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今年のFGOフェスには世界中のお祭りが集結! 描き下ろしサーヴァントたちをみながらモチーフとなった世界のお祭りを紹介

【Fate/Grand Order Fes. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~】

7月29日(土)、30日(日) 9:00~18:00開催

会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール9~11

入場券:5,500円(抽選販売)

 サービス開始8周年を迎え、さらなる盛り上がりを見せるスマートフォン向けRPG「Fate/Grand Order」(以下、「FGO」)。その周年を祝う恒例の夏イベント『Fate/Grand Order Fes. 2023 夏祭り ~8th Anniversary~』(以下、FGOフェス2023)が、7月29日(土)、7月30日(日)の2日間千葉県・幕張メッセ国際展示場ホール 9-11で開催された。

 会場ではFGOに実装される声優によるトークライブや新情報が発表されるステージ、縁日を模したエリアやアトラクション、いつもと違った衣装を身にまとったサーヴァントや着ぐるみなど、文字通りFGOプレイヤーが集まり楽しめるお祭り会場となっていた。そんなFGOフェス2023だが、実は「夏祭り」の文字通り、会場内には様々な国のお祭りが集結している。本校では筆者が気づくことができた各国のお祭りポイントを皆様にお届けする。

FGOフェス2023の着ぐるみ衣装

 一番わかりやすいお祭りポイントは着ぐるみたちの衣装だろう。FGOフェス2023では着ぐるみたちの衣装がそれぞれ違う国のお祭りをモチーフとした衣装に変更されている。

 女主人公(通称ぐだ子)は日本のお祭りのはっぴ、マシュはタイの伝統衣装シワーライ、セイバーはドミノマスクと道化の帽子からイタリアのベネチア、オルガマリーは全身のカラフルな色からインドの色粉や水を投げ合うホーリー祭、アルテラはソンブレロとカラフルなポンチョからメキシコ、レオナルド・ダ・ヴィンチはディアンドルとビールからドイツのオクトーバーフェスト、ジャンヌ・ダルクは頭と背部についた羽の装飾からブラジルで開催されるリオのカーニバルと思われる衣装をそれぞれ纏っている。

【女主人公】
【マシュ】
【セイバー】
【オルガマリー】
【アルテラ】
【レオナルド・ダ・ヴィンチ】
【ジャンヌ・ダルク】

44騎の描き下ろしサーヴァント

 FGOでは周年の記念としてのサーヴァントの描き下ろしイラストを使用した概念礼装をゲーム内でプレゼントしているのだが、今年はなんと44騎の描き下ろしサーヴァントが登場した。これらのサーヴァントもそれぞれが普段とは違う特別な衣装を纏っており、さらに会場内では「サーヴァントスタンディ」として各エリアに配置された。ここでは各エリアと配置されたサーヴァントを紹介していく。

ウェルカムロード

 ウェルカムロードにはブラジルでの有名なカーニバル「リオのカーニバル」をイメージした豪華なゲートと、サンバの衣装をモチーフにしたと思われる「始皇帝」、「カーマ」、おしゃれな観光客の装いの「スカサハ」、「楊貴妃」、「アスクレピオス」が配置されている。

(上)「始皇帝」、(下)「楊貴妃」
(上)「カーマ」、(左)「スカサハ」、(右)「アスクレピオス」

 会場外のカルデアキッチンではスカサハ(アサシン)の宝具をイメージした、ブラジル生まれの肉料理「シュラスコ」風の肉串が販売された。

【オルタナティブ・シュラスコ】
800円(税込)

英霊ねぶたと縁日エリア

 「マシュ・キリエライト」、「ギルガメッシュ」、「アルトリア・キャスター」、「フォウくん」で構成される巨大な英霊ねぶたが展示されているこのエリアは日本のねぶた祭りがモチーフとなっているのだろう。ねぶた祭りは7~8月の間、青森で行われている有名な夏祭りだ。ここでは「紅閻魔」、「モードレッド」、「巴御前」がねぶたのすぐ近く、「クー・フーリン(キャスター)」、「フランケンシュタイン」、「太公望」、「ビーマ」が縁日エリアに配置されている。

(左)「紅閻魔」、(中央)「モードレッド」、(右)「巴御前」
(左)「クー・フーリン(キャスター)」、(中央左)「フランケンシュタイン」、(中央右)「太公望」、(右)「ビーマ」

 ちなみに「クーフーリン(キャスター)」が手にしているかき氷をイメージしたものがカルデアキッチンにて「大神(オーディン)かき氷」として販売された。

【大神(オーディン)かき氷】
600円(税込)

