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参加者全員を感動させた「FFXIV ファンフェスティバル2024 in 東京」レポート
東京ドーム全域を使った空前絶後のボリュームで光の戦士たちをおもてなし
2024年1月9日 11:35
- 【ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル2024 in 東京】
- 開催:1月7日・8日
- 会場:東京ドーム
スクウェア・エニックスは1月7日、8日に「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル2024 in 東京(以下、ファンフェス東京)」を東京ドームで開催した。このイベントは次回の拡張パッケージ「黄金のレガシー」の最新情報を発表する場であるとともに、開発チームとファンが同じ場所に集って楽しむお祭りでもある。
「暁月のフィナーレ」の時にはコロナ禍のためオンラインでの開催となったため、観客を入れての日本での開催は2019年以来4年ぶりとなる。東京ドームの会場から、ファンフェスの熱気をお届けしたい。ファンフェス東京で発表された内容については関連記事を参照いただきたい。
会場の外から「FFXIV」一色でお出迎え
ファンフェス東京は、様々に趣向を凝らしたステージイベントと、会場内外でのアクティビティを日本柱にした「FFXIV」のファン感謝イベント。チケットは高額だが、毎回激しい獲得競争が繰り広げられる。これだけ大きな会場でもそこは変わらず、手に入れることができなかった人のために、ライブなど一部の有料コンテンツを除いて、会場の様子は無料で公開されている。
会場の外には巨大な物販ブースと両替コーナー。その横にはガチャを回してアイテムをゲットする「リアルトレジャーハント」のコーナーが作られていた。
さらにエントランス近くには、天野喜孝氏が描いた新生10周年記念アートを、約20万枚のスクリーンショットでモザイクアート化した「モザイクアート~光の戦士たちの想いで紡ぐ希望の光~」が飾られていた。
ドーム周辺の巨大スクリーンには、トレーラーやパッケージの画像が流れ、小さめのサイネージには「みんなで作った! ファンフェス・ウエルカムスクリーン」として、プレイヤーから寄せられたスクリーンショットやキャラクターたちが来場者を出迎えた。
また、東京ドームシティのクリスタルアベニューにある「SHOWイルミツリー」では、イベント開催中の2日間夕方17時から20分おきに「FFXIV」の曲に合わせたスペシャルイルミネーションを見ることができた。
会場全てを使った謎解きゲームも
「アジムステップを駆ける星」は、マグナイから依頼されて古文書の謎を解いていく、東京ドーム全体を使った謎解きゲーム。入場時にもらえるセットの中には、クロスワードパズルとマップが印刷された古文書と、謎解きに使う不思議な羅針盤が入っている。
参加者は、LINEに送られてくるヒントをもとに、会場のあちこちに置かれた謎を解いていく。謎はいくつかのフェーズに分かれており、サクサクこなしても2時間から4時間程度のプレイ時間が想定されている。
最初のクロスワードパズルを解くと、そこからは4人パーティを作るフェーズに入る。1人で進めることもできるが、会場内にいくつか用意されたリアルコミュニティファインダーで仲間を探すこともできる。
ドームの外にある野球殿堂博物館の外壁レリーフも謎解きに使うギミックになっており、博物館の前ではマップとスマホを片手に多くの人が謎に挑んでいた。
この謎解きゲームは、ゲームデザイナーの河本信昭氏謹製。イベントの最後に、少し難しかったかもしれないので、イベント後に画像やヒントを発表してちゃんと最後まで遊べるようにすると語っていた。
多数の記念撮影スポットで思い出作り
会場には10年間の各タイトルをイメージした記念撮影スポットが作られていた。「希望(エルピス)の花」では、光るエルピスの花を手にエメトセルクとヒュトロダエウスに囲まれて記念撮影することができる。「蒼天の旅路」では、「蒼天のイシュガルド」でアルフィノの成長を感じることができる名シーン、薪集めのシーンが再現されている。また、「余輩のナーマになれるスポット」では、マグナイの横で椅子に腰かけて記念撮影することができた。
また、QRコードを読み込むと、ゼノスやアサヒが写真に写りこんでくる「ズッ友ゼノス」と、各地にあるマークを読み込むと、対応するエオルゼア12神が一緒に写ってくれる「ミソロジー・オブ・エオルゼア」のARマーカーもあちこちに設置してあり、思い思いにキャラクターたちと一緒の記念撮影に臨んでいた。
アルフィノが剛球を投げてくるアクティビティも
体験型のアクティビティは、ドームの中と外で遊ぶことができた。ドーム内の体験型アクティビティは「YOKERO -タイタン討滅戦-」と「ねらえ、クリティカル! イフリート討滅ダイスチャレンジ」の2つ。
