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元コンパイルの精鋭スタッフ陣による新作シューティングがFCで開発中!?「超翼戦騎エスティーク」が「ワンフェス2024冬」に出展
2024年2月12日 18:25
- 【超翼戦騎エスティーク】
- 発売日、価格、プラットフォーム:未定
キャット・ホイ商事が現在開発中のインディーゲーム「超翼戦騎エスティーク」が、2月11日に幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2024[冬]」のRCベルグブースに出展された。
FC向けのオリジナルシューティングとして開発中の本作をプロデュースするのは、キャット・ホイ商事の駒林貴行氏。かつてM2所属時代に「メガドライブミニ」や「ゲームギアミクロ」のディレクターを担当したゲームクリエイターで、その他にも弊誌で開発インタビューをお届けした「テグザー」のレジンキットを企画していて、その造形をRCベルグに依頼した縁で、今回のワンフェスの同社ブースに開発中のデモバージョンが出展されることとなった。
この「超翼戦騎エスティーク」は、横スクロールタイプのSFシューティングだ。FCをプラットフォームに開発されているため、出展されたものもツインファミコンの実機で動いている。
その開発を手がけるのは、かつてコンパイルに所属し、名作シューティングを多数リリースしてきたクリエイター陣で、じぇみに広野氏(代表作「ザナック」、「ガーディック外伝」等)、小玉大合体氏(代表作「GGアレスタII」、「スプリガンmark2」等)、ぱっく藤島氏(代表作「ファイナルジャスティス」、「ガルケーブ」等)と、そうそうたるメンツが揃っている。
異星人に侵食された未来の地球を舞台とした本作は、全6ステージのうち5ステージが実在する世界の都市がモチーフとなっているという(最終ステージは宇宙)。出展されたデモバージョンはそのうち2ステージをプレイできるものだ。
プレイヤーが操作する「エスティーク」は、ファイター(戦闘機)形態とロボット形態に変形するメカで、ゲームはシールド制のルールを採用している。シールドはダメージを受けると減り、0になるとゲームオーバーとなるが、時間経過で少しずつ回復していく。ロボット形態時はこのシールドの回復スピードが早く、さらに地形にぶつかってもダメージを受けないというメリットがある一方、ファイター形態よりも当たり判定が縦に大きいという特徴がある。
ゲーム内容をできる限りシンプルにすることがコンセプトだそうで、エスティークのパワーアップは2種類に限定。またロボットになると貫通力のある強力なショット「スーパーパンチ」が使えるというルールもあり、状況やプレイスタイルに応じて2つの形態を切り替えることが攻略のポイントとなるようだ。
前述のコンセプトの通り、特殊な入力はあるものの、覚えてしまえばシンプルな操作系で、連射もオートなので爽快だ。パワーアップは3方向に拡散する弾を発射する攻撃的なモードと、敵弾を消すビットが自機の周りを回る防御的なモードがあり、アイテムを取ることで切り替えが可能。またロボット形態時のスーパーパンチは、アイテムを取ることで回数が増える仕組みだ。
敵弾も多いがいわゆる“弾幕”ではなく、破壊できる敵弾もあるので、とにかく撃って破壊することがダメージを減らす手段になることもある。またたくさんのキャラや敵弾が出ても、画面がほとんどちらつくことがなかったのも好印象だった。
本作は現在、国内外のパブリッシャーと交渉してFC実機向けカートリッジの発売を検討中とのこと。プログラムは完全にFC用なので、現行のゲーム機で発売するにはその環境で動くエミュレータの同時開発が必要だそうで、それを実現できるパブリッシャーも引き続き募集中とのことだった。
“自分で出資して開発をすれば、何かに縛られることなく好きなようにゲームを作ることができる”という理念のもとに開発が進められている本作。ゲーム自体は2024年内中に完成できそうだと駒林氏。また今後イベント等で今回のようなデモバージョンの出展もあるそうなので、興味のある人は公式サイトをチェックしてみてほしい。
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