Bierzelt Chaldea(ビアツェルトカルデア)

 ビアツェルトカルデアではドイツのオクトーバーフェストをイメージしたエリアに「エレシュキガル」、「レディアヴァロン」、「セタンタ」、「蘆屋道満」、「伊吹童子」、「徐福」、「斎藤一」、「シャルルマーニュ」が配置されている。ドイツの焼き菓子パンのプレッツェルを掲げる「エレシュキガル」や、大量のビールを運ぶ「レディアヴァロン」が実にかわいらしい。「クー・フーリン(キャスター)」同様に「セタンタ」もウェイターとして仕事しているのをみると、クーフーリン系のサーヴァントはつねにバイトをするのが宿命なのだろうか。

(左)「レディアヴァロン」、(右)「セタンタ」
「エレシュキガル」
「蘆屋道満」
「伊吹童子」
「徐福」
「斎藤一」
「シャルルマーニュ」

 毎年カルデアキッチンで販売される「召喚フランク」なのだが、今年はセタンタがオクトーバーフェス風に焼いた「セタンタが焼いた召喚フランク」として提供された。今年も食べ終わったあと、「☆☆☆☆☆ アタリ!」と書いてある棒がでた場合、クリアファイルと交換できるようになっている。購入は1会計につき最大10本まで(10連召喚まで)可能なのだが、残念ながらゲーム内の召喚とちがって10本購入しても11本目は無料でついてこない。

【セタンタが焼いた召喚フランク】
400円(税込)。筆者もチャレンジしてみたが残念ながらハズレてしまった

モルガンスタジアム

 モルガンスタジアムのエリアには水の都ベネチアをイメージした街並みとゴンドラに「ロクスタ」、「平景清」、「蘭陵王」、「トラロック」、「バゼット(マナナン・マク・リール)」が配置されている。それぞれヴェネツィア・カーニバルをモチーフにマスカレード(仮面舞踏会)用のドミノマスクや衣装のサーヴァントたちが描かれている。

「ロクスタ」
「平景清」
(左)「蘭陵王」、(中央)「トラロック」、(右)「バゼット(マナナン・マク・リール)」

 カルデアキッチンでは「ロクスタ」をイメージした茸たっぷりのパニーニが販売された。「ロクスタ」の元となった人物はカエサル家が抱えていた女毒使い。FGOではキノコ、特に毒キノコに異様なこだわりと持ったキャラクターとして描かれており、毒キノコ収集とキノコ料理を得意としている。今回「カルデアキッチン」で振る舞われたパニーニにはマッシュルームにトマトソースとツナが入ったイタリアン風味のテイストになっている。ちなみにフングスはラテン語でキノコのこと。

【茸(フングス)のパニーニ】
700円(税込)

英霊召喚フォトスタジオ

 英霊召喚フォトスタジオの隣にはメキシコの代表的なお祭り「死者の日」をモチーフにしたと思われるガイコツとマリーゴールドの花で飾られたステージに「グレイ」、「坂本龍馬とお竜さん」、「コンスタンティノス11世」、「サロメ」、「キルケー」、「ニトクリス(オルタ)」が配置されている。それぞれガイコツをイメージした衣装や冥界、幽霊などに関係したかわいらしいデザインだ。

(前)「グレイ」、(後)「サロメ」
「坂本龍馬とお竜さん」
(前)「コンスタンティノス11世」、(後)「キルケー」
「ニトクリス(オルタ)」

 「コンスタンティノス11世」が手にしているメキシコの国民食であるタコスはカルデアキッチンにて「皇帝御用達!メキシカンタコス」として販売された。タコスミート、レタス、チーズの上に「トマト+アボカド+コーン」と「トマト+オニオン+シーザードレッシング風味の豆」がトッピングされており、2つの味わいを楽しめる。会場ではこれについて話す「コンスタンティノス11世」のボイスも楽しむことができた。

【皇帝御用達!メキシカンタコス】
700円(税込)

 カルデアキッチンでは今回の描き下ろしサロメをイメージしたかき氷も販売された。マリーゴールドのような鮮やかなオレンジシロップに、コーラザラメがトッピングされており、カラベラのプリントクッキー1枚(全4種からランダム)がついてくる。

【サロメのカラベラかき氷】
600円(税込)

