【特別企画】

「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」インプレッション! 完全新作「シャドウ ジェネレーションズ」は爽快感がスゴい

【ソニック × シャドウ ジェネレーションズ】

10月25日 発売予定

価格:6,589円〜

ディレクター 鴫原克幸氏(左)、プロデューサー 中村俊氏(右)

 セガは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用ハイスピードアクションアドベンチャーゲーム「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」を10月25日に発売する。

 本作は、ダークヒーロー「シャドウ」が主人公の「シャドウ ジェネレーションズ」と、「クラシックソニック」と「モダンソニック」が1つの世界で駆け抜ける「ソニック ジェネレーションズ」の2つのゲームが楽しめるタイトル。

 「シャドウ ジェネレーションズ」は完全新作となっており、シャドウの新たな力「ドゥームパワー」や必殺技「カオスコントロール」を駆使し、かつて世界征服を目論んだ邪悪な超生命体「ブラックドゥーム」の野望を阻止するため、歪んだ世界を突き進む物語が描かれる。

 一方の「ソニック ジェネレーションズ」は、2011年に発売された作品のリマスター版。鮮やかなグラフィックスと新要素を追加した、より遊び応えのある内容となっている。

 今回は、本作について先行してプレイする機会を得て、また、本作のプロデューサーの中村俊氏、ディレクターの鴫原克幸氏に話を聞くことができた。取材で明らかになった新情報を加えつつ、本作のインプレッションをお届けしたい。

【『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』セカンドトレーラー】

人気キャラクター「シャドウ」がハイスピードにステージを駆け抜ける完全新作アクション

 完全新作の「シャドウ ジェネレーションズ」は、ダークヒーロー・シャドウを主人公としたハイスピードアクションアドベンチャーだ。シャドウの新たな力「ドゥームパワー」や必殺技「カオスコントロール」を駆使し、かつて世界征服を目論んだ邪悪な超生命体「ブラックドゥーム」の野望を阻止するため、歪んだ世界を突き進むというストーリーになっている。

 今作の開発経緯について、中村氏は「今年はシャドウの年だと考えています」と話す。「恐らく、今年公開予定の『ソニック・ザ・ムービー』の第3弾の映画にもシャドウが出てくるだろうということもあり、シャドウの遊びを作る」という思いから開発がスタートしたのだという。

 鴫原氏からは「シャドウには『カオスコントロール』や『カオススピア』という能力があります。そこに追加の要素を入れるということから、ソニックの“速さ”を楽しんでいる既存のソニックユーザーにどう受け入れてもらえるかを考え、そのために速さとできることの多さに注力しました」と話す。また、「スピードランであることはもちろんそのままで残しつつ、シャドウが持っている能力を使うという要素も両立させています」と話した。「ドゥームパワー」もいくつか用意されていて、そこからの遊びの広がりもチャレンジになっているそうだ。

「シャドウ」が主人公の完全新作。影のあるキャラクター性が魅力だ

 実際に筆者もプレイしたのだが、鴫原氏の言うとおり、スピードランの爽快感と、シャドウが持っている能力を活かした独自のアクションが上手く両立されていた。

 ハイスピードでステージを駆け抜け、レールをグラインドし、ホーミングアタックで敵を倒す。時には垂直な壁を登るというスピード感と、「そんなこともできるのか」というアクションの2面性があり、夢中でプレイしてしまった。爽快感はすごくあって良かった。

 印象的だったのが「カオスコントロール」という時間を止める能力を使うシーンだ。ミサイルが飛んでいるエリアがあるのだが、そこで時間を止めるとミサイルの動きが止まり、ミサイルを足場にして進むことができる。今回は主にステージを進めるためにその能力を使ったが、単に敵の猛攻をかわすことにも使えるかもしれないし、ほかの使い道も出てきそうな予感だ。

また、「ドゥームズアイ」という謎の存在も登場した。この存在が恐らく物語のキーになるのだろう。この辺りの展開にも注目したい。

謎の存在「ドゥームズアイ」も気になる。ストーリーの根幹に深く関わりそうだが……?

