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「レインボーシックス シージ」のこれからと今。「TGS 2019」で語られた今後の戦略

初期出荷3万本のソフトが5,000万人のプレーヤーを抱えるタイトルに成長したワケ

9月12日 発表

 ユービーアイソフトは、東京ゲームショウ 2019において開催された「eスポーツリーディングカンパニー講演」において、「レインボーシックス シージEsports」と題した講演を行なった。

 講演のテーマとなった「レインボーシックス シージ」は発売から4年目を迎えたタクティカルシューター。今回の講演では、ユービーアイソフトのeスポーツシニアマネージャー 宮田幸子氏より「『シージ』の今までとこれから」、「eスポーツとどのような関係にあるのか」、「日本での今後の戦略」の3つのポイントについて解説が行なわれた。

 本作はストーリーモードを収録したゲームがトレンドになっていた時期に発売されたが、日本では当初3万本しか売れなかったという。しかしながら、精力的なアップデートや口コミなどで人気に火が付き、先日、全世界でのプレーヤー数が5,000万人を突破する作品に成長した。その理由として、新規プレーヤーが始めやすくなるように、初心者用のゲームモードを追加したことなどが挙げられていた。また、普段のシリアスなモードとは異なり、思わずクスッと笑えるような期間限定イベントの開催もプレーヤー数の増加の要因であるとも述べていた。

 eスポーツについて、日本のプロチームは2016年の12月よりアジア地域に含まれ、世界大会に参戦できるようになった。最初は世界チームのレベルの違いから中々決勝トーナメントに残ることができなかったが、「eiNs」を筆頭に「野良連合」などのプロチームがが世界大会で結果を残し始め、日本での視聴者数も増加していった。モントリオールで開催された大会「6invitational」では同時視聴者数が73,000人を記録し、その視聴者数の急激な増加に宮田氏も驚いたのだという。

 最後は、今後の日本での戦略についてが語られた。日本では現在「ジャパンリーグ」と「オープンリーグ」の2種類が開催されており、大会参加人数も年々増加している。一方でこれまでには競技性の高い大会とは一味違う女性限定イベントなども開催しており、今後はPC版の初心者向け大会などの開催も計画中だとのこと。

 今年で4年目を迎えた「レインボーシックス シージ」では、最初は20人しかいなかった「オペレーター(操作キャラクター)」数も2倍以上の52人まで増加した。今後は100人を実装することを目的としており、精力的にアップデートを行なっていく方針だという。今なお成長を続ける本作「レインボーシックス シージ」。コミュニティも盛り上がりを見せている今、一度遊んでみてはいかがだろうか。

各国のプロチーム
2017年と比較して1,100%の成長率を記録している
コミュニティイベントなどをの主催を募集しているとのこと