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「モンハンフェスタ」で動くクルルヤックが登場! 弓コンビが圧倒した「狩王決定戦」に大いに盛り上がった会場をレポート
2019年11月25日 00:13
- 11月24日 開催
- 会場:幕張メッセ2・3ホール
カプコンは11月24日、幕張メッセ2・3ホールにて「モンスターハンターフェスタ'19-'20」を開催した。
「モンスターハンターフェスタ」として開催されるのはおよそ3年振りとなった本イベント。会場は数多くの展示や、物販コーナー、ステージイベントといった盛りだくさんの内容となっていた。今回目玉として会場で初披露された等身大で動く「“リアル”クルルヤック」なども登場し、会場内はイベントを心待ちにしていた「モンスターハンター」シリーズのファンで埋め尽くされていた。
さらに「モンスターハンター:ワールド」(以下、MHW)の超大型拡張コンテンツ「MHW:アイスボーン」の大会「狩王決定戦 2019-2020」の東日本大会も行なわれ、予選を勝ち抜いた8チームによる華麗なコンビネーション技に会場は大いに盛り上がりを見せた。その内、圧倒的なスピードでモンスターを討伐した上位4チームが東日本代表に決定した。
等身大ジンオウガやラージャンがお出迎え! リアルすぎる動くクルルヤックも初披露
会場の各ブースには常に人だかりが出来ており、その中でも一際圧倒的な存在を放っていたのが等身大ジンオウガ、ラージャンのフォトスポットだ。来場者は実寸大の武器を手に、モンスターへ立ち向かう写真を撮ることができ、待ち時間は1時間以上という人気スポットになっていた。
また、動くクルルヤックを一目見ようとブースでは大勢の人が集まっていた。来場者はゲームに登場するモンスターが実際に動く姿を収めようと、スマホやカメラを構えて写真を撮っている姿が印象的だった。生後間もない子供を連れた家族も遊びに来ていたのだが、近づいてくるクルルヤックのリアルさに驚き、赤ちゃんが思わず泣いてしまったほど。
原画アート展示ブースや、巨大スノードーム、射的や型抜きなどなど! 会場はお祭りムード!
「モンスターハンターフェスタ'19-'20」では、「MHW:アイスボーン」の世界感が楽しめる「モンハン屋台」も登場。「モンハンアイコン型ぬき」や、「環境生物ネットキャッチ」といったお祭り屋台が1回300円でプレイできた。参加すると景品がもらえるので、射的や型抜きといった懐かしい縁日の遊びに、来場者は真剣な様子で楽しんでいるようだった。
そして「モンハン屋台」の隣には巨大スノードームが設置されており、まるで「MHW:アイスボーン」の世界に入り込んだような空間に、来場者は笑顔でポーズを決めて写真を撮っていた。
イベントではお馴染みの展示物も盛り沢山となっており、モンスターサイズ比較表や、中でも原画アートの装備コーナーでは、原画を見ながら楽しそうにしているハンター達の姿が多く見受けられた。各々思い入れがある武器や防具について熱く語り合っていた。
開発陣によるステージイベントも開催!
さらに会場のステージイベントでは「MHW」プロデューサーの辻本良三氏、エグゼクティブディレクター/アートディレクターの藤岡要氏、ディレクターの市原大輔氏が登壇。「MHW:アイスボーン」に関するクイズが出題されたり、藤岡氏によるモンスター講座などが行なわれていた。
物販コーナーでは「こんがり肉バウム」やモンスターハンターフェスタ記念商品などがラインナップ
会場ではイーカプコン出張所や、お土産販売コーナーとしてユーハイムとコラボしたバウムクーヘンなどが販売されており、イベント開始直後から列が出来ており、売り切れが出るほど人気となっていた。
イヴェルカーナを3分で討伐! 白熱の「狩王決定戦 東日本大会」開催
イベントも終盤へと差し掛かり、ステージでは「狩王決定戦 2019-2020」の東日本大会が行なわれた。東日本大会決勝戦では、2人1組となり予選であるティガレックス討伐を勝ち抜いた8チームが、「イヴェルカーナ」を討伐するチャレンジクエスト「冰冠の主」に挑戦。大会が始まる前に藤岡氏は、各種アイテムやクラッチクローを駆使して、スタンなどを上手く取ることが討伐のポイントだと出場者達にアドバイスを送っていた。
上位チームは予選で2分を切るタイムで決勝に進出しており、各チームの練習時間は、予選と決勝のクエストで100~300時間程だという。中にはイヴェルカーナを800体以上討伐したというチームも登場し、本大会に照準をあわせてきた精鋭達が勢揃いしていた。
