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大斬り3発で死ぬゲーム性はそのまま。剣戟格ゲー「SAMURAI SPIRITS」見参!
ゲーム性は「真サム」ベース。「ゴースト」や新キャラなど新要素も盛りだくさん
2019年4月5日 13:11
- 【SAMURAI SPIRITS】
- 2019年6月27日発売
- 価格:7,200円(税別)より
SNKは4月5日、現在開発中のプレイステーション 4/Xbox One向け剣戟対戦格闘ゲーム「SAMURAI SPIRITS」の国内向け発表会を開催し、リリース日をはじめ、ゲームの仕様や新要素、マルチプラットフォーム展開、アップデート計画について発表を行なった。発表会後は試遊会も行なわれ、日本語版が初お披露目された。本稿では発表会の模様をお届けする。
発表会は和楽器の演奏にはじまり、そのまま殺陣の円舞と続き、グローバル向けに“和風”のイメージを強く意識した内容になっていた。
ゲームの説明は、プロデューサーの小田泰之氏、ディレクター兼アートディレクターの黒田信幸氏、キャラクターデザイナーの佐治有倫氏、サウンドディレクターの山添浩史氏という主要開発スタッフが勢揃いし、最新トレーラーを見せながら、ゲーム概要を紹介していった。
小田氏は開幕の挨拶で、「2年掛けて開発してきた、こういう場で発表できて大変光栄。ファンの皆さんを裏切らない素晴らしい出来映えになっている。本日はその魅力を存分に味わっていただきたい」と挨拶。作品に対する強い自信を感じさせた。
基本テーマは「SAMURAI REBOOT」。11年振りの新作ということでグラフィックスエンジンは、Epic Gamesの「Unreal Engine 4」を採用。黒田氏は、「2019年の侍だと分かる絵作り。和風であり、和風に興味がない人でも興味を持って貰える日本特有の漫画表現を取り入れつつ、さらにUnreal Engineのパワーという3つの良さを取り入れた」と説明。
ゲーム性については、基本システムはシリーズ第2弾で大ヒットした「真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変(真サム)」をベースに、格闘ゲームのトレンドであるコンボは取り入れず、シリーズ本来の魅力である“一撃必殺”にこだわった。「サムスピ」シリーズは、前期と後期でかなりゲーム性が異なるが、「旧作プレーヤーは違和感のない作り」と、「真サム」ファンに向けて作っている作品であることをアピール。
歴代シリーズのコアシステムである「怒りゲージ」や「一閃」、「秘奥義」といったシステムはそのまま継承し、真剣勝負のリアリティを追求。一撃必殺の緊張感と爽快感が魅力だという。
一撃必殺ということで、攻撃力の高いゲームとなっており、「真サム」がそうであったように覇王丸や牙神幻十郎の大斬りを3回当てれば死ぬという、凄まじいバランスになっており、防御のシステムも新たに取り入れ、攻撃と防御のバランスを取るのに苦労したという。ちなみに欧米で実施したツアーでは、遊びやすいという評価を貰ったという。
ゲームモードについては、対戦のほかに、ストーリーモード、AIモードなどがあるとだけ語られたが、新システムについて語られたのが「ゴースト」システム。これはオフライン対戦を通じてAIが自分の行動パターンを学習し、自身のゴーストを生成してくれるというもので、リーダーボードに自分のゴーストをアップロードしたり、他のプレーヤーのゴーストをダウンロードして、自分や他人のゴーストと戦ったりすることができるという。レースゲームのゴーストカーにやや似たシステムだが、対戦相手に困ったり、特定の相手の対策を立てたい場合などに重宝しそうなシステムだ。
登場キャラクターは、歴代シリーズの人気キャラクター13人に、既報の新規キャラクター3人。新キャラクターは、グローバル展開を意識して見た目優先で選んだということで、大工のダーリィ・ダガー、風水士のウーレイシャン、主人公格のキャラクターとなる鎧武者の鞍馬夜叉丸。ダーリィ・ダガーは「サムスピ」には珍しいファンタジー色の強いキャラクター設定で、ウーレイシャンは中国市場を意識した中国人キャラクターで、頭脳明晰だがドジっ子というわかりやすい設定になっている。
主人公格の鞍馬夜叉丸は、影のあるダークヒーローとして女性にも刺さるように、佐治氏がデザインをこだわったという。通常は仮面を付けているが、外すことで見た目や性格まで変わり、それによってバトルスタイルやボイスも変わるという。CVを務める天﨑滉平さんの演じ分けにも注目して欲しいという。
発売日は令和元年6月27日で、ラインナップは、通常版とデラックスパック、DLCキャラクター4体が入手できるシーズンパスの3種類。PS4版はパッケージとダウンロード、Xbox Oneはダウンロードのみの提供となる。
そのほか、既報のようにアーケードやNintendo Switchへの展開や、eスポーツへの取り組み、他のゲームとのコラボなどが発表された。
小田氏は締めくくりの挨拶で「SNKの世界観が詰まったゲームになった。アップデートで長く遊べるゲームを目指している」とコメント。日本からグローバルを目指す、純和風の対戦格闘ゲームの今後に引き続き注目したい。発表会後に行なわれた試遊会の模様は後ほどお届けしたい。
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