わくわくカラフルエリセランド

 わくわくカラフルエリセランドはカラフルというキーワードからインドやネパールのホーリー祭をモチーフにしていると思われる。ホーリー祭では豊作祈願や邪気払いのために様々な色の粉や水を掛け合うお祭りだ。黄色は尿、赤は血、緑は田畑など、色にもそれぞれ意味があったりする。ここではカラフルに彩られた「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」、「ククルカン」、「岡田以蔵」、「山南敬助」、「清少納言」が展示されている。

「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」
「ククルカン」
「岡田以蔵」
「清少納言」

 ここで体験できる「スプラッシュ・カラーズ」はまさにホーリー祭のように、コロンブスの卵にボールを投げて色を付けていくアトラクションが体験できる。筆者も挑戦してみただが96%と惜しくも塗り切ることができなかった。

【スプラッシュ・カラーズ】

 カルデアキッチンではこのエリアをコンセプトにした料理が3つ提供された。1つ目が「以蔵お気に入りの本格たんどりぃ」というタンドリーチキン。メニューの説明に岡田以蔵もお気に入りの本格タンドリーチキンと書いてあったので、土佐コーラ片手にインド発祥のタンドリーチキンを楽しんだのであろう。

【以蔵お気に入りの本格たんどりぃ】
700円(税込)

 2つ目が今回のホーリー祭で彩られた「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」をイメージした可愛らしいカラフルなかき氷。上にはキャスターのじるクンが乗っている。

【トナカイさんのカラフルかき氷~じるクン人形を添えて~】
600円(税込)

 3つ目が「エリセ特製ソースのたこ焼き」。こちらはホーリー祭繋がりではないが、「わくわくカラフルエリセランド」のエリセをイメージしたたこ焼きだ。エリセを所持している方なら「バレンタイン」のイベントでご存知だと思うが、彼女は辛いものが好きで、辛さの基準がおかしい。ハバネロの5倍、鷹の爪なら45倍の辛さをもつ「キャロライナ・リーパー」と呼ばれる唐辛子を「ふつう」と言うレベルだ。幸いにも今回ふるまわれた物はちゃんと加減されており、辛さは正真正銘「ふつう」の唐辛子レベルの辛味がついたソースでいただくものだった。筆者も食したが、少しピリッとするふつうにおいしいたこ焼きだ。

【エリセ特製ソースのたこ焼き】
700円(税込)

リアル脱出ゲーム

 会場内で「LINE」のアプリを使用して行われた「Fate/Grand Order × リアル脱出ゲーム」で訪れる場所には「ラーヴァ/ティアマト」、「ドラコー」、「哪吒」、「太歳星君」、「ラーヴァ/ティアマト」、「アビゲイル」、「アキレウス」、「高杉晋作」、「女教皇ヨハンナ」がタイの天燈(熱気球のように浮かぶ提灯の一種)を夜空に放つことで有名な「ロイクラトン祭り」をイメージした舞台に配置されている。ロータス(蓮)や天燈をイメージして描かれたサーヴァントはどれも実にかわいらしい。

「ラーヴァ/ティアマト」
(左)「ドラコー」、(中央)「哪吒」、(右)「太歳星君」
(左)「アビゲイル・ウィリアムズ」、(中央左)「アキレウス」、(中央右)「高杉晋作」、(右)「女教皇ヨハンナ」

 カルデアキッチンでは「ラーヴァ/ティアマト」が早起きして作った特性のガパオライス「お母さんの手作りガパオライス」が販売された。ガパオライスはタイ料理のパッガパオガイを日本人向けにアレンジした料理。今回のイベントでは、FGOで「ラーヴァ/ティアマト」で宝具を使用した際にレアボイスとして聞くことができる“ハイパーお母さん出動、お弁当、忘れないで”に触発された多くのマスター達がこのガパオライスを手にしていた。

【お母さんの手作りガパオライス】
900円(税込)

 FGOフェスは開催する度に毎回違うコンセプト、違うグッズでFGOのプレイヤーたちを楽しませてくれる。今年も多くの驚きと楽しみを来場者に提供してくれた。普通に来場しても楽しいのだが、こういった気付きの部分も用意してくれるのは実に嬉しいサプライズだ。イベントにも様々な工夫がされているおかげで、今回のモチーフとなったお祭りと縁日も、メキシコの「死者の日」のように過去の英霊たちを祀る祭りや、縁日が神様や仏様と縁を結ぶ日として、これから出会う新たなサーヴァントや物語と縁を結べるように、という願いがかけられているのかと想像してしまうほどだ。FGOフェスはまだ終わったばかりではあるが、来年が今から楽しみでしかたがない。