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【ホビーショー】BANDAI SPIRTSホビー事業部ブースをレポート

PGやHGシリーズの新製品や、「Figure-rise ハロ」など、注目製品が目白押し!

【全日本模型ホビーショー】

9月28日~30日(28日は業者日)



入場料:1,000円(税込)※中学生以下は無料

 本日より開幕した「第58回 全日本模型ホビーショー」のBANDAI SPIRTSブースは、2つにわかれた会場のうち、東8ホール側のほぼ全てのスペースを使用して、同社各事業部が合同で出展していた。その中で、今回の主役ともいえるホビー事業部は、非常にたくさんのプラモデル新製品を出展していた。

 その筆頭となるのはやはりガンプラ。中でも「PG 1/60 ダブルオーガンダムセブンソード/G」は、その大きさや完成度の高さから大きな注目が集まっていた。大破したダブルオーガンダムを改修し、「セブンソード」、「GNソードIIブラスター」を装備した機体で、「月刊ホビージャパン」誌に連載された「機動戦士ガンダム00V戦記」に登場している。

 かつてPGでは、「ダブルオーライザー」が2009年に発売されているが、今回プロポーションの見直しで、頭部、肩部、脚部などを新規に設計。メカデザイナー海老川兼武氏の監修により、成形色なども一新している。付属の武装「GNバスターソードII」は、LEDによる発光ギミックを再現。クリアパーツによる導光も設定形状に合わせて設計されている。12月発売予定、価格は24,840円。

「PG 1/60 ダブルオーガンダムセブンソード/G」。1/60スケールとなるとボリュームがあり、見栄えもいい。巨大なGNバスターソードIIのインパクトも大
GNソードIIブラスター(左上)、GNカタール(左下)、GNバスターソードII(右上)、GNソードIIロング(右中)、GNソードIIショート(右下)の各武装
新規造形となった頭部や肩部にも注目。成形素材は質感を重視したものを採用している

 その隣には、「MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダム」が参考出展されていた。具体的な発売のアナウンスなどはなく、あくまで参考出展となるが、先日発売された「MG ディープストライカー」の一部パーツを流用しての新造形となるようだ。実際に発売されるとなれば、2003年のMG以来のリニューアルとなり、15年の時を経て現在の技術で蘇る「ガンダム・センチネル」の人気機種に期待がかかる。

「MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダム」。全体のプロポーションもかなりよくなっているのがわかる

 HGシリーズでは、「機動戦士Zガンダム」の機体のキット化に続き「機動戦士ZZガンダム」の機体も同様に新作が発表されている。一般販売される「HG 1/144 R・ジャジャ」、そしてプレミアムバンダイでの受注生産となる「HG 1/144 ガズR/L」が展示された。それぞれ待望のHG化で、前者は肩の特徴的な「バリアブルシールド」を差し替えなしで前方へと動かせるなど、劇中同様のギミックを再現。また後者は2体セットでの販売となり、装備やエフェクトなども2体分が付属している。

「HG 1/144 R・ジャジャ」。HGBFで「R・ギャギャ」が先に発売され、本家の発売が待たれていたが、ついにキット化される。2019年1月発売
「HG 1/144 ガズR/L」はセットでの販売。成形色にシルバーを採用し、エングレーブ模様は水転写デカールになるとのこと。近日中に受注開始予定

 またHGシリーズの新作に「機動戦士ガンダムUC」版の「HG 1/144 グスタフ・カール」の発売も決定。こちらも待望のキット化で、左腕のマシンガンの可動や、特殊な形状の脚部の可動に独自のギミックを内蔵しているという。他にも「機動戦士ガンダムNT」、「ガンダムビルドダイバーズ」などを中心とした新たな製品が展示された。

「HG 1/144 グスタフ・カール」。ボリューミーなシルエットが特徴的な機体。青く塗装してみるのもいいかもしれない
「HG 1/144 ナラティブガンダム A装備」。HGシリーズのスケールだからこそ実現できた超大型武装。ナラティブガンダムはもちろん着脱可能
「HGBD 1/144 ガンダムAGEII マグナム SV Ver.」。ガンダムAGEII マグナムの最終決戦仕様で、飛行形態の「フェニックスモード」に変形可能
「HGBD 1/144 GBN-ベースガンダム」(中央)、「HGBD GBN-ガードフレーム」(左右)。GBN-ベースガンダムは、蛍光色の成形パーツが美しいキット
「HGBD モビルドールサラ」。物語のカギとなるガンプラで、現実のサラの顔とガンプラの2つの顔を選んで楽しめる
「RG 1/144 フルアーマー・ユニコーンガンダム」。新規造形を含めた武装が付属する
発売されたばかりの「RE/100 1/100 ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機)」(左)とともに、クェス機(右)も参考出展。こちらも発売となるのか?
「MG 1/100 V2ガンダム Ver.Ka」(右)をV2アサルトバスターガンダム(中央、右)へと換装する拡張セットが10月よりプレミアムバンダイで受注開始
現在プレミアムバンダイで受注中の「ハイレゾリューションモデル 1/100 ウイングガンダム EW」。もちろんバードモードへの変形も
11月発売予定の「ハイレゾリューションモデル 1/100 ガンダムアストレイ レッドフレーム」。フレーム内蔵で、アクションフィギュアのような可動を実現

