ニュース
「FFXIV」、「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」を放送
パッチ3.1のタイトルは「光と闇の境界」、実装時期は“11月上旬”に決定!
(2015/9/19 20:00)
スクウェア・エニックスは、幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2015」のブースから「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド(以下、『FFXIV』)」の新情報を伝える「出張FFXIVプロデューサーレターLIVE in 幕張(以下、PLL)」を配信した。今回は「パッチ3.1実装コンテンツ特集Part2」と題して、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏がパッチ3.1の新情報を紹介した。
今回はついにパッチのタイトルと、最も気になる実装時期が明らかになった。パッチ3.1のタイトルは「光と闇の境界」、英語では「As Goes Light,so Goes Darkness」という名前だ。「3.0」のメインストーリーをクリア後、ちらりと覗かせていた新たな戦いの予感と共に、いまだ完全終結はしていない竜詩戦争がらみのストーリーになるようだ。「人とドラゴンの対話を望む派とそうでない派など、色々な物事の境界がテーマになっています」と吉田氏。タイトルと共に公開されたイラストも、イシュガルドの光と闇の部分を対比させるようなものになっている。
そして実装時期は“11月上旬”と発表された。今までのペースに比べると少し間隔が開いているが、「蒼天のイシュガルド」の直後なので、開発にも鋭気を養う休暇が必要ということだ。今後のパッチでは、これまで通りのペースに戻る予定だ。ちなみに吉田氏によれば「14日までが上旬、15日が中旬、16日から下旬ですが、10日まで上旬という考え方もあるかも……」ということなので、だいたいそのあたりに実装されるのではないかと思われる。
今回新情報が出たのは、前回のPLLで名前だけが出ていた「魔航船ヴォイドアーク」、空島探索と呼ばれていた「雲海探索 ティアデム諸島」、そして「ロード・オブ・ヴァーミニオン」の3つ。新しい成長武器のコンテンツなどは、来月予定されている広島からのPLLで明らかにされる予定だ。このレポートではPLLの中で明らかになった新情報をまとめてお届けしたい。
「魔航船ヴォイドアーク」は空をさまよう古代の幽霊船
「魔航船ヴォイドアーク」は、「クリスタルタワー」に続く新しい24人のレイドコンテンツ。難易度もクリスタルタワー相当で、みんなでワイワイ遊べる気軽なコンテンツになるようだ。今回はヴォイドアークの設定と、内部のウォークスルー動画が公開された。
飛空艇の利用が進みつつあるイシュガルドでは、「大飛空艇時代」とも呼べるような時代が到来している。そんな中、自前の飛空艇で秘境や悲報を求めて、雲海を舞う「空賊」が現れた。そんな空賊の間で、「雲海を漂う幽霊船」と噂になっているのがヴォイドアークだ。その正体は、どこかの星歴に起こった大洪水から逃れるために魔道士たちが作り上げた邪悪な力を用いた禁断の「箱舟(アーク)」らしい。
何やら「FFXII」を思わせる設定だが、今回もクリスタルタワーと同様に、これまでの「FF」シリーズの要素が各所に盛り込まれている。前回もちらりと登場していた、ネコNPCが今回もイラストとして使われていた。この猫は、ヴォイドアークのメインストーリーの中で登場する重要キャラのようだ。
公開された内部の映像は、幽霊船らしく薄暗く不気味な雰囲気。ところどころにワープポータルのようなクリスタルの構造物が浮かんでいた。かなり巨大な船のようで、見たことのない移動用のギミックなども完備されているようだ。
このレイドからは報酬として禁書装備を強化するための素材が手に入る。クリスタルタワーでは、装備と強化素材が同じ宝箱から出ていたために、装備が欲しくても、強化素材を優先せざるを得ないシーンが多く見られた。そのフィードバックを生かして、ヴォイドアークでは装備と強化素材が別々に入手できるようになっている。
モンスター殲滅からレア素材採集まで、遊び方いろいろの「ティアデム諸島」
これまで空島探索という名前で呼ばれていたコンテンツは、正式名称が「雲海探索 ティアデム諸島」に決定した。雲海探索はカンパニークラフトで作った飛空艇を使って遊ぶ自由度の高いコンテンツだ。3パーティのアライアンスでの参加が可能で、3つのFCがアライアンスを組んだ状態で、それぞれの飛空艇で島に赴く。パーティリーダーが飛空艇を持っているFCのメンバーであれば、それ以外のメンバーは誰でもOKだ。ハウジングを持っていない人は、イシュガルドにある「皇都イシュガルド探索船」からも、ソロやパーティ単位で参加することができる。コンテンツファインダー(CF)にも対応するようだ。