試合は予選8位のチームから挑戦していき、タイムは最終結果の際に順位と共に発表される。それぞれ選ぶ武器の組み合わせが気になる所。1組目の予を砕く緑辻竜チームは弓とスラッシュアックスをチョイス、開幕すぐ閃光を放ちイヴェルカーナの目を眩ませて頭部を集中的に狙いダメージを集中させていた。
タイムアタッククエストのポイントとしては、ダメージが大きい頭部を集中して狙うことが重要となっており、いかに効率よくダメージを与えられるか、火力重視の立ち回りが求められる。そんな中、1組目からイヴェルカーナの攻撃パターンを見極め、安全な距離を保ちながら常に前に攻める姿勢を崩さない。予選8位ながら、乗っけからプレイスキルの高い動きを見せるチームに会場は驚きに包まれていた。
各チームの基本的な戦い方は、常に頭に張り付いてゼロ距離からの攻撃。スラッシュアックスが活躍する中で、注目を浴びていたのが操虫棍だ。はじけくるみや投げナイフを使用し状態異常の麻痺や、のけ反りなどを狙いつつ、上空から急降下する“急襲突き”を的確に頭に当てる見事なプレイに会場からは大歓声と拍手が起きていた。
各々連続でダウンを繰り返し、古龍がここまで怯むのかと藤岡氏も驚いた様子の中、無駄な動きを一切見せないモーションに会場では息を飲んで見守っていた。
後半は予選を1分台で通過してきた上位3チームが登場。連携の取れた無駄のない動きで立ち回りあっという間に討伐していく中、予選1位通過の「開拓ロボ」チームは、今まではスラッシュアックスが必ず選ばれていたが、まさかの弓×弓という組み合わせをチョイス。強撃ビンを使用し、弓とは思えない至近距離から頭だけを狙い撃ちし、怒涛のラッシュで圧倒的な強さを見せつけた。
各チーム最大火力が出る位置を把握し、攻撃モーションもチャージステップで回避するなど、まるで全てを見切ったかのような動きで“魅せるプレイ”に会場は大盛り上がり。これがプロハンターの動きか……と会場全体が見惚れていると、画面にはクエストクリアの文字が! その瞬間拍手と喝采が起こり全8チームの戦いは幕を閉じた。
大会の最終結果は、3分10秒66というタイムを叩き出した開拓ロボが見事1位に輝いた。他のチームもほぼ3分台という稀に見る接戦となり、上位4チームは見事決勝大会出場を手に入れることができた。
タイトルアップデート情報では気になるモンスターの存在が……
続いてステージでは、最新アップデート情報としてモニターにジンオウガ亜種の姿が映し出されると会場からは本日一番の大歓声! 12月5日に配信されるそうなので楽しみにしたい。
また、映像の最後に一瞬だけ映った古龍と思わしきモンスターの姿にざわつく会場。まさか禁忌モンスターか……⁉︎ と様々な憶測が飛び交うが、詳細が明かされるのは少し先とのこと。これからの展開にまだまだ目が離せなくなりそうだ。
イベントの最後に開発陣のインタビューが行なわれた。本イベントの手応えを聞かれると辻本氏は「今までのフェスタやイベントと比べても沢山の来場者が来てくれたと感じています。また、狩王決定戦や、タイトルアップデートについてもとても喜んでいただけました。タイトルアップデートについては、少し不安だったのですが、盛り上がってもらえて良かったです」と語り、藤岡氏は「ユーザーの中で新規の大物が期待されていた中で、ジンオウガ亜種を発表しましたが、その反応を見て改めて存在感が認められているんだなと感じました」とした。それを聞いた辻本氏も「やっぱりジンオウガは人気あるな」とコメント。
ジンオウガ亜種が映像の中で今までに無いアクションをしていましたが? との質問には「かなりチューンアップしていますので、今まで通りには行かない部分もあるので、楽しみにしていてください」と藤岡氏。さらに映像に出ていた謎のモンスターについては「まだ秘密です。実際にゲームで体験して欲しい部分もあるので、後追いで情報は提供させていただこうと思ってます」と語った。
会場で初披露された動く“リアル”クルルヤックについて藤岡氏は、「工房の方と試行錯誤して、重量もかなり軽量化できたので動きやすい仕上がりになったかと。クルルヤックを選んだ理由は、実現できるサイズ感とひょこひょこ歩く姿が印象的なので」とのこと。さらに狩王決定戦で使用される武器は想定内でしたか? との質問に市原氏は「予想を超えてくるタイムで非常に嬉しかったです。スラッシュアックスは人気があるのである程度予想はしてましたが、最後は弓弓チームだったので見ている側としても楽しかったです」とかなり接戦だった大会に開発陣も驚いた様子だった。
次回は2020年1月19日に大阪で西日本大会が開催される予定だ。最後に現われた謎のモンスターや、来月のタイトルアップデートに実装されるジンオウガ亜種など、これからも「MHW:アイスボーン」の新展開に期待したい。