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【JAEPO 2020】アーケード版「太鼓の達人」がいよいよ120fpsに対応だドン
現行筐体のアップグレードで対応。PS5に先駆けて一足先に120fps世界に突入カッ!
2020年2月7日 19:40
- 2月7~8日開催(※7日は関係者のみ)
- 会場:幕張メッセ 国際展示場ホール
- 前売券 1,300円 当日券 1,500円(税込)
- 小学生以下無料
バンダイナムコアミューズメントを代表する音楽ゲーム「太鼓の達人」。アーケード、コンソール共に今なお続く人気シリーズだが、アーケードでは2011年に稼働を開始した新型筐体からナンバリングがなくなり、現在に至るまでソフトウェアアップデートで、システムや稼働曲を追加するシステムを採用している。
今回、そのアーケード版「太鼓の達人」が過去最大規模のメジャーアップデートを実施する。その最大の特徴は120Hz駆動のモニターを採用し、ネイティブ120fpsというアーケードや家庭用では未踏の領域に踏み込むことだ。現在幕張メッセで開催されているJAEPO 2020では、いよいよ2月8日、一般のゲームファンに120fpsバージョンの「太鼓の達人」がお披露目される。今回一足先に取材し、実機を体験することができたのでまとめておきたい。「太鼓の達人」最新バージョンは3月稼働開始予定。
今回明らかになった「太鼓の達人」のメジャーアップデートは、モニターのみならず、基板ごと入れ替えられる大がかりなものだった。モニターは、60Hzを倍速駆動させ、遅延を補正している現行の60Hzモニターから、ネイティブ120Hz駆動モニターに差し替えられ、ゲーム内で安定して120Hz駆動を実現するためにアーケード基板もSYSTEM357から、最新のSystem BNA1に差し替えられる。
SYSTEM357は、プレイステーション3ベースの互換基板で、タイトルで言えば「鉄拳6」(2007年稼働開始)や「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」(2010年稼働開始)あたり。今となっては時代を感じさせるものだが、今回新たに採用されたSystem BNA1は完全にPCベースで、CPUはIntel Core i5 6500、GPUはNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiを採用。これはJAEPO 2020に出展されている「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」や「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」といった最新タイトル採用されている現行基板だ。ただ、担当者によれば、「太鼓の達人」に採用するのはSystem BNA1そのものではなく、「太鼓の達人」用にカスタムしたもので、スペックと価格を下げているという。
ゲーム内容は、現行の「太鼓の達人 グリーンVer.アップデート」に続くもので、「愛にできることはまだあるかい」(「天気の子」より)、「ピースサイン」(米津玄師)、「MEGALOVANIA」(「UNDERTALE」より)など8曲を新たに追加する。正式名称や正式な稼働日、その他細かい仕様については、明日のステージイベントで発表するとしている。
担当者に話を伺った後、早速筆者も列に並んでゲームを体験してみた。同じ32インチモニターだが、ゲームメニューの時点ですでに見やすく感じられ、発色が綺麗に感じられた。実際のプレイでは、新曲の「MEGALOVANIA」をチョイス。違いを感じるには、アップテンポの曲の方がわかりやすいからだ。
開始数秒で明らかに違いがわかった。表示が滑らかで、右から流れてくるアイコンが明らかに狙いやすくなっており、残像感がないため凄く遊びやすい。すでに240Hz駆動まで実現しているPCゲーム的な表現を使うと“ヌルヌルサクサク”だ。ワンゲームしかプレイしなかったので確定的なことは言えないが、目も疲れにくそうだ。想像以上に良かった。
また、120Hz駆動に加えて、応答速度も数値は非公表ながら速くなっているということで、表示遅延がさらに減り、音に対して表示がより正確になっているという印象を受けた。ドン、カッがよりピタリとハマるという表現がいいかもしれない。現行の音楽ゲームに対して、ズレや遅延による“気持ち悪さ”を感じていた方こそぜひ試してみて貰いたいバージョンだ。
なお、120Hz駆動は、2020年のホリデーシーズンに発売が予定されているプレイステーション 5やXbox Series Xでは標準機能となることが確実視されている。一足先にこの「太鼓の達人」で120fpsの世界を体験してみては如何だろうか。