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「SEKIRO」、クリア1名の激難デモをプロデューサーが自ら忍殺!
成功の鍵は「受け流し」! “前に出る”攻略セオリーを見事に実践
2018年9月22日 22:27
東京ゲームショウ 2018開催3日目となる9月22日、プレイステーションブースにてアクションアドベンチャー「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」のステージイベントが開催された。
このステージイベントに登壇したのは、フロム・ソフトウェア宣伝担当の北尾泰大氏とActivisionプロデューサーのロバート・コンキー氏。ステージの主旨はとてもシンプルで、TGS2018で出展中の本作プレイアブル版をロバート氏がきっちりクリアできるか、というもの。
主旨だけ聞くと「開発者だから当然では?」という気もするが、何しろこのプレイアブル版は異様に激ムズ。デモをプレイした人でクリアしたという人は、開催3日間で一般日にやっと1人現われたというほどだ。実際ロバート氏にとってもハードルは高いようで、前日の練習でも失敗を重ね、ホテルに帰って自主練を続けていたそう。そんなロバート氏は果たしてクリアできるのか……? というところがステージの見どころとなっていた。
修行を積んだロバート氏の操作を見ていると、「SEKIRO」をプレイするに際しての心構えというか、「どうプレイしたら攻略につながるか」が良くわかる。
たとえばフィールド上にいる雑魚敵戦では、やはり必殺技「忍殺」が鍵になる。こちらに気付いていない敵や銃を持っている敵を優先的に片付け、有利な状況を作ってから他の敵に挑むだけで、プレイの難易度はグッと下がる。
また正面から戦う時はただ逃げ回るだけでなく、しっかりと相手の攻撃を「受ける」ことが大事。リスク覚悟でタイミング良くボタンを押し、攻撃を受け流すことで敵の「体幹」ゲージは上昇していく。強力な敵でも攻撃タイミングを掴み、受け続けることができれば「体幹」が崩れて「忍殺」のチャンスが生まれる。ロバート氏はどの敵に対してもしっかり攻撃を受けてから「忍殺」を決める、というプレイを繰り返していた。
そしてロバート氏最大のピンチが訪れたのは、デモ版最大のボス「破戒僧」。3日間で数々のプレーヤーを死に追いやってきたキャラクターだ。ただ強いだけでなく、破戒僧は体力ゲージが2つあるので、「忍殺」を2回決めないと倒すことができない硬さもある。
破戒僧は長い腕で長い薙刀を振り回し、しかも1発が超強力。そんな破戒僧の連続攻撃を、ロバート氏は臆することなくカン! カン! カン! カン!と見事に受ける。体力回復用の「傷薬瓢箪」をほぼ使いながら、まずは1回目の「忍殺」を決める!
すると画面が霧に包まれて、破戒僧は姿を消す。すると突然破戒僧の黒い影が現われて、ロバート氏に襲いかかる。黒い影での攻撃は距離感が掴みづらく、ロバート氏は攻撃を食らってしまう。霧は晴れるが、続く破戒僧の攻撃がロバート氏に突き刺さり、ロバート氏も1回目の死亡。
すぐに回生するが、「傷薬瓢箪」もないのでこれであとがなくなった。破戒僧が攻撃を繰り出し、ロバート氏はなんとか受ける。受けて、受けて、食らって、受けて、受けて、食らってを繰り返し、ロバート氏の体力もギリギリだが、破戒僧の体幹ゲージもあと少しまで迫ってきた。会場の歓声はほぼ悲鳴と変わっていたが、この痺れる場面でロバート氏はなんとか隙を見出して最後の一撃を当て、破戒僧にトドメの「忍殺」を決めることに成功した!
このプレイに、会場からは大きな拍手。「SEKIRO」ならではの“前に出る”攻略セオリーを、ロバート氏自らが見事に教えてくれた。ロバート氏は、司会者の質問にも一瞬答えに窮してしまうほど緊張が高まっていたようで、その後もしばらくは心臓はバクバクだったに違いない。プレッシャーのかかる大仕事を終えて、ロバート氏はこの夜きっといい酒を飲むと思う。それほど見応えのあるプレイだったし、下手に言葉で説明するよりもよっぽど「SEKIRO」の面白さが伝わるステージと感じた。