 ガンダムシリーズの人気キャラクターの「ハロ」が、「Figure-rise Mechanics」として12月に発売されることも決定。「Figure-rise Mechanics ハロ」は、このためにメカデザイナー大河原邦男氏によって内部構造が新規にデザインされ、直径80mmのサイズの可動モデルとしてキット化される。

 同シリーズの「ドラえもん」などと同様、内部メカが見えるクリア外装も同梱。また別売りのLEDユニットを使用し、内部メカの目のパーツを可動させることで、外装パーツの下で表情をつけた目が発行するというギミックが搭載されている。他にもハロの造形は、「ハロプラ」シリーズの「モビルハロ」なるオリジナルメカや、コミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」などが出展された。

「Figure-rise Mechanics ハロ」。外装は複数から選択可能で、塗装をしなくてもリアルに仕上がる
大河原邦男氏によってデザインされた内装。なんと額部分にも小さなハロが!
このようなパーツ構成により、内部メカニックを楽しみながら組み立てられる
LEDユニットを用意すれば、内部からの眼光を外装に投影して楽しめる
「ハロプラ ハロ ボールハロ」、「ハロプラ モビルハロ」。「ハロプラ」は新たなバリエーションへと展開

 ガンプラ以外のプラモデルのラインナップも非常に豊富だ。今年のワンフェスで発表された「HG 1/300 ゴウザウラー」は、デザインワークス担当のやまだたかひろ氏による監修が行なわれ、今回新たにアニメ版のプロポーション再現用パーツが付属することが決定。コンパーチブルで、好みのプロポーションを選択可能となっている。

「HG 1/300 ゴウザウラー」。リファイン版とアニメ版の2タイプを選べる仕様に。彩色されたザウラージェットや恐竜ロボの姿も

 前述のハロと同じ「Figure-rise Mechanics」で発売予定の「ブルマの可変式No.19バイク」は「ドラゴンボール」のブルマが搭乗する、コミックスのイラストで描かれたバイクで、3つの形態に可変することが判明。高速走行の基本形態「バイクモード」、ロボットのような2足歩行の「バイペダルモード」、オフロード向けの「トライクモード」の3種類だ。

 可変ギミックに加えて、スケールモデルのようなディテールを再現し、一部にはメッキパーツなども採用している。搭乗するブルマは可動フィギュアではなく、パーツの差し替えで3モードの搭乗ポーズを取れる設計で、プロポーションを重視したものとなっている。現在ドラゴンボール」のオフィシャルサイトのコラムにて、このキットの開発経緯を開発スタッフが語る「メカ不思議アドベンチャー」が連載中だ。

「Figure-rise Mechanics ブルマの可変式No.19バイク」。変形のギミックと搭乗フィギュア、そしてスケールモデルの雰囲気も味わえるキットだ

「Figure-rise Standard」シリーズ、左から「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人孫悟空[スペシャルカラー]」、「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人ベジータ[スペシャルカラー]」、「超サイヤ人ブロリーフルパワー」

 児童向けのアニメーション「ポチっと発明 ピカちんキット」の「ピカちんキット」シリーズに、なんとラジオコントロール式のドローン「ピカちんキットS06 ピカちんドローン」がラインナップ。2種の飛行モード、3段階のスピードで、気圧センサーを内蔵して高度を自動調整するという、ドローンとしての機能も備えた本格派だ。

 本体は完成済みで、外装を取り付けるだけで完成するキットで、足のようなパーツによってローターがガードされ、壁などにぶつけてしまっても壊れにくいにように設計されている。価格は9,180円とかなり高価で、親御さんと一緒に楽しむキットとなりそうだ。

ピカちんキットS06 ピカちんドローン」。遊びが広がる5種のアタッチメントと練習のための「スキルアップペーパークラフト」も付属する

 その他、「マジンガーZ INFINITY Ver.」、「フルメタルパニック! Invisible Victory!」、「STAR WARS」、「ポケットモンスター」、「宇宙戦艦ヤマト2202」、「Figure-rise Standard」などから新製品が目白押しだ。こちらも写真にて紹介していこう。

「マジンガーZ INFINITY Ver.」より、マジンガーZに続き「HG 1/144 グレートマジンガー」が間もなく発売。そしてグレンダイザーの製品化を思わせるイラストも展示
「HG 1/60 レーバテイン Ver.IV」。「フルメタルパニック! Invisible Victory!」より、クライマックスに登場した機体が海老川兼武氏監修のもと発売に
「HG 1/60 アーバレスト 緊急展開 ブースター装備仕様」。着脱可能なブースターを装備したアーバレストは参考出展
「STAR WARS」のアストロメクドロイドをキット化する「ドロイドコレクション」には、「1/12 R2-D2(ロケットブース―ターVer.)」に使える「ドロイドアクセサリー」のパーツが付属
「ポケモンプラモコレクション42 セレクトシリーズ イーブイ」。今回キット化されるイーブイはお座りポーズを可動で実現。表情も2種類用意
「1/1000 地球連邦アンドロメダ級」。パーツの選択によって「一番艦 アンドロメダ」と「五番艦 アンタレス」を再現可能
「Figure-rise Standard」として再発売される「仮面ライダー カブト」と「仮面ライダー ファイズ」は、「Figure-rise 6」のパーツを改修し、可動域を増やしている
「Figure-rise Standard」の「ウルトラマン」シリーズの「1/12 ULTRAMAN ACE SUIT」も参考出展された