「YOKERO -タイタン討滅戦-」は、巨大なLEDスクリーンになってるフロアに立って、そこに表示されるAoEを避けまくるというリアルとデジタルを融合したアクティビティ。普段はなんなく避けているAoE避けの難しさを実感することができる。
「ねらえ、クリティカル! イフリート討滅ダイスチャレンジ」は、4人1組のパーティで巨大な20面ダイスを投げて、だれか1人でもメテオマークが出れば全員が「FFXIV TTRPG」のスターターセットに収録される20面体ダイスがもらえるというもの。Xでは、ダイスの獲得報告が多く上がっており、かなりの人がイフリート討伐に成功したようだ。
「7.0」前にゲーム時実装される予定のボスを一足早く体験できる「バトルチャレンジ アスラ討滅戦」は、数百台のPCが並ぶ広大な試遊コーナーで体験することができた。
ドームの外にある屋内型スポーツ施設「スポドリ!」では「竜の眼バッティングチャレンジ」と「ストラックアティン」など、野球と「FFXIV」を絡ませたコンテンツを体験することができた。
「竜の眼バッティングチャレンジ」は、いわゆるバッティングセンター。ちょうど玉が出るところがLEDスクリーンになっており、バッターボックスに入ると、アルフィノが80km/hから120km/hの剛腕で竜の眼を投げてくる。
「ストラックアティン」は、こちらが球を投げる側になって、ビンゴになっているリットアティンをどんどん倒していく。往年のリットアティン周回を思わせるコンテンツだ。
お土産セットをはじめ、グッズも盛りだくさん
入場者がもらえるお土産袋の中には、ローポリブドウやレポリットのかわいいボールペンのほか、ランダムでお面とSNSの投稿枠風キャラクターアクリルカードなどがついてきた。お面はモーグリやトートヘッド、ブラディヒルンドなど5種類。SNS風アクリルカードは暁メンバーとアルファ&オメガの10種類のいずれかが入っていた。
もし特定のキャラクターが欲しい場合は、場内で単体販売もされており、お面を頭につけてお祭り気分を盛り上げている人を多く見かけた。
ドーム1階に並んだ「モーグリキャッチャー~超える力でゲットクポ!~」は、非常に強力な超える力でアームをがっちり固定することができる、商品を取りやすいクレーンゲーム。会場では2,000円で3回挑戦することができ、ファットキャットのフットウォーマーや、パイッサ・クリアンリアンの保温保冷バッグなどかわいい6種類のグッズから好きなものに挑戦できる。1月14日までは、2,200円(税込)で、オンラインクレーンでも同様のアイテムに挑戦することができる。
ファンフェスでは恒例のメッセージボードも来場者の多さに合わせて大量の書き込みが可能な大型のものが設置されていた。ワールド事に書き込みできる場所もあり、知り合いの書き込みがないかを探すのが楽しい。2日目の昼頃にはすでに各場所がないほどびっしりとメッセージが書き込まれていた。
大会の開催を祝うフラワースタンドも、企業だけではなくファンの呼びかけで集まったものが多く飾られていた。すっかりおなじみの「祖堅の女一同」のほか、「オルシュファンの友」や「アゼムのクリスタルを持つ者達」、「直樹の男一同」もいた。「THE PRIMALS」のGUNNさんへの花も飾られていた。
輪島塗の参考展示には写真を撮るための行列が
1階には、これまで使用されてきた公式のコスプレ衣装が飾られていた。モデルさんたちが着用していた種族装備や、吉田氏が過去のファンフェスで着用したリーパーなど発表会や東京ゲームショウなどで見かけたものがずらりと並んでいた。
さらに、Day1で坂口博信氏が着用していたカッパスーツ、過去の14時間生放送で室内俊夫氏が着用していたなんとも味のある罪喰い衣装や、まだ記憶に新しいモルディオンウェイ衣装も飾られていた。
場内には、現在予約中のものや今後発売される様々な関連商品が展示されていた。新生10周年を記念して企画された「輪島塗デザインプレート」は、地震のために残念ながら発売の見通しが立たなくなってしまった。
しかし、新生10周年を記念して、輪島塗漆器青年会が製作した「蒔絵飾皿 ファイナルファンタジーXIV 龍神」とともに展示されており、多くの人が行列を作って写真に納めていた。
また、東京ゲームショウでも展示されたレゴのクリスタリウム、「RED° TOKYO TOWER」とのコラボで飾られていたリムサ・ロミンサのミニチュア、伊勢丹コラボで飾られていたウルダハのミニチュアがそろってお目見えしていた。
サブステージでは麻雀大会を配信
会場では、メインの配信の傍ら、会場の一画に作られたドマ式麻雀の専用ステージで開発スタッフやアルフィノ役の立花慎之介さん、松野泰己氏、斎藤陽介氏らがプロの実況解説付きで麻雀勝負をする様子がサブステージとして配信された。
この麻雀で優勝すると、中央ステージでカラオケを歌う権利を獲得することができる。Day1には立花慎之介さんがTM NETWORKの「Still Love Her」を、Day2は斎藤陽介氏が勝利して、斎藤氏は吉田氏とともに桑田佳祐&Mr.Childrenの「奇跡の地球」を熱唱した。
