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【特別企画】「ファークライ5」、暴⼒、薬物、そして虐殺……地獄と化した町、ホープカウンティ現場レポート
2018年4月5日 17:00
さて、ここまではカルトに占領されたホープカウンティの陰惨な様子をお伝えしてきたが、このままではどんよりと暗い気分で終わってしまうので、ここからは"新人保安官"として体験したゲームの手触りもお伝えしていきたいと思う。若干のネタバレを含むので、お読みいただく際はご注意いただければと思う。
「ファークライ5」はオープンワールドで、序盤のチュートリアルを終えればマップのどこから攻略していっても構わない。ゲームの進行としてはジョン、ジェイコブ、フェイスのシードファミリーが支配する3地域で「レジスタンスポイント」を稼ぐことでストーリーが進行し、彼らや"ファーザー"に肉薄していくことになる。
ホープカウンティのマップはかなり広く作られている上に、そこかしこでサブミッションが発生したり、施設はそれこそ山のように用意されている。そのため、好きなようにウロウロしつつ、目についた施設の信者集団を全滅させて解放したり、「エデンズ・ゲート」のシンボルが付いているものを片っ端から破壊したりしていると、いつのまにかエリアのボスからお呼びがかかるという形でストーリーが進行していく。
つまりはレジスタンスの信頼を勝ち取ると同時にシードファミリーから目をつけられるようになるという具合で、「おっ、ここでもちょっと名が売れてきたな」とちょっとしたヒーロー気分が味わえるのだ。
一方で、信者はこちらを見つけると見境なく攻撃をしかけてくるのだが、教団の幹部であるシードファミリーは常に思わせぶりな態度を取ってくる。筆者は今概ね全エリアで2個目のチェックポイントを通過したあたりなのだが、チラホラ姿を見せる"ファーザー"や、こちらを試したりするような様子を見せるシードファミリーと今後どのようなストーリーが展開されるのか、ワクワクしながらフィールドを歩き回っている次第だ。
フィールドが広いというと移動が面倒なイメージもある。しかし、「ファークライ5」では車はもちろん、船、飛行機、ヘリコプターなどゲーム内に登場するありとあらゆる乗り物は全て利用することができ、さらにPERKでスキルを習得するとパラシュートやウイングスーツを使用することもできる。このため、移動すらも乗り物をブインブイン乗り回したり空を飛びまわったりという楽しいひとときなのである。
なお、ここでも視界の隅に入った"何か"に寄り道してみたりすると、またそこからミッションが始まったりして、寄り道に寄り道を重ねたようなプレイも楽しめる。先に紹介したいけ好かないジョセフ像や「YES」ですらも手を出してみると面白いことがあるので、目についたものにはとりあえず立ち寄ってみる、というようなアグレッシブなプレイがお勧めだ。
また、施設の開放などの戦闘面でもプレーヤーの取れる選択肢は多岐に渡る。ロケットランチャーなどの重火器を連射して全てを焼き払ってもいいし、弓や投げナイフでステルスプレイをしてもいい。なんなら味方となる「ガンフォーハイヤー(もしくはブーマーを含む動物の「ファングフォーハイヤー」)」に全てを任せて、自分はのんきに双眼鏡を眺めているだけでもいいのだ。彼らは控えめにいってもメチャクチャ強力なので、「これもしかして自分が戦うよりもスムーズなのでは……」と思わされることもあるほどだ。
個人的にはエイムがド下手なこともあって、メイン武器としてショットガンを用いており、味方は優秀な索敵能力を持つブーマー(ワンちゃん)と、長距離から敵の戦力を削いでくれるグレース(スナイパー)がお気に入りだ。ブーマーの能力で敵の位置を把握しつつ、面倒なスナイパーライフル持ちの敵や囲まれる恐れがあるところはグレースに任せて戦力を削り、最後にショットガンで特攻してなぎ倒すという豪快なのか繊細なのか自分でもよくわからないプレイを楽しんでいる。
「ファークライ5」は自由度の高いプレイ、広大なフィールド、各地に設置されたギミック、そして濃厚で続きの気になるストーリーでプレーヤーの心をがっちり捕まえて離さない。カルトの闇の深さとその解放のカタルシス、「ファークライ5」で是非とも体験してみていただきたい。