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【ChinaJoy 2014】盛大遊戯、中文版「新生FFXIV」を全面展開

いよいよ今夏サービス開始で盛り上がりを見せる中国。タイタン討伐戦やフリープレイを体験

7月31日~8月3日開催(現地時間)



会場:上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)

天井までそびえる巨大な「新生FFXIV」のイメージ
盛大遊戯が運営するため、ランチャーも異なる
巨大な中国大陸をカバーするため複数のIDCを採用しており、IDC単位でワールドがグループ化されている
メインクエストで挑戦することになる「タイタン討伐戦」にチャレンジする来場者。極を知ってる人間だとスローモーションに感じられるが、やはり皆大苦戦していた
神話装備のモンクで高レベル帯のバトル

 盛大遊戯(Shanda Games)は、ChinaJoy 2014において、スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の中文版を出展し、今夏の正式サービス開始に向けて最後のアピールを行なった。「新生FFXIV」中文版「最終幻想XIV」は、現在クローズドβテスト中で、まもなく実質的な正式サービス開始となるオープンβテストのスケジュールを発表し、8月にもオープンβテストへ移行する見込み。ビジネスモデルは、1分いくらの従量課金で、具体的な価格設定は近日中に発表される見込み。

 「新生FFXIV」は昨年に続いての出展となったが、昨年は数台のPCでキャラクターメイキングツールのみを公開していただけだったのに対し、今回は試遊台を20台展開し、現在実施されているクローズドβテストのサーバーに接続し、レベル50のキャラクターを使ったフリープレイや、キャラクターメイキングから始める最初からのプレイ、そして自身のクローズドβアカウントを使って既存キャラクターで遊んだりなど、自由なスタイルでプレイすることができた。

 時間帯によってはパーティーを組んでメインクエストでチャレンジするタイタン討伐戦やアルテマウェポンに挑戦することもでき、皆不慣れな手つきで巨大なボスに立ち向かっていた。中にはVPNを介してグローバルサーバーで遊んでいる剛の者もいるということで、大きな声を挙げて攻略法を伝授するユーザーもいて、活況を呈していた。

 クライアントは、中国サービスオリジナルの中文版。テキスト中文簡体字、ボイス北京語仕様となっており、現在日米欧で提供されているグローバルサービスとは別個に、中国独自にサーバー群を立て、運営もスクウェア・エニックスではなく盛大遊戯が行なう。中国サービスのサーバー群はグローバルサービスから独立しているため、コンテンツファインダーで日本を含むグローバルサービスのユーザーが中国のユーザーとマッチングすることはない。

 ゲームコンテンツについてはバランスも含めて基本的にはグローバル版と同じものを提供する予定で、クライアント的な違いは、先述した言語まわりの部分と、国の法律で定められている未成年の長時間プレイを防ぐための施策(3時間で経験値等の獲得量が半分、5時間で獲得量ゼロ)となる。

 クライアントのバージョンは、2.16をベースに、その後に提供されたいくつかのホットフィックスを適用したバージョンとなる。オープンβテスト開始後のアップデートスケジュールはこれから盛大遊戯と協議の上、決めていくという。

 現在行なわれているクローズドβテストは、「新生FFXIV」をぜひ遊びたいというロイヤルカスタマーを集める目的で、有料で行なっている。その有料分は、オープンβテスト後の従量課金分にそっくりそのまま充当される予定で、オンライン販売された有料チケットは即完売し、非常に高いアクセス率を見せているという。ひょっとすると最初で最後になるかもしれない日本発のフルスペックMMORPGの中国上陸。中国のユーザーに通用するのかどうか注目したいところだ。

【中国でも大人気の吉田P】
吉田氏はChinaJoy初日の7月31日お2日目の8月1日の2日間、盛大ブースに来場し、握手会やイベントなどに参加した

【「新生FFXIV」殺陣】
いかにも中国らしいイベントが「新生FFXIV」殺陣。モンクや竜騎士などの光の戦士達が、ガイウスやリウィア、ネロといったガレマール帝国の将軍達と激しいバトルを繰り広げる

【スクリーンショット】
筆者も並んで中文版「新生FFXIV」をプレイしてみた。スピーカーがないため音声は聞こえなかったものの、テキストが異なるとゲームの雰囲気がぜんぜん違う。まさしく中国のMMORPGといった感じだった

【ソニーとのコラボ】
ブースの奥では、ソニーの4Kモニターを使ったデモや「新生FFXIV」とコラボしたUSBメモリが展示されていた

(中村聖司)