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18mのガンダムが動く!「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA 概要発表会」

歩く実物大ガンダムを、横浜・山下ふ頭で体感せよ!

開催期間:10月1日~2021年10月3日

会場:横浜・山下ふ頭

入場料:未定

7月よりチケット発売予定

 ガンダムGLOBAL CHALLENGE及びEvolving Gは、「機動戦士ガンダム 40周年プロジェクト」の一環として、横浜市と連携した「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダム ファクトリー ヨコハマ)」を10月1日にオープンすることを、本日開催された同施設の概要発表会にて発表した。

 2019年の「機動戦士ガンダム」の40周年に向け、2014年に立ち上がった全高18mのの実物大ガンダムを動かすプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」(以下、GGCと略)を実現する施設で、富野由悠季氏監修のもと、各分野のエキスパートが集結し、10月のオープンに向け計画が進められている。

ガンダムGLOBAL CHALLENGE代表理事 宮川恭夫氏

【「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」イメージPV】

 このGGCでは、「夢を持ち続けること」、「可能性に挑むこと」、「課題を発見し、それを克服して進化すること」の3つのテーマを掲げ、横浜市の山下公園にオープンする「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に18mの実物大のガンダムを展示し、それを“ガンダムらしい動き”で動かすことを目的としている。施設の運営はバンダイナムコグループ各社より設立されたEvolving Gが行なうこととなっている。

 ガンダムGLOBAL CHALLENGE代表理事の宮川恭夫氏は、「このプロジェクトは40周年を迎えたガンダムの成長の段階。これからの挑戦にもご期待ください」と挨拶した。

 展示されるガンダムのモデルは「RX-78(初代ガンダム)」で、鋼鉄の可動フレームとカーボン樹脂の外装で構築。本体は全高18m、質量約25t、関節自由度はハンドを除いて全24自由度、アクチュエータは全て電動、モーター+減速機に加え、大きなトルクがかかる箇所には電動シリンダーを採用。安全性も十分に考慮され、腰部は「GUNDAM-CARRIER」と名付けられた支持台車に接続され転倒防止策をとっている他、動かすときは人は搭乗せず、遠隔制御室で動作指示が行なわれる。また屋外環境や天災などを踏まえた設計が進められている。

設置されるガンダムは、デザインと可動を両立させることを意識して設計が進められているという
ガンダムの内部メカのイメージ。フレームと外装にて構成されている

 施設の外観は1/30スケールの模型にて紹介された。GUNDAM-CARRIERに接続されたガンダム本体に対して、その後方にはメンテナンスデッキの「GUNDAM-DOCK」が設けられている。ここはメンテナンスを行なう作業者が入るためのデッキで、ガンダムの前方をメンテナンスするための可動デッキも設置。劇中さながらのメンテナンスが行なわれるわけである。

1/30模型を使って施設について解説する、ガンダムGLOBAL CHALLENGE テクニカルディレクター 石井啓範氏
GUNDAM-DOCKの全景。観客は正面から迫ってくる18mのガンダムを体感する

 観客は通常、安全を考慮してガンダム本体から少し離れた前方にある壁を挟んだ地上から眺める形となるが、GUNDAM-DOCKの横には「GUNDAM-DOCK TOWER」という特別観覧デッキも用意され、ここから動くガンダムを高い位置から間近で見られるようにもなっている。

1/30模型を使って施設について解説する、ガンダムGLOBAL CHALLENGE テクニカルディレクター 石井啓範氏
GUNDAM-DOCKの全景。観客は正面から迫ってくる18mのガンダムを体感する
プロジェクトにはテクニカルパートナーとして9社が参加。各社が得意とする分野で技術協力を行なう

 またこのプロジェクトに関連して、ロボット開発のためのオープンロボットプラットフォーム「GGCオープンシミュレータ」も公開となった。オープンシミュレータとは、仮想環境でシミュレートしたロボットのプログラムを実物のロボットへと適用し、ロボットの動きを作る無償公開のソフトウェアで、今回公開されたものは、ガンダムRX-78を物理計算によるシミュレータとして動かせるというもの。

公式サイトよりダウンロードできるガンダムの3Dモデルを用いている

GUNDAM GLOBAL CHALLENGE Research Open Simulator|ガンダム GLOBAL CHALLENGE

 このプログラムを監修した東京大学大学院情報処理工学系研究科教授の岡田慧氏は「ロボット研究に携わりたいと思った当初は、ガンダムのような格好いいロボットを作りたいと考えていたはずが、現実のロボットを触っているうちに、できることの限界に気づいて、格好いい動きを作ることができなくなっていました。このオープンシミュレータを世界の皆様に使っていただいて、本当のガンダムのような格好いい動きをシミュレーションしてもらいたい」と、公開に当たっての気持ちを述べた。

東京大学大学院情報処理工学系研究科教授 岡田慧氏

 そしてこのGGCプロジェクトが実現する施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の内容についても明らかにされた。施設には大きく分けて2つのゾーンがあり、そのひとつが「GUNDAM-DOCK」、そしてもうひとつが「GUNDAM-LAB」となっている。前者は前述の通り18mの実物大ガンダムが動く姿を見て楽しむゾーンで、後者はGGCに関連する展示エリアやイベントスペース、カフェ、ショップなどが併設されたガンダムにまつわる総合施設となっている。

「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の開催スケジュールはこちら
「スペシャルエクスペリエンス」は一足早くガンダムを見られるチャンスとなるが、入場中の可動実験は行なわないとのこと

 5年にわたって進められてきた、動く実物大ガンダムのプロジェクトが実現する日がいよいよ近づいてきた。チケットの入手方法や価格などは追って発表予定で、日本旅行によるオリジナルツアーも企画されているとのこと。続報もお楽しみに。

いよいよ動くガンダムが実現する!