「ソニック」シリーズの伝統を受け継ぎ、このステージでもゴールまでの複数のルートが用意されている。初プレイ時にはシャドウのスピード感のあまり、奥へ進むだけで精一杯だったが、その道中で別ルートの存在を匂わせるようなきっかけを視界のスミで見つけることができた。これにより、一度ステージをクリアした後でも、別ルートへチャレンジするために再挑戦したくなるのだ。タイムアタックに最適なルートを探したり、クリア時に高ランクを取るためにリトライする要素でもある。
今回のプレイで気がついた別ルートは新アクション「ドゥームブラスト」を使って到達できるルートだ。「ドゥームブラスト」は、敵を蹴り上げてから吹き飛ばしたあと、その飛ばした位置までワープするというアクションなのだが、このアクションを使うことで、壁を壊して新しいルートを開拓できる。ステージをクリアするために必須ではないが、使うことで新たなルートに行けるというのは、プレーヤーの挑戦心をくすぐる仕組みだ。
そして、このあとにプレイできたのがボス「メタルオーバーロード」との戦い。「メタルオーバーロード」は「ソニックヒーローズ」に登場したボスでもある。
戦闘の第1フェーズでは、水面を舞台とした高速戦が展開される。シャドウは新アクション「ドゥームサーフ」を駆使し、水面を滑走しながらボスに立ち向かう。ここでの主な攻撃方法は、水面に浮かぶがれきや、ボスが放つミサイルを弾いてダメージを与えることだ。弾き返せないミサイルを避ける必要もあるし、もちろんリングも集めたい。そうこうしているとジャンプ台的なギミックがあり、それを使うと、シャドウは直接メタルオーバーロードに飛び込み、連続攻撃を行ない、大ダメージを与えることもできる。
あるポイントでは、「メタルオーバーロード」がしなやかに動く尻尾で直接攻撃を仕掛けてくる。この攻撃には筆者も苦戦を強いられた。タイミング良くジャンプすれば避けられるのだが、この動きがなかなかに特徴的で、避けるパターンを掴むのに苦戦した。しかし、「ソニック」シリーズおなじみの「リングを1枚でも持っていればダウンしない」システムがあるので、即ダウンということはない。この仕様は改めてありがたかった。
第2フェーズでは、戦いの舞台が一変する。メタルオーバーロードは巨大な「海の竜巻」を巻き起こし、画面中央に陣取る。この状況下、ゲーム画面は横スクロール的な操作になり、シャドウは左右から飛来するがれきやミサイルをローリングで弾き返していく。この戦況の変化には、プレーヤーを飽きさせない工夫が感じられる
工場地帯を駆け抜ける! 危険で不気味な「ケミカルプラント」をプレイ!
そして、リマスター版の「ソニック ジェネレーションズ」では、「ケミカルプラント」のACT1とACT2がプレイできた。
ここは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」の「ケミカルプラントゾーン」をリメイクしたステージでACT1ではクラシックソニックの横スクロールの2Dアクションが、ACT2ではモダンソニックの3Dアクションが楽しめた。
「ケミカルプラント」という名の通り、このステージは工場や化学プラントをモチーフにした独特な雰囲気を持っている。工業都市とも言えそうな景観で、ステージも多くの配管やタンクなどが並んでおり、全体的に暗く、鬱屈した雰囲気で、それがこの化学プラントの不気味さを強調しているのだ。
液体状の化学物質がブリッジ状に飛び出している仕掛けや、水位が上昇する仕組みなどがあり、ハイスピードに進むセクションだけでなく、細かなキャラクター操作で足場を乗り継いでいく部分もある。
ACT2ではブースト可能な足場やクレーンを使って移動するセクションなどもある。雰囲気は似ているが、モダンソニックらしい要素を盛り込んでいる。ステージ後半になると、背景の建物が爆発・崩壊していくのも見られ、これらの要素がプレーヤーの緊張感を煽る。こういったハラハラする要素もまたこのステージを魅力的にする要素だ。
さらに「ソニック ジェネレーションズ」には今回のリマスターにあたり、シリーズでお馴染みの可愛い生命体「チャオ」を助ける「チャオレスキュー」や、ジャンプした後着地するとすぐにダッシュができる「ドロップダッシュ」といった新要素も追加されている。
「チャオレスキュー」はやり込み要素として、「ドロップダッシュ」は新たなアクションにより新ルートの開拓はもちろん、タイムアタックなどにも影響してくるだろう。
前回のインプレッションに続き、今回はシャドウ、ソニック共に別のステージ、別のボスと戦うことができたのだが、ステージの幅の広さは本作の魅力的な要素だと感じた。
「シャドウ ジェネレーションズ」で前回プレイできたのは「アーク」のACT1で、そこは過去作に登場したスペースコロニーのステージを思わせるステージだ。こちらは高速道路らしい場所を走り抜ける要素があり、多くのミサイル砲台などがあるステージだった。だが、今回の「キングダムバレー」では一転して屋外、しかも険しい自然と遺跡があるのだから、その印象は大きく異なる。
「ソニック ジェネレーションズ」も同じで、前回は「グリーンヒル」という、「ソニック」シリーズではお馴染みの緑がいっぱいのステージだが、この「ケミカルプラント」は暗く怪しい化学工場。このギャップはプレーヤーを全く飽きさせることはない。
本作でも「ソニック」シリーズらしいハイスピードアクションは健在であることがわかった。「シャドウ ジェネレーションズ」には、新作としての目新しさと、過去作のステージを思い出させる懐かしさが共存しており、ファンも新規プレーヤーも楽しめる、幅広い層にオススメできる作品だ。
そして、9月26日から29日にかけて幕張メッセにて開催される「東京ゲームショウ2024」において、本作がプレイアブルで出展されることも発表された。この記事をはじめとする情報発表で興味を持った読者は、ぜひ足を運んでいただきたい。
(C)SEGA