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攻撃と防御、めきめきと腕を上げていく2人の協力プレイが楽しい「SPANNER(スパナー)」

 今回もインディーコーナーは大盛況だった。今回も筆者の目にとまったいくつかのゲームをピックアップしたい。ゲームへの情熱、テクニカルなゲーム性へのこだわりを見せていたのが、アルファコードの「SPANNER(スパナー)」だ。Nintendo Switchでの発売を目指しているという。

【「SPANNER」投げて転がって拾って守って照らして!】

 本作は「スナップ」と「オン」という2人を操るアクション。スナップは少年の姿をしており、オンはまるでナットのような姿。2人で常にプレイする協力型ゲーム。オンは無敵でバリアを張ることができる。スナップはスパナを投げて攻撃。ライフがアリ、スナップがライフをなくすとゲームオーバー。ステージでは敵がスナップを狙い弾を撃ってくるのをオンが守り、その隙を突いてスナップが攻撃するという、連携が重要となる。

「SPANNER(スパナー)」は、2人でプレイするアクションゲームだ

 実は結構難しく、特に最初にプレイするとうまくいかない。また真っ暗なところはオンが光で通路を照らしスナップを導かねばならない。お互いの位置と役割を把握し、しっかり協力し合わなければステージを進められないのだ。今回いくつかの人達のプレイを見ていたがその歯ごたえの強さは印象に残った。

 しかし、本当に短時間でプレーヤーが成長するのだ。敵の弾が分裂する場合オンはその前に飛び出してバリアでかき消す。スパナはうまくオンを盾のように動く。どちらが主になるかはそれぞれだが、息を合わせ、的確に防御と攻撃を行なって進んでいく姿は見ていて楽しい。プレーヤー達のプレイ風景そのものが、本作のゲームとしての楽しさを語っていると感じた。

 本作はアルファコードのゲーム好きの有志が集まり短時間で形にしたモノだという。本来は成長要素があり、スナップは両親を探し、オンは自分の記憶を探しこの世界を旅している……という世界観やキャラクターのバックストーリーもある、もっと凝った複雑なゲームとして構想されているとのこと。そういった要素は今回のバージョンでは大胆に削り、それでいながら15分ほどのしっかりとしたやり応えのあるゲームに仕上げたという。

 また、展示されていたバージョンでは無限コンティニューのため、最後までやりきるプレーヤーも多かったとのこと。協力プレイが前提となる本作は、顔をつきあわせ、2人が楽しく会話をしながら楽しめるゲームを目指しているという。TGSでの楽しくプレイをする人達の姿は、開発者に強く影響を与えたと思う。今後に注目したいタイトルだ。