 そして、もう1つプレイできたのがボスステージの「バイオリザード」だった。このボスはかつて「ソニックアドベンチャー2」にも登場したボスだ。

 だが、「懐かしいボスがまた登場します」というだけでなく、攻撃パターンや戦い方も変化が現れていた。ネタバレを避けるため詳細は避けるが、1番最初こそ懐かしい攻撃パターンだったが、途中手が生えてくる点などは、過去作のファンからすれば懐かしさと新しさを感じられるだろうし、新規に触れるファンとしては手強いボスとして楽しめるだろう。

 「ドゥームズアイ」の存在や、「バイオリザード」の登場から、ストーリーの詳細が気になるところだが、ストーリーの詳細やゲームのボリュームについてはまだ明かせないとのことだ。中村氏によると「もちろん、シャドウにもテーマがあります」とのことだったので、今後の情報発表に期待したいところだ。

「バイオリザード」との戦闘もできた。新しい攻撃パターンも見られるので、ぜひプレイする際はそこも楽しみにして欲しい

最新ハードで楽しめる名作の凱旋。リマスター版「ソニック ジェネレーションズ」

 「ソニック ジェネレーションズ」は2011年に発売された作品のリマスター版だ。「クラシックソニック」と「モダンソニック」という2人のソニックが、時空の歪みによって一つの世界で巡り合う。「タイムイーター」に奪われた世界の秩序を取り戻し、時空の歪みに囚われた仲間を助けるため、立ち上がるというストーリーだ。

 街並みや大自然、化学工場から天空の神殿まで、様々なステージを音速で駆け抜けるのが魅力で、リマスターにあたり可愛らしい生命体「チャオ」を助ける「チャオレスキュー」や、アクションの幅が広がる「ドロップダッシュ」など、新要素も追加されている。さらに、オリジナル版のダウンロードコンテンツ「カジノナイト・ピンボール」も収録され、より充実した内容になっている。

様々なロケーションでソニックの活躍が楽しめるのはもちろん、オリジナル版のダウンロードコンテンツ「カジノナイト・ピンボール」も収録されている

 今回プレイできたのは「グリーンヒル」というマップだ。「グリーンヒル」といえばソニックファンにはお馴染みのロケーションで、曲を聴けばソニックを知らなくても「この曲は聴いたことがある」となるかもしれない。

 「クラシックソニック」は基本的に2Dアクション、「モダンソニック」は基本的に3Dアクションだが、モダンも常に3Dというわけではなく、2Dと切り替わるところがある。ここはソニックというIPが積み重ねてきた、これまでのアクションの歴史と進化を感じさせる。

 今作はただのリマスターだけではなく、新しい要素として、「ドロップダッシュ」というアクションと「チャオレスキュー」という要素が追加されている。

 「ドロップダッシュ」はジャンプした状態から、着地するとその場からダッシュするアクションだ。ディレクターの鴫原氏によると、この新しいアクションにより、オリジナルにはなかった新しい攻略方法も生まれているという。

 また、「チャオレスキュー」はステージ内にある隠し要素を探していくようなイメージだ。今回のプレイで1体のチャオを見つけたのだが、その時は壊せる岩の中に隠れており、どうやら1つのステージに複数のチャオがいるようだ。

 チャオを集めたらどうなるのか気になるところだが、プロデューサーの中村氏によると、「まだ詳細について明かすことはできません(笑)。ただ、『チャオガーデン』は今作には登場しません」とのことだった。この辺りは今後の情報公開を期待したいところだ。

 「ソニック ジェネレーション」の見どころは、本作を最新のハードで楽しめることだ。特に、グラフィックスの美しさは群を抜いている。ソニックといえばハイスピードなアクションがウリ。当然、流れる背景などの描写などがハイスピードで流れていくのだが、その辺りを最新ハードの表現力で表せるのはやはり強みと言えるだろう。

「クラシックソニック」と「モダンソニック」という2人のソニックの冒険を楽しんで欲しい

 最後に鴫原氏は「『ソニック ジェネレーションズ』はソニックのスピードランとして受け入れられていました。『シャドウ ジェネレーションズ』ではそれを越えるシャドウならではのスピードランが楽しめますので、ファンの方にも気に入っていただけると思います」と話し、中村氏も「映画の盛り上がりなどもあり、ソニックに関しても色々知ってもらいたいし、シャドウを知るとさらに魅力的です。だからこそ、ソニックとシャドウという2大巨頭で、両方をしっかりと遊んでもらえると嬉しいです」とファンにメッセージを送った。