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eスポーツ特化のNFTマーケットプレイス展開を目指す会社「nap」設立

選手や主催者、ファンらが相乗効果を生み出す仕組みづくりに挑戦

【nap】

3月1日 設立

 ブロックチェーンを活用したサービスの提供などを行なう会社napが3月1日に設立された。

 同社は、イノベーションの力でeスポーツの未来を創る企業。eスポーツ特化のNFTマーケットプレイス展開を目指すとしている。同社では、関わる人全てを“プレーヤー”として定義し、「eスポーツのエコシステムを創る」をミッションに、プレーヤーが相乗効果を生み出す仕組みを創るとしている。

設立の背景

 eスポーツの市場規模は年々拡大しており、2021年において世界のeスポーツ市場規模は10億ドルを突破した上、今後16.1%のCAGR(年平均成長率)で推移し、2026年には25.6億ドルに到達すると予測されている(※1)。

 eスポーツの市場規模拡大にともない、全体の中でスポンサーシップの割合が大きくなり、2021年では約60%を占める結果となるなど、eスポーツの収益構造の偏りが問題となっている。この様な、収益の多くがスポンサー収入に頼ってしまう構造は、チーム財政の安定性や市場の成長といった観点で危ぶまれている。同社は、この問題を解決するため、ブロックチェーンとNFTを活用し、収益源の多様化を実現するため設立に至った。

【Global Esports Market per Revenue Stream】
eスポーツの収益は、全体の中でスポンサーシップの割合が大きく、2021年では約60%を占める結果に(出典 Newzoo)

(※1)
Global E-Sports Market Report 2022 - Market Forecast, Trends And Strategies
-The Business Research Company

eスポーツ特化 NFTマーケットプレイスについて

 チームが独自のNFTを制作し、世界に向けて販売できるプラットフォーム。現在は企画段階にあり、2022年第2四半期中のリリースを目指している。

【特徴(予定)】

プロチームの収益機会の増加

 ブロックチェーンの技術を活用することで、チームは販売したNFTについて、永続的に二次収益を享受することができる。二次収益は、ユーザー間で当該NFTの売買が行なわれた際に発生する。

コレクション機能

 自分が所持するNFTをコレクションとして世界中の人々に公開可能。まるでゲーム部屋の壁を飾るように、NFTアートを展示することができる。

ファンアートによる応援

 認定されたユーザーは、自身が応援するチームのファンアートを出品可能。それらが売れた時、自動的に当該チームに収益を分配することができる。各種投げ銭機能とは違った、新しい応援のカタチとなる。

【代表取締役 藤野 慎平氏 メッセージ】

 eスポーツとはElectronic Sportsの略で、ゲームを単なる娯楽ではなくスポーツ競技として捉えた時にこのように呼ばれます。スポーツである以上、そこには全てを懸けて戦う選手、チーム、スポンサー、大会を開催する組織、そしてそれらを応援するファンがいます。

 私は幼い頃からゲームに親しんでおりましたが、eスポーツに出会ったのは大学生の時でした。世界大会決勝の映像を観て、「なんて面白いエンターテインメントなんだ!」と感動したのを覚えています。

 eスポーツに関わる全ての人たちが幸せになって欲しい。

 わたしたちは、“プレーヤー”の相乗効果を生み出す仕組みを創っていきます。そして、eスポーツのメジャースポーツ化を加速させていきます。

nap代表取締役 藤野 慎平氏

 同社では現在、創業に伴いメンバーの募集も行なわれている。「少しでもご興味がある方、話を聞いてみたい方はご気軽にお問い合わせください」とのこと。「eスポーツ関係者様、NFT関係者様のお問い合わせもお待ちしております」としている。

【会社概要】
名称:株式会社nap(英語表記 nap Inc.)
所在地:東京都新宿区西新宿3-3-13 西新宿水間ビル6F
設立:2022年3月1日
代表取締役:藤野 慎平

事業内容
・ブロックチェーンを活用したサービスの提供
・eスポーツに関するサービスの提供
・インターネットを利用した各種コンテンツの企画、提案、制作及び運用

(敬称略)