カレーやドリンクなどのエオカフェメニューが出張
お祭り気分を盛り上げるフードとして、出張エオルゼアカフェがドームの内外にオープン。カレーやタコスのほか、「アロアロ島のトロピカルジュース」や「レポリットのしゅわしゅわぱちぱちソーダ ~ファンフェスver.~」など、ゲーム内のイメージを再現した色とりどりのドリングが販売された。
東京ドームの通常の売店では、レポリットの特製スーベニールカップが付いたドリンクを販売していた。
協賛企業ブースでも様々なイベントを開催
試遊台とステージの花道をはさんだ反対側には、今回のイベントスポンサーブースが並んだ。SNSと連動してアイテムが当たるイベントなどが開催されており、手に入れたアイテムを抱えて、展示されたPCに触っていた。
「THE PRIMALS」のライブは過去の演出てんこ盛りの豪華版
ファンフェス東京のフィナーレを飾ったのは、ファンフェス恒例となっている「THE PRIMALS」のライブ。これを目当てに来ている人も多く、ライブが始まる時間になると、まばらだった東京ドームの客席は天井に近い最上階の席までびっしりと埋まった。
ライブの前には、コミュニティチームのもっちー&林コンビによる前説と声出しの練習があった。「家」という文字を見ながら「イエー」と叫ぶ練習をした後は、祖堅氏のリクエストによって3種類の歓声の収録も行なわれた。
この声は録音がうまくいけばゲーム内のどこかに使われる可能性があるという。収録したのは歓声、黄色い歓声、うめき声の3種類。もしゲーム内で大人数による声援が出てきたら、ここで収録されたものかもしれない。
ライブは写真撮影禁止だったので、オフィシャルフォトの公開をお待ちいただきたいが、ステージの上部にある4面の巨大モニターと外野側のオーロラビジョンをすべて使った演出は、さすが東京ドームという質の高さで、ライブは最高潮に盛り上がった。セットリストは以下の通り。現地でメモったものなので、勘違いや見落としがあるかもしれないことをご容赦願いたい。
【THE PRIMALSライブセットリスト】
ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~
忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~
Scream ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~
月満ちる夜《Dedicated to Moonlight》
to the edge
Flow Together
Close in the Distance
Endwalker
天つ風 ~白虎征魂戦~
ロングフォール
此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~
メタル:ブルートジャスティスモード
ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~
エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
「月満ちる夜」では、ヴァイオリニストの伊藤友馬さんが、華麗なテクニックを披露した。Jason Charles Millerさんと、Amanda Achenさんによる「to the edge」、「Flow Together」、「Close in the Distance」の後は、この3人がすべて参加して「暁月のフィナーレ」フルトレーラーバージョンの「Endwalker」で会場を盛り上げた。
一段落した後は、久しぶりに演歌歌手になった吉田氏が「天つ風 ~白虎征魂戦~」を熱唱。そのまま、室内氏ら解発スタッフがダンサーとして踊る「ロングフォール」へと移行し、吉田氏も一緒に踊ったり、歌ったり、ララフェルの座りポーズで休憩したりしていた。
曲が終わると「ダンサーすげえ。レベル上がってる!」と祖堅氏。実はこのために1カ月程度、週2回は仕事終わりにみっちりと3時間の練習を重ねてきたという。
「ライズ」の時間停止シーンでは、特に事前の打ち合わせ絵をしたわけではないのにぴったりのタイミングで会場中のペンライトも制止した。まさに本当に時間が制止したのかと錯覚する瞬間だった。これまでのファンフェスや音楽系のイベントで登場してきた演出をすべて入れ込んだ豪華なライブだった。
吉田氏は最後に「次の10年も、さらにその先もFFXIVは皆さんと歩んでいきます」とあいさつ。すべてが終了して客出しが始まった後に、再びステージに現れて、「ちょっと試してみたいことがある」とBGMを消してもらった。そして大きな肉声で「ありがとうございました!」と帰り支度をしていた参加者に挨拶。参加者は驚きながらも、大きな拍手と歓声を送っていた。
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