こちらも内部のウォークスルー動画が公開された。探検ということで、ジャングルあり、洞窟ありのワイルドな雰囲気。大量に浮かんでいる大小の島をフライングマウントで移動しつつ遊ぶようなものになるようだ。
島は下層、中層、上層といくつかのエリアに分かれており、難易度が異なっている。「ダンジョンというより、フィールドを想像して欲しい」と吉田氏が言うように、中ではジョブチェンジが可能で、風脈を見つければフライングマウントに乗ることもできる。パブリックな場所なので、他のパーティと会う可能性もある。
フィールド内にはボスはいないが、リスキーモブのAやSに相当するモンスターが多数徘徊している。島に入った時点で、6つくらいの討伐クエストが発生するので、そのうちいくつかをクリアすれば報酬が手に入る。また、採掘、園芸、釣りのポイントもあるので、モンスターを殲滅した後、みんなで着替えて採集というギャザラーパーティのような遊び方もできる。
モンスターからは、外見とステータスが一致しない新しいエーテリアル装備がドロップする。ドロップする宝箱には金銀銅があり、中には現在の最高アイテムレベル(IL)であるIL210までの装備が入っている。外見とステータスはランダムで、超高性能なトナカイスーツや、弱いハイアラガン装備などいろいろなパターンがあるようだ。自分に必要のない装備は、イシュガルドでポイントに変換してくれる。
遊び方に制限はないので、「プレーヤーが自分たちでレアドロップ目当てのハック&スラッシュ的な遊び方から、マテリア錬成まで色々な遊び方でワイワイやって欲しい」と吉田氏。これまでの「FFXIV」にはなかった要素だけに、今後どう進化していくかが楽しみだ。
「ロード・オブ・ヴァーミニオン」はかなり本格派のRTSゲーム
「ロード・オブ・ヴァーミニオン」は、ゴールドソーサーの新アクティビティとして入るミニオンを使ったミニゲーム。名前の通りスクエニのアーケードゲーム「ロード・オブ・ヴァーミリオン」の開発スタッフにも協力を仰いだ本格的なリアルタイムストラテジーになっている。
今回は詳細なルールと、気になるミニオンの性能が一部公開された。基本のルールは2人の対戦。レッドとブルーのチームに分かれて、10分の制限時間内に相手フィールドにある「アルカナストーン」をすべて破壊することが勝利条件だ。プレーヤーが操作できるのは、どのミニオンをいつ出すかということと、ミニオンをどこへ移動させるかということで、戦闘はミニオンが自動で行なう。
ミニオンにはHP、攻撃力、防御力、移動速度、特殊技、特効、タイプ、コストというステータスがある。特殊技は、例えばユウギリのミニオンなら一定範囲にいる味方ミニオンの攻撃力を上げる効果がある。タイプは人間型の「ドール」、動物型の「アニマル」、モンスター型の「モンスター」と、どこにも属さない「ガジェット」の4種類。ドール、アニマル、モンスターは3すくみの関係にあり、ガジェットは得意も不得意も存在しない。コストは、10、15、20、25、30の5段階。コストが高いほど強力だが出撃できる総数が減ってしまう。
操作はスキルを入れているホットバーやクロスホットバーにミニオンをセットして、そこから出したいミニオンをクリックする。スタート時に選べる総コスト数は60で、戦闘中は最大240まで出撃させることができる。出撃していたミニオンが撃破されたり、帰還させるとコストが復活して新しいミニオンを出すことができるようになる。同じ種類のミニオンを複数同時に出撃させることも可能だ。
遊べるモードは「チュートリアル」、「チャレンジ」、「トレーニング」、「対戦」、「大会」の5つ。チャレンジはいろいろなお題をクリアしていく1人ようの遊び、トレーニングはランキングに反映されない友達同士の対戦や練習などに使える。メインとなる対戦や大会では勝敗でプレーヤーのレートが左右され、レートの高いプレーヤー同士がマッチングされるようになる。
このレートマッチングの機能は、「ウルヴズジェイル2」のために開発されているもので、今回先行してのお披露目となる。アチーブメントでもらえる報酬も用意されており、3.1からはゴールドソーサーが攻略手帳に対応することもあって、実装後はにぎわいそうだ。「ロード・オブ・ヴァーミニオン」の動画は、広島F.A.T.E.でのお披露目になる予定だ。
(C) 2010-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.