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「LoL」の公認大会「JCC 2018」、決勝戦にて大学生最強チームが決定!

試合後にはピザ100枚を囲んでアフターパーティー

7月15日 開催

 ライアットゲームズは7月15日、PC用MOBA「League of Legends (以下LoL)」において、学生向けLoLコミュニティ支援プログラム「LeagueU」が主催する全日本大学「LoL」選手権「JCC 2018(League of Legends Japan Collegiate Championship 2018)」の、オフライン決勝戦をLFS(ルフス)池袋にて開催した。

 決勝戦で争うのは、「芝浦工大eSportsサークル(以下、SEC)」と「東京工科大学e-SportsサークルA2Z(以下、TUT)」。対戦形式は2戦先勝のBO3で実施され、優勝したサークルは日本代表として、8月16日から19日にかけて行なわれる「LoL」国際学生大会に出場することになる。

 本イベントはだれでも自由に参加でき、会場は満席。会場には多くの来場者が訪れ、学生大会とは思えない見事なプレイに何度も歓声が上がった。また、実況、解説は「LeagueU」の実況解説トレーニングを受けた学生であるいぇーがー氏、リクルート氏が担当した。

 スペシャルサポーターとしてLFS運営である「GALLERIA」が最新のゲーミングPCを提供。さらに、大会後に行なわれたアフターパーティーでは「ピザハット」が新作ピザ100枚(!!)を提供した。

会場には設置された巨大スクリーン。多くのファンが観戦を楽しんだ。
実況・解説を務めたいぇーがー氏、リクルート氏

プロ顔負けの名勝負。学生ならではのピックも。

試合に挑む両チーム

 「LoL」における現在のメタは、Botレーンにマークスマンを置くか、それ以外を置くかで戦略が分かれる。また、マップ中央の川に出現する「リフトスカトル」から得られる経験値が増えたため、ジャングラーの動きをチーム全体でサポートする必要があり、レーナーのプッシュ力が重要になる。また、小競り合いが起きやすくなるので、チーム力がより必要となる環境だ。

「ヤスオ」は現在の環境ではTop、Mid、Botのいずれにもにいけるため、どの試合でも早い段階でピックされた。どこに行くか分かり辛いのでカウンターを当て辛く、チームの戦略をぼかすこともできる

 1試合目は序盤からBotレーンで1レベル同士の戦いが発生し、激しい展開が起こりそうな予感があった。しかし、最初にキルが起きたのはTopレーン。OrageNa選手(TUT)の「ダリウス」がMEGUMIN選手(SEC)の「セジュアニ」のガンクをいなし、トップレーナーとジャングルをキルしてダブルキル。トップレーンが大幅な有利を築いた。

 一方のSECも自軍ジャングル内で起きた小規模戦でffujisawa選手の「ヤスオ」にキルが集まり、試合はどちらが勝つか分からない展開へ。その後も集団での衝突が続き、CC(行動妨害スキル)の多いSECが有利に試合を進めているように見えた。

 しかし、試合が終盤に差し掛かり始めたころ、集団戦で「キンドレッド」のアルティメットスキルからTUTが反撃。この集団戦をものにし、一気に試合の流れを掴んだ。その後SECは焦りからか小さなミスが多発、その隙をTUTは逃さずに集団戦での勝利からバロンを獲得し、インヒビターも破壊する。試合はそのままTUTが押し切り勝利した。

SECのダイブ気味の動きにキンドレッドのウルトで一瞬不死身になってからのカウンター。この集団戦で試合が傾いた
「イラオイ」は敵から仕掛けられた時に真価を発揮するチャンピオン。「アニビア」もオブジェクト付近の守りが強力なため、TUTは攻め切れない

 2試合目はピック段階ではSECサイドが「イラオイ」や「アニビア」、「ケイン」をピック。昨今のプロシーンでは中々見られないチャンピオンが3体も登場した。試合では序盤からTopのイラオイ、Jgのケイン双方がHP的に若干の有利を築いていたにも関わらず、ラプター周辺の小規模戦での敗北や、トップへのガンクで勢いに陰りが見えはじめ、序盤の有利を中盤までもっていくことができなかった。

 しかしffujisawa選手(SEC)の「アニビア」の好プレイの前にTUTも苦戦。TUTが優勢ではあるものの、中々インヒビターまで獲得することができずじりじりとした展開へ。試合が動いたのはバロン前の集団戦だった。バロンを触るTUTに対し、SECはややバラバラに当たってしまい、そのまま崩れていく形に。最後まで「アニビア」が粘るものの、既に前線が崩壊しておりあえなくダウン。

 この集団戦をTUTがものにしバロンを獲得した。その後、もう止まらなくなったMadEmperor選手の「ヤスオ」が2vs1に勝利し人数差ができると、その人数差をいかし一気にエースを獲得。そのままタワー・インヒビター・ネクサスまで破壊しきり、TUTが見事に優勝を手にした。

見事優勝した東京工科大学は国際世界大会の出場権の他、Logicoolよりデバイスセット・優勝記念スキンがそれぞれ贈られた

アフターパーティーにピザ100枚! クイズ大会も実施

 試合終了後、選手やファン、来場者を交えたアフターパーティーが開催。スペシャルスポンサーのピザハットからピザ100枚が提供されて文字通りのピザパーティーが開催されたほか、「LoL」に関するクイズ大会も行なわれるなど、大盛り上がりだった。

並んだ100枚のピザ。壮観だ
「LoL」に関するクイズは大盛り上がり。最後まで残った来場者にはデバイスがプレゼントされた

 驚くのは、この大会の運営から、イベントの企画まで全て学生の有志によって行なわれたという事。いくつか小さなトラブルこそあったが、イベントの進行自体は順調に進んでおり、その練度に驚かされた。また、学生主体のイベントということもあって、会場の一体感や盛り上がりはプロの大会とは一味違う、独自の雰囲気を形成していた。

 LJLが国内eスポーツを牽引する存在ならば、「LeagueU」 のような取り組みは国内アマチュアシーンを発展させる存在になっているのではないだろうか。アマチュアシーンと競技シーンの双方が盛り上がることは、今後のゲーム業界全体の発展に大きく寄与することだろう。

 LJLだけではなく、今後行なわれる「LoL」国際学生大会や、アマチュアの草の根的なイベント開催等、アマチュアシーンからも目が離せない。

選手・ファンによる全体撮影。皆さん、お疲れさまでした!
そしてピザパーティへ